海外FXのボーナスと言えば、口座開設ボーナスや入金ボーナスがありますが、取引量や残高に応じてキャッシュバック(リベート)が貰えるというものも存在します。口座開設ボーナスや入金ボーナスが、主に新規顧客へのメリットを打ち出しているのに対して、この種のボーナスは既存トレーダー、特に取引量や口座残高の多い優良顧客への還元というイメージですね。
そしてその最大のメリットと言えるのが、多くの場合で現金での出金が可能なこと。口座開設ボーナスや入金ボーナスはそもそも出金できること自体が稀ですし、仮に出金可能でも厳しい条件がついていることがほとんどです。しかし、キャッシュバックはその名の通り現金による還元のため、ほぼ条件なしで出金できることが多いというわけですね。もちろん出金せずに取引として利用して、さらに多くの利益を狙うことも可能です。
そこで本記事では、そんなキャッシュバックキャンペーンや、取引ボーナス、さらに利息制度などの独自ボーナスを実施している、太っ腹なおすすめ海外FX業者を厳選。各社のボーナス内容の比較や獲得条件の解説などをしていきたいと思います。
キャッシュバックや取引ボーナス、独自ボーナスがある優良海外FX業者
数ある海外FX業者の中で、信頼性が高く優良ブローカーであることと、キャッシュバックや取引ボーナスを実施していることを両立しているのは、下記の6業者と言えます。
業者名 | 名称 | ボーナス詳細 | 出金 | 上限額 | 備考 |
FBS | キャッシュバック | 1Lotあたり最大15ドルのキャッシュバック | 可能 | 月間最大570ドル | |
XM | XMロイヤルティプログラム | 1Lotあたり最大6.66ドルのキャッシュバック | 可能 | 無制限 | 出金には最低60日以上の取引が必要 |
HotForex | スパーチャージボーナス | 1Lotあたり2ドルのキャッシュバック | 可能 | 8,000ドル | 利益の出た取引のみ対象 |
iForex | ①利息キャッシュバック ②ペンディングボーナス | ①口座残高に対して3%のキャッシュバック ②2回目以降の入金に対して40%のボーナス付与 | ①可能 ②可能 | ①年間最大4500ドル ②無制限 | ①適用対象に制限あり ②ボーナスの現金化可能期間は3カ月 |
TradersTrust | VIPキャッシュバック | 1Lotあたり最大2ドルのキャッシュバック | 可能 | 1日最大2000ドル | 1日最低10ロット以上の取引が対象 |
BigBoss | 取引ボーナス | 1Lotあたり4ドルのキャッシュバック | 不可 | 無制限 | ECN口座も対象 為替取引のみ対象 |
上記の通りほどんどのキャッシュバックが出金可能となっています。また、それぞれのキャッシュバックには特徴があり、付与される条件やキャッシュバック率なども異なりますね。上限額についても、トータルの最大額が決まっているものから、1ヵ月あたりの最大額が決まっているものまで様々です。
FBS
FBSのキャッシュバック
口座開設ボーナスや入金ボーナスの豪華さで有名なFBS(エフビーエス)ですが、取引量に応じたキャッシュバックも非常に豪華。1Lotの取引ごとに最大15ドルがキャッシュバックされ、もちろん出金も可能です。キャッシュバック率は利用する口座タイプに加え、FX通貨ペア、貴金属、CFD商品によって異なりますが、最大で15ドルというのは非常に大きいですね。
受け取ったキャッシュバックは無条件で出金が可能なため、使い勝手が非常に高い点もメリットと言えるでしょう。またキャンペーンの参加方法も、キャッシュバック適用対象の口座にログインし「キャッシュバックを有効化」するだけと、とても簡単です。
FBSのキャッシュバックに関する注意点
まず気をつけなければいけない点は、口座種類によってはキャッシュバック対象外となる点。FBSには、セント・マイクロ・スタンダード・ゼロスプレッド・ECNの5つの口座タイプに加え、それぞれプラットフォームとしてMT4とMT5が利用できるようになっています。この中で、セントとスタンダードのMT5口座、及びECN口座のMT4・MT5の4つの口座では、キャッシュバックが適用されないため注意しましょう。また、口座タイプによってキャッシュバック率も異なっています。
口座種類別キャッシュバック適用一覧
セント口座 | マイクロ口座 | スタンダード口座 | ゼロスプレッド口座 | ECN口座 | |
MT4 | ○ | ○ | ○ | ○ | × |
MT5 | × | ○ | × | ○ | × |
上限額については月間570ドルまでとなっており、それ以上はキャッシュバックを受けることができません。ただ翌月になればまた570ドル分のキャッシュバックが可能になりますので、取引を続ける限りは永続的にキャッシュバックを受け取ることができるようになっています。
