Axiory(アキシオリー)は、2007年に金融システムやトレードインフラなどを開発する会社としてスタートし、現在はベリーズ国際金融サービス委員会の認可を得て運営している海外FX業者。もともとシステム開発から出発しているFX業者ということもあり、高速の約定力やスプレッドの狭さなど、取引環境の面で多くのトレーダーから高い評価を得ていますね。
そんなAxioryですが、チャート分析や学習をサポートする独自のツールを色々と提供しています。例えば、独自の検索エンジンでチャートを監視し、トレードチャンスを自動検知するツールや、過去のマーケットデータを蓄積し、トレード戦略を立てる上でシミュレーションができるツールなど、魅力的なものが多く存在しますね。
本記事ではそんなAxioryが独自に提供しているトレードツールについて、詳しく解説。これらのツールは、口座開設したユーザーであれば、すべて無料で使うことができるため、ぜひ使い方などを覚えて活用してください。
Axioryのトレードツール一覧
どのような付加価値を顧客に提供するのかによって、FX業者の個性が見えてきますね。Axioryの場合は、ボーナスキャンペーンなどはほぼ行わない代わりに、質の高い取引環境を提供していることが、FX業者としての特色と言えるでしょう。約定力やスプレッドの狭さ、そしてECN口座の手数料の低さなどは、業界トップレベルを誇っています。
また今回紹介する有用なトレードツールを提供することも、より良い取引環境を顧客に提示するという意味で、Axioryらしいと言えるますね。現在Axioryでは、以下の8個のツールをユーザー向けに提供しています。
- クライアントゾーン「MyAxiory」… 入出金やレバレッジ変更など、口座の総合的に管理できる
- 取引計算ツール … 必要証拠金やスワップポイントなどの計算ができる
- オートチャーティスト … 検索エンジンによる取引チャンスをプラットフォームにリアルタイム配信する
- ストライク インジケータ … トレンドのスタート位置を特定する
- fxSimulator … 2016年6月からのマーケットデータから、取引をシミュレーションできる
- 通貨インデックス … 特定の通貨の強弱を指数化する
- 日本時間表示インジケータ… MT4に日本時間を追加表示する
- 板情報表示インジケータ… MT4に板情報を表示する
以上が2020年5月時点での、Axioryが提供するツールです。このうち「取引計算ツール」と「日本時間表示インジケータ」は、ユーザーの要望に応じて2020年4月に追加リリースされたものであり、このようなユーザーの声に応える点も、Axioryが顧客を重視している証拠と言えるでしょう。ユーザーからの要望があれば、今後も便利なツールが増えていくことが期待できます。
続いて、これらのツールについて、詳しい情報を解説していきたいと思います。
クライアントゾーン「MyAxiory」
クライアントゾーンとなる「MyAxiory」は、保有する口座を総合的に管理できるツール。入出金やレバレッジの変更、プラットフォームのダウンロードなどをシンプルな操作で行え、取引履歴や入出金履歴もグラフィカルに確認できます。
「MyAxiory」でできる機能は、以下の通り。
- ユーザー情報の登録や変更
- 各種証明書のアップロード
- 各種取引ツールのダウンロード
- リアル口座やデモ口座の追加開設
- クレジット/デビットカードによるセキュア入出金
- 各種入出金手続きやドキュメントのアップロード
- ログイン制限やセキュア機能など
口座を複数持っている場合も、入出金をワンクリックでスムーズに行える点は、利便性が高いと言えますね。また、持っているポジションや履歴などの情報を確認できるのも、役立つ場面が多いのではないでしょうか。
安全性でも十分に配慮されており、サーバーとブラウザ間のリンクは256bitSSL暗号化されます。これは標準(128bit)の2倍の水準であり、万全のセキュリティと言えますね。PCだけではなく、スマホやタブレットからでも安心してアクセスできます。
取引計算ツール
トレードをしていると、ロット数に対する必要証拠金や、このロット数だと1pipsあたり何円の損益になるのかなど、確認したいことが出てきますよね。そうした時に便利なのが、取引計算ツールです。
取引計算ツールで計算できる項目は、以下の5つ。
証拠金 | 口座通貨、取引銘柄、口座レバレッジ、ロット数を入力することで、ロット数に対する現在の必要証拠金を計算できます。 |
通貨 | 換算元と先の通貨、そして金額を入力することで、通貨換算ができます。 |
ピップ値 | 口座通貨、取引銘柄、ロット数を入力することで、そのロットで1pipsあたりの価格を計算できます。 |
スワップポイント | 口座通貨、取引銘柄、ロット数を入力することで、1日あたりのスワップ買いと売りの価格を計算できます。 |
損益 | 口座通貨、取引銘柄、ロット数に加え、エントリー価格やT/P価格、S/L価格を入力することで、損失と利益を計算できます。 |
取引計算ツールは、Axiory公式サイトのツールページで公開されており、こちらは登録ユーザー以外でも利用可能となっています。
オートチャーティスト
「オートチャーティスト」は、トレードチャンスを自動検知するツール。Axioryが提供するECN口座向けの取引プラットフォームcTraderにはあらかじめ搭載されていますが、MT4でもプラグインとして使用できます。
検索エンジンは以下の3つの方法でトレードチャンスを予測し、リアルタイムでシグナルを配信します。
チャート・パターン | 市場心理に基づくサポートラインやレジスタンスラインと、それらの間に形成される価格変動のにより、チャート・パターンは定義されます。オートチャーティストでは、16種類のチャート・パターンを認識します。 |
フィボナッチ・パターン | 価格帯でのフィボナッチ比により、サポートやレジスタンスを判断します。オートチャーティストでは、以下の6つのフィボナッチ・パターンを認識します。
