海外FXでいくらの元手資金を運用するかは、トレーダーのレベルにより様々です。少額で取引しているトレーダーもいれば、高ロットで稼いでいるトレーダーもいるでしょう。トレードの規模や運用する資金額によって、FX業者に期待する条件は変わってきますね。
海外FXの優良業者ならどこでも同じでは、と思うかもしれません。しかし、海外FX業者にはそれぞれで特色が異なり、資金額と口座スペックには意外と大きな関係があります。
例えば少資金しか用意できない場合は、当然入金ボーナスがある口座の方がありがたいもの。しかし、取引ロット数が大きくなってきた場合は、より高い約定力や、低い取引コストを提示している海外FX業者を利用した方が、安心して有利な取引ができるでしょう。また業者によっては、口座の資金額が一定以上を超えるとレバレッジ制限が始まるなど、知っておきたい条件もあります。
そこで本記事では、資金額に応じたおすすめ海外FX業者について、ボーナスや取引条件、信頼性の高さなどの面から、詳しく解説していきます。
資金額によって海外FX業者を使い分けたほうが良い理由
取引する資金の規模により、適したブローカーの条件は変わってきます。まずは3つの視点から、海外FX業者を使い分けるべき理由を見ていきましょう。
トレーダーの段階による必要な条件の違い
一般的に、FXを始めたばかりのトレーダーは、取引資金の面ではまだスタート段階に立っていますし、稼いでいるベテラントレーダーは、利益を積み重ねているために資金額も大きくなっています。
初心者トレーダーにとっては、少ない投資額を入金ボーナスなどで補強したいと思うでしょう。ベテラントレーダーの場合は、高額の資金を良い取引環境で運用したいと考えるのではないでしょうか。
海外FX業者の中には、入金ボーナスなどのキャンペーンを展開しているところもあれば、ボーナスは一切なく取引環境の強化に徹底しているところもあります。トレーダーの資金額や段階によって、選ぶべき海外FX業者のタイプは違ってくると言えるでしょう。
資金額による取引条件の変化
口座にある資金額によって、取引条件が変化する場合もあります。
有名なのは、大手海外FX業者であるXMのレバレッジ制限でしょう。口座残高の合計が2万ドル相当額を超えた場合、最大888倍の口座レバレッジが200倍に規制されます。XM以外にも多くの業者が、残高別のレバレッジ制限を導入していますね。
このように、資金額が直接取引に影響を与える場合もあるため、ブローカーを選ぶ際には、口座に入れる資金額での条件の変化を考慮することも重要ですね。
高額の資金を口座に預けておくための信頼性
基本的な姿勢として、FX取引は失っても問題ない資金の範囲で行う必要があります。その意味では資金額の多寡は問わない訳ですが、それでも数百万円を超える資金を取引口座に預けるとなった場合は、FX業者の信頼性も重要になります。
数万円の入金で試してみるならともかく、高額の資金を預けてトレードする場合は、経営や出金の信頼、そしてライセンスの有無などに不安のある業者を選ぶことはできません。資金額が多くなればなるほど、より慎重に信頼性の高い業者を選ぶ必要があります。
資金額が【20万円未満】のトレーダー
資金額が20万円に満たない場合は、一般的には、取引ロット数などトレードの規模も小さくなります。トレード初心者の方や、技術を磨いている最中の方がこの資金額に該当すると仮定して、海外FX業者に求めたい条件を見ていきましょう。
口座開設ボーナスや、入金ボーナスがあること
FX経験がまったくない場合、口座へ入金するのも大丈夫なのかと不安になるかも知れませんね。そういう方の場合は、口座開設をするだけでボーナスが口座へ振り込まれる「口座開設ボーナス」を提供しているFX業者を選ぶと良いでしょう。入金不要で、本物のFXに挑戦することができます。
また、「入金額に対して100%ボーナス」などのキャンペーンを提供していることも、重要な条件です。ボーナスにより少ない証拠金を強化する意味もありますが、最初のうちは負けてしまうことも多いので、損失に対する自己資金の割合を減らすという意味でも、入金ボーナスは有効です。
初心者でも安心の日本語対応
多くの海外FX業者は、日本語でのカスタマーサポートを受けられます。しかし、公式サイトまで分かりやすく丁寧に日本語化されているかと言うと、必ずしもそうとは限りません。
特に初心者の方の場合は、丁寧に説明している公式サイトを持つ海外FX業者の方が、安心して利用できるでしょう。分かりやすさも重要な条件です。
資金額が【20万円未満】の場合のおすすめ海外FX業者4社
ここまで説明した条件を満たす海外FX業者として、以下の4社がおすすめです。
海外FX業者 | 概要 | 詳細レビュー | 口座開設 |
XM | 口座開設ボーナスから各種入金ボーナスまで、豊富なキャンペーンでも知られるXM。日本語対応も完璧で、初心者でも安心して利用できるでしょう。 | こちら | 公式HP |
