社会のあり方が少しずつ変わる中で、収入源の分散(ダブルインカム)や複業は多くの人にとって興味があることではないでしょうか。働いて収入を得るだけではなく、得た収入の一部を投資に回して資産を増やす機会として、FX取引は有力な選択肢と言えますね。
しかしFX取引と言うと、「借金を背負う」などのマイナスなイメージもあり、なかなか手を出すのが難しいと感じる人も多いかもしれません。そんな人におすすめしたいのが、海外FX業者の利用ですね。海外FXは高い口座レバレッジ設定により、わずか数千円という少資金からでもはじめやすく、さらに国内FXのような追証がないなど魅力的な面がたくさんあります。
そこで本記事では、初めてFXに挑戦する人が海外FXを選ぶべき理由を解説。合わせて海外FXのメリットやデメリット、海外FX業者を選ぶときのポイント、そしておすすめの海外FX業者などを分かりやすく紹介したいと思います。
海外FXを選ぶメリット
FX取引と言うと、まとまった投資資金を用意しなければいけない、とか、一歩間違うと多額の追証(借金)を抱えることになるかも知れない、などの不安がある人も多いのではないでしょうか。
しかし、海外FXを選んだ場合は、そうした初心者の方が抱く不安を解消できる場合があります。ここではまず、これからFXを始める人が海外FXを選んだ場合、どのようなメリットを得られるかをご説明したいと思います。
レバレッジが高いので少額から取引を始められる
レバレッジは、FXについて興味を持って調べていると、必ず目に入ってくる言葉ですね。国内FX関係のサイトでは、「海外FXはレバレッジが高いから危険」と言うような、やや偏った書き方をしている場合もありますが、実際のところ、レバレッジは高いと危険なのでしょうか。
結論から言うと、レバレッジの基本的な効果は、取引にあたっての必要な証拠金を小さくできることであり、それ以上の特別な意味はありません。リスクや損益の大小に、直接関わってくるものではないのです。
FXでは、取引口座にある資金を「証拠金」と呼び、その証拠金の範囲で取引を行います。もし、1万通貨の取引をする時に、レバレッジがない状態(1倍の状態)であれば、単純計算でおよそ100万円の証拠金が必要になります。しかし、そんな大金はなかなか用意できませんよね。
そこで登場するのがレバレッジ。もしレバレッジが2倍なら、1万通貨の取引の場合、およそ50万円の証拠金ですみます。海外FXの一般的なレバレッジは500倍程度なので、1万通貨の取引に必要な証拠金は、わずか2,000円ということですね。
これが国内FXの場合、レバレッジが25倍までに制限されているため、1万通貨取引に必要な証拠金はおよそ4万円。海外FXに比べて、必要な資金がかなり多くなってしまいます。
倍率の大きい海外FXでは、レバレッジの持つ効果が顕著であり、数千円程度の少ない資金からでもFX取引を行うことができる点は、初心者にとって大きなメリットと言えるでしょう。海外FXであれば、少額でもある程度大きな取引が可能であり、この圧倒的な資金効率の良さも見逃せませんね。
海外FX業者各社の最大レバレッジ比較は下記に詳しくまとめています。
口座開設ボーナスや入金ボーナスがある
FXが初めての方の場合、最初は少ない資金から様子を見たい、という人も多いのではないでしょうか。そういう時の海外FX特有のメリットとして、口座開設ボーナスや、入金時に証拠金を増やすことができるボーナスの提供があります。
口座開設ボーナスとは、新規口座開設をしたユーザーを対象にした、入金不要のボーナス(未入金ボーナス)ですね。これはそのまま取引のための証拠金として使うことができるため、リスクゼロでトレードを始めることができる、まさに初心者のためのボーナス。キャンペーンが豪華な業者では30,000円ものボーナスをもらえることもあります。
入金ボーナスとは、入金額に対して一定割合のボーナスを付与する、というものです。例えば5万円までの100%入金ボーナスの場合、5万円を入金したら、入金額の100%である5万円のボーナスが追加され、合計10万円から取引を開始することができるというわけですね。こちらも取引資金を大幅に増やす効果があるため、そのメリットは大きいと言えるでしょう。
多くの場合、ボーナスそのものは出金することができませんが(一部出金可能な業者もあり)、ボーナスを使って得た利益は出金可能。出金のための取引ノルマのようなものはない代わりに、出金するとボーナスが削除されていく方式が多いですね。
