数ある海外FX業者の中でも、とりわけ有名な存在と言えばXMですよね。日本人利用者数ナンバーワンの人気業者ということで、海外FX利用者で知らない人はいないくらいメジャーなブローカーです。ボーナスキャンペーンなどの豪華さでも知られており、まさに海外FXの代名詞と言える存在でしょう。
しかし最近、そのXMを非常に意識した業者として存在感を強めているのが、HotForexと言うブローカー。同じように豪華なボーナスキャンペーンなどを実施しており、XMに追いつけ追い越せと言わんばかりに人気が高まっています。事実、世界的なFX口コミサイトではXM以上に高評価が付いており、評判も非常に良いですね。
そこで本記事では、そんなXMとHot Forexを様々な角度から徹底比較。どちらがより優れた海外FX業者なのかを考えていきたいと思います。
XMとHotForexの一覧比較表
まずはXMとHotForexの大まかな特徴を、一覧表で比較したいと思います。各項目は後ほど詳しく比較していきますので、大まかな概要を見ていきましょう。
XM | HotForex | |
口座種類 | ・スタンダード ・マイクロ ・Zero | ・プレミアム ・マイクロ ・Zero ・Auto/HFコピー/PAMM |
保有可能口座数 | 7 | 5 |
口座通貨 | ・EUR(ユーロ) ・JPY(日本円) ・USD(米ドル) | ・EUR(ユーロ) ・USD(米ドル) |
最大レバレッジ | 888倍 | 1000倍 |
最低入金額 | 5$〜 | 5$〜 |
ロスカット水準 | 20% | 10%〜 |
ゼロカットと追証の有無 | ・ゼロカットあり ・追証なし | ・ゼロカットあり ・追証なし |
ECN口座の取引手数料 | 10万通貨につき10ドル | 10万通貨につき6〜8ドル |
キャンペーン・ボーナス | ・口座開設ボーナス ・入金ボーナス ・取引リベート(キャッシュバック) | ・口座開設ボーナス ・入金ボーナス ・取引リベート(キャッシュバック) |
約定率 | 100% | 100% |
取引ツール | MT4/MT5 | MT4/MT5 |
サーバー強度 | 強い | 強い |
無料VPS | 1パッケージあり | 3パッケージあり |
入金方法 | ・クレジット/デビットカード ・国内銀行振込 ・bitwallet ・sticpay ・bxone wallet | ・クレジット/デビットカード ・bitwallet ・Bitcoin |
出金方法 | ・クレジットカード(デビット可) ・国内銀行振込 ・bitwallet ・sticpay ・bxone wallet | ・クレジットカード(デビット可) ・bitwallet ・Bitcoin |
FPAでの評価 | 3.107(レビュー数:530) | 3.792(レビュー数:473) |
運営会社 | Tradexfin Limited | HF Markets (SV) Ltd |
運営歴 | 2009年〜 | 2010年〜 |
保有金融ライセンス | ・FCA(イギリス) ・CySEC(キプロス) ・FSA(セーシェル) | ・FCA(イギリス) ・CySEC(キプロス) ・FSA(セーシェル) ・DFSA(ドバイ) ・FSC(モーリシャス) ・FSCA(南アフリカ) |
資金管理体制 | ・分別管理 ・100万ドル補償の保険 | ・分別管理 ・500万ユーロ補償の保険 |
サポート体制 | ・電話 ・ライブチャット ・Eメール | ・電話 ・ライブチャット ・Eメール |
WEBサイト | 完全日本語化 | ところどころ英語 |
こうして見ると、やはり2つの業者ともよく似たサービスを展開していることがわかりますね。
XMとHotForexの口座の基本仕様を比較
まずは口座の基本仕様について比較していきたいと思います。比較するのは下記の6項目。
- 口座の種類とその特徴
- 口座の基準通貨
- 最大レバレッジ
- 最低入金額
- ロスカット水準
- ゼロカットと追証の有無
口座の仕様は取引をする上でベースとなる部分ですので、非常に重要な要素と言えます。
口座の種類と特徴で比較
XMには3種類、HotForexには6種類の口座タイプが用意されており、それぞれ下記のような仕様になっています。
口座名 | 特徴 | |
