最近ニュージーランド金融ライセンスを取得し、信頼性や人気ともに成長を続けている海外FX業者GemForex。派手なボーナスキャンペーンが印象的ですが、もともとは無料EAのサービスを運営する会社として始まっており、現在でも自動売買関係のサービスが充実しているブローカーですね。
そんなGemForexですが、自動売買の方法として無料EAの提供のほか、ミラートレードサービスとMAM口座が用意されています。そこで本記事ではミラートレードとMAM口座それぞれの特徴やメリット・デメリットに加え、利用方法などを詳しく解説。システムトレードに興味がある人や、FXでなかなか利益を出せていないという人は、ぜひ本記事を参考に利用を検討してみてください。
GemForexの全体的な評判や特徴、メリット・デメリットなどについては下記の記事にまとめています。
GemForexのミラートレードとMAM口座の概要
ミラートレードやMAM口座といっても、どう言うものか分からないと言う人も多いかも知れませんね。まずは、それぞれの概要を順番に解説したいと思います。
GemForexのミラートレードとは
GemForexのミラートレードは、ストラテジーと呼ばれる売買戦略から好みのものを選択し、ユーザーの口座と紐づけるサービスです。ストラテジーが行なった売買による損益を、鏡写しのように自分の口座へ反映させるという形ですね。
GemForexのミラートレードで選択できるストラテジーは現在100種類を超えますが、基本的にEAによる自動売買となっています。トレードを始めたばかりで知識や経験が浅い方でも挑戦しやすく、誰にでも開かれた運用方法と言えるでしょう。
参加方法も非常に簡単で、会員ページからミラートレード専用口座を追加開設するだけで利用を開始できます。
GemForexのミラートレードの特徴や使い方は下記で詳しく解説しています。
GemForexのMAM口座とは
MAMとは、「Multi Account Manager(マルチアカウントマネージャー)」の略のこと。出資する形で運用を委託する複数のユーザーと、それらの口座を管理して実際にトレードを行うアカウントマネージャーから、MAMは成り立ちます。アカウントマネージャーの口座と、ユーザーの口座を紐づけることで、売買の損益だけがユーザー口座に反映される、と言う形ですね。
MAM口座の場合、アカウントマネージャーの取引方法は、裁量トレードやEAのどちらもあり得ます。ただしGemForexのMAMは、一般向けに広く公開されているサービスではないため、MAMを始めるには、すでに行なっている人に紹介してもらうなど、ある程度のコネクションが必要です。
海外FXのMAM/PAMM口座の詳細な説明やメリット・デメリット、MAM/PAMMが利用な海外FX業者は下記で詳しく解説しています。
ミラートレードとMAM口座の違い
ミラートレードとMAM口座はどちらも、ユーザー自身は売買を行わず、他者の売買結果を自分の口座に反映させるという運用方法です。成績の良いストラテジー、またはアカウントマネージャーに運用してもらえれば、何もしなくても利益が得られる、と言うある意味不労所得とも言える素晴らしいサービスですね。
そんな一見同じように思える両サービスですが、開始方法、料金、取引方法の3点では下記のような違いがあります。
ミラートレード | MAM口座 | |
開始方法 | GemForex会員ページから、簡単にミラートレード口座を開くことができる。 | GemForexサイト内に口座開設のリンクはなく、MAMに参加しているトレーダーから紹介してもらう必要がある。 |
料金 | 無料で使い放題。 | 利益が出た場合は、アカウントマネージャーに報酬を支払う必要がある。 |
取引方法 | 基本的にEAによるシステムトレード。 | アカウントマネージャーに任せられている。裁量トレード、システムトレード両方の可能性があるが、必ず人の手が介在する。 |
やはり最も大きな違いはそのサービスの利用のしやすさにあるでしょう。ミラートレード口座は誰でも簡単に開設でき、無料ですぐに利用できます。それに対してMAM口座は紹介制であり、誰でも簡単にできるとは言えませんね。ただ必ず人の手が介在するという面では、MAMの方がより信頼性が高く、運用成績にも期待ができると言えるのではないでしょうか。