ボーナスを活用することで、入金せずにFX取引に挑戦できたり、入金額をボーナスで補うなどの使い方ができるため、FX初心者にとっては非常に有益と言えるでしょう。
ゼロカットで追証がない
FXに挑戦する時の不安として、入金額以上の大きな負債を抱えてしまわないか、と言うことが最も大きいのではないでしょうか。
基本的には、残高の割合が一定以下になると、「ロスカット」と呼ばれるFX業者による強制的なポジションの決済が起こります。この強制ロスカットにより、通常は口座残高がマイナスになることはありません。しかし、ポジションサイズによっては、急激な価格変動があった場合はロスカットが間に合わず、口座残高がマイナスになる場合があります。
そういう場合、国内FX業者ではマイナス分を追証として支払わなければいけません。しかし、ほとんどの海外FX業者には「ゼロカット」という制度があり、口座残高のマイナス分はFX業者が負担してくれます。海外FXであれば、国内FXのようにユーザーに支払いが求められることはなく、入金額以上の損失を被ったり借金を背負うようなリスクはないということですね。
万一に備えて、海外FX業者で取引することは、一つの保険になると言えるでしょう。
海外FXのゼロカットの仕組みやメリットは下記で詳しく解説しています。
NDD方式で透明性の高い取引ができる
表面上は見えにくい海外FXの魅力として、NDD方式による透明性の高い取引環境があります。
NDDとは、ノンディーリングディスクの略で、ディーラーの仲介がない取引方式のことですね。ユーザーの注文はインターバンク市場に直通するので、透明性が高い環境で取引できます。
国内FXでは、主にDD方式による取引になります。DDとは、ディーリングディスクの略で、ディーラーの仲介がある取引方式のこと。取引方式の性質上、裁量判断による提示レートの決定が起こり得ます。それは不正と言うわけではなく、取引方式の持つ性質でしかないのですが、透明性や公正さと言う点では、やはりNDD方式には劣ると言えるでしょう。
多くの海外FX業者ではNDD方式を採用しており、より公正なレートでの取引が可能です。
FX取引におけるDD方式とNDD方式の違いやそれぞれのメリット・デメリットは下記で詳しく解説しています。
海外FXを選ぶデメリット
ここまで、海外Xのメリットを確認してきましたが、海外FXを選ぶ上で事前に確認しておきたい注意点もあります。ここからは、海外FXを選ぶデメリットを解説していきましょう。
レバレッジが高いため、大きなロットで取引できてしまう
海外FXでは高いレバレッジの効果で少額からでも取引できる、ということをメリットとして挙げましたが、このレバレッジの効果は使い方を誤るとリスクに変わる場合があります。
海外FXでは、レバレッジが大きいために証拠金に対して取引ロット数を上げやすい性質があります。思惑通りにレートが動けば良いのですが、思惑とは逆行した場合、取引ロットが大きいと一気に資金を失うリスクがあるというわけですね。
とは言え、もちろんロット管理や資金管理を正しく行えば、ハイレバレッジによるリスクは現実のものにはなることはありません。例えば、負けて資金が少なくなった時に一発逆転を狙って大勝負をする、というようなことをしなければ、このような事態は防げますので、冷静にトレードをするようにしましょう。
出金方法は複雑になる場合がある
海外FXへの入金方法は、国内銀行口座送金や、クレジットカード入金など、国内FX以上に使いやすく手数料のかからない方法が用意されている場合が多いです。しかし出金となると、海外FX特有の問題が出てきますね。
まず1つ目は、入金方法による出金方法の優先順位です。海外FXではマネーロンダリング防止のため、基本的な考え方として、入金した方法で出金する必要があります。例えば、クレジットカード入金をしたなら、入金額までは同カードへの出金(返金)をまずしなければいけない、などですね。
もう1つは、海外銀行送金による手数料の高さです。入金額以上の利益などは、海外銀行送金で出金が可能ですが、その際の受け取り銀行側の手数料はユーザー負担となり、2,500円〜5,000円程度かかります。
入出金方法は、海外FX各社で対応している方法が違うので一概には言えませんが、出金については少々手間がかかると考えておいた方が良いでしょう。
適用される税制度が、国内FXと違う
