海外FX業者の中でも、誰もが知る突出した存在と言えるのがXMですね。日本人トレーダー人気ナンバーワンのXMは、海外FX業者の代名詞であり、その評判の高さと安心感は群を抜いています。
しかし最近、そんな海外FXの王者とも言えるXMに人気・知名度で肉薄する存在となっているのがGemForex。運営実績はまだ短いものの、豪華なボーナスキャンペーンをはじめとしたサービス力の高さで急成長を遂げているブローカーです。XM同様、海外FXの代表的な存在となっており、実際に当サイトの人気ランキングでもXMに次いで2位に位置していますね。
そこで本記事では、海外FX業界を牽引するXMとGemForexの両業者を徹底比較。基本スペックからボーナスキャンペーン、取引環境や信頼性にいたるまで、様々な角度から検証していきたいと思います。
XMとGemForexをあらゆる面で一覧比較
それでは早速、XMとGemForexの基本スペックやボーナスキャンペーン、取引環境や信頼性を網羅的に一覧化して比較してみましょう。
XM | GemForex | |
口座種類 | スタンダード口座 マイクロ口座 XM ZERO口座 | オールインワン口座 ノースプレッド口座 |
保有可能口座数 | 8 | 6 |
口座通貨 | USD EUR JPY | USD JPY |
最大レバレッジ | 1,000倍 | 1,000倍 |
取引銘柄 | FX通貨ペア:57 コモディティ:8 株価指数:30 貴金属:2 エネルギー:5 | FX通貨ペア:33 株価指数:10 エネルギー:2 |
最小取引量 | 10通貨(マイクロ) 1,000通貨(スタンダード) 10,000通貨(XM ZERO) | 1,000通貨 |
最大取引量 (1注文あたり) | 500万通貨(スタンダード) | 300万通貨 |
最低入金額 | $5 | $1 |
ロスカット水準 | 証拠金維持率20%以下 | 証拠金維持率20%以下 |
追証の有無 | 無 | 無 |
スプレッド(USD/JPY) | 1.6pips(スタンダード口座) 0.1pips(ZERO口座) | 1.5pips(オールインワン口座) 0.3pips(ノースプレッド口座) |
ECN口座の取引手数料 | 1.0pips(10万通貨につき$10) | 無料 |
ストップレベル(USD/JPY) | 4.0pips | 2.0pips |
ボーナス | 口座開設ボーナス 入金ボーナス 取引リベート | 口座開設ボーナス 入金ボーナス(不定期) 取引ボーナス× |
取引方式 | NDD方式 | DD方式 |
スキャルピング可否 | 〇 | △ |
システムトレード(EA利用)可否 | 〇 | ◎ |
取引プラットフォーム | MT4/MT5 | MT4 |
無料VPS | あり | 口座残高50万円以上の場合、無料(以下の場合月額2,800円) |
入金方法 | クレジット/デビット 国内銀行振込 オンラインウォレット | クレジット/デビット 国内銀行振込 オンラインウォレット |
出金方法 | クレジット/デビット 国内銀行振込 オンラインウォレット 海外銀行送金 | 国内銀行振込 オンラインウォレット |
FPA評価 | 3.108(レビュー数:559) | ー |
運営会社 | Tradexfin Limitd | GEM GROUP NZ Limited |
運営歴 | 2009年~ | 2014年~ |
金融ライセンス | FCA(イギリス) CySEC(キプロス) FSA(セーシェル) | FSP(ニュージーランド) |
資産管理方法 | 分別管理 $100万の補償保険付き | 分別管理 |
サポート体制 | 電話 ライブチャット Eメール | ライブチャット Eメール |
日本語対応 | WEBサイトは完全日本語化 | WEBサイトは完全日本語化 日本語対応はメールのみ |
並べてみると、差がある項目も見受けられますが、全く同じ条件になっている部分もありますね。例えば両社ともロスカット水準は証拠金維持率20以下に設定されており、これは他の海外FX業者と比べても平均的な水準。運用上、特に大きな問題はないと言えます。
また、追証についても、両者ともゼロカット制度を採用しており、追証は発生しません。追証がないことも海外FXの利点の一つであり、証拠金以上の損失は出ないため、安心して取引ができます。
