完全NDD方式の採用し、低コストで透明性の高い取引が可能な海外FX業者TradersTrust。設立は2009年、日本人向け口座を管理するバミューダ共和国の金融ライセンスをはじめ、世界各国で複数のライセンス取得するなど、信頼性の高い業者ですね。
TradersTrustは前述の通り完全NDD方式となっているため、当然スキャルピングも可能です。VIP口座の最低スプレッドは0pips、取引手数料も1ロットあたり往復3ドルと言う低コストに加えて、最速100ミリ秒(0.1秒)程と言う約定速度を誇り、まさにスキャルピングとの相性は抜群と言えるでしょう。
そこで本記事では、そんなTradersTrustでのスキャルピングについて、メリットなどを分かりやすく解説したいと思います。口座タイプの選択などでは気をつけたい点もいくつかありますので、あわせて注意点なども詳しくまとめていますので、スキャルピングでTradersTrustを利用しようと考えているトレーダーはぜひ参考にしてください。
海外FXでスキャルピングをする際に重視すべきポイントやおすすめ業者は下記に詳しくまとめています。
Traderstrustの魅力やメリットを全まとめした記事もありますので、よければこちらも参考にしてください。
TradersTrustは完全NDD方式を採用しスキャルピング制限なし
スキャルピングは、短い時間でたくさんの注文と決済を繰り返す場合もある取引方法のため、FX業者によっては禁止している場合があります。禁止している業者でスキャルピングを行なった場合は、注意勧告や利益の没収などの罰則が課せられる可能性があるため、行う際は事前に業者の対応状況を確認しなければいけませんね。
冒頭にも述べましたが、TradersTrustではスキャルピングを禁止していません。禁止していないばかりか、低取引コストと高速約定というスキャルピングに適した口座スペックを提供しています。
TradersTrustがスキャルピング可能なことの大きな理由は、顧客からの注文をインターバンク市場で決済して約定させるNDD(Non Dealing Desk)方式を採っていることが挙げられるでしょう。
NDD方式の特徴をまとめると以下のような感じですね。
- 業者内で注文を処理しないため、注文数が多くなっても処理しきれなくなることはなく、スキャルピングに対しても制限がない
- 流動性の中で約定されるため、約定拒否やリクオートが起こらない(ただし、流動性が低い時間帯などはスリッページは起こりうる)
- 顧客の損失が業者の利益になると言うビジネスモデルではないため、公平性の高い環境で取引できる
- インターバンク市場から選び出されるレートを配信しているため、不正な価格操作の心配をせずに取引できる
TradersTrustはNDD方式採用の中でも「A-book」と呼ばれる「完全NDD方式」を行なっている業者です。裁量トレードだけではなくEAを使った高頻度のスキャルピングについても、安心して行うことが出来ます。
TradersTrustでスキャルピングするメリット
ここからは、TradersTrustでスキャルピングをする上でのメリットを見ていきたいと思います。
プロ口座とVIP口座では、極狭スプレッド・低取引手数料で取引可能
TradersTrustでは以下3つの口座タイプを提供しています。
口座タイプ | クラシック口座 | プロ口座 | VIP口座 |
最大レバレッジ | 3,000倍 | 3,000倍 | 3,000倍 |
システム注文方式 | STP/NDD方式 | STP/NDD方式 | STP/NDD方式 |
決済方式 | マーケット決済 | マーケット決済 | マーケット決済 |
約定スピード | 平均100ミリ秒 | 平均100ミリ秒 | 平均100ミリ秒 |
最小スプレッド | 1.2pips | 0pips | 0pips |
取引手数料 | なし | 1ロットあたり往復6ドル | 1ロットあたり往復3ドル |
最小入金額 | 5,000円 | 2万円 | 200万円 |
クラシック口座は、一般的な海外FX業者におけるスタンダード口座の位置付けですね。取引手数料がかからない代わりに、スプレッド幅はドル円で平均1.8pipsほどになり、スキャルピングにはやや不向きと言えるでしょう。
一方でプロ口座とVIP口座はSTP方式の口座タイプですが、最低0pipsからの取引が可能でありスキャルピングにはおすすめです。スプレッド幅は両口座とも同じものが提供されており、大きな違いは別途発生する取引手数料ですね。プロ口座では1ロットあたり往復6ドル(=0.6pips相当)、VIP口座では1ロットあたり往復3ドル(=0.3pips相当)の手数料となります。
ここで、プロ口座/VIP口座のメジャー通貨ペアでの、2021年4月22日16時〜17時台の実測スプレッドを確認してみましょう。
スプレッド範囲 | 主なスプレッド幅 | |
EURUSD | 0.0〜0.5 | 0.3 |
GBPUSD | 0.2〜0.8 | 0.5 |
USDJPY | 0.2〜0.6 | 0.4 |
AUDUSD | 0.1〜0.6 | 0.5 |
USDCAD | 0.4〜0.8 | 0.6 |
USDCHF | 0.4〜0.7 | 0.6 |
