低スプレッド・高約定力なハイスペック取引環境で人気を集めている海外FX業者TitanFX(タイタンFX)。サービス開始は2014年と比較的新しい業者と言えますが、業界での実績あるスタッフがその運営を担っており、信頼性も高い人気ブローカーのひとつですね。
そんなTitanFXですが、多くの海外FX業者が開催しているようなボーナスキャンペーンは一切行わず、取引環境の充実に努めている点が特徴的と言えるでしょう。海外FXの大きな魅力でもあるボーナスが存在しない代わりに、狭いスプレッドや高速約定を誇っており、その点ではまさにスキャルピング向きの口座スペックとなっています。特にECNタイプであるブレード口座は、スキャルピングとの相性も抜群ではないでしょうか。
そこで本記事では、TitanFXでスキャルピングする際のメリットなどを分かりやすく解説。取引制限が少なくスキャルピングをしやすいTitanFXですが、してはいけないスキャルピング方法も存在しますので、その注意点などもあわせて説明していきたいと思います。
TitanFXはスキャルピングに制限なし
FX業者の取引方式や注文の処理能力によっては、スキャルピングを事実上禁止していたり、禁止はしていなくてもロット数や取引回数に制限を設けている場合があります。
その点TitanFXでは、スキャルピングを禁止していないことはもちろん、取引制限もほとんどありません。ルール違反となるような取引方法はいけませんが、TitanFXではロット数や取引回数気にすることなく、そして裁量トレードやシステムトレードの別なくスキャルピングをできるブローカーと言えます。
TitanFXでスキャルピングをするメリット
スキャルピングに適したブローカーとも言われるTitanFXですが、実際にスキャルピングをするメリットについて見ていきたいと思います。
ECN取引によるブレード口座を提供
TitanFXでは、下記のようにスタンダード口座とブレード口座の2つの口座タイプを提供しています。
スタンダード口座 | ブレード口座 |
STP取引による口座タイプ。ディーリングデスクを介さずインターバンクに直結して取引ができる。スプレッドはドル円で平均1.33pipsとされスキャルピングとしては狭いスプレッドではないが、取引手数料は発生しない。 | ECN取引による口座タイプ。TitanFXのZero Pointテクノロジーにより、より狭いスプレッドと高速の約定力を実現している。スプレッドはドル円で平均0.33pipsとされ、別途1ロットの往復取引あたり7ドル(約0.7pips相当)がコストとしてかかる。 |
2口座タイプのうち、よりスキャルピング向きと言われているのがECN取引によるブレード口座ですね。ECN(Electronic Communications Network)は、銀行、リクイディティプロバイダー、機関投資家などが参加しているインターネット上の電子取引所のことです。ECNにはディーラーは存在せず、参加者の注文がシステムにより自動的にマッチングされることから、下記のようなメリットがあります。
ECN取引のメリット
- ディーラーを介さないため、透明性・公平性が最も高い取引方法
- 巨大市場での取引のため流動性が高く、高速の約定が期待できる
- スプレッドがほとんど発生しないため、取引コストが安くなる(ただし、別途取引手数料は必要)
ブレード口座の取引では、海外FXの中でも評判の高いTitanFXの取引インフラを通してECNの中で売買を行うことになります。より早い約定や低い取引コストを求めるスキャルパーにとっては、ブレード口座は1つの選択肢になるでしょう。
STP方式とECN方式の違い、それぞれのメリットなどは下記の記事に詳細にまとめています。
最新技術による高い取引環境
TitanFX ECNの取引サーバーは、世界中の多くの金融機関も利用しているニューヨークのエクイニクスNY4データセンター内に置かれています。地理的に近い距離の中で、提携銀行や金融機関と光ファイバーによるレイテンシーの少ないネットワークを構築することにより、TitanFXではより高速の約定と低スプレッドを提供できるというわけですね。
さらにTitanFXの取引環境は「Zreo Point テクノロジー」と呼称される以下3つの技術によって支えられています。
- ZP-ASM:選択可能なリクイディティ(流動性)の中から1秒間に数百万回比較し、最適な価格とスプレッドを抽出する