次からは両社で差がある各項目について詳細に比較していきたいと思います。
XMとGemForexの口座基本スペックを比較
最大レバレッジで比較
海外FXの大きなメリットの一つと言えるのが最大レバレッジの高さですね。XMとGemForexが保有する口座ごとに最大レバレッジを比較すると以下のようになります。
XMの最大レバレッジは1,000倍であるのに対して、GemForexの最大レバレッジも1,000倍。最大値だけでいえば、どちらも同等ですね。
しかし、レバレッジを基準にブローカーを比較する際は、最大レバレッジだけでなく、レバレッジ制限についても考慮しておく必要があります。これは業者によって、口座残高次第でかけられるレバレッジに制限が設定されるためですね。
XMとGemForexの口座残高によるレバレッジ制限は下記のようになります。
証拠金 | レバレッジ | ||
XM | GemForex | ||
マイクロ スタンダード | XM ZERO | オールインワン ノースプレッド | |
2万円未満 | 1,000 | 500 | 1,000 |
20万円未満 | |||
50万円 未満 | |||
200万円未満 | |||
300万円未満 | 200 | 200 | 500 |
500万円未満 | |||
1,000万円未満 | |||
1,500万円未満 | 100 | 100 | |
2,000万円未満 | |||
3,000万円未満 | |||
3,000万円以上 |
XM、GemForex共に最大レバレッジが利用できるのは、証拠金残高が200万円未満のトレーダーに限られます。証拠金残高が200万円以上となると、XMでは200倍、GemForexでは500倍までにレバレッジが制限されることになりますね。XMの場合さらに、証拠金残高が1,000万円以上になると、レバレッジは100倍まで制限されてしまいます。
このことから設定可能な最大レバレッジ、レバレッジ制限の厳しさの両方の面で、GemForexの方がハイレバレッジ取引に向いた業者と言えるでしょう。
海外FX業者の最大レバレッジの比較やハイレバレッジを活かしやすいおすすめ業者は下記にまとめています。
最小取引量と最大取引量で比較
続いて、両者の1注文あたりの最小取引単位と最大取引量を、口座別に比較してみましょう。
XMのマイクロ口座の取引量は、最小単位が10通貨、最大単位が10万通貨となっています。スタンダード口座とZERO口座は、最小単位が1,000通貨、最大単位が500万通貨ですね。一方のGemForexは、オールインワン口座・ノースプレッド口座共に、最小単位は1,000通貨、最大単位は300万通貨となっています。
それぞれのスタンダードな口座(XMのスタンダード口座とGemForexのオールインワン口座)を比較すると、最小取引量は同じものの、最大取引量はXMの方が大きく、一度に大きな取引をしたいトレーダーに向いていると言えます。
また、もっと一度の取引量を絞って細かい取引をしたいトレーダー向けに、XMにはマイクロ口座が用意されています。10通貨から取引ができるマイクロ口座と500万通貨まで取引できるスタンダード口座を備えているXMのほうが、取引量の選択の自由度が高い業者と言えるでしょう。
低スプレッド口座については、XMでは特に制限がありませんが、GemForexの場合は、「短期間(5分間を目安)に往復合計10LOT以上の連続した取引をする際は事前に連絡が必要」というルールが設けられています。この点からも、やはりXMのほうが取引の自由度は高いと言えますね。
入出金方法で比較
海外FX業者を選ぶ際に、どのような入出金方法に対応しているかというのは、非常に重要なポイントと言えるでしょう。入出金方法が限られているとそれだけで使いにくい印象になってしまいますし、海外とのやり取りになるため、その利便性も大事な要素です。
XMとGemForexの対応する入出金方法を比較すると以下のようになりますね。
XM | GemForex | |
入金方法 | クレジット/デビット 国内銀行振込 bitwallet STICPAY BONEX | クレジット/デビット 国内銀行振込 bitwallet(※利用不可) STICPAY bitcoin ethereum PayPal(※利用不可) PerfectMoney MEGATRANSFER(※利用不可) PAYEER |
