iForex(アイフォレックス)といえば1996年に誕生し、20年以上の運営実績を誇る海外FXの老舗中の老舗という存在。その歴史の長さから一部の日本人トレーダーには「海外FXと言えばアイフォ」という認識がされるほど有名な業者です。
iForexには海外FX業者として必要なものも一通り揃っており、iForexを活用できるようになれれば、海外FXビギナーからは卒業したとも言えますね。
この記事では、そんなiForexの特徴や評判に加え、トレード面やボーナス・キャッシュバック、入出金面など様々な面を解説。さらにどのようなトレーダーと相性が良いのかということも触れていきたいと思います。
iForexの口座開設方法や入金方法などは下記で詳しく解説しています。iForexの利用を検討している人はこちらも参考にしてください。
iForex最大の特徴は圧倒的なロスカット水準の低さ
iForexの様々な特徴の中で最も特徴的、かつトレードに直結するのは、ロスカット水準(ロスカットレベル)ですね。海外FXの大きな魅力でもあるハイレバレッジの陰に隠れがちではありますが、ロスカット(ゼロカット)もトレードをする上では非常に需要な要素です。
iForexでは、そのロスカット水準が0%という、他の海外FX業者と比べても群を抜く低さを誇っています。
iForexのロスカット水準は他業者では類を見ない0%
含み損(証拠金維持率)がどれくらい大きくなると強制ロスカットされるのかという水準を、ロスカット水準といいます。ロスカットは意に反した強制的な退場ですので、もちろんロスカット水準は低ければ低いほどよく、理想は0%です。
※残高がマイナスになるリスクがありますが、海外FXはゼロカット(追証無し)制度のお陰で、国内FXと比べて安全にトレードできます。
ただ、XMやTitanFXなど主要な海外FX業者のロスカット水準は、証拠金維持率20%となっており、0%の業者というのはほとんどありません。
iForexはメジャー業者の中で唯一といってよい、ロスカット水準0%でトレードをすることができます。
ロスカット水準が低いことによるメリットについて
ロスカット水準0%という言葉の意味は、証拠金が完全に0になるまでポジションを持ち続けられるということでもあります。
もちろん、そうなる前に自分でポジションを切るのも自由ですし、最後のギリギリまでポジションを持ち続けることもiForexでは可能です。これはつまり、iForexはトレードの幅が非常に広いということを意味します。
例えば国内業者などではロスカット水準が50%から100%と高い水準に設定されており、トレード量によっては大きな値動きがあるとすぐに強制ロスカットされるため、大きな含み損に耐えることができません。
その点0%のiForexであれば、本当に資金が尽きるまで、自分の意思でポジションを持ち続け流ことができるというわけですね。そのため効率的に資金を使った柔軟で幅広いトレードが可能になり、ハイレバレッジを活用して収益の可能性を広げられるということにも繋がります。
ロスカット水準の解説や低いことによるメリットについては下記の記事に詳細をまとめています。よろしければ合わせてご覧ください。
iForexの特徴と評判 〜メリットとデメリット〜
iForexは国内外のトレーダーから高い評価を得ている海外FX業者です。
その特徴や評判を「ハイレバレッジ」「スプレッド」「ボーナス」などに分けて解説し、またデメリットと思われる点も、合わせて紹介していきたいと思います。
レバレッジ400倍は海外FXとしては必要十分
iForexは最大400倍のレバレッジを提供しています。これは、レバレッジ規制がある国内の25倍というものと比較して16倍の大きさですね。
ハイレバレッジであることが語られやすい海外FX業者としては、このiForexの400倍というレバレッジは標準的か、やや少なく感じるかもしれません。確かにFBSの3,000倍のレバレッジをはじめとして、iForexよりハイレバレッジな業者は多くありますしね。
しかし、レバレッジをフルに使ってポジションを建てると最悪スプレッドでロスカットされる可能性もあり、レバレッジは数百倍で十分であるという見方もできます。