GemForexのミラートレードのメリット
挑戦のハードルまでの低く、初心者でも勝てる可能性が高いGemForexのミラートレード。まずはメリットから見ていきましょう。
無料で使える
GemForexのミラートレードは、初期費用や月額利用料などの料金は一切ありません。口座残高によるストラテジー利用数の制限はありますが、ストラテジーの選択の際にも料金はかからないため、無料で使い放題のサービスとなっています。
スプレッドに手数料の上乗せなし
ミラートレードのサービスを行なっている業者はいくつかありますが、システム利用料として、通常のスプレッドに1pipsほど上乗せされることが多くあります。しかしGemForexのミラートレードは自社開発のシステムのため、他業者ではあるようなスプレッドの上乗せがありません。
100種類以上のストラテジーから選べる
GemForexのミラートレードのストラテジーは、現在100種類以上の登録があります。それだけたくさんあると、何を基準に選べば良いか分からなくなりそうですが、その心配もありません。各項目の成績や人気順に並べ替えたり、トレード対象の通貨ペアを絞ったりなどして、自分の好みのストラテジーを探すことができます。
MT4を使わず、スマホでも利用可能
通常、EAを使った自動売買をする場合は、MT4をインストールしたPCが必要になります。さらに、PCをスリープまたは電源を落とすとMT4も止まってしまうため、24時間起動させ続けるか、VPS(レンタルサーバーの1種)を利用しなければいけませんね。
一方でGemForexのミラートレードの場合は、MT4は使わず、PCすら必須ではありません。EAを自分で動かすにはある程度の知識や経験が必要ですが、それも不要。基本的な作業としては、GemForexの会員ページからストラテジーを選択し、稼働または停止の操作を行うだけなので、スマホなどのモバイル環境でも問題なく行うことができます。
最小1,000通貨、さらにデモトレードも可能
GemForexのミラートレードでは、通常口座と同じように1,000通貨から運用可能です。1,000通貨でトレードした場合は、100pipsの変動でも1,000円の損益になるため、少額から試したい人でも安心して挑戦できますね。
さらにミラートレードは、デモトレードで試験運用することができます。興味のある方は、まずはデモトレードから始めても良いでしょう。
GemForexのミラートレードのデメリット
続いて、GemForexのミラートレードのデメリットについて確認していきましょう。
口座残高に応じて、利用制限がある
GemForexのミラートレードは、基本的には無料で使い放題ですが、同時に使用できるストラテジーの数は、口座残高に応じた制限があります。もっとも、これは仕様であってデメリットとは言えませんが、始める前に知っておいた方が良いでしょう。
口座残高と利用できるストラテジーの数は、以下の通りです。
ユーザー区分 | 口座残高 | 利用制限 |
ビギナーズ | 5万円以上〜10万円未満 | 全ストラテジーの中から1つまで利用可 |
アドバンス | 10万円以上~20万円未満 | 全ストラテジーの中から3つまで同時利用可 |
プロフェッショナル | 20万円以上~30万円未満 | 全ストラテジーの中から5つまで同時利用可 |
マスターズ | 30万円以上 | 全ストラテジーの中から無制限で同時利用可 |
ユーザー区分は口座残高によって判定されますが、その残高は月末の口座残高が対象になり、翌月の1日からの適用となります。
また、ビギナーズ、アドバンス、プロフェッショナルでは、同じ月の中でのストラテジーの変更は、無制限に可能。ただし、口座残高が5万円以下の状態では、追加不可となります。
同じ口座通貨で複数口座を運用することができない
GemForexのミラートレード口座は、円建てとドル建ての2種類があります。円とドルの2つの口座を同時運用することはできますが、例えば円建てのミラートレード口座を2つ作る、と言うようなことはできません。
GemForexのMAM口座のメリット
ミラートレードがGemForexとして主体的にサービスを展開しているのに対して、MAM口座はプライベート性の強いサービスです。そんなMAM口座のメリットを見ていきましょう。
