FXのような金融トレードを行う場合、取引口座への入金が必要となりますが、海外FXでは最低入金額が決められていることがほとんどです。最低入金額とは文字通り、「指定金額以上を入金しないと取引が開始できない」必要最低限の入金額のことですね。最低入金額が低い業者ほど資金効率の良い取引ができるので、業者を選ぶ上で重要な項目の一つと言えるでしょう。
そこで本記事では、最低入金額の低さに着目した、海外FX業者各社の比較とおすすめブローカーを紹介。最低入金額が低いことによるメリットや、資金効率の良さを最大限活用するための他のポイントについても、合わせて解説したいとと思います。
最低入金額が低いことによるメリットと資金効率の良さを活かすためのポイント
海外FXの大きな魅力と言えるのがレバレッジの高さですよね。国内FXではレバレッジが25倍に規制されていますが、海外FXであれば1000倍や3000倍というレバレッジでの取引も可能な上、ゼロカットにより追証が発生することもありません。
そんな海外FXならではのハイレバレッジ取引を活用すれば、少額の資金からでも大きく稼げる可能性があります。そういう意味で最低入金額が低ければ低いほど、より資金効率の良い取引ができると言えるでしょう。
また資金効率の良さで考えた場合、最低入金額の低さに加えて、以下の3点にも注目すべきですね。
- 最大レバレッジ
- ロスカット水準
- 最小取引単位
いくら少ない資金で取引が始められても、レバレッジが低ければそこまで大きなポジションを保有することができません。また最小取引単位が大きすぎると、せっかくの少額資金取引の良さが活かせませんし、柔軟なトレードも難しくなってしまいますね。ロスカット水準についても、高すぎると強制ロスカットのタイミングも早くなってしまうため、なるべく低いほうが良いと言えるでしょう。
このように最低入金額を基準に、レバレッジや最小取引単位、ロスカット水準も合わせて確認することで、資金効率の良い取引が可能な業者を判断することができます。
ロスカット水準が低いことによるメリットなどは下記の記事で詳しく解説していますので、よければ参考にしてください。
主要な海外FX業者の最低入金額を比較
まずは国内で利用できる主要な海外FX業者の、最低入金額を含めた口座仕様を表にまとめて比較したいと思います。
業者 | 取引口座 | 取引方式 | 最低入金額 | 最大レバレッジ | ロスカット水準 | 最小取引単位 |
XM | マイクロ口座 | STP | $5 | 888倍 | 証拠金維持率20%以下 | 0.01lot(10通貨) |
スタンダード口座 | 0.01lot(1,000通貨) | |||||
XM ZERO口座 | ECN | $100 | 500倍 | 0.01lot(1,000通貨) | ||
FBS | セント口座 | STP | $1 | 1,000倍 | 証拠金維持率20%以下 | 0.01lot(10通貨) |
マイクロ口座 | $5 | 3,000倍 | 0.01lot(1,000通貨) | |||
スタンダード口座 | $100 | |||||
ゼロスプレッド口座 | $500 | |||||
ECN口座 | ECN | $1,000 | 500倍 | 0.1lot(10,000通貨) | ||
GemForex | オールインワン口座 | STP | $1 | 1,000倍 | 証拠金維持率50%以下 | 0.01lot(1,000通貨) |
ノースプレッド口座 | $3,000 | 1lot(100,000通貨) | ||||
TitanFX | スタンダード口座 | STP | $200 | 500倍 | 証拠金維持率20%以下 | 0.01lot(1,000通貨) |
ブレード口座 | ECN | |||||
iForex | スタンダード口座 | STP | $100 | 400倍 | 証拠金維持率0%以下 | 0.01lot(1,000通貨) |
Axiory | スタンダード口座 | STP | $200 | 400倍 | 証拠金維持率20%以下 | 0.01lot(1,000通貨) |
ナノスプレッド口座 | ECN | |||||
