IS6FXは、セントビンセント・グレナディーン諸島のライセンス下で運営されている海外FX業者。これまでいくつかの管理会社やホールディング会社がありましたが、2022年2月からはブランド力強化に伴い全事業を統合して「IS6 Global Group」として生まれ変わり、「IS6 Technologies.Ltd」を運営母体としてサービスを提供しています。
IS6FXの魅力といえば、何と言っても豊富なボーナスキャンペーンですね。IS6FXではボーナスを使ったスキャルピングが可能となっており、少ない自己資金でもスキャルピングを行うことができます。
本記事では、そんなIS6FXでのスキャルピングルールやメリット、そして注意点について詳しく解説。さらに、本格的なスキャルピングに適した海外FX業者もピックアップしていますので、IS6FXや海外FXでのスキャルピングに興味がある人は、参考にしてみてください。
IS6FXはスキャルピングを許可している
海外FXでスキャルピングをする場合は、その業者が短期的で回数の多い取引を認めているかを確認する必要があります。
IS6FXでは、規約にある通りスキャルピングに大きな制限はありません。裁量トレードはもちろん、EAを利用した自動売買でもスキャルピングが可能です。
10ロットを超えるスキャルピングには注意が必要
基本的にスキャルピングが可能なIS6FXですが、取引するロット数には注意が必要ですね。
IS6FXではユーザーが10ロット以上の取引をする場合、事前にカバー先となる金融機関に報告することで、スムーズに約定できるようにしています。そのため、一定期間に1回または複数回のポジションで10ロット以上の取引を行う場合は、事前にIS6FXへ連絡する必要があります。これは、スキャルピングに限らずIS6FXでの取引全般のルールとなっていますね。
もしも事前連絡なく10ロット以上の取引を行なった場合は、ガイドラインに照らしてペナルティが課せられる可能性があります。また、事前連絡を行なった場合でも、相場状況によっては約定拒否やキャンセルなどを行う場合があるとしています。
IS6FXでスキャルピングをする場合は、あまり大きな規模の取引はできないと考えた方が良いでしょう。
IS6FXでスキャルピングをするメリット
IS6FXでは高額なボーナスや、最大レバレッジ1000倍の取引環境が魅力となっています。ここからは、IS6FXでスキャルピングをするメリットを確認しましょう。
口座開設ボーナスや入金ボーナスを使ってリスクを抑えられる
IS6FXでは、以下のようなボーナスキャンペーンを行なっています。
口座開設ボーナス | 5,000円(場合によっては2万円)のボーナスを、入金不要で付与(新規口座開設者限定) |
入金ボーナス | 10万円までの100%ボーナス(不定期開催/抽選制) |
こうしたボーナスは取引ごとのコスト削減にはなりませんが、口座内の証拠金に対する自己資金の割合を下げて、損失が出た場合のリスクを抑えることに役立ちますね。
レバレッジは最大1000倍。ゼロカット保証で追証なし
IS6FXの口座レバレッジは最大1000倍です。最大レバレッジが高いことで、少ない証拠金で取引できたり、証拠金に対して大きめのロットで取引するなどができ、資金効率の良い取引が可能になりますね。
またIS6FXはゼロカットシステムに対応しており、もしも口座内の証拠金以上の損失が出ても、損失分はIS6FXが負担し、ユーザーには追証はありません。
高いレバレッジとゼロカットによって、少額からでもアグレッシブなスキャルピングが可能となっています。
IS6FXでスキャルピングをする際の注意点
ここまでIS6FXでスキャルピングをするメリットを見てきましたが、IS6FXにはスプレッドの広さなどから本格的なスキャルピングには向いていない点がいくつかあります。
ここからは、IS6FXでスキャルピングをする際の注意点を確認しましょう。
スタンダード口座のスプレッドは広め
IS6FXでは、スタンダード口座とマイクロ口座の2つの口座タイプが利用可能です。
IS6FXのマイクロ口座は、1ロットあたり1,000通貨の設定の少額取引用口座タイプですが、スプレッドはかなり広いためスキャルピングには適していません。そうなると残る選択肢はスタンダード口座になりますが、スタンダード口座でもスプレッドは広く、短期的に値幅を取りに行くスキャルピングにとっては、不利と言わざるを得ませんね。
実際にIS6FXにおける主要通貨ペアのスタンダード口座の平均スプレッドは以下のようになっています。
平均スプレッド | |
EURUSD | 2.5pips |
USDJPY | 2.1pips |
GBPUSD | 3.4pips |
EURJPY | 2.4pips |
