FXGTは2019年に設立し、セーシェル金融庁のライセンスの元で運営している海外FX業者。近年では、従来のスタンダード口座に加えて口座タイプを全5種類に拡充したり、最大レバレッジを1,000倍に引き上げるなど、発展が目覚ましいブローカーですね。当サイトにおける海外FX業者総合ランキングにおいても、FXGTは超大手とも言えるブローカーに次ぐ第4位に位置しており、運営実績の短さを考慮すれば今最もホットで人気のある海外FX業者と言っても過言ではないでしょう。
そんなFXGTですが、スキャルピングに関しては低スプレッド口座タイプであるECN口座がリリースされたことにより、環境が以前に増して整えられました。FXGTの大きな特徴である仮想通貨(暗号資産)取引では、業界最狭レベルのスプレッドに加えて最大1,000倍のレバレッジを利用でき、他社と比較してスキャルピングに適した環境が作られています。
本記事ではFXGTでのスキャルピングに関する事情や、スキャルピングを行う際のメリット・デメリットなどについて詳しく解説します。FXGT以外でのスキャルピングに適した海外FX業者についてもご紹介していますので、合わせてチェックしてみてくださいね。
FXGTはスキャルピング可能
スキャルピングはFX業者によっては禁止している場合があるので、行う前には対応状況を確認しなければいけません。もし禁止している業者でスキャルピングを行なった場合、最悪のケースでは罰則として口座や資金の凍結なども考えられます。
まず最初は、FXGTのスキャルピング事情について改めて確認したいと思います。
FXGTは公式でスキャルピングを認めている
FXGTは公式サイトのFAQでスキャルピングが可能であると明言しています。したがって、ペナルティを気にせずに安心してスキャルピングを行える海外FX業者と言えるでしょう。
また、注文方式もすべての通貨ペアでマーケットに基づいての約定となっていることから、DD方式ではなくNDD方式と考えられます。
ディーラーを介さないNDD方式では、透明性が高く制約の少ない取引が可能なため、スキャルピングを行う上でも重要な要素ですね。
EAを利用した自動売買にも対応
FXGTでは取引ツールとしてMT5を採用しています。裁量トレードのスキャルピングはもちろん、自動売買(EA)でのスキャルピングも行えます。
ただし、FXGTではMT4には対応していません。MT5とMT4には互換性がないため、MT4でEAを利用されている場合はご注意ください。
FXGTでスキャルピングをするメリット、デメリット
設立当時はスキャルピングにはやや不向きと言われていたFXGTですが、ECN口座タイプのリリースなどによって、スキャルピングも行いやすい環境が整えられてきました。
ここからは、FXGTでスキャルピングするメリット、そしてデメリットについて確認していきたいと思います。
2021年6月からECN口座をリリース
FXGTではこれまで、スタンダード口座の1口座タイプのみの提供でしたが、2021年6月にECN口座をはじめとした追加3口座タイプをリリースしました。(現在は「スタンダードFX口座」を含めた、全部で5口座タイプが利用可能です)
スキャルピングをする場合に注目したい口座タイプは、何と言ってもECN口座ですね。最小0pipsのスプレッド、そしてFX通貨ペアでは1ロットあたり10ドルの往復取引手数料で取引が可能です。
往復取引手数料は取引銘柄によって異なります。中でも仮想通貨ペアの場合はECN口座でも取引手数料はかからず、より狭いスプレッドで取引できる利点があります。
他社ECN口座とのスプレッド(取引コスト)比較
ここで、FXGTと他社のECN口座で、メジャー通貨ペアでのスプレッドを比較してみましょう。カッコ内は、取引手数料を含む取引コストとなっています。
FXGT | XM | Axiory | TitanFX | |
EURUSD | 0.3pips(1.3pips) | 0.1pips(1.1pips) | 0.3pips(0.9pips) | 0.2pips(0.9pips) |
GBPUSD | 0.4pips(1.4pips) | 0.3pips(1.3pips) | 0.5pips(1.1pips) | 0.57pips(1.27pips) |
USDJPY | 0.3pips(1.3pips) | 0.1pips(1.1pips) | 0.3pips(0.9pips) | 0.33pips(1.03pips) |
AUDUSD | 0.5pips(1.5pips) | 0.4pips(1.4pips) | 0.6pips(1.2pips) | 0.52pips(1.22pips) |
USDCAD | 0.6pips(1.6pips) | 0.5pips(1.5pips) | 0.8pips(1.4pips) | 0.55pips(1.25pips) |
USDCHF | 0.5pips(1.5pips) | 0.4pips(1.4pips) | 0.4pips(1.0pips) | 0.92pips(1.62pips) |
FXGTのスプレッド(取引コスト)は、他社と比べるとわずかに広いようです。FX通貨ペアでのスキャルピングではあまりぱっとしないFXGTですが、実は次に見る仮想通貨FXのスキャルピングで真価を発揮します。
