FXGTは最大1000倍のレバレッジや豊富なボーナスを利用して、FXや仮想通貨ペアを取引できる海外FX業者です。2019年の設立以降目覚ましい成長を見せており、今や日本の海外FXトレーダーにとって魅力ある選択肢の1つとなっていますね。
FXGTでは仮想通貨関連ペアにおいて、4時間おきにスワップポイントが発生していましたが、現在はこれが廃止され、ほとんどの口座・銘柄でスワップフリーが適用されています。一方でFX通貨ペアなどのスワップポイントについては、一般的な海外FXと同じく1日ごとに発生します。
本記事では、そんなFXGTのスワップポイントの計算方法や、確認方法などを分かりやすく解説。仮想通貨ペアのスワップポイント計算についても説明しているので、FXGTで取引を行う人はぜひ参考にしてみてください。
FXGTのスワップポイント概要
FXで取引する通貨ペアは、2つの通貨の組み合わせからなっていますが、スワップポイントとは、それらの通貨の金利差調整分のことです。FXGTをはじめ一般的なFX業者では、スワップポイントは基本的にロールオーバー(日付をまたいでポジションを持ち越すこと)する際に発生するため、1日に1回口座に反映される形になりますね。
しかしFXGTの仮想通貨ペアにおいては、スワップポイントの発生には別のルールが適用されます。仮想通貨のスワップポイントは「資金調達手数料」と言われ、4時間おきに発生する形ですね。具体的に発生する時間は、サーバー時間で以下の通りです。
- 3:00
- 7:00
- 11:00
- 15:00
- 19:00
- 23:00
日本時間に直す場合、上記時間に冬時間では7時間、夏時間では6時間を加えます。
もし丸1日(24時間)ポジションを保有した際は、6回ものスワップポイントが発生することになり、これは発生回数が多く見えますが、仮想通貨の場合は需給バランスを取るために必要と言われています。
いずれのスワップポイントも基本的にはマイナスのため、ポジションを保有する際のコストとして捉えた方が良いでしょう。ただし、高金利通貨と低金利通貨のペアの場合は、売買の方向によってはプラススワップが発生することもあります。
なお、2022年8月1日より、ミニ口座/プロ口座/スタンダード+口座/ECN口座の4口座においては、一部の銘柄(NFTとDeFiに区分される仮想通貨、ソラナ(SOL)、ルナ(LUN)、仮想通貨市場の代表的な銘柄に連動する指数GTi12)を除く仮想通貨とゴールド(XAUUSD)、さらに株価指数の3つがスワップフリーとなりました。
FXGTのスワップポイント計算方法
ここからはFXGTのスワップポイントについて、スワップ値から日本円換算するための計算方法を確認したいと思います。
銘柄ごとにスワップ値のタイプは分かれているので、それぞれの計算方法を順番に見ていきましょう。
FX通貨ペア・メタル・エネルギーのスワップポイント計算方法
FXGTのFX通貨ペア・メタル・エネルギーでは、スワップタイプは「ポイント」となっています。
スワップタイプがポイントの場合、日本円換算するには以下のように計算します。
=円換算のスワップポイント
計算例1)USDJPYを1ロットロングした時のスワップポイント
100000(契約サイズ)×1(ロット数)×0.001(最小ポイント)×-6(スワップ値)
=-600円(1日のスワップポイント)
計算例2)EURUSDを1ロットロングした時のスワップポイント
100000(契約サイズ)×1(ロット数)×0.00001(最小ポイント)×-7(スワップ値)×136(決済通貨と日本円のレート)
=-952円(1日のスワップポイント)
ユーロドルのように決済通貨が日本円以外の銘柄の場合は、決済通貨と日本円のレートも計算に加えます。また、契約サイズや最小ポイントは銘柄ごとに異なるので、計算する際はMT5から詳細を確認するようにしましょう。
株式・株価指数のスワップポイント計算方法
FXGTの株式・株価指数では、スワップタイプは「現在価格によるパーセント表示」となっています。
FXGTのパーセント表示タイプのスワップポイントでは、日本円換算するには以下のように計算します。
=円換算のスワップポイント
計算例1)JP225を1ロットロングした時のスワップポイント
100(契約サイズ)×1(ロット数)×-3(スワップ%)÷100×26000(計算する銘柄の価格)÷360
=約-216円(1日のスワップポイント)
パーセント表示のスワップポイントは、日本円に換算する際の計算項目が多く少々手間がかかります。ポジションを長期保有する計画がある場合などは、計算してみると良いでしょう。
仮想通貨関連ペアのスワップポイント(資金調達手数料)計算方法
FXGTの仮想通貨関連ペアでは、基軸通貨(通貨ペアで左側に表記される通貨)のスワップ値をもとに計算され、計算方法は以下のようになります。
=円換算のスワップポイント
計算例1)BTCUSDを1ロットロングした時のスワップポイント
1(契約サイズ)×1(ロット数)×-0.01454(スワップ%)÷100×2750000(BTCJPYのレート)
=約-399円(1回のスワップポイント)
基軸通貨となる仮想通貨ごとにスワップ値(%)が設定されており、スワップポイントはそれによって計算されます。仮想通貨関連ペアでは、こうしたスワップポイントが4時間おきに発生する点に注意が必要ですね。
主な通貨ペアの日本円換算スワップポイント
ここからは、主な通貨ペアの日本円換算スワップポイントを確認していきたいと思います。
取引される機会の多い主要通貨ペア、そしてFXGTでプラススワップが大きい通貨ペアについて、順番に見ていきましょう。
主要通貨ペアの日本円換算スワップポイント
まずは主要通貨ペアの日本円換算スワップポイントを確認しましょう。
以下は2022年6月29日のスワップ値をもとに、1ロット取引してロールオーバーした場合の日本円換算のスワップポイントです。
ロング | ショート | |
