Axioryは2007年に設立され、2013年からFX取引事業を開始している海外FX業者です。ベリーズ国際金融サービス委員会の金融ライセンスを取得して運営していることに加え、海外FX業者としては珍しく信託保全を行なっているなど、信頼性の高いブローカーとして知られていますね。
またディーリングデスクを介さない注文執行や高い約定力だけではなく、スプレッドの狭さや最大400倍のレバレッジもAxioryの特徴と言えるでしょう。もちろんゼロカット保証にも対応しており、追証のリスクを心配することなくレバレッジを生かした取引ができます。
そこで本記事ではAxioryの口座タイプやそのスペックについて分かりやすく解説。最大レバレッジやレバレッジ制限、注意点などもまとめて説明していきたいと思います。
Axioryの各口座タイプの特徴
Axioryは2021年6月から、最大レバレッジが1倍で株式取引専用の「アルファ口座」をリリースしました。この「アルファ口座」に加え、少し前にリリースされた「テラ口座」、さらに以前から提供されている「スタンダード口座」と「ナノ口座」を合わせると、全部で4つの口座が存在しますね。
まずが各口座の仕様を一覧表で確認した上で、それぞれの口座タイプの特徴を確認していきたいと思います。
スタンダード口座 | ナノ口座 | テラ口座 | アルファ口座 | |
最大レバレッジ | 400倍 | 400倍 | 400倍 | 1倍 |
ドル円のスプレッド | 約1.3pips | 約0.3pips | 約0.3pips | – |
取引手数料 | なし | 1ロットあたり往復6ドル | 1ロットあたり往復6ドル | あり |
取引ツール | MT4/cTrader | MT4/cTrader | MT5 | MT5 |
最小ロット | 0.01 | 0.01 | 0.01 | 1 |
1ポジションあたりの最大ロット | 1,000 | 1,000 | 1,000 | 100,000 |
最大保有ポジション | 制限なし | 制限なし | 制限なし | 制限なし |
取引可能な銘柄 | FX通貨ペア 株式CFD 株価指数CFD エネルギーCFD 貴金属CFD | FX通貨ペア 株式CFD 株価指数CFD エネルギーCFD 貴金属CFD | FX通貨ペア 株式CFD 株価指数CFD エネルギーCFD 貴金属CFD | 現物株式 ETF |
デモ口座の提供 | あり | あり | あり | なし |
スタンダード口座の特徴
スタンダード口座は、デイトレードやスイングトレードに適した口座タイプです。ドル円でのスプレッドはおよそ1.3pipsほどで、他社のスタンダード口座に比べるとやや狭めというところでしょう。
スプレッドそのものは特別に狭いわけではありませんが、外付けの取引手数料は不要となっており、初心者でも使いやすい口座タイプですね。
スタンダード口座で使える取引ツールは、MT4に加えてcTraderに対応しています。
ナノ口座・テラ口座の特徴
ナノ口座とテラ口座は、スキャルピングや指数トレードに適した低スプレッド口座タイプです。上級者向けとも言われるECN方式を採用しており、低スプレッドかつ約定力に優れた口座タイプのため、取引ロット数・取引回数の多いトレーダーや、高頻度取引をするような自動売買を利用するトレーダーにとって、最適な口座と言えるでしょう。
スプレッドはドル円でおよそ0.3pipsほどとなっており、このスプレッドの狭さがナノ口座・テラ口座で取引する大きなメリットですね。1ロットあたり往復6ドルの取引手数料が別途必要ですが、それを差し引いても総合的な取引コストはスタンダード口座よりも低くなります。
Axioryでは、以前から「ナノ口座」の提供がありましたが、「テラ口座」は2021年5月からリリースされた比較的新しい口座タイプです。両者の違いは、下記のように利用可能な取引ツールですね。
- ナノ口座:MT4とcTraderに対応
- テラ口座:MT5に対応
口座スペック自体は同じなので、好みの取引ツールに対応した方の口座タイプを選択すると良いでしょう。