HotForex | マイクロ口座 | STP | $5 | 1,000倍 | 証拠金維持率10%以下 | 0.01lot(1,000通貨) |
プレミアム口座 | $100 | 500倍 | 証拠金維持率20%以下 | |||
ZERO口座 | ECN | $200 | ||||
Auto口座 | STP | |||||
HFコピー口座 | $500 | 400倍 | ||||
Tradeview | スタンダード口座 | STP | $100 | 500倍 | 証拠金維持率100%以下 | 0.01lot(1,000通貨) |
Viking口座 | $1,000 | 400倍 | ||||
cTrader口座 | ECN | |||||
ILC口座 | 200倍 | 0.1lot(10,000通貨) | ||||
TradersTrust | クラシック口座 | STP | $50 | 500倍 | 証拠金維持率20%以下 | 0.01lot(1,000通貨) |
プロ口座 | STP/ECN | $200 | ||||
VIP口座 | $20,000 | 200倍 | 証拠金維持率50%以下 | 0.001lot(100通貨) | ||
LandFX | ライブ口座 | STP | $300 | 500倍 | 証拠金維持率30%以下 | 0.01lot(1,000通貨) |
LPボーナス口座 | $100 | |||||
ECN口座 | ECN | $2,000 | ||||
is6com | マイクロ口座 | STP | $1 | 1,000倍 | 証拠金維持率50%以下 | 0.05lot(50通貨) |
スタンダード口座 | 0.01lot(1,000通貨) | |||||
プロ口座 | ECN | $1,000 | 400倍 | 0.01lot(1,000通貨) | ||
BigBoss | スタンダード口座 | STP | 1円(※1) | 555倍 | 証拠金維持率20%以下 | 0.01lot(1,000通貨) |
プロスプレッド口座 | ECN |
※1:クレジットカードでの最低入金額は1万円、その他の入金方法では1円からの入金が可能です が、5万円以下の入金には1,000円の手数料がかかります。
これを見ると1ドルという非常に安い金額から20,000ドルというかなり大きな金額まで、業者別・口座別に様々な設定がされていますね。また基本的にはSTP方式の口座や初心者〜中級者向けの口座ほど、最低入金額が低くレバレッジが高い傾向が、逆にECN口座や上級者向け口座は最低入金額が高くレバレッジが低い傾向があることがわかります。
最小取引単位については、口座によって1lotあたり100,000通貨の場合と1,000通貨の場合があり、同じ0.01lotであっても金額が大きく異なる場合があるため注意が必要ですね。他にも口座によって取引条件に様々な差があるため、自身の資金状況などに合わせた業者選び・口座選びが重要と言えるでしょう。
STPとECNの違いや特徴、それぞれのメリット・デメリットは下記の記事にまとめています。
最低入金額が1万円(100ドル)以下のおすすめ海外FX業者
ここからは最低入金額が1万円(100ドル)以下のおすすめ業者を紹介していきたいと思います。
FBS
海外FX業者の中でも、3000倍という圧倒的なハイレバレッジを誇ることで人気のFBS。そんなFBSには口座タイプが全部で5つ存在しますが、最低入金額が1万円以下の口座は以下の3つになります。
取引口座 | 取引方式 | 最低入金額 | 最大レバレッジ | ロスカット水準 | 最小取引単位 |
セント口座 | STP | $1 | 1,000倍 | 証拠金維持率20%以下 | 0.01lot(10通貨) |
マイクロ口座 | $5 | 3,000倍 | 0.01lot(1,000通貨) | ||
スタンダード口座 | $100 |
この中でも特にセント口座は最低入金額が$1となっており、入金額の低さでは群を抜いていますね。入金額が$1から取引を始められる業者は、主要業者の中でもFBS、GemForex、BigBossの3社だけです。
また最大レバレッジも1,000倍と、業界内でも屈指の高倍率となっており、最小取引単位も10通貨からとかなりの低さ。少ない資金から大きな利益を狙うトレーダーにとっては好条件の口座と言えます。