資格と技術を持つトレーダーに運用を任せられる
アカウントマネージャーとなってトレードを行うユーザーは、投資顧問業などの資格はもちろん、運用実績などがなければけません。GemForexのMAM口座では、基本的にアカウントマネージャーが参加口座を募るような形になるため、運用を委託するユーザーは、アカウントマネージャーとなる人のトレーダーとしての実力や実績を確認する機会があると考えられます。
また、MAM口座の場合は、アカウントマネージャーがどこでエントリーして決済したのかと言うことを、ユーザーは見ることができます。資格と技術を持つトレーダーに運用を任せられるのは、MAM口座の最大のメリットと言えるでしょう。
資金を預けずに運用できる
自分の資産を他者に運用してもらう投資サービスは、MAMに限らずたくさんあります。しかし多くの場合、資金を運用者に預けるため、投資詐欺などのリスクを排除しきれません。
MAMでは資金は自分の口座内に置いたまま、トレード結果だけを反映させる形なので、万一にも持ち逃げされる心配がありません。
GemForexのMAM口座のデメリット
続いて、GemForexのMAM口座のデメリットについて確認していきましょう。
口座開設が容易ではない
GemForexでMAM口座を開設するには、すでにMAMに参加しているユーザーから招待してもらうか、これから開始するMAMのグループに参加しておく必要があります。トレーダー同士の横のつながりのようなものが欠かせないと言って良いでしょう。そのため、ミラートレードに比べると、挑戦までのハードルは格段に高いと言わざるを得ません。
アカウントマネージャーへの報酬が必要
MAM口座では、利益が出た場合にアカウントマネージャーへの報酬が必要になる場合がほとんどです。報酬額は、一般に利益の15〜30%と言われていますね。
無料で使い放題のミラートレードに比べると、MAM口座の場合にかかる手数料は、コスト面でのデメリットとなってしまいます。
ミラートレードとMAM口座、どちらがおすすめか
使いやすさや挑戦のしやすさ、そしてコスト面などを考えると、総合的にはミラートレードの方がおすすめと言えるでしょう。初心者からトレードに慣れた方まで、誰にでも使いやすい環境が整っているのが、ミラートレードです。
運用のプロとも言えるマネージャーに取引を任せられるという点ではMAM口座も非常に魅力的ですが、参加のしにくさが最大のネックですね。ただMAMを紹介してくれるトレード仲間がいる場合は、有力な選択肢になるでしょう。
ミラートレード口座の開設方法
最後に、誰でも簡単に始めることができるGemForexのミラートレード口座の開設方法を紹介しておきたいと思います。まず最初に、GemForex公式サイトを開き、会員ページへログインしましょう。(GemForexの口座を持っていない場合はまずこちらからGemForexで口座開設をしてください)
ユーザーマイページのトップページを少し下にスクロールすると、「ミラートレード」の項目があります。今回は新しくミラートレード口座を開設するので、「新規登録する」をクリックしましょう。
クリックすると、確認メッセージのウインドウが表示されます。
ここで「OK」をクリックすれば、ミラートレード口座の開設が完了です。左側のメニュー一覧の中にミラートレードの項目が加わっていることを確認しましょう。
ストラテジーの選択や設定は、このメニューから行うことになります。
GemForexの口座開設手順は下記に詳しくまとめています。
まとめ
GemForexのミラートレードとMAM口座は、どちらもユーザーは売買をせず、他のシステムやトレーダーに任せる運用方法と言う点で共通しています。しかしその仕組みやコスト、始めるためのハードルの高さなどに違いがあり、それぞれにメリット・デメリットが存在しますね。
定期的にチャートをチェックすることが難しい人や、裁量トレード以外での利益の出し方を探っている人には、どちらも興味深い方法と言えるでしょう。特にミラートレードは、口座開設は簡単で、デモトレードで試すこともできます。気になる方は、ぜひ利用を検討してみてくださいね。
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