アルファ口座の特徴
ここまで見てきたスタンダード口座やナノ口座・テラ口座は、FX通貨ペアを中心とした口座タイプでしたが、新しくリリースされたアルファ口座は、現物株式とETF(上場投資信託)取引専用の口座タイプとなっています。
米国や欧州の現物株式やETFに直接投資できることが大きなメリットであり、MT5を通じてスキャルピングはもちろん中長期的な投資を行うことができます。取引手数料は米国市場・欧州市場の取引所によって異なりますが、例えばNASDAQ市場の場合は、50ロット以下では1件あたり片道1.5ドルとなっています。そのほか取引所によっては、別途税金が手数料として発生する場合があります。
レバレッジ取引には対応していないので、ある程度の資金量が必要になりますが、FXなどの短期的なトレードだけではなく、欧米株の長期的な投資にも興味がある人は利用を検討しても良いでしょう。
Axioryのレバレッジについて
ここからは口座スペックの中でも各海外FX業者の特徴が出やすいレバレッジについて解説していきたいと思います。口座タイプごとの最大レバレッジや、口座レバレッジの変更方法などについて確認しましょう。
口座タイプごとの最大レバレッジ一覧
Axioryでは最大400倍のレバレッジを提供していますが、最大倍率は下記のように口座タイプごとに異なります。
口座タイプ | スタンダード口座 | ナノ口座 | テラ口座 | アルファ口座 |
最大レバレッジ | 400倍 | 400倍 | 400倍 | 1倍 |
スタンダード口座、ナノ口座、テラ口座では、Axioryが提供する最大400倍のレバレッジで取引可能ですね。一方でアルファ口座は、現物株式とETF取引専用(FXなどは取引不可)の口座タイプであり、レバレッジ取引には対応していません。
口座の最大レバレッジは後から変更可能
Axioryで選択可能な最大レバレッジは以下のようになっていますね。
- 1倍
- 10倍
- 25倍
- 50倍
- 100倍
- 200倍
- 300倍
- 400倍
レバレッジは口座開設時に選択しますが、口座開設後にも変更することが可能です。変更する場合は、Axiory公式サイトから「MyAxiory」へログインし、トップページにある「お客様の口座(アカウント)」から最大レバレッジを変更したい取引口座を選択しましょう。
口座情報が表示されるので、「レバレッジ」の項目から「変更する」を選択します。
最大レバレッジの選択画面が表示されるので、希望のレバレッジを選択し、「保存」をクリックして変更完了です。
レバレッジは最大の400倍がおすすめ
複数のレバレッジ倍率を選択可能なAxioryですが、口座スペックを最大限に生かすのであれば、レバレッジは上限の400倍を選択するのがおすすめと言えるでしょう。レバレッジが高いほど、取引数量に対する必要証拠金が少なく少額から取引を始めらることができますし、何より大きなロット数で取引が可能になります。
一方で、口座レバレッジが高いことは、リスクの高い取引ロット設定も可能になることを意味しますので、より慎重な資金管理が必要になる点には注意しましょう。
マージンコール/ロスカット水準は50%/20%。ゼロカット保証にも対応
レバレッジに関連する項目として、ロスカット水準というものがあります。いくらレバレッジが高くてもロスカット水準が高いようであれば、少しの値動きですぐにロスカットされる可能性があるため、レバレッジとロスカット水準は必ずセットで確認すべき内容と言えるでしょう。
Axioryでは、証拠金維持率が50%でマージンコールとなり、20%でロスカットが発動します。これは海外FXとしてはごく一般的なスペックですね。またAxioryは、ゼロカット保証にも対応しています。ゼロカットがあることで、もしも急な価格変動があった場合でも顧客には追証がなく、入金額以上の損失は発生しません。
Axioryでは最大400倍の高いレバレッジが設定可能ですが、ロスカットやゼロカットといった顧客資金を守る仕組みも同時に提供されていることで、安心して取引ができるようになっています。