XM | スタンダード | ・1ロット10万通貨 ・スプレッドやや広めのSTP口座 ・入金ボーナス対象口座 |
マイクロ | ・1ロット1,000通貨 ・スプレッドやや広めのSTP口座 ・入金ボーナス対象口座 | |
Zero | ・スプレッドがほぼゼロに近いECN口座 ・1lotの往復取引につき10ドルの手数料 ・入金ボーナス対象外 | |
HotForex | プレミアム | ・1ロット10万通貨 ・スプレッド標準のSTP口座 ・入金ボーナス対象口座 |
マイクロ | ・1ロット10万通貨 ・スプレッド標準のSTP口座 ・最大レバレッジ1,000倍 ・1ポジション、7ロットまでの制限 | |
Zero | ・スプレッドがほぼゼロに近いECN口座 ・1lotの往復取引につき6 or 8ドルの手数料 ・ボーナス対象外 | |
Auto/HFコピー/PAMM | ・自動売買/コピートレード専用口座 ・ボーナス対象外 |
上の表の通り、XMの取引口座は
- スタンダード
- プレミアム
- Zero
の3種類です。
対するHotForexは
- プレミアム
- マイクロ
- Zero
- Auto/HFコピー/PAMM
の6種類。基本となる3つの口座タイプについては同じような特徴を持っていますが、HotForexには自動売買やコピートレード向けの口座が用意されている点が大きく異なりますね。
裁量トレーダーにとってはほとんど影響はありませんが、様々な取引手法に対応するための口座が用意されているという点では、ややHotForexのほうが多様性があると言えるでしょう。
口座の基準通貨で比較
次は口座の基準通貨です。
表の通り、HotForexには円建て口座が用意されていません。これは日本人トレーダーにとっては、かなり大きなマイナスポイントでしょう。
外貨建ての場合、取引していなくても相場の状況によって損益が発生してしまいます。外貨の扱いに慣れている中上級者トレーダーであればあまり気にしないかもしれませんが、海外FXの利用経験が浅いトレーダーにとっては、かなり気になる点ではないでしょうか。
最大レバレッジで比較
海外FXの大きなメリットと言えば、ハイレバレッジでトレードできることですね。25倍に制限されている国内FXに比べ、1000倍を超えるようなレバレッジで取引できるブローカーも存在するため、少資金からでも大きな利益を狙うことができ、資金効率の良いトレードが可能です。
2社の最大レバレッジは各口座ごとに下記の表のように設定されています。
どの口座を選んだとしても、25倍に制限されている国内業者とは比較にならないほどのハイレバレッジで取引可能ですね。
ただし口座残高が一定の金額を超えた際に発生する『レバレッジ制限』には注意しましょう。レバレッジ制限にかかると、これまで888倍や1000倍だったレバレッジが、100倍〜200倍などに抑えられてしまいます。
例えばXMの場合、アカウント内の口座残高合計が2万ドルを超えると200倍に、10万ドルを超えると100倍にレバレッジが制限されます。そのため、最大レバレッジで取引したい場合はこまめに出金するなど、口座残高を気にしておく必要がありますね。
一方のHotForexでは、口座内の残高が30万ドルを超えており、かつ保有ポジションの合計が50Lot以上となった場合にしか、レバレッジが制限(最小75倍)されることがありません。しかもXMのようにアカウント内の合計残高ではなく、口座単位の残高で判定されるという点も良いですね。
レバレッジ制限の点では、HotForexの方がかなり柔軟で、優れていると言えるでしょう。
最低入金額で比較
取引をするためには口座に入金する必要がありますが、各口座には下記のように最低入金額が設定されています。
両社ともにマイクロ口座の最低入金額は5ドルですが、そのほかの口座ではHotForexの方が多くの資金が必要となりますね。XMの方が少ない資金からトレードができるため、資金効率は良いと考えられるでしょう。
ただし、いくらハイレバレッジな海外FXとは言え、5ドルではあまり大きな取引はできません。個人的には5ドルも100ドルも、業者の良し悪しを判断するほど大きな違いではないと思います。
強制ロスカット水準で比較
強制ロスカット水準は「相場が予想と逆行した場合、ポジションをどこまで持っていられるか」という指標。これは証拠金維持率で決定され、低ければ低いほど、一時的な損失により耐えられるということになります。