やはり海外FXのスタンダード口座としては、かなり広めとなっています。
低スプレッドのプロ口座は現在利用できない
IS6FXには、取引手数料不要で狭いスプレッドでの取引が可能な「プロ口座」の提供もありますが、現在利用することができません。
競合となる他の海外FX業者では、スタンダード口座だけではなく低スプレッドの口座タイプの提供している場合がほとんどなので、その点でもIS6FXの競争力は低めとなっています。
IS6FXが定める禁止行為をしてはいけない
IS6FXではスキャルピングに大きな制限は設けていませんが、一定時間内で取引するロット数は、合計10ロットを超えないようにする必要があります。もし取引ロット数が大きくなった場合、ガイドラインの中で禁止事項として定められている「事前連絡なしの大きなロット数でのトレード」に該当し、罰則を受ける可能性があるため注意しましょう。
その他、注目される指標発表や要人発言のタイミングだけを狙った取引も禁止されており、こうしたタイミングでのスキャルピングはゼロカットの悪用とみなされる可能性があります。
禁止事項に抵触すると判断されると、最悪の場合は口座や報酬の凍結も考えられます。特に取引ロット数の上限については、IS6FX特有の禁止ルールと言えるので、気をつける必要がありますね。
本格的なスキャルピングにおすすめの海外FX4社
ここからは、スキャルピング可能な優良海外FX業者から、おすすめの4社を紹介したいと思います。以下の4社では、IS6FXのような取引ロット数によるペナルティもないので、規模の大きいスキャルピングにも十分に対応できるでしょう。
XM
以下は、XMのスタンダード口座とXM Zero口座での、主要通貨ペアの平均スプレッドです。
(カッコ内はXM Zero口座の1ロット往復取引手数料10ドルを含む、実質的なスプレッド)
スタンダード口座 | XM Zero口座 | |
EURUSD | 1.8pips | 0.2pips (1.2pips) |
USDJPY | 1.7pips | 0.3pips (1.3pips) |
GBPUSD | 2.2pips | 0.6pips (1.6pips) |
EURJPY | 2.2pips | 0.6pips (1.6pips) |
IS6FXはボーナス提供が大きな魅力の業者ですが、ボーナスを活用しつつスキャルピングもしたい人にとっては、XMは非常におすすめの業者となっています。
XMのスタンダード口座は、スプレッド自体は若干広めですが、ロイヤルティプログラムという取引量に応じたキャッシュバックボーナスによって、1ロット取引あたり最大6.6ドルのボーナス還元が可能です。さらに最大5,000ドルの100%+20%入金ボーナスを利用することで、少ない証拠金でも取引を始められますね。
またECN方式によるXM Zero口座は、取引手数料が10ドルとやや高めですが、スプレッド自体は狭くスキャルピングに適していると言えるでしょう。
XMでは、XM Zero口座を含めたすべての口座タイプで3,000円の口座開設ボーナスが利用可能なので、新規ユーザーでも気楽に取引に挑戦することが可能です。
XMのロイヤルティプログラムの詳細は下記に詳しくまとめています。
XMでスキャルピングをする場合のメリットや注意点については、下記の記事に詳しくまとめています。
XMの全体的な評判や魅力、利用するメリット、デメリットを全まとめした記事もありますので、よければこちらも参考にしてください。
Axiory
Axioryのスタンダード口座とナノ口座での、主要通貨ペアの平均スプレッドは以下のようになっています。(カッコ内はナノ口座の1ロット往復取引手数料10ドルを含む、実質的なスプレッド)
スタンダード口座 | ナノ口座 | |
EURUSD | 1.3pips | 0.2pips (0.6pips) |
USDJPY | 1.4pips | 0.4pips (1pips) |
GBPUSD | 1.5pips | 0.6pips (1.2pips) |
EURJPY | 1.5pips | 0.5pips (1.1pips) |
AxioryはIS6FXやXMなどとは異なり、常時開催のボーナスキャンペーンはなく、スプレッド自体の狭さが魅力の海外FX業者です。
スタンダード口座のスプレッドは、デイトレードやスイングトレードで有利となっています。ECN方式によるナノ口座(MT4利用の場合)またはテラ口座(MT5利用の場合)では、1ロットあたり6ドルの往復手数料で、極狭のスプレッドによるスキャルピングが可能ですね。
Axioryは海外FXとしては珍しく、信託保全を行なっている業者として知られています。当然ゼロカット対応で追証もないので、資金管理面も重視する人にもおすすめです。
