スプレッドが広がりがちな海外FXの中にあって、国内FXに匹敵する狭いスプレッドでの取引を可能にしているLandFX(ランドFX)。海外FXのスタンダードであるハイレバレッジ&ゼロカットは当然採用しており、人気が高い海外FX業者の一つですね。
約定力の高さに加え、100%入金ボーナスなど利用者に対して様々な特典を用意しており、また、かつて人気の高かったオンライン決済サービス「ネッテラー」の後継とも言われているSticPayへの対応で、最近は利用している日本人トレーダーも多くなってきているようです。
この記事では、そんなLAND-FXの評判やメリット、デメリットに加え、「スプレッド」「約定力」「ボーナス」「NDD」「入出金」「おすすめのユーザー」など、様々な観点で解説していきたいと思います。
LAND-FX最大の魅力は国内業者に匹敵するスプレッドの狭さ
海外FXというと、ハイレバレッジやゼロカットなど国内にはない様々なメリットがある一方で、スプレッドに関しては一般的には国内FXよりも広く、取引コストが高い傾向にあります。
しかし、LAND-FXのスプレッドは国内業者に匹敵する狭さであり、国内FXのスプレッドの狭さと海外FXならではのメリットの多い取引環境を双方活用できるようになっています。
例えば一般的な海外FX業者であれば、USD/JPYのスプレッドは2.0pips程度であることが多いですね。しかし、LAND-FXの場合にはわずか0.8pipsと超短期トレードも可能な数値となっています。
これはもちろんUSD/JPYに限らず、他のEUR/USDやGBP/USDなどの通貨ペアでも同様。極めて狭く優秀なスプレッドとなっており、取引コストを最大限カットすることができます。
まさに海外FXならではのメリット・国内FXならではのメリット両方を、享受することができる業者と言えますね。
ECN口座のスプレッドは国内FXレベル
LAND-FXではスタンダードな通常口座以外に、ECN(NDDの一種)口座を選択することができます。このECN口座の特徴は、スプレッドが最小で0.0pipsからと非常に狭いことですね。スプレッドは常に変化しますが、執筆時点では下記のようになっています。
ただし、ECN口座の場合には取引システムの仕組み上、取引手数料が発生する点には注意が必要です。LAND-FXのECN口座では、1lotあたりの手数料は往復7ドル。1lotは10万通貨ですから1万通貨に直すと0.7ドル(70円程度)であり、これはおよそ0.7pipsに相当します。
つまり、上の表にあるスプレッドに0.7pips余分に足したものが実質のスプレッドということになりますね。この辺りの手数料やスプレッドに関する考えは、取引量や取引スタイルによってどちらが最適か変わりますので、口座開設時にしっかり検討しておくようにしましょう。
海外FX業者の口座タイプ別/通貨別スプレッドや取引コストの比較については下記にまとめています。
約定力も優秀でスキャルピングトレードにも最適
LAND-FXは取引サーバーの強化に非常に力を入れています。これは、スキャルピングトレードを強く意識してのことではないかと思われますね。
スキャルピングトレードにおいては狭いスプレッドも重要ですが、自分の注文したレートでしっかりと約定するという約定力も重要になります。
一部の業者では、見た目上のスプレッドは非常に狭いけれども、注文時のレートと約定時のレートとの間にずれが生じるという「スリッページ」と呼ばれる現象が生じることがあります。また、注文したのに約定しないという約定拒否が起こる業者もあり、これはトレーダーにとっては大きなリスクとなりますね。
一方で、LAND-FXはEquinixやPrimeXm、RousTechと提携することによって、取引スピードを高め、0.035秒という約定スピードを実現しています。
また、当然ながらNDD(ノンディーリングデスク)方式ですので、約定拒否や恣意的なスリッページも発生することはなく、非常に透明でフェアな取引環境でトレードを行うことができるようになっています。
ただ一点注意が必要なことがあり、LAND-FXは少し前まで「経済指標発表時のスキャルピング行為」、「システム(EA)を使ったスキャルピング、高頻度の注文・取引き」の禁止を公式サイト上で明記していました。(サイトリニューアル時に削除されました)
通常取引におけるスキャルピングは禁止されていませんし、現在は上記のような表記は消えていますが、念の為気にしておいたほうが良いと思います。