XMとHotForexのロスカット水準は以下の通りですね。
XMは口座タイプに関係なく20%ですが、HotForexはマイクロ口座のみ10%となっています。
相場には波があるため、強制ロスカットさえされなければ、プラスに転じる可能性を残すことができ、そういう意味ではロスカット水準が低いほど勝ちやすいとも言えますね。少資金向けトレーダー/初心者トレーダーが選びやすいマイクロ口座において、HotForexのロスカット水準の低さは大きなメリットと言えるでしょう。
XMのロスカットの仕組みや証拠金維持率の計算方法などは下記に詳しくまとめています。
ゼロカット制度と追証の有無
ハイレバレッジと並んで、海外FXの大きな魅力と言えるのがゼロカット。海外FXでは基本的に口座残高が仮にマイナスになっても、ゼロカットにより顧客の代わりに業者が補填してくれるため、国内FXのように証拠金を追加で請求される=追証の心配がありません。
下記の通り、XMもHotForexも、もちろん追証なしのゼロカット採用業者のため、入金額以上の損失が発生することはなく、安心してトレードができます。
主要通貨のスプレッドと取引手数料を比較
次に取引環境の優劣を左右する、スプレッド・取引手数料でXMとHotForexを比較したいと思います。
主要通貨の平均スプレッドで比較
2社のSTP口座における通貨ペア別平均スプレッドを比較すると、以下の表のようになります。
XM | Hot Forex | |
AUD/USD | 1.8 pips | 1.5 pips |
EUR/GBP | 2.0 pips | 1.6 pips |
EUR USD | 1.6 pips | 1.2 pips |
GBP/JPY | 3.5 pips | 3.0 pips |
GBP/USD | 2.3 pips | 1.8 pips |
USD/CHF | 2.4 pips | 1.9 pips |
USD/JPY | 1.6 pips | 1.7 pips |
通貨ペアによって優位性は変わってきますが、どちらかと言えばHotForexのほうがスプレッドは狭くなっていますね。ただ、日本人に馴染みのあるドル円においては、XMのほうがスプレッドが狭くなっていることもあり、この辺りの判断は自分がメインで取引する通貨によって変わってくるでしょう。
ECN口座の取引手数料で比較
それぞれのECN口座における手数料は下記のようになっています。
HotForexの方が2〜4ドルほど安く取引できますね。上記のSTP口座のスプレッドも含め、全体的な取引コストでは、HotForexのほうが優れていると言えるでしょう。
海外FX業者各社のスプレッドについては下記の記事で詳しく比較しています。
ボーナスキャンペーンを比較
次にXMとHotForexのボーナス内容やキャッシュバックを比較していきたいと思います。
キャンペーン名 | キャンペーン内容 | |
XM | 口座開設ボーナス | ・口座開設時に¥3,000分のボーナス ・ボーナスは出金不可 ・Zero口座でも受取可 |
入金ボーナス | ・最大500ドルまでの100%入金ボーナス ・最大4,500ドルまでの20%入金ボーナス ・出金不可 ・出金した場合は出勤額の割合に応じてボーナス消滅 | |
XMロイヤルティ プログラム | ・取引量に応じたXMPと呼ばれるポイントが貯まる ・XMPは取引証拠金か、出金可のリアルマネーと交換 | |
HotForex | 100% スーパーチャージ ボーナス | ・最大5万ドルまでの100%の入金ボーナス ・8,000ドルまでもらえる取引リベート(出金可) ・一人1回まで ・出金すると同額の入金ボーナス消滅 ・口座残高がゼロになるとボーナス消滅 |
100% クレジット ボーナス | ・100ドル以上の入金で100%の入金ボーナス ・1口座につき3万ドルを上限とした (口座保有上限である5口座分、最大15万ドル受け取り可) ・出金も可能。ただし条件は厳しい ・出金すると同額のボーナス消滅 ・口座残高がゼロになるとボーナス消滅 | |
30%レスキュー ボーナス | 2019年9月に日本国内での提供終了 |