Axioryでスキャルピングをする場合のメリットや注意点については、下記の記事に詳しくまとめています。
Axioryの全体的な評判や魅力、利用するメリット、デメリットを全まとめした記事もありますので、よければこちらも参考にしてください。
TitanFX
以下は、TitanFXのスタンダード口座とブレード口座での、主要通貨ペアの平均スプレッドです。
(カッコ内はブレード口座の1ロット往復取引手数料10ドルを含む、実質的なスプレッド)
スタンダード口座 | ブレード口座 | |
EURUSD | 1.2pips | 0.2pips (0.9pips) |
USDJPY | 1.3pips | 0.4pips (1.1pips) |
GBPUSD | 1.6pips | 0.6pips (1.3pips) |
EURJPY | 1.4pips | 0.6pips (1.3pips) |
TitanFXはボーナスキャンペーンを一切行わず、その代わりに狭いスプレッドによってコスト還元をする海外FX業社です。「ZeroPointテクノロジー」と呼ばれるTitanFX独自の技術による約定力の高さも魅力で、ボーナスよりも取引環境を重視するトレーダーからの支持も厚いですね。
TitanFXでは、取引手数料がかからないスタンダード口座と、低スプレッド口座タイプであるブレード口座の2種類を提供しています。スタンダード口座でも比較的スプレッドは狭めですが、ECN方式によるブレード口座では、1ロットあたり往復7ドルの取引手数料で、低スプレッドによるスキャルピングを行えますね。
TitanFXの最大レバレッジは500倍ですが、口座残高によるレバレッジ制限がありません。いつでも高いレバレッジを利用した取引をしたい人にとっても、TitanFXは利用しやすいと言えるでしょう。
TitanFXでスキャルピングをする場合のメリットや注意点については、下記の記事に詳しくまとめています。
TitanFXの全体的な評判や魅力、利用するメリット、デメリットを全まとめした記事もありますので、よければこちらも参考にしてください。
Exness
Exnessのスタンダード口座、ロースプレッド口座、プロ口座での、主要通貨ペアの平均スプレッドは以下のようになっています。
(カッコ内はロースプレッド口座の1ロット往復取引手数料7ドルを含む、実質的なスプレッド)
スタンダード口座 | ロースプレッド口座 | プロ口座 | |
EURUSD | 0.9pips | 0pips (0.7pips) | 0.5pips |
USDJPY | 1pips | 0.1pips (0.8pips) | 0.6pips |
GBPUSD | 1.1pips | 0.1pips (0.8pips) | 0.6pips |
EURJPY | 1.9pips | 0.4pips (1.1pips) | 1.1pips |
Exnessもボーナスキャンペーンは行わず、狭いスプレッドやスワップフリーなどの取引環境によって有利なコストを示している海外FX業社ですね。
Exnessでは、取引手数料がかからないスタンダード口座でもスプレッドは非常に狭く、気軽にスキャルピングを試す際の入門用口座としても使えます。さらに3つの低スプレッド口座タイプを提供していますが、その中のロースプレッド口座では1ロットあたり往復7ドルの取引手数料で取引可能であり、プロ口座は取引手数料不要の低スプレッド口座タイプとなっていす。
Exnessは、最大レバレッジ無制限など他社にはない特徴が多くある業者となっており、低スプレッドに加えてレバレッジなどに魅力を感じる人にはおすすめですね。
Exnessでスキャルピングをする場合のメリットや注意点については、下記の記事に詳しくまとめています。
Exnessの全体的な評判や魅力、利用するメリット、デメリットを全まとめした記事もありますので、よければこちらも参考にしてください。
まとめ
IS6FXではスキャルピングを禁止していませんが、スプレッドの広さや取引ロット数の制限などから、本格的なスキャルピングに適しているとは言えません。IS6FXの上手な活用方法としては、豊富なボーナスを利用したデイトレードなどがメインになるでしょう。もし海外FXで本格的なスキャルピングをする場合は、後半で紹介したような業者を利用するようにしてください。
スプレッドの狭さや取引環境の優秀さ、ボーナス等を含めた海外FX業者の総合ランキングは下記にまとめています。より使い勝手の良いブローカーや自信とトレードスタイルに合った海外FX業者を探したいトレーダーは参考にしてください。
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