海外FXは、国内FXよりも高いレバレッジでのトレードや、入金額以上の損失を補償してくれるゼロカット(追証なし)など、魅力的な仕組みが多くありますね。しかしながら、世界中に数多くの海外FX業者が乱立しており、なかには悪質な業者も存在しているのも事実です。
自己資金を投じて取引をする以上、安心して利用できる信頼性の高い業者を選ぶ、というのは非常に重要なポイント。信頼できる業者かどうかを見分けるポイントはいくつかありますが、サポート体制もそのひとつと言えるでしょう。サポートが充実している海外FX業者は、総じてトラブルが少なく、多くのトレーダーに支持されている傾向があります。
そこで本記事では、海外FX業者をサポート体制で選ぶ場合のポイントや、主要6社のサポート体制を徹底比較していきたいと思います。
サポートが充実しているFX業者は信頼性が高い
「海外FX業者でトレードを始めたいけど、ちょっと不安・・」という人も多いのではないでしょうか。
海外FX業者は、基本的に日本の金融庁に登録されていません。これは日本の金融ライセンスを取得してしまうと、高いレバレッジや損失補償(ゼロカット)が認められず、そうなってしまうと海外FXの魅力が失われてしまうからですね。日本でのライセンスを取得してないからこそ、トレーダーにとって魅力的な要素が存在しているとも言えるでしょう。
しかし日本の金融ライセンスを取得していないということは、万が一トラブルがあった際に、日本の法律が適用されないということでもあります。トラブル時に金融庁が介入してくれるわけではないため、基本的には利用については自己責任ということになり、この点を不安に思う人が多いのも当然でしょう。
そこで大事なのが、正しい情報を持って信頼性の高い海外FX業者を見分けることですね。そのような信頼性の高さを確認するための指標はいくつかありますが、サポート体制の充実度も重要なポイントのひとつと言えるでしょう。
トレーダーがFX業者を選ぶ上で、安心感や信頼性という要素がいかに重要かということは海外業者もよく理解しており、日本の業者とほぼ変わらないようなサポート体制を構築している海外業者もあります。
海外FXの安全性や信頼性、安心して取引できる業者の選び方やポイントは下記で詳しく解説しています。
海外FX業者をサポート体制で選ぶときの押さえておきたいポイント
ここからはどんなサポート体制であれば、信頼のおける業者だと言えるのか、押さえておきたい注意点を解説していきます。
日本語サポートがあるか
ホームページがしっかりと日本語化しており、さらに問い合わせ窓口にも日本人が配備されているかどうかというのは、非常に重要なポイントです。留学経験があって英語に抵抗がないという人であれば別ですが、利用規約など細かい部分をチェックする際にも、当然のことながら日本語のほうが理解しやすいですよね。
海外FX業者の中には、トップページだけが日本語化されていたり、機械翻訳のような不自然な日本語ページになっていたりということがあります。違和感のない日本語で表示されているか、口座開設などの細部のページもきちんと日本語で表示されているかはチェックしておくようにしましょう。
日本語ができるスタッフが問い合わせ窓口に配置されているかどうかも、サポートに対しての力を入れ具合をはかるポイントと言えますね。特にFXというお金に関するサービスですので、トラブルに際して日本語の細かいニュアンスをしっかり理解してもらえるかどうかは非常に重要と言えるでしょう。
問い合わせに対しレスポンスが早いか
トレーダーからの問い合わせに対して迅速に対応してくれるかどうかも重要なポイントですね。特に入出金などのお金に関するトラブルがあった際には、一刻も早く問い合わせに応えてほしいものです。
海外FX業者は問い合わせの手段として主に
- 電話サポート
- メールサポート
- ライブチャット
の3つを用意していることが多いですね。
この中で、やはり電話サポートは問い合わせ窓口と直接やり取りができるということで、安心感が最も高いです。ただ電話サポートを用意している海外FX業者は少ないですね。国際電話の通話料もトレーダー負担となるところがあり、費用がかさんでしまう点も注意が必要でしょう。
ライブチャットは最近多くの海外FX業者が採用し始めているサポート手段ですね。まだ口座を開設していない新規のトレーダーも気軽にライブチャットから疑問点を質問できますし、レスポンスも早いです。