海外FXを利用する際の注意点として、国内FXと税制度が異なる点が挙げられます。海外FXと国内FXの税制度と税率の違いをまとめると以下の表のようになりますね。
海外FX | 国内FX | |
税制度 | 総合課税 | 申告分離課税 |
税率 | 195万円以下…15% 195万円超から330万円以下…20% 330万円超から695万円以下…30% 以降も利益に応じて税率は上がり、最大50%になる | 一律20.315% (所得税、復興特別所得税、住民税の合算) |
課税対象 | 他の所得と合算して税率が決まるため、たとえ海外FXの利益が少なくても、他からの収入がある場合は、税率は上がる可能性がある | FXの利益に対してのみ |
上記の表の通り、海外FXと国内FXとでは、適用される税制度も税率も異なります。
国内FXでは申告分離課税により、所得に関係なくFXでの利益に対する税率は約20%です。仮にFX以外での所得がいくらあっても、FXの利益がいくら多額であっても、その利益分に対しては約20%しか支払わなくて良いということですね。
一方で海外FXは総合課税となるのため、税率は他の所得を合算した上で決まります。仮に年間の課税所得が500万円の会社員であった場合、例え海外FXの年間利益が1万円であっても、その1万円に対して30%の税率がかかる形ですね。そしてその税率は、最大で55%にもなります。
FX以外の収入の影響を受けずさらに税率が約20%に固定されている国内FXに比べ、他の収入の影響を受ける上に利益が増えれば増えるほど、税率が上がる海外FXは、税制の面ではやや不利と言えるでしょう。
海外FXと国内FXの税制度の違いや確定申告、節税方法などについては下記に詳しくまとめています。
初心者でも利用しやすい海外FX業者を選ぶコツ
一言で海外FXと言っても、業者によるサービスの違いは小さくありません。さらには、優良業者だけではなく悪質業者も中にはあるので、そうしたところを避ける必要があります。
ここからは、初心者の方が海外FX業者を選ぶ時に、押さえておきたいポイントを見ていきましょう。
優良業者を選ぶこと
海外FX業者には、長年質の高いサービスを提供している優良業者があると同時に、利用すべきではない悪質業者があることも事実です。悪質業者の特徴として、入金額や利益の出金を拒否したり、本当は行われるべきゼロカットを拒否することなどがあり、利用すること自体にリスクがあると言えるでしょう。
悪質業者を避け、優良業者だけを選んで口座開設する簡単な方法は、以下の2つです。
ライセンスの有無やネット上の評判を確認する
海外FX業者は、日本の金融当局のライセンスを得ているわけではありませんが、通常は外国の公的機関のライセンスを得て運営しています。しかし、中には無認可で営業している業者も存在し、そうした業者の利用は、お金が返ってこないことを前提にした冒険になるため、初心者にとってはハードルが高すぎます。
また、不当な出金拒否やゼロカット拒否などを行ったことがある業者は、ネット上に悪い評価が残っているものです。
これらを確認することで、ほとんどの悪質業者は避けることができます。
海外FXの安全性や信頼性、安心して取引できる業者の選び方などは下記で解説しています。
FX関連サイトで紹介されている業者を選ぶ
FX初心者が業者を検索して評判を確かめるのは、難しい場合もあるのではないでしょうか。そうした場合は、最初は冒険をせずに、例えば当サイトのように海外FX情報を発信しているサイトのランキングなどから選んでみると良いでしょう。
FX関連サイトでは、実際に利用したり、十分にリサーチを行った上で紹介していますので、一定の信用が置けます。また英語にはなりますが、世界的なFX業者口コミサイトであるFPAを確認するのもひとつの手ですね。
口座開設ボーナスや入金ボーナスがあること
海外FXやFX取引自体が初めてという場合、トレード用に大金は用意しにくかったり、そもそも海外FXの口座へ入金自体がためらわれる人もいるかも知れません。
そういった人には、ボーナスの活用がおすすめです。口座開設をして本人確認(KYC)を済ませただけでトレード用の証拠金がもらえる口座開設ボーナスや、入金額に対してトレード用の証拠金が加算される入金ボーナスなど、便利なキャンペーンを提供している海外FX業者はいくつかあります。
ただし、すべての海外FX業者でボーナス類の提供があるわけではありません。ボーナスをもらってトレードしたい場合は、ボーナスキャンペーンを行っている海外FX業者で口座開設するようにしましょう。