LAND-FXの特徴と評判 〜メリットとデメリット〜
LAND-FXは、基礎的なトレード環境に力を入れている業者ですが、それ以外にもボーナス制度も充実しています。
一方で、LAND-FX特有のクセのようなものもあり、注意が必要な点もありますので、その特徴や評判、メリット、デメリットをまとめて解説していきたいと思います。
レバレッジ500倍でロスカット水準は30%
LAND-FXの最大レバレッジは500倍となっています。これは海外FXの代表格であるXMの888倍よりは低く、TitanFXの500倍とは同等、そしてAxioryの400倍よりは高いという水準ですね。
超短期のトレードをする場合には、ある程度レバレッジを掛けたほうが資金効率がよくなることから、LAND-FXのレバレッジはちょうどよいレベルだといえます。
そして、レバレッジに関連して重要なのはロスカット(ストップアウト)に関してですね。
LAND-FXのロスカット水準(ロスカットレベル)は証拠金維持率30%。これは、XMなどの20%と比べると少し高めとなっており、ロスカットが執行されるのがこれらの業者と比べて少し早いことを意味します。
つまり「ロスカットされることなく耐えることができる最大の損失=最大許容損失額」がXMなどと比べて小さいということですね。XMやTitanFXなどであれば、ロスカットされずに持ち続けられる損失がLAND-FXの場合にはロスカットされてしまう、ということもあり得ます。
この辺りのレバレッジとロスカット水準の関係、許容できる最大の損失額については下記に詳しくまとめていますので、よければ参考にしてください。
ロスカット水準の解説と各海外FX業者の対応については下記をご覧ください。
ゼロカット採用による安心のトレード
LAND-FXは海外FX業者ですので、当然ながら「ゼロカット」という追証が発生しない仕組みを導入しています。これはLAND-FXに限った話ではありませんが、国内FX業者にはない海外FXならではのメリットと言える部分ですね。
国内FXの場合には、損失額が口座残高を上回った場合には、口座残高がマイナスとなり、そのマイナス分は追証(FX業者への借金)として支払わなければなりません。
しかし、ゼロカット採用のLAND-FXでは、口座残高がマイナスになる事態が発生しても残高はゼロにリセットされるため、追証を支払う必要がありません。最大リスクはあくまで入金額までとなっているため、万が一の事態が発生した場合でもリスクは限定されるということになります。
海外FXの大きな特徴のひとつでもあるゼロカットについては下記にまとめています。
100%入金ボーナスも充実
こちらも海外FXならではのメリットと言えるボーナス制度。海外FXにおけるボーナスとは、入金額に応じて付与されトレード時の証拠金として使用することができるクレジットのことです。
LAND-FXでももちろん豊富なボーナスを提供。LAND-FXのボーナスは口座種別によって異なるのですが、最もボーナスが充実しかつトレード環境的にも優秀なのはLPボーナス口座となっています。
LPボーナス口座のボーナスは、入金額の100%に適用され、その上限金額は50万円。つまり50万円入金すれば、その2倍の100万円を証拠金として使うことができるようになります。
このボーナスの水準は、最大500万円までの100%入金ボーナスを定期的に開催しているGemForexを除けば、主要な海外FX業者中最高水準だといえますね。LandFXを超える上限額で入金ボーナスを常に実施している業者と言えば、最大100万円のFBSぐらいではないでしょうか。
例えばXMにも100%ボーナスはありますが、500ドルまでとなっていたり、取引環境に力を入れていたりするTitanFXやAxioryはそもそも基本的にボーナス制度を行っていません。LAND-FXは、ボーナス制度と取引環境(スプレッド&約定力)を両立している、稀有な業者だと言えるのではないでしょうか。
ただし、ECN口座ではボーナスは提供されず、またスタンダード口座にもボーナスはありますが、条件が厳しいため、この辺りは注意が必要です。
LandFXの豪華入金ボーナスやキャッシュバックについては下記の記事にまとめています。
FBSの上限100万円の100%入金ボーナスやキャッシュバックについては、下記をご覧ください。
不定期ではありますが上限額が非常に大きいボーナスキャンペーンを実施しているGemForexについては下記をどうぞ。