ポジションの維持という考え方をしても、レバレッジ400倍&ロスカット水準0%は非常にトレードに適しているといえますね。実際、レバレッジが400倍あれば数千円で10,000通貨のポジションを建てることができます。
レバレッジが500倍を超えたあたりから、どれくらいの含み損に耐えられるか=最大許容損失額はあまり変化しなくなりますし、むしろロスカット水準の方が重要になってくることもあります。このあたりのレバレッジとロスカット水準の関係などについては、下記記事で解説していますので、よければ参考にどうぞ。
銘柄によってはレバレッジ400倍ではないことも
公式ホームページにもある通り、全ての銘柄がレバレッジ400倍というわけではありません。
iForexは通貨ペア以外にも、指数や商品、エネルギーや仮想通貨など様々なものを取り扱っていますが、銘柄によりレバレッジ200倍だったり、さらに低いレバレッジだったりすることもあります。
ただ、これは銘柄のボラティリティ(値動きの大きさ)を考慮してのことですから、取引による利益をあげるにあたって、レバレッジが低くて困るということはないと考えられます。
また、新規登録限定でスプレッドをドル円0.9銭などに縮小するプロモーションも行っているなど、取引コストの低減には非常に力を入れています。
豊富な通貨ペアと圧倒的に優れたスワップポイント
iForexは取引通貨ペアが非常に豊富で、88種類を誇っています。これは主要海外FX業者の中でもナンバーワンの数ですね。例えば海外FXの代表格であるXMでは56種類、比較的取り扱い通貨が多いと言われるAxioryでも61種類程度ですので、いかにiForexの通貨ペアが多いかがわかります。
またスワップポイントも他業者と比較して圧倒的に高くなっています。例えばマイナー通貨であるCHF/TRY(スイスフラン/トリコリラ)を1万通貨ショートした場合、700円程度のスワップポイントが発生し、1ヶ月保有しておくだけで20,000円になります。USD/TRY(ドル/トルコリラ)では612円、EUR/TRY(ユーロ/トルコリラ) では805円、GBP/TRY(ポンド/トルコリラ)が862円、とかなりの高さですね。
このようにマイナー通貨ペアでも扱っている点とスワップポイントの高さを考えると、iForexはスワップ狙いの中・長期取引にも最適と言えると思います。
100%入金ボーナスと現金キャッシュバック制度
海外FXの魅力のひとつでもあるボーナスキャンペーン。もちろんiForexでも提供しており、その内容は初回入金に対して100%ボーナス(最大1,000ドル)というもの。
ボーナスは出金することができず、取引のみに使用することができますが、より効率的なトレードを行うためにもぜひ入手しておきたいボーナスですね。
初回入金に対してのみという制限はありますが、100%ボーナスの上限金額はXMの500ドルよりも高く、これよりも高水準のボーナスを提供しているのはGemForexくらいしかありません。新規登録トレーダーは、ボーナスのほかにも特別な低スプレッドで取引するプログラムも用意されているので、非常に利益を出しやすい環境から始めることができます。
そして、iForexのキャンペーンでもうひとつ特徴的とも言えるのが、現金化可能なボーナスをキャッシュバックするイベントですね。こちらは2回目以降の入金やトレードも対象になり、キャッシュバックの金額は入金額の40%を上限に0.5lot(5万通貨)の取引ごとに1$というもの。取引すればするほど獲得できるボーナスということで、大ロット取引や頻繁な取引をするトレーダーにはかなり魅力的ですね。
他にも有効証拠金額(口座残高)に対して年利3%の利息が付与される、利息キャッシュバックキャンペーンも実施されています。条件としては新規口座開設者であること、10万円〜1,500万円の入金があり口座残高を10万円以上でキープしていること、30日以内に取引が行われていること、となっており、そこまでハードルは高くありませんね。
iForexを利用してトレードを長く継続している「お得意様」であるほど優遇されるプロモーションが豊富ですので、もしiForexをメイン口座として活用するのであればキャッシュバック・プログラムは収益のチャンスをさらに高めてくれるといえます。
iForexのボーナスについては下記の記事にまとめています。より詳細な情報を知りたい方は下記をどうぞ。