GemForex | GemForexは通常でも1万円〜2万円、多い時は3万円もの口座開設ボーナスを提供しており、有利な条件で新規口座開設ができる海外FX業者です。スプレッドの狭さも魅力ですね。 | こちら | 公式HP |
iForex | iForexは、20年以上の実績がある海外FXの老舗。日本人にとっても、古くからの馴染み深い海外FX業者ですね。初回入金ボーナスとしては、最大1,000ドル相当額までの100%入金ボーナスがあります。 | こちら | 公式HP |
FXGT | FXGTは、2019年に開始した新興海外FX業者で、セーシェル金融庁のライセンスを得て運営しています。為替と仮想通貨を融合した新しい取引所という触れ込みで、ボーナスキャンペーンも豊富です。ビギナーはもちろんベテランにとっても、新しい開拓地として有力でしょう。 | こちら | 公式HP |
資金額が【20万円以上100万円未満】のトレーダー
少額からトレードを始めた方の場合、資金額が20万円以上100万円未満の段階は、利益によって資金が少しずつ増えてきていると言えますが、まだ十分に多いとは言えません。この資金額の時に、海外FX業者に求めたい条件を見ていきましょう。
追加入金でも受け取れるボーナスがあること
資金量が100万円未満の場合、証拠金が多ければもっとロットを上げられるのに、と思う場合も少なくないはずです。しかしこの段階のトレーダーは、とっくに初回入金は済ませているので、初回入金ボーナスはあてになりません。
海外FX業者によっては、追加入金でもボーナスをつけてくれるところがあります。もしくは、ボーナス残高がある限りは入金回数に制限がない場合もありますね。そうしたボーナスキャンペーンを行なっているブローカーを選んで、証拠金を増やすのは良い作戦です。
高い口座レバレッジでの取引
トレードスタイルは人それぞれですが、ロットを上げて攻めたい人の場合は、証拠金が少ない段階では、上げられるロット数には限度があります。そこで重要になるのが、口座レバレッジですね。高い口座レバレッジを設定している海外FX業者の場合、ロット設定の上限が増えて、低いロットから高いロットまでの選択の自由度が高くなります。
資金額が【20万円以上100万円未満】の場合のおすすめ海外FX業者3社
ここまで説明した条件を満たす海外FX業者として、以下の3社がおすすめです。
海外FX業者 | 概要 | 詳細レビュー | 口座開設 |
XM | 人気実力ともに高いXMですが、5,000ドル相当額までの追加入金対応のボーナスや、不定期開催の100%ボーナスも行なっています。最大レバレッジは888倍と文句なしですね。 | こちら | 公式HP |
FBS | FBSは、世界的に非常に人気が高い、大手海外FX業者の1つです。1万ドル相当額までの100%ボーナスという超高額ボーナスを提供しています。このボーナスは残高がある限り入金のたびに受け取れ、さらには取引量に応じて出金まで可能という太っ腹です。 | こちら | 公式HP |
GemForex | GemForexでは定期的に入金ボーナスキャンペーンが開催されています。常時開催ではなくさらに抽選とはなるものの、当選さえすれば何度でもボーナスを獲得することができるため、トレード資金の底上げに非常に役立つでしょう。資金200万円未満であれば、レバレッジも1000倍と高くなっています。 | こちら | 公式HP |
資金額が【100万円以上200万円未満】のトレーダー
FX初心者で、最初から取引口座へ100万円以上入金できる人は少ないと思います。時間をかけて資金と技量を蓄えながら、この段階に来る人が多いのではないでしょうか。
資金額が100万円以上200万円未満の時に、海外FX業者に求めたい条件を見ていきましょう。
FX業者としての高い信頼性
ある程度資金額が大きくなってくると、FX業者自体の質や実績も気にすべきでしょう。万が一にも、出金拒否やゼロカット拒否などということがあってはいけません。
ライセンスを得て運営していることはもちろんですが、他のトレーダーの評価も参考になる場合があります。世界最大の海外FXレビューサイトである「FPA」などを確認しても良いかも知れませんね。
より高い約定力と、より少ないコストでの取引
取引するロット数が大きくなると、1pipsの損益であっても相当な金額になってきます。約定拒否やリクオートなどがないことはもちろん、約定自体が速くて安定している必要がありますね。
また、スプレッドやECN口座での取引手数料、そしてポイントでのキャッシュバック等を踏まえ、総合的にコストを抑えられるブローカーを選ぶ方が、結果的に利益を残しやすくなります。
資金額が【100万円以上200万円未満】の場合のおすすめ海外FX業者4社
ここまで説明した条件を満たす海外FX業者として、以下の4社がおすすめです。
海外FX業者 | 概要 | 詳細レビュー | 口座開設 |