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キー・レベル | サポートラインやレジスタンスラインに価格がタッチすると、タッチポイントが認識されます。さらに、3点以上のタッチポイントが認識されることで、キー・レベルが識別されます。タッチポイントの数が多いほど、キー・レベルの重要性は高まります。 |
自由にカスタマイズ可能&品質指標機能付き
オートチャーティストでは、表示する情報の設定を細かく行うことができます。トレードスタイルに応じて、より使いやすい状態へカスタマイズすることができますね。
ただこうしたツールの配信するシグナルは、必ずしも正しいとは限りません。そのため、基本的にはチャート分析の補助として使うべき機能と言えますね。しかしオートチャーティストには、ツールの信頼性を判断し、分析結果を客観的に評価する品質指標の機能もついています。
オートチャーティストでは、リスクやボラティリティの分析も行うことが可能で、統計情報を元にT/P価格やS/L価格を設定できます。検索エンジンは24時間休みなく数千もの金融商品を監視するので、トレードチャンスを求める人にはまさに最適なツールではないでしょうか。
ストライク インジケータ
「ストライク インジケータ」は、トレンドの開始や状態を把握するインジケーター。膨大な量の過去チャートを数学的モデルにより分析し、それに基づいて現在のトレンド状態を表示します。
使い方はとてもシンプルで、上昇トレンドでは「青」、下降トレンドでは「赤」を表示。それによりトレンドの開始や終了を判断します。トレンドの初期段階でポジションを持てばより大きな値幅を獲得できるチャンスが高まりますので、こうしたインジケーターを上手に活用したいですね。
fxSimulator
「fxシミュレーター」は、実際のトレードではなく効果検証や学習に活用できる、ダウンロード不要のウェブツールですね。2016年6月以降のチャートデータから、「ティック移動」「時刻移動」「時刻制御」などの機能を使い、トレード戦略の検証ができます。
テクニカル分析でトレードする場合は、チャートから「こうなったらこうなりやすい」と言う値動きの性質や癖を読み取り、継続して再現可能な方法にまで落とし込むことでもあります。自分のトレード戦略やトレード理論が、実際の値動きに対しどれくらい有効かを知る手段として、シミュレーターを使うのは効率が良い方法の1つでしょう。
ユーザー登録をしなければ使うことができませんが、使いやすいシミュレーターを無料で使えると言うだけでも、Axioryで口座開設する価値はあるかも知れません。
通貨インデックス
「通貨インデックス」は、特定の通貨の相対的な価値の変化を、チャートのように指数化するツール。通貨同士の強弱を見比べることで、トレードの判断材料に使うことや、潜在的な売買ポイントを評価することなどに利用できます。
Axioryの通貨インデックスでは、ドルインデックス(DXY)のほか、以下の主要通貨すべての合成指数を提供しています。
- JPYX
- USDX
- EURX
- GBPX
- AUDX
- CADX
- CHFX
通貨インデックスを見る場合は、MT4の「気配値表示」から選択して表示する形になります。ただし通貨インデックスは、あくまで分析ツールとなっており、そのチャートで直接取引をすることはできません。
具体的な使い方としては、何らかの相関関係にある2つのインデックスがある時に、それら2つの通貨ペアでのエントリーや決済の判断に役立てる、などがあります。
日本時間表示インジケータ(MT4)
Axioryに限らず、海外FX業者のMT4で表示される時間は、GMT+2(サマータイムはGMT+3)になっています。これはこれで便利な面もあるのですが、日本で生活しているトレーダーにとっては、時間の感覚が分かりにくいですよね。
そこで便利なのがこの「日本時間表示インジケータ」。MT4で使う場合は、「LocalTime」と言う表示になり、チャート下のサブウインドウに日本時間を追加表示できるカスタムインジケーターです。
「日本時間表示インジケータ」はAxiory公式サイトのツールページで公開されており、ユーザーではなくても利用可能。ただ、カスタムインジケーターということで、PC版のMT4にのみ使え、モバイル版のMT4には入れられない点には注意してください。
板情報表示インジケータ
板情報とは、どの価格にどれくらいの売買注文が入っているかを表したものです。株式投資の世界では一般的なもので、株取引をしている人には馴染み深いですね。
Axioryの「板情報表示インジケータ」は、そんな板情報をMT4で表示してくれるインジケーター。ファイル名は「OneClickTrading」と言う表示になり、板情報の把握だけではなく、ワンクリックでT/P価格やS/L価格を設定したり、表示している通貨ペアで一括決済するなどの機能も備えています。
株取引同様、FXの場合でも注文の入り方がわかれば、ポジションを持つ際に有利になることもあるため、ぜひ活用したいインジケータと言えます。
まとめ
Axioryでは口座の管理をするものから、実際にトレードシグナルを配信するものなど、多くの種類のツールが提供されています。高機能のものも多くありますが、Axioryで口座開設したユーザーなら無料で使えると言うのも、嬉しいところですね。
実際に使用するには、Axiory公式サイトのページで簡単に使えるものから、MT4にカスタムインジケーターとしてインストールするもの、またはプラグインとしてインストールするものなど、手順はツールによって異なります。Axiory公式サイトでは、そうしたインストール方法についても詳しく解説されていますので、興味のある人はぜひ確認してみてください。
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