iForexの3%利息キャンペーンの詳細や受け取り方、注意点については下記をどうぞ。
各業者のボーナスキャンペーンの比較は下記ページにておこなっていますので、参考にしてください。
MT4非対応&ブラウザ・アプリトレードは結構特殊
こちらはデメリットというべき点ですが、iForexは海外FXの標準的な取引ツールであるMT4(メタトレーダー4)に対応していません。これはiForexを使っているユーザーが最も不便だと感じる点ですね。
MT4を使用すれば高機能なチャートや自動売買、独自インジケーターなどが利用可能になりますが、iForexではMT4は使えずすべての取引をウェブトレーダーや公式アプリで行うことになっています。
初めて海外FXを利用するユーザーも今後のことを考えれば、標準的なMT4を使っておいた方が良いですし、中上級者は使い慣れたMT4が使えずやや困惑することを考えれば、これは人によってはかなりのデメリットに感じるポイントではないでしょうか。
チャート機能に限定して考えれば、XMなどのほかの業者で口座を開設してMT4をインストールしておけば、チャートはそちらを利用してトレードはiForexで行うという「使い分け」が一応できますが、それもやや不便と感じてしまいますね。
iForexの入出金方法 -bitwalletに対応し、より使いやすく-
海外FXにおいて最も煩わしく感じるのが、入出金などの資金移動ですね。iForexでは、入金は銀行送金かクレジット・デビットカードを使用することになります。
ここで注意が必要なのは2019年現在、海外FXでメジャーな入出金方法となっているbitwallet(旧mybitwallet)が使用できないということですね。
入金については特に手数料がかかるわけではないのでまだよいのですが、問題は出金ですね。このbitwallet非対応という点は出金になるとかなりのデメリットになり得ます。
※追記:iForexもbitwalletに対応しました。これで入出金もかなり楽になったため、より使いやすい海外FX業者のひとつになりました。
iForexからの出金で国際送金をする場合、iForex側での出金手数料に加えて国内銀行での受取手数料(リフティングチャージ)、また中継銀行が存在する場合はその手数料もかかり、一度の出金で数千円の出費となります。bitwalletを使えば出金時にかかる費用は一律824円(ステイタスによってはそれ以下)となるため、この差はかなり大きいですね。
特にbitwalletの最上位ステイタスであるアンリミテッド(直近1年間の入金実績が3万ドル以上、かつ、直近1年間の入出金、送金回数実績が30回以上)では、手数料が半額の412円となり、これはかなり格安です。実際私も直近1年の入金実績が140,000ドル程度、回数実績が57回でアンリミテッドとなっています。
アンリミテッドの条件は複数の海外FX業者を利用する場合などは、比較的容易にクリアできる条件だと思いますので、これで国内銀行への利益などの出金手数料が半額の412円に抑えられる点は、かなりのメリットと言えますね。
出金手段として非常におすすめのオンラインウォレットサービス、bitwalletについての詳細な解説は下記をどうぞ。
私が実際に年間10万ドル(1,000万円)以上稼いでいる海外FX業者のおすすめランキングは、下記の記事にまとめています。
iForexの運営実績と日本人トレーダーからの評判
iForexは創業1996年と、海外FX業者の中では屈指の老舗業者です。XMと並んでiForexをメインの海外業者とする日本人トレーダーも多く、安心してトレードを行うことができる業者と言えますね。
特に国内FXのレバレッジが25倍に規制され、また追証のリスクもある現在においては、iForexは安全で柔軟なトレードを行うことができる代替業者としての地位も確立しつつあります。
またiForexの関連投資会社は「英領バージン諸島」のライセンスや、ハンガリー国立銀行のライセンスを保有しています。
入出金やトレードに関しても(出金手続きの煩雑さを別にすれば)特に悪い評判はありません。
一部の海外FX業者は出金拒否などの入出金トラブルが発生したなどの事例が報告されていますが、iForexの場合には、特に入出金関連のトラブルが起こったという報告はありませんね。
iForexと相性の良いトレーダー