各主要海外FX業者のボーナスについては、下記でまとめと比較、解説をしています。よければ合わせてご覧ください。
60種類以上の豊富な通貨ペア
LAND-FXでは一般的な通貨ペアはもちろん、マイナーな通貨ペアも取り扱っています。そのため、より多くの通貨ペアでのトレードをしたいというトレーダーのニーズにも対応できる業者と言えますね。
ただし、マイナー通貨ペアはUSD/JPYやEUR/USDなどのメジャー通貨ペアと比較して、流動性が低く値動きが不安定であることや、スプレッドが高めであるという点は要注意です。
各海外FX業者の取扱通貨ペアについては下記にまとめています。
NDD採用で透明で公正なトレード環境
LAND-FXは、すべての口座がNDD(ノンディーリングデスク)方式となっています。
NDD方式は、国内FX業者のほとんどが採用しているDD(ディーリングデスク)方式と比べて透明性が高く、業者と顧客の利益が相反しないという非常に大きなメリットがある方式ですね。
一部の国内業者ではスキャルピングトレードをして利益を上げていると、不利な取引サーバーに移動させられたり、最悪口座が凍結させられたりするというリスクがあります。これは、顧客の利益が業者の損失となっているからにほかなりません。
しかし、NDD方式の場合には業者の利益は取引手数料となっているので、高頻度でトレードをされればされるほど業者にとっては利益ということになります。
つまり、NDDのほうがよりフェアで透明性が高い取引方式であり、それを採用しているLAND-FXも公正な取引が可能な業者と言えますね。
またNDD方式には、スプレッドに手数料が含まれているSTP方式と、スプレッドが安く手数料が別途加算されるECN方式とがあります。ECN口座のところでも解説した通り、LAND-FXではECN口座がECN方式、その他の口座はSTP方式となっています。
LAND-FXの入出金方法~bitwalletには非対応もStickPayに対応~
海外FXを利用するにあたって注意が必要なのは、入出金関連ですね。国内-海外間の資金移動となるため、いかに円滑でスムーズな資金移動ができるかという点は非常に重要です。
そしてLandFXの入出金方法は、以下のようになっています。
入金方法として使い勝手の良い国内銀行送金が用意されている点は、非常に大きなポイントですね。海外FX業者の中では国内銀行送金に対応しているのは珍しいため、これはLandFXのメリットと言えます。(他の対応業者はXM、Axiory、GemForex、TradersTrust)
しかし、出金に当たっては時間とコストがかかる点には注意が必要ですね。海外送金の場合には、受取先の銀行で受取手数料(リフティングチャージ)がかかるため、一度出金するだけで数千円以上のコストとなってしまいます。
しかもLAND-FX側で出金処理をしてから銀行口座に着金するまで1週間程度かかるのが通常で、この点もややデメリットと言える点ではないでしょうか。
こうした海外FXの入出金の時間とコストを削減するサービスとしてbitwallet(旧mybitwallet)というものがあるのですが、残念ながらLAND-FXの場合には非対応となっています。
海外FXの入出金経路として非常に優秀なbitwalletの解説や対応業者については、下記にまとめています。
ただ注目したいのはSticPay(スティックペイ)への対応ですね。SticPayは今注目を集めている国際オンライン電子決済サービスで、かつて多くのユーザーが利用していたネッテラーのような存在です。
その大きな特徴は、SticPayカードを使うことで日本のATMから出金できること。国内の銀行などを経由することなく、直接資金の引き出しができてしまいます。
手数料も出金金額の1%(最小4USドル)と、額によっては一律手数料のbitwalletを使うよりもお得に手元に資金を持ってくることができますね。何よりネッテラー同様、資金の移動に国内の金融機関を経由しないという点に魅力を感じる人も多いのではないでしょうか。
主要海外FX業者のうち、まだ一部の業者でしか採用されていないこのSticPayですが、非常にメリットの大きい出金手段であり、これはそのままSticPayを採用しているLAND-FXのメリットと言える点だと思います。
STICPAYの特徴や手数料、他の入出金方法と比較したメリット・デメリット、対応海外FX業者などは下記でさらに詳しく解説しています。