スプレッド範囲とは瞬間的に拡大・縮小したものも含めた、測定時間内で見られたすべてのスプレッド幅です。主なスプレッド幅とは、平均的なスプレッド幅になります。どの通貨ペアでも平均的に狭いスプレッドを提示しており、最小値として0pipsに迫ることも少なくありませんね。
また後述しますがプロ口座とVIP口座では最低入金額に違いがありますので、この点は注意が必要です。
他業者との取引コスト比較
ここで、主要な他業者の低スプレッド口座タイプと、TradersTrustのプロ口座/VIP口座の取引コストを比較したいと思います。
他業者の比較対象はECN方式のタイプになります。TradersTrustはSTP方式の口座になるので単純に比較はできませんが、取引コストに焦点を当てた比較として参考にしてください。(単位はpips。プロ口座の取引手数料を0.6pips、VIP口座の取引手数料を0.3pipsとして、カッコ内は取引手数料を含む総コスト)
プロ口座 | VIP口座 | XM | FBS | Axiory | TitanFX | Tradeview | |
EURUSD | 0.3(0.9) | 0.3(0.6) | 0.1(1.1) | 0.0(0.6) | 0.3(0.9) | 0.2(0.9) | 0.2(0.7) |
GBPUSD | 0.5(1.1) | 0.5(0.8) | 0.3(1.3) | 0.5(1.1) | 0.5(1.1) | 0.57(1.27) | 0.4(0.9) |
USDJPY | 0.4(1.0) | 0.4(0.7) | 0.1(1.1) | 0.3(0.9) | 0.3(0.9) | 0.33(1.03) | 0.3(0.8) |
AUDUSD | 0.5(1.1) | 0.5(0.8) | 0.4(1.4) | 0.3(0.9) | 0.6(1.2) | 0.52(1.22) | 0.4(0.9) |
USDCAD | 0.6(1.2) | 0.6(0.9) | 0.5(1.5) | 0.6(1.2) | 0.8(1.4) | 0.55(1.25) | 0.7(1.2) |
USDCHF | 0.6(1.2) | 0.6(0.9) | 0.4(1.4) | 0.5(1.1) | 0.4(1.0) | 0.92(1.62) | 0.5(1.0) |
TradersTrustのプロ口座、VIP口座ともに、他社のECN口座と比較しても遜色ない低取引コストであることが分かります。特にVIP口座では、今回の比較ではすべての通貨ペアで最安水準となっており、数ある海外FX業者の中でも屈指の低スプレッド口座であると言えるでしょう。
エクイニクス社のサーバー使用による、最速100ミリ秒の高速約定
TradersTrustのサーバーはエクイニクス社データーセンターを利用し、ロケーションは東京TY3、ロンドンLD4に置かれています。世界中の銀行やリクイディティプロバイダーも使用するデータセンターを利用することで、最速100ミリ秒(0.1秒)の高速約定を実現しており、スピードが命のスキャルピングを行うためには、心強い取引環境と言えるでしょう。
ちなみに、取引口座にどのサーバーが割り当てられているかは、会員ページ内などで確認可能です。サーバーの番号と割り当てサーバーは以下のように対応しています。
- サーバー1=TTCM-Live=ロンドンLD4
- サーバー2=TTCM-Live2=東京TY3
- サーバー3=TTCM-Live3=東京TY3
キャッシュバックキャンペーンにより、さらにコストダウンできる
TradersTrustではキャッシュバック系のキャンペーンにも力を入れており、これを活用することで実質スプレッドをさらに縮小することが可能です。
もっとも使いやすいのが、全ユーザーが対象になっている「VIPキャッシュバック」でしょう。VIPキャッシュバックでは、FX通貨ペアや仮想通貨など、TradersTrustで取引可能なすべての銘柄の取引で出金可能なキャッシュバックを受け取れます。
VIPキャッシュバックのルールは以下の通りですね。
- 対象口座タイプはクラシック口座とプロ口座のみとなり、VIP口座は対象外
- 日単位(サーバー時間の0:00〜23:59)での計測となり、24時間で取引したロット数によってキャッシュバック額が変わる
- キャッシュバックは翌営業日に付与される
- 取引ロット数の計測はアカウント全体で合算されず、口座ごとに行われる
1日あたりの取引量とキャッシュバック額をまとめると以下の表のようになります。
取引量 | キャッシュバック(ドル) |
10-19ロット | 5 |
20-29ロット | 20 |
30-39ロット | 30 |
40-49ロット | 40 |
50-59ロット | 55 |
60-69ロット | 70 |
70-79ロット | 85 |
80-89ロット | 100 |
90-99ロット | 110 |
100-149ロット | 130 |
150-299ロット | 200 |
300-499ロット | 450 |
500-999ロット | 875 |
1,000ロット以上 | 2,000/1,000※ |
※1,000ロット以上の取引では、クラシック口座では2,000ドル、プロ口座では1,000ドルのキャッシュバックとなります。