Axioryのレバレッジに関する注意点
口座残高に応じたレバレッジ制限がある
一般的な海外FX業者と同じように、Axioryでも下記のように口座残高によるレバレッジ制限があります。
証拠金残高 | 最大レバレッジ |
0~100,000ドル | 400倍 |
100,001ドル〜200,000ドル | 300倍 |
200,001ドル〜300,000ドル | 200倍 |
300,001ドル〜 | 100倍 |
口座残高による最大レバレッジの規制は、市場の急変動から顧客資金を守るために行われるものです。もし複数の取引口座で高額な取引をしている場合は、上記表の限りにあらず、総合的に判断してレバレッジが制限される可能性もあります。
ただし、最大レバレッジの変更は一方的に行われるものではなく、Axioryのサポートデスクから連絡がり、ユーザーの同意ののちに行われます。
市場の急変動によってもレバレッジ制限される場合がある
レバレッジの制限は、ユーザーの資金を守ることが基本的な目的です。そのため、「リーマンショック」や「ギリシャ危機」などのような、マーケットの急変動の際にも、最大レバレッジが制限される場合がありますね。
ただしこの場合も、レバレッジ制限は基本的に事前に告知をした上で行われます。
FX通貨ペア以外の取引銘柄では、個別に最大レバレッジが設定されている
Axioryが提供する最大400倍のレバレッジは、すべての取引銘柄で利用できるわけではありません。下記の表のように各取引銘柄ジャンルによって最大レバレッジは異なります。
取引銘柄 | 最大レバレッジ |
すべてのFX通貨ペア | 400倍 |
現物株式 | 1倍 |
ETF(上場投資信託) | 1倍 |
株式CFD | 5倍 |
株価指数CFD | 100倍(DAX30とHK50は50倍) |
エネルギーCFD | 20倍 |
貴金属CFD | ゴールド/シルバーは100倍 パラジウム/プラチナは20倍 |
400倍のレバレッジで取引できるのはFX通貨ペアに限られており、それ以外の各取引銘柄ではそれぞれに最大レバレッジが決められています。
海外FXの中では、Axioryの最大レバレッジはそれほど高くはない
Axioryの最大レバレッジは400倍と十分に高いのですが、海外FX全体を見ると決して高い方ではありません。実際に主要な海外FX業者の最大レバレッジを比較すると下記のようになります。
海外FX業者 | 最大レバレッジ |
Axiory | 400倍 |
XM | 888倍(XM Zero口座は500倍) |
GemForex | 1000倍 |
FXGT | 1000倍 |
TitanFX | 500倍 |
iForex | 400倍 |
FBS | 3000倍 |
Tradeview | 200倍 |
TradersTrust | 3000倍 |
Exness | 無制限 |
最大レバレッジが200倍〜500倍の業者もありますが、1000倍を超えるレバレッジを提供している業者も少なくありませんね。FX業者を単純に最大レバレッジだけを比較することはできませんが、より高いレバレッジで取引したい場合は、他社も候補にあげても良いでしょう。
まとめ
Axioryは取引環境が充実しているだけでなく、信頼性も高い海外FX業者のため、初心者はもちろん上級者にもおすすめできるブローカーのひとつです。最大レバレッジだけで言えば、他社よりやや低い傾向にありますが、口座スペックや取引環境としては非常に優秀なため、使用する価値がある海外FX業者と言えるでしょう。
特にスキャルピングのような取引スタイルとは相性が良い業者ですので、スキャルパーはぜひ利用を検討してみてください。
口座スペックの高さやスプレッドの狭さ、ボーナス等を含めた海外FX業者の総合ランキングは下記にまとめています。より使い勝手の良いブローカーや自信とトレードスタイルに合った海外FX業者を探したいトレーダーは参考にしてください。
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