国内ATMから直接出金可能なSTICPAYカードの特徴やメリット、申請方法や利用方法については下記に詳しくまとめています。
LAND-FXの信頼性・ライセンス
LAND-FXにはいくつかのグループ会社が存在しますが、そのうち日本人顧客を扱うLand Prime Ltd.及びLandfx Ltdは、比較的規制の緩いFSAライセンスを取得しています。
また創業は2013年となっており、2019年時点では海外FX業者の中ではそれなりに運用実績の長さを誇る中堅業者だといえますね。一部の海外業者でみられる出金トラブルの事例は見当たらず、堅実に運営実績を重ねてきていると言えるでしょう。
長期的に資産を預け入れておいても、比較的安心できる業者だと思います。
LAND-FXの利用をおすすめする相性の良いトレーダー
高スペックな取引環境と豊富なボーナスを両立しているLAND-FX。相性が良く利用をおすすめするトレーダーは以下のような人たちになると思います。
狭スプレッド&ハイレバレッジでスキャルピングをしたいトレーダー
LAND-FXは、スプレッドや約定力が非常に優れており、またハイレバレッジという海外FXの強みと両立している業者です。
そのため、ボラティリティの高い相場でレバレッジを掛けながらスキャルピングトレードをして利益を狙うトレーダーには最適と言えますね。
スキャルピングの命とも言えるスプレッドの狭さはもちろん、約定力の高さや不利なスリッページが発生しないといった点は、スキャルピングトレーダーにとって心強い取引環境と言えると思います。
ただし冒頭にも記載したように、LAND-FXでは通常取引におけるスキャルピングは禁止していないものの、「経済指標発表時のスキャルピング行為」、「システム(EA)を使ったスキャルピング、高頻度の注文・取引き」の禁止が明記されていたことがあるため、その点は注意が必要です。
ハイレバレッジ&ボーナス&ゼロカットで一発を狙うトレーダー
ハイレバレッジとゼロカット制度を組み合わせて一発の大きな利益を狙いながらリスクを限定するというトレードにも向いていると思います。
またボーナス制度も非常に充実しているため、100%ボーナスを活用して大きなポジションをとり、値幅を狙ったトレードをすることも十分可能ですね。
ただし、ロスカット水準がXMなどとはやや違う点には注意が必要です。
出金のコストがbitwallet対応業者と比べて高いのがネック
複数の業者間で資金移動をするトレーダーとLAND-FXの相性はよくありません。
XMやTitanFX、Axioryなどの業者はbitwalletに対応しているため、bitwalletを経由することで他業者間の資金移動を簡単におこなうことができます。しかしLAND-FXはbitwallet非対応であり、なかなか業者間の資金移動には手間がかかってしまいますね。今注目のSticPayには対応していますが、なかなかSticPayに対応している他業者は少ないというのが現状です。
また出金時のコストについても、やや検討する必要があります。SticPayは確かに低コストでATMからの直接引き出しが可能という優れたサービスですが、額によっては出金額の1%が手数料としてかかってきます。これは多額の出金時には同じく多額の手数料がかかってくるということであり、一律手数料のbitwalletと比較するとコスト高になりやすいですね。
ただSticPayの国内金融機関を経由しないATMからの直接出金に魅力を感じる人も多いと思いますし、この辺りは考え方次第でメリットにもデメリットにもなる部分ではないかと思います。
まとめ
LAND-FXで注意すべき点はやはり入出金関係ですね。bitwallet非対応のため、出金時のコスト面ではやや不利で、他の主要海外FX業者間の資金移動もややしづらいです。比較的向き不向きが大きい業者だと言えますので、自分のニーズを満たすかどうかはしっかりと判断する必要がありますね。
とは言え、LAND-FXの特徴でもあるスプレッドの狭さや約定の速さ、優秀な取引環境に豊富なボーナスは非常に魅力的で、うまく活用できれば様々なメリットを最大化できます。SticPay対応という点も見逃すことができませんし、使いようによっては海外FXのメイン口座とすることも可能な業者のひとつと言えるのではないでしょうか。
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