レバレッジをもっと効かせて取引がしたいという人であれば、マイクロ口座・スタンダード口座という選択もあります。この2つの口座は、最低入金額についてはセント口座程ではありませんが、最大レバレッジが3,000倍(口座残高200ドルまで/移行段階的にレバレッジは制限)と、業界随一の高倍率を誇っています。
3つの口座に共通して、ロスカット水準は証拠金維持率20%と低めに設定されているため、強制ロスカットになるリスクを抑えた取引が可能ですね。もちろんFBSでは「ゼロカット」を採用しているため、仮に強制ロスカットになってしまった場合でも、入金額以上の損失が出ることはありません。
FBSでは豪華ボーナスキャンペーンや取引量に応じたキャッシュバックも充実しており、資金効率の面から考えれば、最もおすすめできる業者と言えるでしょう。
XM
2009年からサービスを開始したXMは、日本人トレーダーの口座開設数ダントツ1位の圧倒的人気を誇る業者です。海外FXと言えばXMと言われるほどの代名詞的存在ですね。XMでは下記の通り、全ての口座で最低入金額1万円から取引を開始することができます。
取引口座 | 取引方式 | 最低入金額 | 最大レバレッジ | ロスカット水準 | 最小取引単位 |
マイクロ口座 | STP | $5 | 888倍 | 証拠金維持率20%以下 | 0.01lot(10通貨) |
スタンダード口座 | 0.01lot(1,000通貨) | ||||
XM ZERO口座 | ECN | $100 | 500倍 | 0.01lot(10,000通貨) |
マイクロ口座、スタンダード口座の2つのSTP口座では、最低入金額$5から取引が可能となっており、最大レバレッジは888倍。最低入金額が$1のFBSやBigBossと比較すると見劣りしますが、主要業者の中では入金額最低クラスに分類できるスペックの口座と言えるでしょう。マイクロ口座では10通貨から取引ができるという点も、少資金トレーダーにとっては魅力的ですね。
またECN口座にあたるXM ZERO口座では、最低入金額$100、最大レバレッジ500倍での取引が可能です。ECN口座としては他業者と比べて最低入金額が低く、レバレッジの高さも十分と言えるでしょう。
マイクロ口座、スタンダード口座、XM ZERO口座の3つの口座で証拠金維持率は20%となっており、強制ロスカットリスクの低さではFBS、BigBossにも劣っていません。口座開設ボーナスや入金ボーナス、取引量に応じたキャッシュバックボーナスも実施しているため、併せて活用するとことでより資金効率の良い運用が可能です。
HotForex
HotForexは、9年以上の運用歴を持ち、130万人以上のユーザー数を誇る中堅海外FX業者。日本での知名度はまだ低いものの、世界的なFX口コミサイトではXMを超える評価点を獲得するなど、実際の利用者からの評判の良さが特徴ですね。そんなHotForexには5つの口座タイプが用意されていますが、最低入金額1万円以下で取引可能な口座は以下のとおりです。
取引口座 | 取引方式 | 最低入金額 | 最大レバレッジ | ロスカット水準 | 最小取引単位 |
マイクロ口座 | STP | $5 | 1,000倍 | 証拠金維持率10%以下 | 0.01lot(1,000通貨) |
プレミアム口座 | $100 | 500倍 | 証拠金維持率20%以下 |
マイクロ口座は最低入金額$5、最大レバレッジ1,000倍、ロスカット水準は証拠金維持率10%となっています。最大レバレッジの高さはFBSと同じ水準にあり、さらにロスカット水準もかなり低く設定されていることから、資金効率の良いトレードが可能な口座ですね。
ただXMのマイクロ口座のように、1lotが100分の1(1,000通貨)にはなりません。最小取引も1,000通貨からという点は注意しましょう。
HotForexの評判や特徴、メリット・デメリットは下記に詳しくまとめています。
iForex
iForexは運営実績20年以上を誇る、海外FXの老舗業者。アイフォ戦士という言葉が生まれるくらい、日本人FXトレーダーに馴染みのある人気海外FX業者ですね。iForexにはシンプルに下記の1つの口座タイプしか用意されていません。