メールサポートは上記2つの手段と比較して、ややレスポンスの面で劣りますが、自分で質問した内容がメールで残せるため、後で確認したいときなどにも役立ちます。
簡単な質問のやり取りであればライブチャット、より詳しい説明を求めていて、後で質問内容を見返したいときにはメールサポートのように、使い分けをしているトレーダーも多いですね。
対応してくれる時間帯は幅広いか
外国為替市場は平日24時間、休むことなく動き続けています。朝の早い時間や夜遅くに取引することもでき、この時間帯を得意としているトレーダーも多いのではないでしょうか。
そのためサポートも、できるだけ長い時間帯に対応してくれたほうが、トレーダーにとってはありがたいでしょう。例えば日本人トレーダーに最も利用されているXMでは、ライブチャットを平日24時間受け付けています。
取引時間中に、疑問点が出たらいつでもやりとりできるという体制は、かなり安心感を与えてくれますね。
サポートが充実している海外FX業者6選
ここからはサポートが充実している主要な海外FX業者を6社ほどピックアップし、それぞれのサポート体制の比較や各社のサポートの内容などを詳しく解説していきたいと思います。
主要海外FX業者のサポート比較
まずは各業者のサポート対応を簡単に比較したいと思います。それぞれのサポート体制をまとめると、下記の表のようになりますね。
ホームページの日本語対応 | 電話サポート | メールサポート | ライブチャット | |
XM | ○ | × | ○ (平日・24時間) | ○ (平日・24時間) |
Axiory | ○ | × | ○ (日本時間 月曜から 金曜9時~24時) | ○ (日本時間 月曜から金曜10時30分~23時30分) |
FBS | △ (日本語訳がわかりづらい) | ○ (平日日本時間15時〜24時) | ○ | ○ (平日日本時間15時〜24時) |
GemForex | ○ | × | ○ (平日の10時~17時) | ○ (平日の10時~17時) |
TitanFX | ○ | ○ (平日8時~16時) | ○ (原則1営業日以内) | ○ (週5・24時間) |
iForex | ○ | ○ (日本時間13時〜21時) | ○ (原則24時間以内) | ○ (原則24時間以内) |
サポートという視点でいうと、やはりXMが一歩抜きん出ています。国内業者なのではないかと錯覚してしまうほど、日本語でのホームページが充実してますし、ライブチャット・メールサポートともに週5の24時間対応してくれているため、取引時間中はいつでも質問することができますね。
電話サポートに関しては、XMを始めやはり導入していない業者も多いです。たとえ導入していたとしても国際電話の通話料がトレーダー負担となる業者もあるので注意しましょう。
XMのサポート体制
XMは世界各国でサービスを展開しているということもあり、各国の言語にしっかり対応してます。日本人利用者数も海外FX業者の中では断トツに多く、当サイトの海外FX業者総合ランキングでも1位に君臨していますね。日本の業者ではないかと思うほどホームページは見やすく充実しており、もちろん日本語のサポートもありますね。
よくある質問のページもカテゴリー別に整理されており、非常にわかりやすい構成。電話サポートは日本語には対応していませんが、その分ライブチャットとメールサポートが週5の24時間対応と手厚いです。日本人スタッフも常駐しているので安心ですね。
メールでの問い合わせの場合は、原則1〜2営業日の時間を要しますので、すぐに返事をもらいたい場合はライブチャットで問い合わせをするといいでしょう。
XMの評判や特徴、メリット・デメリットについては下記に詳しくまとめています。
iForexのサポート体制
どうしても電話サポートのある業者でないと信頼出来ない、という人にとってはiForexは非常におすすめの業者と言えるでしょう。「電話リクエスト」というサービスがあり、氏名と電話番号、メールアドレスを入力すれば折返しで向こうから電話をかけ直してくれます。通話料金も業者持ちとなるため、余計な費用がかからない点も良いですね。
iForexはとにかく丁寧な会社で、デモ口座を開設しただけでも電話がかかってきます。国際電話となるため、最初は驚くかもしれませんが、顧客対応に非常に力を入れていると言えるのではないでしょうか。
もちろん、チャットやメール対応も原則24時間以内には返答してくれるため、基本はチャットとメールで問題ありません。
iForexの評判や特徴、メリット・デメリットについては下記に詳しくまとめています。