XMと比較してHotForexはボーナスの豪華さが目立ちますが、その消滅条件には注意が必要です。XMの場合は残高がゼロでもボーナスだけで取引が可能ですが、HotForexの場合は残高がゼロになるとボーナスも消滅する点には注意が必要ですね。
また入金ボーナスやキャッシュバックについてはどちらもECN口座(Zero口座)は対象外となっていますが、口座開設ボーナスについては、XMだけECN口座も対象となります。豪華さではHotForexのほうが優れていると言えますが、ボーナスの使い勝手の良さではXMに軍配が上がると言えるでしょう。
XMのボーナスの詳細は下記にまとめています。
HotForexのボーナスについては下記をどうぞ。
海外FX業者各社の入金ボーナスは下記で詳しく比較しています。
口座開設ボーナスの比較については下記をどうぞ。
取引ボーナスやキャッシュバックは下記で比較しています。
取引環境を比較
約定率、取引ツール、サーバー強度で比較
実際に取引をする上で重要になってくるのが、約定力の高さやサーバー強度、取引ツールの利便性などでしょう。それぞれ比較すると以下のようになります。
XM、HotForexともに約定率は100%、MT4/MT5が使用でき、サーバー強度も問題ありませんね。どちらも使い勝手が良く安心して取引できる環境と言えます。
無料VPSの比較
自動売買などを行う際に必要になってくるのがVPS(バーチャルプライベートサーバー)ですね。24時間の取引環境を構築するためには、VPSの利用は必須と言えます。またVPSを使うことにより約定スピードのアップも期待できますね。
そんなVPSですが、海外FX業者の中には特定の条件を満たすことで無料で利用できるブローカーもあります。XMとHotForexも無料VPSサービスを提供していますが、その条件とサーバースペックは下記の通り。
利用条件 | CPU | メモリ | HDD | OS | |
XM | ・5,000ドルの口座残高 ・1ヶ月以内に往復5ロット | 1vcpu | 1.5GB | 20GB | windows2012 |
HotForex (ブロンズVPS) | ・5,000ドルの口座残高 | 1vcpu | 1.3GB | 25GB | windows2012 |
条件については最低取引量が存在するXMのほうがやや厳しいと言えますね。口座残高のみが条件となっているHotForexのほうが、気軽に使える印象です。
サーバースペックに関しては両社ほぼ同じと言って良いでしょう。ただ、HotForexの無料VPSサービスはランク制となっており、条件さえ満たせばより高いスペックのVPSが利用できます。条件としてはそれぞれ8,000USD以上の残高(シルバー)、15,000USD以上の残高(ゴールド)と比較的ハードルも低いですね。
VPSを利用するのであれば、HotForexのほうがより良い条件で無料利用できると言えます。
海外FXでVPSを利用するメリットや無料利用可能なおすすめブローカーとその条件は下記に詳しくまとめています。
入出金の比較
海外FXの利用で戸惑うポイントとして、入出金方法が挙げられます。国内FXであれば相手が国内の企業のためそう困ることもありませんが、海外FXでは運営企業の拠点が海外にあることがほとんどのため、海外送金や決済サービスを利用する必要があるためですね。
ここではそんな入出金方法について両社を比較したいと思います。
入金方法の比較
XMとHotForexの入金方法は下記のようになっています。
対応入金方法 | |
XM | ・クレジットカード(デビット可) ・国内銀行振込 ・bitwallet ・sticpay ・bxone wallet ・Bitcoin ※終了 |
HotForex | ・bitwallet ・クレジットカード(デビット可) ・Bitcoin |
それぞれ様々な入金手段が用意されていますが、馴染みのある国内銀行送金に関してはHotForexは未対応です。逆にビットコイン入金についてはXMはサービス終了していますね。また、海外FXの入出金手段として非常に便利なオンラインウォレット・決済サービスであるbitwalletには共に対応しています。
入金手段で見ると国内銀行送金に対応したXMのほうが使い勝手が良く優れていると言えるでしょう。
出金方法と反映日数の比較
続いて出金方法の比較です。
対応出金方法 | 反映日数 | |