日本語対応していること
公式サイトやカスタマーサポートで日本語対応している海外FX業者は多いのですが、すべての業者が日本人ユーザーに対して手厚いサービスを行っているわけではありません。
特に初心者の場合は、公式サイトの日本語表記が分かりやすいことや、日本人によるサポートを受けられることは重要でしょう。
利用しやすい入出金方法があること
一般に、海外FX業者への入出金方法は、以下の4種類があります。
- 銀行送金
- クレジット/デビットカード
- オンラインウォレット
- 仮想通貨
海外FXを始めたての人にとって利用しやすい入出金方法は、銀行送金とクレジット/デビットカード決済ではないでしょうか。オンラインウォレットは便利なのですが、最初にオンラインウォレット口座を開設する必要がありますし、仮想通貨による入出金に対応している業者は比較的少数です。
海外FX業者によって対応している入出金方法は異なるので、自分にとって都合の良い方法はあるか、口座開設前に確認するとスムーズに入出金できますね。
初心者におすすめの海外FX業者3社
最後に、初心者の人にもおすすめできる海外FX業者をご紹介したいと思います。今回説明したような、各種条件を満たした海外FX業者なので、ぜひ参考にしてみてください。
XM
XMは、2009年に設立され、セーシェル金融庁のライセンスを得て運営している海外FX業者です。世界的にはもちろん、日本でも抜群の人気と知名度があり、海外FXの代名詞とも言える存在ですね。
丁寧に日本語化された公式サイトとカスタマーサポート、豊富なボーナス類、そして安定した取引環境など、初心者でも安心して口座開設して、FXに挑戦できる環境が整っています。海外FXを利用するのであれば、口座開設はしておいて損はない、まさに海外FXのスタンダードと言えるでしょう。
XMの詳細や評判、特徴、利用するにあたってのメリット・デメリットは下記に詳しくまとめています。
GemForex
GemForexは、前身はFXの自動売買サービスを提供する会社として始まりましたが、2014年にFX業者としてスタート。現在は、ニュージーランド金融ライセンスを得て運営しています。
GemForexの大きなメリットと言えるのが、高額な口座開設ボーナスですね。通常でも1万円〜2万円の口座開設ボーナスを提供しているため、入金しなくてもトレードを開始することができます。また国内銀行送金による出金となるため、手数料なしで非常に早い着金が期待できる点も大きいですね。
もちろん、公式サイトやサポートともに日本語対応しているため、安心して口座開設できるでしょう。
GemForexの詳細や評判、特徴、利用するにあたってのメリット・デメリットは下記に詳しくまとめています。
iForex
iForexは、1996年に設立され、20年以上の運営実績がある海外FXの老舗業者。英領バージン諸島金融サービス委員会のライセンスを得て運営しています。
iForexのメリットは、まず抜群の運営実績が挙げられるでしょう。安心して口座開設できることは、重要な条件ですね。また、1,000ドル相当額までの100%入金ボーナスの提供もあります。10万円の入金でも合計20万円からトレードを開始できるので、少額から始めたい人にも有利です。
iForexの詳細や評判、特徴、利用するにあたってのメリット・デメリットは下記に詳しくまとめています。
まとめ
海外FXでは、高いレバレッジのおかげで少額でも取引を始められたり、ゼロカットにより追証がないなど、初心者でも挑戦しやすい条件が揃っていると言えますね。
しかし海外FX業者には色々なタイプがあり、ボーナスを提供している業者や、ボーナスがない代わりに高い取引環境を提供している業者など本当に様々。当サイトの情報などを参考に、自身の好みや資金状況にあった海外FX業者を、ぜひ探してみてくださいね。
優良な海外FX業者をピックアップして、様々なポイントから総合的に判断した海外FX業者のランキングは、下記にまとめています。
スキャルピングやデイトレ、スイングなどのトレードスタイル別のおすすめ業者は下記にまとめています。
元手資金額に応じて海外FX業者を使い分ける理由や資金別おすすめ業者は下記をご覧ください。
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