出金方法 | クレジット/デビット 海外銀行送金 bitwallet STICPAY BXONE | 国内銀行振込 bitwallet(※利用不可) bitcoin(※利用不可) |
GemForexではbitwalletやPayPalなど、対応はしているものの、メンテナンス中などを理由に利用することができず、実質非対応となっている入出金手段も多くあります。
ここからは入金と出金に分けて、それぞれ詳細をみていきましょう。
入金
入金方法については、両者ともクレジット/デビット決済、国内銀行送金、オンラインウォレット決済の大きく3つの手段が使えることになっています。
そのうち国内銀行送金については、両者間の手数料に差がありますね。
XMでは10,000円未満の入金に対しては手数料がかかってしまいますが、GemForexでは入金額がいくらであっても入金手数料はかかりません。
次に、オンラインウォレット決済についての最大の違いは、「bitwalletが利用可能かどうか」という点です。オンラインウォレット決済の代表とも言えるbitwalletは、世界200ヵ国以上で利用されており、着金速度が速く、手数料も安い点で非常に便利な決済手段。まさに海外FX利用者にとっての必須サービスとも言えますね。
XMでは、bitwallet決済による入金が可能な一方、GemForexでは、bitwalletは決済手段として用意されてはいるものの、しばらくの間メンテナンス中となっており利用できません。そういう意味では、10,000円未満の少額入金でなければ、XMのほうが入金手段が優れていると言えるでしょう。
XMの最新の入金方法や手数料、反映時間などは下記に詳しくまとめています。
出金
出金方法については、XMはクレジット/デビット決済、オンラインウォレット、海外銀行送金に対応している一方、GemForexは国内銀行送金のみの対応となっています。
ただしXMには、「銀行送金を除き、入金した方法へ入金した金額までを出金しなければならない」という独自の出金ルールが存在するため、出金方法を完全に自由に選べるわけではない点には注意が必要ですね。つまり入金額以上の利益分については、銀行送金(手数料¥2,500〜)でしか出金できないということになります。入金同様、bitwalletが使える点は便利ですが、このルールにはやや不便さを感じますね。
一方のGemForexですが、出金は国内銀行送金のみに限られるものの、手数料は全くかかりません。XMの出金は実質的には手数料のかかる銀行送金に限られることを考えると、手数料無料のGemForexのほうが出金方法に関しては優れていると言えますね。
海外FXにおける入金手段やそれぞれの特徴、メリットについては下記に詳しくまとめています。
同じく海外FXにおける出金については下記をどうぞ。
XMの出金ルールの詳細や手数料、注意点などは下記に詳しくまとめています。
取扱銘柄で比較
取扱銘柄の種類や数が多いと、それだけ取引の自由度が高くなりますね。両業者の取扱銘柄の種類と量を比較すると以下のようになります。
XMが取り扱っている商品は、FX通貨・コモディティ・株価指数・貴金属・エネルギーの5分野にわたり、全102種の銘柄の取引が可能です。一方で、GemForexが取り扱っている商品は、FX通貨・株価指数・エネルギーの3分野で、合計銘柄数も45種となっていますね。
通貨ペアの取扱数だけでなくあらゆる面でXMが圧勝しており、幅広い商品を取引したいトレーダーにとっては、XMの方がおすすめです。
海外FX業者の取扱通貨ペア数の比較や取扱銘柄が多いことによるメリットは下記に詳しくまとめています。
XMとGemForexのボーナスキャンペーンを比較
ここからは海外FXの大きな魅力のひとつでもある、ボーナスキャンペーンの豪華さについて比較していきましょう。口座開設ボーナス・入金ボーナス・取引ボーナスなどのその他ボーナス、の3点について、XMとGemForexの内容を比べたいと思います。
口座開設ボーナス(未入金ボーナス)で比較
まずXMとGemForexの口座開設ボーナスの内容をまとめると、以下の表のようになりますね。
XM | GemForex | |
ボーナス金額 | 3,000円 | 10,000円~20,000円 |
獲得条件 | 新規口座開設&本人確認書類提出 | 新規口座開設&本人確認書類提出 |
出金可否 | 出金不可 ※利益の出金は可能 | 出金不可 ※利益の出金は可能 |