海外FXの老舗として信頼性が高く、ロスカット水準の低さが魅力のiForex。そんなiForexと相性の良いトレーダーとはどのような人なのかということを紹介していきたいと思います。
ハイレバレッジ&ロスカット水準0%を活用したいトレーダー
まず「レバレッジ400倍&ロスカット水準0%&ゼロカット」という環境を活用して、資金を最大限かつ効率的に使ったトレードをしたいという人に向いています。
これは、必ずしもハイレバレッジトレードに限定されません。
もちろん、レバレッジをギリギリまでかけて一発を狙うトレードにも向いているといえます。例えば一方向に相場が大きく動く状況で、ハイレバレッジトレードを成功させれば爆発的な利益につなげることができますね。
また損失額は最大でも入金額に限定されマイナス分はゼロカットされる(追証が発生しない)ため、リスクも明確です。
ただ、一発を狙う大ロットのトレードに加えて、小ロットやレバレッジを抑えて中長期的なポジションを持つトレードにも向いています。これは口座残高が0になるまで含み損に耐えられるというほかにはない特徴を活用して、中長期トレードでありがちな「ノイズで強制ロスカット」というリスクにも耐えられるからですね。
スワップ狙いの中・長期保有に最適
前述の通り、iForexはスワップポイントが非常に高く中・長期保有に最適な業者でもあります。また取り扱っている通貨ペアも多く、そのためCHF/TRY(スイスフラン/トリコリラ)のようなスワップポイントが高めマイナー通貨ペアを取引をしたい場合は、iForex一択と言えますね。
下でも書いている年利3%の利息キャンペーンなども合わせれば、口座にある程度のお金を入れてCHF/TRYなどを保有しておくだけで、スワップポイントと金利だけでかなりの額を稼ぐことも可能です。
キャッシュバックの優遇を受けたい人
iForexのキャッシュバックは取引ごとに発生し、さらに口座残高に対しても年利3%の利息が付くというかなり魅力的なものです。出金可能なキャッシュバックを実施している業者はそんなにありませんし、iForexをメイン口座としてそれなりの残高を保有している場合や頻繁に取引する場合、これはかなりのメリットと言えますね。
実際iForexはトレード性能的にもメイン口座として十分なレベルであるため、メイン口座としてトレードを行いつつ、キャッシュバックによってその利益を伸ばすというような使い方も可能です。
頻繁に入出金をするトレーダーには出金手続きが足かせになることも
iForexの出金手続きの煩雑さは、海外FXの中では最も大変なレベルだと言えます。
毎回書類をプリントアウトして署名し、それをスキャンして送信しなければならないほか、bitwalletに非対応で出金コストもかさんでくるため、頻繁に入出金をするトレーダーにとっては、iForexはあまり相性が良いとは言えません。
頻繁に入出金をする場合は、iForexではなくbitwallet対応の海外FX業者(XMやTitanFXなど)を利用したほうが良いですね。
※bitwalletに対応したことで、このデメリットはなくなりました。
まとめ
iForexは日本人トレーダーを強く意識した海外FX業者だといえ、うまく活用できればそれだけで大きなアドバンテージになる可能性があります。
例えばロスカット水準0%は、ほかの海外FX業者にない最大の特長だと言え、大きな利益を狙うようなトレードや資金を最大限に活用した取引をするトレーダーにとっては非常に魅力的ではないでしょうか。
また運営実績の長さからくる信頼性の高さや、当然日本語に対応したサポートの手厚さは、日本人トレーダーにとっては安心できるものですね。出金可能なキャッシュバックも頻繁に取引するトレーダーにとってはかなりの魅力と言えます。
癖がそれなりに強いiForexですが、その特徴をしっかりと理解た上で利用すれば、トレーダーにとってメリットも多い海外FX業者ということが言えるでしょう。当サイトのアンケート調査結果などを含めて多角的に分析した海外FX業者総合ランキングにおいても、上位に位置する高評価を得ているブローカーのひとつですので、気になる人はぜひ利用を検討してみてください。
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