- ZP-DLA:AIアルゴリズムにより、より深いリクイディティの中から最適な価格を提供する
- ZP-OEO:光ファイバー接続により、約定速度を最適化する
これらの技術は、ECN口座であるブレード口座で最大限に用いられていますが、スタンダード口座でも使用されています。
少ないコストで取引が可能
TitanFXのECN口座であるブレード口座では、最低0pipsからの取引が可能です。ただしECN口座はスプレッド以外に取引手数料が必要になるため、合計の取引コストで考えなければいけませんね。ここではブレード口座の取引コストについて、具体的に見ていきましょう。
ブレード口座の取引手数料は、1ロットの取引あたり片道3.5ドル。オープンとクローズまでの往復取引では合計7ドルの取引手数料となり、他業者のECN口座と比較して標準的と言えるでしょう。
1ロットあたり7ドルの取引手数料は、pipsに換算するとおよそ0.7pipsとなります。それを踏まえて、ブレード口座でのメジャー通貨ペアのスプレッドと総取引コストは以下になります。(単位はpips)
EURUSD | 0.2(0.9) |
GBPUSD | 0.57(1.27) |
USDJPY | 0.33(1.03) |
AUDUSD | 0.52(1.22) |
USDCAD | 0.55(1.25) |
USDCHF | 0.92(1.62) |
カッコ内はスプレッドと取引手数料(0.7pips相当)を合計した総コストです。ブレード口座では、非常に狭いスプレッドと低いコストで取引できることが分かります。
他業者との取引コスト比較
続いて、主要な海外FX業者のECN口座と、TitanFXのブレード口座の取引コストを比較してみましょう。取引手数料、及びメジャー通貨ペアのスプレッドを比較すると下記の表のようになります(スプレッドの単位はpips。カッコ内は取引手数料を含む総取引コスト)
TitanFX | XM | FBS | Axiory | HotForex | |
往復取引手数料 | 7ドル | 10ドル | 6ドル | 6ドル | メジャー通貨ペアは6ドル、それ以外の通貨ペアは8ドル |
EURUSD | 0.2(0.9) | 0.1(1.1) | 0.0(0.6) | 0.3(0.9) | 0.1(0.6) |
GBPUSD | 0.57(1.27) | 0.3(1.3) | 0.5(1.1) | 0.5(1.1) | 0.3(0.9) |
USDJPY | 0.33(1.03) | 0.1(1.1) | 0.3(0.9) | 0.3(0.9) | 0.2(0.8) |
AUDUSD | 0.52(1.22) | 0.4(1.4) | 0.3(0.9) | 0.6(1.2) | 0.3(0.9) |
USDCAD | 0.55(1.25) | 0.5(1.5) | 0.6(1.2) | 0.8(1.4) | 0.5(1.1) |
USDCHF | 0.92(1.62) | 0.4(1.4) | 0.5(1.1) | 0.4(1.0) | 0.3(0.9) |
ストップレベルが0pips
スキャルピングをする上で考慮する必要がある要素として、ストップレベルがあります。ストップレベルとは、指値・逆指値注文を入れる際の現在のレートとの差のこと。つまりもしストップレベルが5pipsの場合は、現在のレートの上下5pips圏内では指値・逆指値注文を入れられないということですね。
一般的なFX業者では、通貨ペアごとに数pipsのストップレベルが設定されていますが、TitanFXのストップレベルは「0pips」。つまりエントリーのための指値・逆指値注文も、決済や損切りのための指値・逆指値注文も、特に制限がないということです。細かい値幅を取りに行くスキャルピングでは、これは非常に重要と言えるでしょう。
このストップレベルの狭さも、TitanFXでスキャルピングするメリットのひとつですね。なおストップレベルが0pipsの海外FX業者は、TitanFXの他に、Axiory、Tradeview、TradersTrustなどが該当します。
ストップレベルが小さいことのメリットや海外FX業者のストップレベル比較は下記に詳しくまとめています。
残高によるレバレッジ制限がない
TitanFXのもう1つの特徴として、口座残高によるレバレッジ制限がない、と言うことがあります。