XM
XMのキャッシュバック=XMロイヤルティプログラム
XM(エックスエム)と言えば海外FXトレーダーで口座を持っていない人はいないとまで言われている、超人気業者ですね。豪華ボーナスや高いレバレッジ、ゼロカット採用など、まさに海外FXの代名詞的存在と言えます。
そんなXMのキャッシュバックキャンペーンと言えるのが、XMロイヤルティプログラム。取引量に応じて独自のXMポイントが獲得でき、これを証拠金または現金と交換ができるようになっています。
このプログラムにはロイヤルティスタータスと呼ばれる取引日数に応じたランク制が採用されており、1Lotあたりの取引に対して、獲得できるXMポイントはこのステータスランクに応じて変動。最大で1ロットあたり20XMポイントがもらえるようになっています。
総取引日数 | ステータス | ポイント率 |
0日 | EXECUTIVE | 10XMP/lot |
30日 | GOLD | 13XMP/lot |
60日 | DIAMOND | 16XMP/lot |
100日 | ELITE | 20XMP/lot |
受け取ったXMポイントは、証拠金または現金として交換できますが、それぞれレートが大きく異なる点が特徴ですね。証拠金として交換する場合は、3XMポイント=1ドル、現金として交換する場合は40XMポイント=1ドルのレートが適用されます。
例えば、ステータスがELITEで6ロット分取引すると120XMポイントが獲得できますが、これを証拠金に交換する場合は、「120XMP ÷ 3 = 40ドル」、現金化する場合は「120XMP ÷ 40 = 3ドル」になるということですね。つまり1ロットの取引あたりで言えば、証拠金では最大6.66ドル/lot、現金化では最大0.5ドル/lot相当の価値ということになります。
上記を考えると現金化するのはやや効率が悪いですので、証拠金として利用したほうがメリットが大きいと言えるでしょう。
XMロイヤルティプログラムの注意点
XMロイヤルティプログラムでは口座タイプによってもらえるポイント数に差が出ます。スプレッドが狭い代わりに手数料が発生するゼロ口座での取引では、XMポイントは一切付与されません。また、1ロットあたりのXMPはスタンダード口座基準で計算されているため、1ロット=1,000通貨となっているマイクロ口座では、当然XMポイントも100分の1になります。(スタンダード口座は1ロット=100,000通貨)
新規注文から10分以上経過した後に決済された取引のみ、XMP付与の対象となる点も注意が必要ですね。また現金化するためには、ロイヤルティスタータスがDIAMOND以上である必要があり、さらにランクダウンするとポイントが全消滅してしまいます。
現在のステータスにおいて、ランクアップに必要な日数と同じ期間取引をしないと、ステータスが一番ランクの低いEXECUTIVEにダウンする上、XMポイントも全て消滅してしまいますので、注意しましょう。例えばステータスがELITEであれば100日間取引がない場合、EXECUTIVEまで一気にダウン&ポイントが全消滅してしまいます。
XMロイヤルティプログラムの詳細やXMポイントの使い方については下記の記事で詳しく解説しています。
XMPを含めたXMの全てのボーナスについては、下記に詳しくまとめています。
XMの全体的な評判や特徴については下記の記事をどうぞ。
HotForex
HotForexのキャッシュバック=100%スーパーチャージボーナス
海外レビューサイトなどにおける口コミ評価が非常に高く、130万人以上のユーザー数と9年以上の運用実績を誇るHotForex(ホットフォレックス)。海外FXの代表格でもあるXMを非常に意識していることがわかるブローカーで、XM以上に豪華なボーナスキャンペーンや狭いスプレッドを実現するなど、XMから乗り換えたという声を最近よく聞く優良海外FX業者ですね。
そんなHotForexですが入金ボーナスとして100%スーパーチャージボーナスというものを実施しており、この中にキャッシュバックが組み込まれています。内容は非常にシンプルで1Lotにつき$2のキャッシュバック(リベート)が上限8,000ドルまで発生するというもの。受け取ったキャッシュバックは無条件で出金できますし、もちろん証拠金としても利用することも可能です。
他業者のキャッシュバックのように、取引対象やステータスに左右されることもないため、シンプルでわかりやすいですね。上限が8,000ドルというのは、他と比較するとやや見劣りするようにも感じますが、トレードのおまけとして現金が獲得できると考えれば十分でしょう。キャッシュバックの発生タイミングは取引の決済時点となり、5ドル以上溜まった段階で毎日2時に各口座へ入金されます。