Axioryのサポート体制
Axioryもカスタマーサポートに力を入れている業者のひとつですね。サポートスタッフは定期的に厳しい研修プログラムを受けており、サービスの向上に努めています。日本人スタッフも常駐しているため、スムーズな会話のやり取りが可能で、顧客満足度に力を入れている信頼性の高い業者と言えるでしょう。
「クレーム専門の問い合わせ窓口」を設けていることも、Axioryが顧客満足度に力を入れている証であり、チャットやメールで不快な思いをしたり欲しい回答が得られなかった場合は、上級のオペレーターが対応してくれます。専門の苦情窓口を設けているというのは、他の業者でもあまり見かけない珍しいサービスですね。
ライブチャットの受付時間もさらに延長し、日本時間で月曜日から金曜日10:30-23:30(日本時間)の対応が可能。些細な質問にも、すぐにレスポンスを返してくれます。
残念ながら電話対応は行っていませんが、それを補ってあまりあるサポート体制を敷いている業者と言っていいでしょう。
Axioryの評判や特徴、メリット・デメリットについては下記に詳しくまとめています。
GemForexのサポート体制
GemForexのサポート窓口はベトナムのホーチミンに開設されていますが、日本人スタッフも常駐しています。対応言語は英語・日本語・中国語・台湾語の4種類。アジア圏のサポートに強みを持つ業者と言えますね。
メールもチャットも、平日であれば原則24時間以内に返答があります。営業時間は平日の10時から17時となっており、この時間であればレスポンスはかなり早いですね。
2017年には「金融業界関係者が選ぶ サポートが丁寧だと思うFX業者1位」にも選ばれており、サポートの充実ぶりが高く評価されています。
GemForexの評判や特徴、メリット・デメリットについては下記に詳しくまとめています。
TitanFXのサポート体制
TitanFXは数少ない電話サポートのある海外FX業者ですね。ただしニュージーランドもしくはバヌアツへの国際電話となっており、通話料はトレーダー負担となってしまう点は注意しましょう。
電話対応の受付時間は日本時間で平日8時~16時。日本語対応もしていますが、通話料のことを考えるとよほどの緊急事態に使った方が良さそうですね。
ライブチャットは週5の24時間対応、メールサポートも原則1営業日以内に返事をくれるため、基本はチャットとメールで問い合わせるようにしましょう。
TitanFXの評判や特徴、メリット・デメリットについては下記に詳しくまとめています。
FBSのサポート体制
今回紹介したFX業者のなかでも、サポート体制がやや劣っていると感じるのがFBS。ホームページの日本語訳がわかりづらく、ポップアップの表示も多いなど、他の業者のホームページと比べると少し見劣りしてしまいます。
電話サポートの場合、フィードバックという折返し電話のシステムになっており、FBSからの電話がかかってくるのを待つことになります。通話料金はかからないのですが、必ずしも日本語に精通したスタッフがかけてくるわけではないことは留意しておく必要がありますね。
チャットサポートは24時間対応となっていますが、日本時間の15時から24時以外に問い合わせた場合は、機械翻訳で訳したような返事が返ってきます。日本語で問い合わせる場合は、15時から24時の間にしましょう。
FBSの評判や特徴、メリット・デメリットについては下記に詳しくまとめています。
まとめ
海外FX業者はかなり数も多く、中には出金拒否などの金銭トラブルの報告事例も後をたちません。そのため、サポートが充実しているかどうかは、海外FX業者を選ぶ上で非常に大きな要素と言えるでしょう。トレーダーに対するサポートがきちんとしている業者であれば、トラブルを起こす可能性は少ないですし、トラブルが起きたとしても迅速に解決してくれることが期待できますね。
国内に拠点を持たない海外業者の金融サービスを利用するということは、それなりにリスクがあることであり、そのためトレーダー自身も海外FX業者を見る目を養う必要があります。しかしこれは逆に言えば、信頼できる業者をしっかり選べば、リスクを抑えて海外FXならではのサービスを享受できるということでもありますね。
本記事や当サイトの海外FX業者総合ランキングなどを参考に、ぜひ信頼できる海外FX業者で取引するようにしてください。
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