XM | クレジットカード | 1 ~2ヶ月 (締め日と支払い日による) |
デビットカード | 1 ~2ヶ月 (締め日と支払い日による) | |
銀行送金 | 2~5営業日 | |
bitwallet | 即時~24時間以内 | |
sticpay | 即時~24時間以内 | |
bxone wallet | 即時~24時間以内 | |
Bitcoin ※終了 | – | |
HotForex | bitwallet | 即時~24時間以内 |
クレジットカード | 1 ~2ヶ月 (締め日と支払い日による) | |
デビットカード | 1 ~2ヶ月 (締め日と支払い日による) | |
Bitcoin | 1~3営業日 |
入金と同じく、XMの方が出金方法は豊富ですね。ただし、HotForexはbitwalletに利益を出金できますが、XMは不正なマネーロンダリング規制によりbitwalletを含む銀行送金以外の方法で利益の出金ができないため、やや利便性は劣ると言えるでしょう。
銀行送金についてはXMのみ対応していますが、最近XMの銀行送金は代行業者を使った国内銀行送金になったようで、着金までのスピードが非常に早くなりました。(ただし出金手数料が2500円程度必要)
手数料が格安なbitwallet出金に対応したHotForexと銀行送金に対応したXM、どちらも一長一短ありますが、使い勝手の良さという面ではややHotForex優勢と言えるでしょう。
口コミの評判を比較
海外FX業者は実際に使ってみないとわからない点も多くあります。例えばどんなにボーナスが豪華で見かけの取引環境が優れていても、実際に使ってみると約定拒否や出金拒否をされてしまう、という懸念もありますね。
そんな時に便利なのが、Forex Peace Academy、通称FPAという世界的なFX口コミサイトです。FPAには世界中の海外FX利用者がレビューを投稿しており、その総合評価が点数として表示されているため、レビュー内容や評価点からそのブローカーの評判をある程度把握することができます。
FPAにおけるXMとHotForexの評価は以下のような感じですね。
※11/23日時点のデータ
両社ともに500件前後のレビューがついており、点数も3点以上と優良業者であると言えます。ただ点数自体はHotForexの方が高く、その点ではHotForexのほうが良い評価を集めているブローカーと言えるでしょう。
ただし、中には明らかにトレードで負けた腹いせと思われるようなレビュー・点数もあります。全く参考にならないわけではありませんが、一つの情報程度に考えておくようにしましょう。
Forex Peace Academyの特徴や利用方法、口コミ評価の高い業者については下記の記事にまとめています。
信頼性を比較
海外FXはお金を扱う金融サービスということで、その信頼性は非常に重要です。ここからは運営歴の長さやライセンスなど、ブローカーの信頼性に関わる部分を比較していきます。
運営会社と運営歴を比較
XMとHotForexの運営会社・運営歴は下記のようになります。
両社ともに2010年前後の設立ということで、2019年現在で、10年近い運営歴があることになります。それだけの間運営を続けてこれたということは、ある程度信頼性が高いと言えるでしょう。
ちなみに海外FX業者は様々な理由で運営会社名やブランド名を変更することがあります。実際にXMも最近、Trading Point LTDからTradexfin LTDに会社名が変更になりましたね。
中には何か問題を起こして、それを隠す目的で社名やサービス名を変える業者もいますが、XMとHotForexの2社に関しては、そのような経緯は今の所ありません。
金融ライセンスを比較
海外FXも金融サービスですので、どのようなライセンスの元で営業しているかということは重要ですね。中には金融ライセンスを保有していない無許可の海外FX業者も存在します。
XMとHotForexが保有している金融ライセンスは下記の通り。
保有ライセンス | |
XM | ・FCA(イギリス) ・CySEC(キプロス) ・FSA(セーシェル) |
HotForex | ・FCA(イギリス) ・CySEC(キプロス) ・FSA(セーシェル) ・DFSA(ドバイ) ・FSC(モーリシャス) ・FSCA(南アフリカ) |