キャッシュバックを受けられる取引量は最低でも10ロットからとなっており、その際のキャッシュバック額は5ドル。1ロットあたり0.5ドルとなっており、pipsに換算するとおよそ0.05pipsの還元となりますね。さらに取引量が増えるほどキャッシュバック率も上がる仕組みになっており、取引すればするほどより多くのキャッシュバックを受け取ることができるようになっています。
キャッシュバックは取引資金として使用することはもちろん、出金することも可能な現金資金のため、その使用用途も幅広く、取引量が多いトレーダーにとってはかなり大きなメリットと言えるでしょう。1日の最大キャッシュバック額である2,000ドルを受け取るためのロット数は流石にハードルが高いかもしれませんが、段階的にキャッシュバック率は上がりますのでぜひ狙っていきたいですね。
ストップレベルが0pips
ストップレベルとは、指値や逆指値注文を入れる際に必要な、現在のレートとの差のことですね。もしストップレベルが5pipsであれば、現在のレートの上下5pips圏内には指値や逆指値注文を入れられないことになります。
TradersTrustではこのストップレベルは0pipsとなっており、制限なく指値や逆指値の注文が可能です。狭い値幅の中で取引するスキャルピングでは、ストップレベルが狭い方が有利であることは確実であり、この点でもTradersTrustはスキャルピングと相性が良いと言えますね。
ちなみにストップレベルが0pipsの海外FX業者は、TradersTrust以外にAxiory、TitanFX、Tradeviewなどがあります。いずれも高い取引環境が魅力の、スキャルピングに適した業者ですね。
TradersTrustと同じく、ストップレベルが0でスキャルピングと相性が良いAxioryで取引するメリットについては、下記の記事に詳しくまとめています。
TitanFXでスキャルピングするメリットや注意点については、下記をどうぞ。
Tradeviewでスキャルピングをするメリットや注意点については、下記にまとめています。
1ポジションあたり0.01ロット〜1,000ロットの取引が可能
TradersTrustで可能な1ポジションごとの取引量の範囲は、0.01ロット〜1,000ロットです。1ロット=10万通貨なので、1,000通貨〜1億通貨の取引が可能と言うことになりますね。有名なXMでも1ポジションあたりの取引量の上限は50ロットとなっているため、TradersTrustはより高ロットなハイレベルスキャルピングも可能になります。
TradersTrustでスキャルピングする際の注意点
好条件でスキャルピングができるTradersTrustですが、実際に行う際にはあらかじめ気をつけたいこともあります。最後にTradersTrustでスキャルピングする際の注意点を確認しましょう。
VIP口座の最低入金額に注意
TradersTrustでスキャルピングをする際のおすすめ口座タイプは、最小0pipsから取引が可能であるプロ口座とVIP口座ですね。スプレッドを含めた基本的な口座スペックは両者共通していますが、1ロットあたりの取引手数料は、プロ口座では往復6ドル、VIP口座では往復3ドルとなっています。
取引手数料という点ではよりスキャルピングに有利なVIP口座ですが、最低入金額は200万円と高額な設定(プロ口座の最低入金額は2万円)になっている点には注意が必要でしょう。口座開設方法も少し特殊で、プロ口座を開設した後200万円以上を入金し、カスタマーサポートまで連絡することでVIP口座の設定に切り替えることができます。
またVIP口座の設定を維持するには、月次での口座残高を1万ドル(100万円)以上を保つ必要がある点にも注意してください。
対応プラットフォームはMT4のみ
TradersTrustが対応しているプラットフォームは、MT4のみとなっています。MT5やその他のプラットフォームは使うことができません。もし、MT4以外に対応したインジケーターなどを使いたい場合は、あらかじめ気をつけた方が良いですね。
違反となる取引方法は行えない
スキャルピングをする上でも取引制限の少ないTradersTrustですが、もちろん違反となるような取引は行えません。例えば異なる口座間の両建てや、遅延による価格差を狙ったレイテンシーアービトラージなどですね。
それ以外にも、指標発表時のみを狙ったハイレバレッジトレードや、週明けの窓開けを狙ったハイレバレッジトレードなども、ゼロカットの乱用とみなされる可能性があります。見つかった場合は、注意勧告〜利益の没収などのペナルティが課せられる場合がありますので、行わないように注意しましょう。
まとめ
TradersTrustはECN方式による口座タイプの提供はありませんが、A-book(完全NDD方式)業者ならではの高速約定、そして非常に少ない取引コストの口座タイプを提供しているため、スキャルピングに向いている業者と言えるでしょう。
さらにキャッシュバックによる還元キャンペーンを行なっている点も魅力の1つですね。本格的にスキャルピングをしてみたいトレーダーにとっては、TradersTrustはかなり良い候補と言えますので、ぜひ口座開設を検討してみてはいかがでしょうか。
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