100%スーパーチャージボーナスのキャッシュバックについての注意点
キャッシュバックを受け取るためには、まず100%スーパーチャージボーナスの対象である必要がありますね。HotForexには全部で5つの口座タイプが用意されていますが、その中で100%スーパーチャージボーナス対象となるのはプレミアム口座のみ。これ以外の口座で取引してもキャッシュバックは発生しませんので注意しましょう。
またキャッシュバックが発生するのは、利益が出た取引のみです。損失の出た取引はキャッシュバック対象とならないため、利益を出すことが付与条件となります。注文から閉じられるまでのポジションの長さでキャッシュバック率が変わる点も注意が必要ですね。注文から2分以内に閉じられたポジションは1ドル/lot、1分以内に関してはキャッシュバック対象外となっています。
HotForex公式サイトでキャッシュバックボーナスの詳細を確認
iForex
iForexのキャッシュバック=利息キャッシュバックキャンペーン&ペンディングボーナス
海外FXを利用している日本人トレーダーで知らない人はいないほど有名なiForex(アイフォレックス)。20年以上の確かな運営実績を誇る老舗業者で、非常に人気の高いブローカーですね。そんなiForexではキャッシュバックに相当するキャンペーンを2つ実施しています。
ひとつめは海外FX業者の中でも珍しい利息キャッシュバックキャンペーン。口座残高に対して、年利3.0%の利息が毎月キャッシュバックされます。利息は毎日口座残高に基づいて計算され、1ヵ月分がまとめて翌月に反映される形ですね。キャッシュバックの計算対象となるのは1,000ドル以上150,000ドル未満の口座残高に対して。つまり、口座残高が常に150,000ドル以上であれば、年間で最大4500ドルの現金が獲得できるということになります。
一定額以上の口座残高さえあれば、ほぼ無条件でもらえるというのはかなり大きなメリットで、まさしく利息と言えるでしょう。この低金利時代に年利3%というのも凄いですね。キャッシュバックされた利息は無条件で出金可能で、もちろんキャッシュバックを元手として得た利益の出金にも制限はありません。
そして2つめのキャッシュバックと言えるのがペンディングボーナス。こちらは2回目以降の入金に対して40%のキャッシュバック権利が獲得できるというものです。あくまでもキャッシュバックのための権利ですので、入金しただけでは、キャッシュバックを獲得できるわけではありません。入金額の40%を上限として、0.5lot(5万通貨)の取引につき1ドルが、毎週口座に反映されるという形です。
例えば1000ドルを入金した場合は、その40%である400ドルのキャッシュバックを受ける権利が獲得できます。これを現金化しようと思えば、200ロット分トレードすれば良いというわけですね。現金化のハードルはやや高く感じますが、それでも取引だけでキャッシュバックが獲得できる点は魅力と言えます。
利息キャッシュバックキャンペーン&ペンディングボーナスの注意点
利息キャッシュバックについては、1カ月間で何も取引活動のない口座には適用されない点には注意が必要です。キャッシュバックを獲得するためには、利息計算期間の30日間で「口座への入金」や「新規注文」などの何らかのアクションを起こすようにしましょう。
ペンディングボーナスについては現金化可能な期間が定められており、付与時点から3カ月以内となっています。これを越えると現金化ができなくなってしまいますので注意してください。先ほどの例で言えば、入金して40%ペンディングボーナスの権利を得てから、3ヵ月以内に200ロットのトレードを行うことで、400ドル全てを出金可能な現金に変えることができます。
iForexの3%利息キャンペーンの詳細や受け取り方、注意点については下記をどうぞ。
利息やキャッシュバックを含むiForexの全てのボーナスについては、下記に詳しくまとめています。
iForexの全体的な評判や特徴については下記の記事をどうぞ。
iForex公式サイトで利息キャッシュバック・ペンディングボーナスの詳細を確認
TradersTrust
TradersTrustのキャッシュバック=VIPキャッシュバック報酬
TradersTrust(トレーダーズトラスト)は、日本向け新法人を近年設立し、日本でのサービスを拡大している気鋭の業者。圧倒的な信頼感と安全性の高さに加え、初回入金額は高いものの取引コストが非常に安い口座タイプを用意するなど、特に中・上級者トレーダーから人気を集めています。
そんなTradersTrustが実施しているキャッシュバックがVIPキャッシュバック報酬というもの。1日あたりの取引量に応じて、5ドル〜2000ドルまで段階的に毎日キャッシュバックが発生します。具体的なキャッシュバック率は下記の表の通りですね。