仮想通貨(暗号資産)FXでは、他社よりも狭いスプレッドを提供
FXGTの大きなアドバンテージは、仮想通貨銘柄の取引環境にあります。
特にスプレッドは、他社と比べて狭いことが特徴です。ここで人気の仮想通貨ペアで平均スプレッドを比較してみましょう。
FXGT(ECN口座) | TitanFX(ブレード口座) | Exness(Zero口座) | TradersTrust(VIP口座) | |
BTCUSD | 16.3pips | 33.1pips | 32.7pips | 34.9pips |
BCHUSD | 0.6pips | 1.4pips | 1.2pips | 1.7pips |
ETHUSD | 1.7pips | 11.8pips | 3.4pips | 2.1pips |
※取引手数料がかかる口座の場合は、手数料を含めたスプレッドを表示
他社と比べても、明らかに狭いスプレッドを提供していることがわかりますね。
さらに、一般的な海外FX業者では仮想通貨取引の場合最大レバレッジは数十倍に規制されていることが多いのですが、FXGTではFXと同様に最大1,000倍のレバレッジで取引可能。加えて、仮想通貨銘柄は全部で40種類にのぼる点も、競合他社ではあまり見られない大きなメリットになっています。
最大1,000倍のレバレッジに加え、ゼロカットにも対応
サービス開始当時、FXGTの最大レバレッジは500倍でした。これでも十分に高い倍率ですが、現在は最大1,000倍に引き上げられており、他社と比べてもまったく見劣りしません。
さらにFXGTはゼロカットにも対応しています。ゼロカットとは、急な価格変動による損失で口座内の証拠金がマイナスになった場合でも、業者がマイナス分を補填しユーザーには追証がないシステムのことです。
レバレッジの高さに加えてゼロカットもあることにより、攻めるトレードも可能になりますね。ただし、指標発表時や月曜日の窓開けだけをハイレバで狙うような取引方法は、利用違反とみなされる恐れがあるので注意が必要です。
スタンダード口座・ミニ口座などではキャンペーンも利用可能
FXGTの魅力といえば、盛んに開催されているボーナスキャンペーンがあります。キャッシュバック系のキャンペーンも時々行われていますので、実質的な取引コストを下げることもできますね。
スキャルピングに適したECN口座はボーナス対象外ですが、スタンダード口座やミニ口座などはボーナスを利用して有利に取引を行うことが可能です。
常時開催している入金ボーナスキャンペーンでは、多い時には200%の初回入金ボーナスになる場合や、2回目以降の入金でも20〜50%のボーナスを獲得可能となかなかの太っ腹。
さらにFXGTの入金ボーナスは、eWalletから取引口座への資金移動時に付与される仕組みなので、この仕組みをうまく活用した追加入金をせずにボーナスを何度も獲得するという裏技が存在します。
スプレッドの狭いECN口座と、キャンペーン対応のスタンダード口座などを使い分けて取引できるのも、FXGTの魅力でしょう。
仮想通貨ペアではマーケットデプスを採用
FXGTの仮想通貨ペア取引では、マーケットデプス方式を採用しています。マーケットデプス方式とは、一言で言うと注文するロット数によって約定する価格が変わる方式です。ロット数が少ないとスプレッドは狭く、ロット数が大きくなるとスプレッドは広がります。
仮想通貨ペアを取引する場合、小ロットでのスキャルピングは非常に有利ですが、ロットが大きくなるほどスプレッドが広がってしまう点には注意した方が良いでしょう。
スプレッドの狭さと約定力を重視するスキャルパーにおすすめの5業者
仮想通貨取引においてFXGTは群を抜いて優秀と言えますが、外国為替FXの特にスプレッドの面では、それほど有利と言える環境が用意されている訳ではありません。そこでここからは、外国為替FXでスキャルピングする際に重要視されるスプレッドが狭く約定力が高いおすすめ業者を紹介したいと思います。
Axiory
Axioryは2012年にサービスを開始した海外FX業者です。スキャルピングではスプレッドや約定力が非常に重要な要素ですが、Axioryは公式サイト内で、約定スピード/スリページ率/時間ごとのスプレッドの統計データを公開しており、提供するサービスに対する自信と責任が伺えますね。
口座タイプはスタンダード口座だけではなく、ECN方式によるナノスプレッド口座も用意されています。ナノスプレッド口座の取引手数料は1ロットあたり往復6ドルと業界最低水準の好条件であり、スプレッド幅もユーロドルやドル円などで、平均的に0.3pipsほどの狭さで取引可能です。
Axioryでスキャルピングをする場合のメリットや注意点については、下記の記事に詳しくまとめています。
Axioryの全体的な評判や魅力、利用するメリット、デメリットを全まとめした記事もありますので、よければこちらも参考にしてください。
TitanFX
TitanFXは2014年に運営を開始した、比較的新しい海外fX業者です。しかし設立や経営には有力な業界経験者が携わっており、歴史の浅さは感じさせない高いサービス水準となっています。