備考 | 全ての口座が対象 ボーナスは90日間取引がない場合消滅 | オールインワン口座のみ対象 ボーナスは口座開設後30日で消滅 |
どちらも口座開設するだけの未入金ボーナスとなっており、その獲得条件についても、新規口座開設後の本人確認書類提出が完了したタイミングと、同じ内容です。しかし金額については、XMが3,000円、GemForexでは10,000~20,000円と、圧倒的にGemForexの方が大きいですね。
ただし、GemForexで口座開設ボーナスが受け取れる口座はオールインワン口座のみとなっており、スプレッドの狭いノースプレッド口座の開設に対してはボーナスは付与されません。一方で、XMの場合、マイクロ口座・スタンダード口座はもちろんのこと、低スプレッド口座であるXM ZERO口座の開設にもボーナスが付与されます。
ボーナス額の大きさを重視するのであればGemForexですが、低スプレッド口座を利用するのであれば、少ないながらもボーナスが獲得できるXMのほうが良いと言えるでしょう。
海外FX業者の口座開設ボーナスの比較、ランキングは下記にまとめています。
入金ボーナスで比較
次に入金ボーナスについて、XMとGemForexを比較しましょう。
XM | GemForex | |
ボーナス率 | 入金額5万円まで:100% 入金額230万円まで:20% | 入金額100万円まで:100% |
最大ボーナス獲得額 | 50万円 | 100万円 |
出金可否 | 出金不可 ※利益の出金は可能 | 出金不可 ※利益の出金は可能 |
備考 | XM ZERO口座は対象外 | 定期開催 抽選に当選した人のみボーナス付与 |
XMの入金ボーナス2段階制となっており、入金額が5万円に達するまでは入金額の100%がボーナスとして付与されます。さらに、ボーナス額が50万円に達するまで、入金額の20%がボーナスとして付与される形ですね。そのため最大である50万円のボーナスを獲得するための入金額累計は、230万円となります。
一方のGemForexの入金ボーナスは、入金額が100万円に達するまで100%がボーナスとして付与されるというもの。100万円を入金すればそのまま100万円がボーナスとして付与され、口座残高合計は200万円となります。受け取れるトータルボーナス額や入金額に対しての割合でいえば、XMよりGemForexの方が圧倒的に大きいですね。
ただしGemForexの入金ボーナスキャンペーンは常時開催されているわけではなく、2週間に1度程度のペース、かつ3日間限定のような形で開催されます。さらに全員がもらえるわけではなく、対象者が抽選で選ばれるランダム性になっている点には注意が必要ですね。
とはいえ、やはりこのボーナス額の差は大きく、入金ボーナスについてはGemForexのほうが豪華と言えるでしょう。ちなみに両社共に、入金ボーナスは1度きりという訳ではなく、XMは定期的にボーナス枠が復活しますし、GemForexは当選さえすれば何度でも受け取ることができます。
海外FX業者各社の入金ボーナスの比較、ランキングは下記にまとめています。
取引ボーナスで比較
海外FX業者のボーナスと言えば、口座開設ボーナスと入金ボーナスがメジャーな存在ですが、それ以外に取引量に応じたキャッシュバックやボーナスを提供している業者も存在します。この取引ボーナスで言えば、XMは「XMロイヤルティプログラム」というキャッシュバックを行っているのに対し、GemForexではそのようなボーナスキャンペーンは実施されていません。
XMロイヤルティプログラムは、1Lotあたりの取引で最大6.66ドルのボーナスに交換(出金可能な現金にも交換可能)ができ、さらに上限額はなしという非常に優れたサービス。単純に取引量が多ければ多いほど、キャッシュバック額も増えるため、ロット数の大きいトレーダーや取引回数の多いスキャルパーにとっては、大きなメリットになりますね。
取引ボーナスの面で比較すれば、言うまでもなくXM一択と言えるでしょう。
XMとGemForexの取引環境を比較
ここからは実際にトレードをするにあたって重要な要素となる、取引環境を比較していきたいと思います。取引方式やスプレッド、約定力など、トレードへの影響が大きい部分を見ていきましょう。
取引方式で比較
まずは、取引方式についてですが、下記のようになっています。