日次取引量(往復ロット) | キャッシュバック額(ドル) クラシック口座 | キャッシュバック額(ドル) プロ口座 |
10~19 | 5 | 5 |
20~29 | 20 | 20 |
30~39 | 30 | 30 |
40~49 | 40 | 40 |
50~59 | 55 | 55 |
60~69 | 70 | 70 |
70~79 | 85 | 85 |
80~89 | 100 | 100 |
90~99 | 110 | 110 |
100~149 | 130 | 130 |
150~299 | 200 | 200 |
300~499 | 450 | 450 |
500~999 | 875 | 875 |
1000以上 | 2000 | 1000 |
最低でも1日10ロットの取引が必要という点はややハードルが高いかもしれませんが、取引可能な銘柄全てが対象で毎日発生するというのは取引量が多いトレーダーにとっては嬉しいですね。
VIPキャッシュバック報酬の注意点
まずVIPキャッシュバックはクラシック口座とプロ口座のみが対象となります。名称的に紛らわしいのですが、スプレッドが狭いVIP口座は対象外という点には注意が必要ですね。またTradersTrustの初回最低入金額はやや高めで、クラシック口座でも5000円、プロ口座では20,000円が必要になります。VIPキャッシュバック報酬を受けるためには、この初回最低入金額をクリアしなければいけません。
TradersTrustの全体的な評判や特徴は下記をどうぞ。
TradersTrust公式サイトでVIPキャッシュバックの詳細を確認
BigBoss
BigBossのキャッシュバック=取引ボーナス
BigBoss(ビッグボス)と言えば海外FX業者の中では珍しく入出金共に国内銀行送金に対応し、本人確認書類不要のクイック口座開設や充実した日本語サポートサービスで、最近日本人人気が高くなっているブローカーですね。
そんなBigBossでは取引ボーナス(トレーディングボーナス)として、取引量に応じたキャッシュバックを実施しています。キャッシュバック率は1Lotの往復取引に対して4ドル。1週間ごとの取引量に応じて発生し、翌週月曜日にクレジットボーナスとして付与されます。
このボーナスの最大の特徴とも言えるのが、スプレッドの狭いECN口座にあたるプロスプレッド口座も対象という点ですね。XMやFBSのキャッシュバックはECN口座は対象になっておらず、スプレッドの狭さとキャッシュバックを両立できる点は、BigBossならではのメリットと言えるでしょう。
しかしながら、こちらは他の海外FX業者のキャッシュバックとは異なりクレジットボーナスですので、出金はできません。あくまでも取引に利用できる証拠金扱いであり現金化はできないということですね。ただ上限はありませんので、キャッシュバックを現金化はせずに取引に使うというトレーダーには有用なボーナスと言えます。
また常時4ドル/lotのキャッシュバックがあるということは、毎トレード0.4pips分のスプレッドが還元されていることと同じですので、実質スプレッドを縮小した状態で取引ができていると考えることもできますね。特にプロスプレッド口座であれば、キャッシュバックがあることでかなり優秀なスプレッドでの取引が可能になると言えるでしょう。
取引ボーナスの注意点
BigBossのトレーディングボーナスが発生するのはスタンダード口座とプロスプレッド口座だけであり、また対象となる取引も為替のみに限定されています。仮想通貨取引専用のFOCREX口座や為替以外の貴金属、CFD取引などはキャッシュバックの対象になりませんので注意してください。
まとめ
取引を行うだけ、もしくは口座残高があるだけで獲得できるキャッシュバックは、実質的に取引コストを下げることに繋がり非常に有用です。口座開設ボーナスや入金ボーナスとは違い、ほとんどが出金可能ということで、使い勝手も良いですね。特に取引量が多いトレーダーにとっては、キャッシュバック額もそれなりの金額になるため、大きなメリットと言えるでしょう。
せっかくトレードするのであれば、その還元額は多いに越したことはありません。もちろんキャッシュバック率の高さだけが海外FX業者選びのポイントではありませんが、ひとつの目安として考えてみてください。
ボーナスの豪華さを含め、複数のポイントに着目した海外FX業者の総合ランキングは下記の記事をどうぞ。
ボーナス内容ではなく、デイトレやスイング、スキャルピングなどのトレードスタイル別のおすすめ業者は下記にまとめています。
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