TitanFXは、ボーナスキャンペーンを一切行わずその分を取引環境でユーザーに還元するスタイルを取っており、スキャルピング向けの代表格と言える海外FX業者ですね。口座タイプは、スタンダード口座とECNタイプのブレード口座の2種類で、ブレード口座ではニューヨークのエクイニクスNY4に設置された取引サーバーにより、超高速の約定を実現。取引手数料も1ロットあたり往復7ドルで、ユーロドルでは平均的に0.2pipsほどの低スプレッドで取引ができます。
TitanFXでスキャルピングをする場合のメリットや注意点については、下記の記事に詳しくまとめています。
TitanFXの全体的な評判や魅力、利用するメリット、デメリットを全まとめした記事もありますので、よければこちらも参考にしてください。
Tradeview
Tradeviewは2004年に設立された海外FX業者です。日本語対応はしていますが公式サイトから得られる情報は少なく、初心者にはややハードルの高いブローカーと言えるでしょう。
そんなTradeviewですが、ECN方式によるILC口座は、海外FXの中でも最も取引コストが少ない1社として知られていますね。1ロットあたりの往復取引手数料はわずか5ドルと、数ある海外FX業者の中でも最安水準であり、ユーロドルのスプレッドでは平均的に0.2pipsほどで取引ができます。本格的にスキャルピングを行いたいトレーダーは、候補に挙げたいブローカーではないでしょうか。
Tradeviewでスキャルピングをする場合のメリットや注意点については、下記の記事に詳しくまとめています。
Tradeviewの全体的な評判や魅力、利用するメリット、デメリットを全まとめした記事もありますので、よければこちらも参考にしてください。
XM
XMは最も有名と言っても過言ではない超大手海外FX業社ですね。高額かつ使いやすいボーナスキャンペーンや、安定した約定力などにより、海外はもちろん日本でも非常に人気の高いFXブローカーです。当サイトにおける海外FX業者総合ランキングでも、長年1位に君臨し続けており、まさに海外FXの代表格とも言えるでしょう。
そんなXMの口座タイプは、スタンダード口座とECNタイプのXM Zero口座などがあります。スキャルピングにおすすめなのは普通ならECNタイプの口座ですが、XMの場合はロイヤルティープログラムによる取引コストの還元や豊富な入金ボーナスを活用できる、スタンダード口座の利用もありです。
スタンダード口座のスプレッドはユーロドルなどで平均1.7pipsほどですが、ロイヤルティープログラムでボーナス還元を最大に行うと1ロットあたり0.6ドルほどの実質スプレッドの削減ができ、トータルでは1.1pipsほどの取引コストで取引が可能。本格的なスキャルピングと言うよりは、デイトレードの合間にスキャルピングも行いたい場合や、入金ボーナスも欲しいトレーダーにとっては、XMは使ってみたい業者ですね。
XMでスキャルピングをする場合のメリットや注意点については、下記の記事に詳しくまとめています。
XMの全体的な評判や魅力、利用するメリット、デメリットを全まとめした記事もありますので、よければこちらも参考にしてください。
TradersTrust
TradersTrustは2009年にサービスを開始した海外FX業者です。世界各国でのライセンス取得や完全NDD方式の採用など、信頼面でもメリットがありますね。
TradersTrustでは3つの口座タイプを提供していますが、すべてSTP方式の口座タイプとなっています。本来STP口座はそれほどスキャルピングには向いていないのですが、例えばプロ口座では1ロットあたり往復6ドルの手数料、スプレッドはユーロドルなどで平均0.3pipsほどとなっており、取引コストの面ではかなり抑えられています。また平均約定スピードも、100ミリ秒(0.1秒)と高速である点もスキャルピングと相性が良く魅力ですね。
さらに、TradersTrustを始め、Axiory、TitanFX、Tradeviewの4社は、ストップレベルが0pipsと言うメリットがあります。指値や逆指値を利用してスキャルピングを行うトレーダーにとってストップレベルの狭さは重要なので、その点も評価したい所です。
TradersTrustでスキャルピングをする場合のメリットや注意点については、下記の記事に詳しくまとめています。
TradersTrustの全体的な評判や魅力、利用するメリット、デメリットを全まとめした記事もありますので、よければこちらも参考にしてください。
まとめ
今回は、FXGTでのスキャルピングをテーマにご説明をしてきました。ECN口座のリリースによってFX通貨ペアでのスキャルピングも可能になってきましたが、何と言っても魅力的なのが仮想通貨ペアでのスプレッドの狭さではないでしょうか。
業界最狭レベルのスプレッドに加え、最大レバレッジ1,000倍で取引できるのは、FXGTの大きなメリットでしょう。
スタンダード口座などでも、口座開設ボーナスや各種ボーナスキャンペーンを利用するとより有利に取引できますので、興味のある方は是非試してみてくださいね。
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