多くの海外FX業者では、口座残高が増えてくると段階的にレバレッジを引き下げますが、TitanFXでは口座残高にかかわらずいつでも最大500倍のレバレッジを活用可能。そして1ポジションあたりの最大ロット数は、100ロット(1,000万通貨)です。
TitanFXの口座スペックは、ビギナーはもちろんプロトレーダーの高い要望にも応えられると言えるでしょう。
レバレッジ制限についての詳細や海外FX業者各社の条件比較は下記に詳しくまとめています。
ブレード口座とスタンダード口座のどちらを選ぶべきか
ここまで、スキャルピング向きの口座タイプとして、ECN口座であるブレード口座を中心に解説してきました。しかし、TitanFXの高い口座スペックは、STP口座であるスタンダード口座でも大きく劣る訳ではありません。
スタンダード口座は取引手数料がかからない口座タイプで、取引コストは最低1pipからのスプレッドのみとなっています。
ここで簡単に、2つの口座のメジャー通貨ペアのスプレッドを比較してみましょう。(単位はpips。カッコ内は取引手数料を含めた総取引コスト)
スタンダード口座 | ブレード口座 | |
EURUSD | 1.2 | 0.2(0.9) |
GBPUSD | 1.57 | 0.57(1.27) |
USDJPY | 1.33 | 0.33(1.03) |
AUDUSD | 1.52 | 0.52(1.22) |
USDCAD | 1.55 | 0.55(1.25) |
USDCHF | 1.92 | 0.92(1.62) |
ブレード口座は、ニューヨークのエクイニクスNY4データセンター内に置いたサーバーにより高速取引と低スプレッドを目指す口座タイプですが、スタンダード口座も同データセンターを通してディーリングディスクを介さないクリーンな取引が可能です。
相場状況によってデイトレードとスキャルピングを使い分けるようなトレーダーにとっては、スタンダード口座を候補に入れてみても良いかもしれませんね。
TitanFXでスキャルピングをする場合の注意点
最後に、TitanFXでスキャルピングを行う際の注意点を確認したいと思います。
裁定取引などの禁止
取引手法に制限の少ないTitanFXですが、ルール違反となる取引は、短時間で取引が終わるスキャルピングでも行うことはできません。
例えば異なる2つの口座を利用した両建てや、他業者との価格差を利用した裁定取引などは、TitanFXだけではなく他の海外FX業者でも禁止されていますので、絶対に行わないようにしましょう。
ゼロカットの悪用となる取引の禁止
指標発表時や週初めの窓開けだけを狙った取引は、ゼロカットの悪用になる可能性があるため禁止されています。
例えば、米国雇用統計などのレートの急変動が起こりやすい指標発表のタイミングで、最大レバレッジがかかるように同じ口座内で両建てをするとします(同一口座内の両建ては許可されています)。思惑通りにレートの大きな変動が起こった場合、一方のポジションは大きな利益が出ますが、もう一方のポジションは少なくともロスカット、場合によっては口座残高がマイナスになるでしょう。
ユーザーはゼロカットにより口座残高以上の損失は発生しませんが、ゼロカットをするブローカー側としては、ユーザーが行う取引のリスクを肩代わりする形になってしまいます。
こうしたゼロカットの悪用を防ぐために、一瞬の出来事のスキャルピングだとしても、指標発表時や週初めの窓開けとゼロカットの盲点を利用するような取引は禁止されています。
まとめ
高い技術に裏打ちされたTitanFXの取引環境は、スキャルピングにとって最適と言えるでしょう。当然ですが裁量トレードはもちろんのこと、EAを利用したスキャルピングについてもTitanFXでは制限がありません。本格的にスキャルピングに打ち込んでみたいトレーダーは、TitanFXの利用を検討してみてはいかがでしょうか。
TitanFXと同じく、人気海外FX業者のひとつであるXMでスキャルピングをする場合のメリットや注意点については、下記の記事に詳しくまとめています。
TitanFXの口座開設手順や、口座有効化・ボーナスの受け取り方法などは下記で詳しく解説しています。口座開設を検討している人はぜひ参考にしてください。
スキャルピングのしやすさなどを含め、複数のポイントに着目した海外FX業者の総合ランキングは下記をご覧ください。
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