取引方式は、XMがNDD方式なのに対して、GemForexはDD方式を採用していますね。
NDD方式は、トレーダーとインターバンク市場間の取引をFX業者が仲介しないため、トレーダーの注文が直接インターバンク市場に流れる仕組みになっています。ディーラー(FX業者)の操作が加わることがないため、約定拒否や意図的なスリッページ、ストップ狩りなど、トレーダーに不利な状況は発生せず、取引の透明性が非常に高いと言えるでしょう。
一方、DD方式では、トレーダーの注文をディーラーが仲介してインターバンク市場に流すため、なんらかの操作が加えられる可能性があります。もちろん全ての業者がそのようなことをしている訳ではありませんが、トレーダーの損失が業者の利益になる、という利益相反が生まれやすく、取引の信頼性に疑問が持たれることがありますね。
ただ、これだけ聞けばNDD方式の方が優れているように思いますが、NDD方式にもデメリットはあります。NDD方式ではFX業者の収入源はスプレッドがメインとなるため、スプレッドは広く設定されがち。一方のNDD方式では、注文をある程度業者側でコントロールできるため、逆にスプレッドは狭めに設定することができます。
このようにNDD方式とDD取引には一長一短があり、どちらが優れているかは一概には言い切れません。取引の透明性を重視するか、スプレッドを重視するかで、どちらが良いかは分かれますね。
DD方式とNDD方式の違いやそれぞれのメリット・デメリットについては下記に詳しくまとめています。
スプレッドで比較
取引環境という点ではスプレッドも重要な要素ですね。業者選択の際に、スプレッドを確認しないトレーダーはまずいないと言えるでしょう。
XM、GemForex共にスタンダードな口座と低スプレッド口座が用意されており、それぞれの主要通貨ペアにおけるスプレッドを比較すると、以下のようになります。
通貨ペア | XM | GemForex | ||
スタンダード | XM ZERO | オールインワン | ノースプレッド | |
USD/JPY | 1.6 | 0.1(1.1) | 1.5 | 0.3(0.3) |
EUR/JPY | 2.3 | 0.4(1.4) | 1.6 | 0.5(0.5) |
GBP/JPY | 3.5 | 1.2(2.2) | 2.0 | 1.0(1.0) |
EUR/USD | 1.7 | 0.1(1.1) | 1.5 | 0.3(0.3) |
GBP/USD | 2.4 | 0.3(1.3) | 2.2 | 1.3(1.3) |
EUR/GBP | 2.6 | 0.3(1.3) | 1.7 | 0.3(0.3) |
※低スプレッド口座のカッコ内の数値は、往復手数料を含めたトータルコスト
スタンダードな口座同士を比較すると、若干ではありますがGemForexのオールインワン口座の方がスプレッドが狭く設定されています。一方の低スプレッド口座では、スプレッドそのものはXMのZERO口座の方が狭く設定されていますね。
しかし、XM ZERO口座では取引手数料が往復1ロットにつき10ドル=1.0pipsほどかかるため、それを加算した場合の取引コストを考えた場合、総コストではXMのほうが高くなってしまいます。GemForexのノースプレッド口座は、低スプレッド口座であるにも関わらず取引手数料が発生しないという特徴があるため、これは大きなメリットと言えるでしょう。
前の取引方式の部分でも説明した通り、やはりDD方式を採用しているGemForexのほうが、トータルコストでは圧倒的に安く取引することができます。
海外FX業者各社の口座別/通貨ペア別スプレッドの比較は下記にまとめています。
約定力で比較
約定力の高さは、サーバースペックや回線の安定性と関係があり、スリッページを発生させずに狙ったポイントでの取引を成立させる重要な要因ですね。
XMとGemForexの約定力はというと、両社とも公式発表では約定率が99%超えという高い水準を叩きだしています。海外にサーバーがあるために日本からの利用だと約定率が下がる場合もある中で、99%以上の約定力を持つ両社は、海外FX業者の中でも非常に優秀と言えるでしょう。
ただ約定力については、実際に利用してみないとわからない部分もあります。個人的な感覚で言えば、XMのほうが安定しているという意味で、約定力が高いように感じましたね。