海外FX業者は世界中で営業しているため、それぞれの地域に応じたライセンスを複数保有していることが珍しくありません。XMとHotForexについても、上記のように複数の金融ライセンスを保有していますね。
数で言えばHotForexの方がより多くのライセンスを保持していますが、金融ライセンスは量よりも質が重要。質が高い、つまりは審査の厳しいライセンスを持っているかどうかが、信頼性を見極める重要なポイントと言えるでしょう。
その点で見ていくと、XMとHotForexはともに、各国ライセンスの中でも特に審査の厳しい
- FCA(イギリス)
- CySEC(キプロス)
という2つのライセンスを保有しています。
ライセンス面では両者とも、信頼性に問題ないと言えるでしょう。
資金管理体制を比較
海外FX業者は日本のFX業者のように顧客資金の管理として、信託銀行に預ける『信託保全』が義務化されていません。そのためほとんどの業者が会社の資金と顧客の資金を分けて管理する『分別管理』を採用しており、XMとHotForexも下記の通り分別管理となっています。
分別管理ではありますが、両社とも万が一に備え保険に加入していますね。XMは顧客あたり100万ドル補償の保険とのことなので、これが事実上の『保全』と考えることもできるでしょう。
対するHotForexは500万ユーロの賠償責任保険ということでXMよりも多そうに見えますが、これは顧客あたり500万ユーロではなく、全体で500万ユーロです。つまりHotForexに何かあった際に、保険会社からHotForexに500万ユーロが支払われ、そのお金で顧客全員の補償をするということですね。そう考えると多くの顧客からたくさんの資金を預かるFX業者としては、500万ユーロというのは少々不安の残る金額ではないでしょうか。
万が一に備えた保険の手厚さを考えると、信顧客管理体制においてはXMのほうが信頼性が高いと言えそうです。
サポート体制を比較
海外のサービスを使うということで、サポート体制がしっかりしているかどうかも重要なポイントと言えるでしょう。ここではサポート体制について比較していきたいと思います。
サポート対応時間を比較
2社のサポート対応時間は以下の通り。
どちらも日本人スタッフが常駐しており、会話をする上では困ることはありません。HotForexはやや対応時間が短いですが、23時まで受付しているため、会社勤めの人でもかけやすいでしょう。
公式WEBサイトの利便性を比較
ブローカーの提供サービスを正しく理解するためにも、公式サイトの存在は非常に重要ですね。XMもHotForexも日本語の公式サイトが存在しますが、下記のような違いがあります。
日本人利用者数が圧倒的に多いこともあり、XMの公式サイトは非常にわかりやすいですね。日本語についても自然な言葉遣いで違和感もありません。
一方HotForexの公式サイトは日本語化はされているものの、残念ながら不自然な日本語がところどころに存在します。英語での記述もまだ残っている部分があり、やや読みにくいと感じる人もいるかもしれませんね。
日本人にとっては、WEBサイトの利便性はXMの方が高そうです。
【結論】円建てができること、入出金手段の多様さ、万一の備えを考えるとXMが優位
XM、HotForexはお互いにメリット・デメリットがありつつも、どちらも優良業者と言って良いでしょう。ただし、使い勝手の面ではやはり利用者数の多いXMのほうが優れていると感じる部分が多く、強いてどちらかを選ぶのであればXMをおすすめします。
特に「これから海外FXを始めよう」という人は、XMがおすすめですね。円建て口座の利用が可能な点や、入出金手段が多様な点は、海外FX初心者にとっては大きなメリットと言えるでしょう。万一の備えとしての保険も十分な金額が設定され、サポートの質が高いことも安心できるポイントです。
ただしもちろんHotForexがXMと比較して特に劣っているわけではなく、むしろ特定の利用下においては、HotForexのほうが優れている点もあります。残高次第ではスペックの高いVPSが無料で利用できますし、ボーナスの豪華さやスプレッドでは、XMよりも良い条件でトレードできますね。
どちらも一長一短な部分はありますので、それぞれの優れた点を把握し、自分に最適な業者を選ぶようにしましょう。
コメント