取引口座 | 取引方式 | 最低入金額 | 最大レバレッジ | ロスカット水準 | 最小取引単位 |
スタンダード口座 | STP | $100 | 400倍 | 証拠金維持率0%以下 | 0.01lot(1,000通貨) |
iForex唯一の口座であるスタンダード口座は、最低入金額が$100、最大レバレッジ400倍と、海外FX業者としてはごく標準的なスペックと言えますね。
ただ特筆すべきはそのロスカット水準の低さ。証拠金維持率が0%、つまり残高が完全になくなるまでポジションを保有できるということで、実質強制ロスカットが存在しません。もちろん追証なしのゼロカット採用ですので、かなり柔軟で資金を効率よく使ったトレードができると言えるでしょう。
100%入金ボーナスや残高に応じた利息キャッシュバックなど、キャンペーンも充実しており、うまく活用することで、少ない資金から大きな利益につなげることができます。資金効率の面で、非常におすすめできる業者のひとつですね。
BigBoss
BigBossは運営歴は6年と長くはないものの、海外FX業者では珍しく国内銀行出金に対応し、日本語サポートも充実しているということで、最近人気を集めている業者の一つ。最低入金額1万円以下でトレードできる口座は以下のとおりです。
取引口座 | 取引方式 | 最低入金額 | 最大レバレッジ | ロスカット水準 | 最小取引単位 |
スタンダード口座 | STP | 1円(※1) | 555倍 | 証拠金維持率20%以下 | 0.01lot(1,000通貨) |
プロスプレッド口座 | ECN |
※1:クレジットカードでの最低入金額は1万円、その他の入金方法では1円からの入金が可能ですが、5万円以下の入金には1,000円の手数料がかかります。
BigBossでは、スタンダード口座とプロスプレッド口座の2つの口座で、最低入金額$1から取引が開始できます。また、両口座とも証拠金維持率は20%、最低取引単位は1,000通貨となっており、強制ロスカットのリスクは、FBSと同じレベルに低いと言えますね。
ただし、最大レバレッジは555倍となっており、FBSと比較すると資金効率の点ではやや見劣りします。とはいえ、スプレッドの狭いECN口座も含めて入金額$1から取引が可能という点は、十分に魅力的と言えるでしょう。
LandFX
スプレッドの狭さで人気を集めているLandFXですが、最低入金額1万円以下で取引可能なのは、下記のLPボーナス口座のみ。
取引口座 | 取引方式 | 最低入金額 | 最大レバレッジ | ロスカット水準 | 最小取引単位 |
LPボーナス口座 | STP | $100 | 500倍 | 証拠金維持率30%以下 | 0.01lot(1,000通貨) |
LandFXのLPボーナス口座では、最低入金額$100で最大レバレッジ500倍での取引が可能です。最小取引単位は1,000通貨となっており、他業者と同じレベルですが、ロスカット水準については証拠金維持率30%と今回紹介する業者の中では若干高めの設定ですね。
ちなみに同じSTP方式の口座であるLPボーナス口座と通常のライブ口座の違いは、最低入金額とボーナスの有無(LPボーナス口座のみ入金ボーナスあり)のみ。圧倒的にLPボーナス口座の条件が良いため、口座開設する場合はLPボーナス口座にしておきましょう。
LandFXの評判や特徴、メリット・デメリットは下記に詳しくまとめています。
総括
海外FXはその高いレバレッジやロスカット水準の低さから、小さな資金からでも大きな利益を狙うことができる点が大きな魅力です。しかし、もちろん損失が発生する場合もあるため、資金管理をしっかりすることが重要ですね。
そういう意味では最低入金額や最小取引単位を把握しておくことは非常に大事です。各業者の口座仕様をよく理解し、自身の資金状況に合わせてしっかり選ぶようにしましょう。
最低入金額の低さを含め、複数のポイントに着目した海外FX業者の総合ランキングは下記の記事をどうぞ。
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