とは言えGemForexも、決して約定が遅いということや大きく滑るということはありません。約定力については両社とも同程度、強いて言えばわずかな差でXMの方が上と言ったところでしょう。
スリッページが発生しにくいことのメリットや、スリッページが小さいおすすめ業者は下記で詳しく紹介しています。
取引プラットフォームで比較
FXの標準的な取引プラットフォームと言えばMT4ですが、両社ともにMT4に対応しています。ただMT5についてはXMのみ対応しており、GemForexでは利用することができません。
MT5は、MT4の改良・後継版のプラットフォームとしてリリースされ、動作スピードの早さや、標準インジケーター・描写ツールの種類の豊富さ、気配値やナビゲーターのわかりやすさなどがメリットですね。ただし、まだ広く普及しているという訳ではなく、カスタムインジケーターやEAの種類が豊富なMT4を多くのトレーダーが利用しているのが現状です。
MT4に加えてMT5も使えるという点では、XMの方が自由度が高いと言えますが、もともとMT4を利用しているトレーダーにとってはあまり関係なく、どちらで取引しても問題ないでしょう。
MT4とMT5の違いやそれぞれの特徴、メリット・デメリットについては下記で詳しく解説しています。
スキャルピングの可否で比較
超短期トレーダーにとって気になるポイントが、スキャルピングの可否でしょう。スキャルピングを禁止していることが多い国内FX業者ほどではありませんが、海外FX業者であっても、あまりに高頻度な取引をやりすぎると口座凍結などの可能性もあります。
この点XMでは、スキャルピングは公認されており、特に制限なく行うことができます。
一方、GemForexはというと、スキャルピングを公認しているものの、以下の制限が設けられています。
- 5分以内で合計100万通貨以上の取引は不可
- 取引ロジックによっては取引無効
上記禁止事項を犯してしまいますと、サポートから連絡が来て最悪の場合、出金拒否や口座凍結といった処罰をくらう可能性があるため、注意が必要ですね。
上記のことからスキャルピングに対する取引の自由度という点では、制限のないXMのほうが優れていると言えるでしょう。
XMでスキャルピングをするメリットや注意点は下記で詳しく解説しています。
自動売買・システムトレード対応で比較
海外FX業者を利用する場合、裁量トレードではなくEAを使った自動売買・システムトレードを行う人も多いですね。XMもGemForexも、EAを使った自動売買に特に制限はなく、自由に取引ができます。
しかし、自動売買と特に相性が良いのはGemForexのほうですね。GemForexは、もともとEA(自動売買ソフト)を提供する会社であったこともあり、200種類以上のEAを無料で公開しています。勝率やトレードスタイル、収益率ランキングなども公開しているため、EA初心者でも始めやすい環境が整っていると言えるでしょう。
また、GemForexでは、EAサービスに付随し「ミラートレード」というサービスも無料で提供しています。ミラートレードでは、収益率の高いトレーダーの取引を真似して自動でトレードしてくれる優れたサービスであり、常に相場を監視できなかったり、EAのダウンロードがめんどくさいというトレーダーにもおすすめですね。
GemForexのEA使い放題サービスの特徴やメリット、始め方などは下記にまとめていますので参考にしください。
GemForexのミラートレードの特徴や使い方は下記で詳しく解説しています。
EAを使った自動売買のメリットや始め方、おすすめのEA配布サービスなどは下記にまとめています。
GemForexのミラートレードとMAM口座(ソーシャルトレード)の違いやそれぞれのメリット・デメリットは下記をご覧ください。
XMとGemForexの信頼性を比較
FX業者には自らの資金を預けることになるため、その信頼性を把握しておくことは非常に重要と言えるでしょう。ここからはそのような信頼性を裏付けるための、金融ライセンスや資産の管理体制、口コミ評価の高さなどを、比較していきたいと思います。
金融ライセンスで比較
下記の通り、XM、GemForexともに金融ライセンスを保有しており、両者とも一定の信頼性は担保されていると言えるでしょう。
ただし、GemForexはかつてノーライセンス業者として活動していた時期があり、最近になってようやくニュージーランドのライセンスを取得しました。一方でXMは、多国籍にサービスを展開していることもあり、イギリスFCAなどの敷居の高い金融ライセンスを含めた、複数のライセンスを保有していますね。