XM | XMはボーナスキャンペーンだけではなく、安定した約定力にも定評があります。またXMは、スプレッドが広めと言われることがありますが、ロイヤリティプログラムをちゃんと利用すれば、1ロットの取引あたら6.6ドルほどのボーナス還元となるため、実質の取引コストは少なく抑えられます。 | こちら | 公式HP |
FBS | FBSの特徴として、口座タイプの多さが挙げられます。ECN口座だけではなく、スプレッドが0pips固定のゼロスプレッド口座などですね。またFBSでは、ECN口座を除き、すべての口座タイプでスワップフリー口座の提供があり、スワップポイントによる取引コストを抑えることもできます。 | こちら | 公式HP |
Axiory | Axioryは、入金ボーナスキャンペーンをほぼ行なわない(ごく稀に行なっている)代わりに、取引環境の充実に力を入れている海外FX業者です。公式サイト内で約定スピードなどの実測値を公表するなど、約定力の高さには自信が伺えます。 | こちら | 公式HP |
TitanFX | TitanFXも、入金ボーナスキャンペーンを行なわない代わりに、取引環境の充実に力を入れている海外FX業者です。最新技術に裏付けられた約定力の高さから、ファンの多い海外FX業者です。 | こちら | 公式HP |
資金額が【200万円以上】のトレーダー
資金額が200万円を超えてくると、ある程度まとまった金額ができてくるため、資金面を強化する必要が薄くなってきます。つまり、入金ボーナスや非常に高い口座レバレッジの重要性は薄くなってくる、と言うことですね。
FX業者自体が信頼できるのは当然のこととして、取引環境の高さがより求められる段階になるでしょう。資金額が200万円以上の時に、海外FX業者に求めたい条件を見ていきたいと思います。
ECN口座のスペック
通常のSTP口座よりも、ECN口座の方が取引コストは低く抑えることができ、取引するロット数が大きくなってくるとその差は顕著です。またECN口座の方が「プロ仕様」などと言われることもあり、約定力においても高くなります。
十分なECN口座のスペックを備えている海外FX業者が、この資金額で取引する際の条件になるでしょう。
レバレッジ制限など、資金額による条件の変更
取引環境の面だけではなく、口座にある資金総額によるレバレッジ制限なども、資金額が増えてきた場合は考慮しなければいけません。
例えば、XMの場合は2万ドルを超えるとレバレッジは200倍に、FBSでは段階的に規制がありますが、5万ドルを超えるとレバレッジは200倍に制限されます。
口座残高によるレバレッジ制限は多くの海外FX業者にありますが、その段階は様々です。
資金額が【200万円以上】の場合のおすすめ海外FX業者3社
ここまで説明した条件を満たす海外FX業者として、以下の3社がおすすめです。
海外FX業者 | 概要 | 詳細レビュー | 口座開設 |
TitanFX | TitanFXでは、口座残高によるレバレッジ制限はありません。常に最大レバレッジ500倍のトレードができるのは、大口投資家には魅力的でしょう。ECN口座であるブレード口座では、1ロットあたり往復7ドルの手数料と低めで、業界最高水準の取引環境を利用できます。 | こちら | 公式HP |
iForex | iForexも口座残高によるレバレッジ制限はありません。ECN口座は用意されていないものの、口座残高に応じた3%利息ボーナスも資金が多いトレーダーにとっての魅力ですね。最低限の口座利用を維持するだけで、口座残高の年利3%をキャッシュバックとして受け取れます。対象となる残高の上限は1,500万円。つまり最大で年間45万円の利息が獲得できることになります。 | こちら | 公式HP |
Axiory | Axioryにはレバレッジ制限があるものの、口座残高が10万ドル超から最大300倍、20万ドルを超えると最大200倍と、比較的上限額が高めの緩い規制になります。ECN口座であるナノスプレッド口座では、1ロットあたり往復6ドルの手数料とかなり低く、競争力の高いスペックを提供しています。 | こちら | 公式HP |
まとめ
ボーナスキャンペーンを提供しているところや、キャンペーンを一切行わずに取引インフラの整備に努めているところなど、海外FX業者の特徴は様々。そうした中で、どの海外FX業者を選んでトレードするかは悩みどころになりますが、「資金額に応じて選ぶ」というのもひとつの方法と言えるでしょう。
基本的には、資金が少ないうちはなるべくボーナスキャンペーンが豪華な業者を選び、資金額が多くなってくれば信頼性や取引環境が優れた業者へと乗り換えを検討するというのがおすすめです。利用する海外FX業者は、どれかひとつに絞る必要もありません。乗り換えることも前提に、その都度自身に最適な海外FX業者を利用するようにしましょう。
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