これらを考慮すると、金融ライセンスにおける信頼性という点ではXMの方がはるかに高いと言えるでしょう。
海外FXの安全性・信頼性の確認方法や、安心して取引できる業者は下記にまとめています。
顧客資産の管理体制で比較
FXのような金融サービスを利用する上で、預け入れた資産がどのように管理されているかは非常に重要ですよね。管理体制がずさんだと、万が一業者が倒産した際などに、資産が保護・返金されない可能性もあります。
この点では、信託保全が義務づけられている国内FX業者とは異なり、海外FX業者は分別管理ということが多いですね。分別管理は顧客資産と業者の資産を分けて保管してはいるものの、信託保全のように確実に顧客資産が担保される訳ではありません。
実際にXMとGemForexともに、顧客資産の管理体制は分別管理となっています。ただしXMでは、トレーダーの資産を100万ドルまで補償する保険に加入しており、有限ではあるにしても、万が一の時には100万ドルまでは返金されるます。
そのため、何も保険や保障をかけていないGemForexに比べると、XMのほうが信用力が高く安心と言えるでしょう。
分別管理と信託保全の違いや、顧客資産の管理体制が優れた海外FX業者は下記にまとめています。
口コミの評判
実際の利用者による口コミの評判も、ブローカーの信頼性を知る上では重要な情報と言えるでしょう。そのような口コミを確認できるのが、世界最大級の海外FX専用の口コミサイト「FPA」ですね。それぞれの評価とレビュー数を比較すると以下のようになります。
GemForexは日本をメインに活動している海外FX業者ということもあり、世界的には知名度も低く、そもそもFPA上には評価がありません。世界的に活動している海外FX業者であれば、自然と口コミも広がりFPAへの投稿も増えるはずですが、GemForexについての投稿がないということは、マイナス要素として考えておいた方が良いでしょう。
一方でXMは、平均評価が3.108、レビュー数が559と申し分ない評価を得ています。世間の評価でいうとXMに軍配が上がりますね。
FPAの特徴や使い方などは下記で詳しく解説しています。
サポート体制
日本人トレーダーにとっては、何かあった時にしっかり日本語でサポートしてくれるかどうかも気になるポイントでしょう。両社のサポートへの連絡手段と対応可能な時間帯をまとめると、以下のようになります。
どちらの業者も日本語での問い合わせへが対応となっており、この点は安心材料ですね。
サポートが対応してくれる時間で見ると、両社とも土日祝日の対応はありませんが、平日の対応時間が長い分、ややXMの方がサポート体制は充実していると言えるでしょう。
運営実績
長年に渡りトラブルなく運営を続けていけるということは、そのままその会社の信頼性に繋がります。運営実績が長ければ、それだけ運営基盤がしっかりしているということですし、安心感も持てますね。
XMとGemForexの運営歴の長さは下記の通り。
XMは2009年からサービス提供を開始しており、その運営歴は10年以上に及びます。一方で、GemForexは、運営元会社のEAサービス提供などは2010年から始まってはいたものの、GemForexとしてブローカー業のサービス提供を開始したのは2014年の10月。運営歴でいうと5年程度でXMの半分程度ということになります。
スイスフランショックのような過去の大暴落の際にも、XMはしっかりとゼロカットによる顧客保護を実施してきた実績もあり、そういう意味での信頼性はやはりXMのほうが高いと言えますね。
総括
XMとGemForexは人気業者の2トップということもあり、様々な面から両社を比較しても甲乙つけがたい優秀なブローカーですね。その中でもボーナスやレバレッジではGemForexのほうが優れており、信頼性や安全性の面ではXMの圧勝と言えるでしょう。
とは言え海外FX業者に対してどのようなことを求めるかによって、どちらが自身にとって最適な業者かというのは変わってきます。それぞれのメリット・デメリットをしっかり把握した上で、口座開設や利用を検討するようにしましょう。
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