EURUSD | -952円 | -257円 |
USDJPY | -600円 | -725円 |
GBPUSD | -612円 | -454円 |
AUDUSD | -282円 | -254円 |
USDCAD | -268円 | -223円 |
USDCHF | -51円 | -742円 |
EURJPY | -258円 | -238円 |
GBPJPY | 50円 | -934円 |
主要な通貨ペアはもちろん、ほとんどの通貨ペアでロング/ショートともにマイナススワップになっています。
プラススワップが大きい通貨ペア・トップ3
続いて、プラススワップが大きい通貨ペア・トップ3を見ていきましょう。
以下は2022年6月29日のスワップ値をもとに、1ロット取引してロールオーバーした場合の日本円換算のスワップポイントです。
ロング | ショート | |
EURTRY | -5,063円 | 1,352円 |
USDTRY | -13,872円 | 1,196円 |
USDMXN | -2,529円 | 608円 |
今回は2022年6月29日をもとに比較していますが、最も大きいスワップポイントでもEURTRYのショートで1,352円となっており、他社と比べてスワップ益は小さめと言えるでしょう。そのため、スワップ狙いのトレードをする場合は、他社も考慮した方が良さそうですね。
FXGTのスワップポイント一覧
ここからは、FXGTが扱う全銘柄のスワップ値一覧を確認しましょう。
日本円に換算する場合は、「FXGTのスワップポイント計算方法」の項目で紹介した計算方法を参考にしてみてください。
FX通貨ペア
ロング | ショート | ロング | ショート | ||
AUDCAD | -1.81 | -0.87 | AUDCHF | -1.82 | -3.15 |
AUDJPY | -2.9 | -2.68 | AUDNZD | -1.6 | -1.54 |
AUDSGD | -5 | -3 | AUDUSD | -2.08 | -1.87 |
CADCHF | -1.4 | -4.66 | CADJPY | -0.88 | -5.65 |
CHFDKK | -5.85 | -54.12 | CHFJPY | -2.19 | -1.92 |
CHFSGD | -12 | -2.5 | DKKNOK | -35 | -63 |
DKKSEK | -5.85 | -54.12 | DKKZAR | -40 | -120 |
EURAUD | -3.23 | -1.03 | EURCAD | -5.32 | 1.21 |
EURCHF | -1.97 | -2.77 | EURDKK | -39.22 | -53.75 |
EURGBP | -3.71 | -0.3 | EURHUF | -24.36 | -16.62 |
EURJPY | -2.58 | -2.38 | EURNOK | -88.47 | -26.8 |
EURNZD | -4.18 | -1.19 | EURPLN | -39.68 | -12.87 |
EURSEK | -63.9 | -52.75 | EURTRY | -620.5 | 165.8 |
EURUSD | -7 | -1.89 | GBPAUD | -3.05 | -5.21 |
GBPCAD | -3 | -4.03 | GBPCHF | 0.1 | -9.23 |
GBPJPY | 0.5 | -9.34 | GBPNZD | -2.47 | -3 |
GBPUSD | -4.5 | -3.34 | NZDCAD | -1.18 | -3.23 |
NZDCHF | -1.31 | -5.62 | NZDJPY | -0.22 | -6.32 |
NZDUSD | -1.77 | -2.93 | TRYJPY | 1.15 | -11.57 |
USDCAD | -2.56 | -2.13 | USDCHF | -0.36 | -5.23 |
USDCNH | -25.42 | -21.75 | USDCZK | -112.64 | -35.75 |
USDDKK | -5.85 | -54.12 | USDHKD | -18.22 | -9.25 |
USDHUF | -12.25 | -28.48 | USDJPY | -6 | -7.25 |
USDMXN | -374.12 | 90.02 | USDNOK | -35.56 | -63.25 |
USDPLN | -13.56 | -33.2 | USDRUB | -68.41 | -0.24 |
USDSEK | -12.25 | -91.15 | USDSGD | -8.56 | -7.2 |
USDTRY | -1700 | 146.64 | USDZAR | -122.26 | 40.32 |
仮想通貨ペア・シンセティックペア
仮想通貨ペア・シンセティックペアのスワップポイント(資金調達手数料)は、4時間おきに発生します。
ショート | ロング | |
BTC | -0.01270% | -0.01454% |
BCH | -0.01523% | -0.01355% |
XRP | -0.01354% | -0.01557% |
ETH | -0.01552% | -0.01424% |
LTC | -0.01412% | -0.01525% |
ADA | -0.01684% | -0.01558% |
XLM | -0.01953% | -0.01955% |
DOT | -0.02072% | -0.02075% |
SHB | -0.01920% | -0.01950% |
DOG | -0.01970% | -0.02100% |
SOLUSD | -0.019% | -0.019% |
LUNUSD | -0.018% | -0.018% |
メタル
ロング | ショート | |
XAUUSD | -7.53 | -0.48 |
XAGUSD | -1.98 | 0.01 |
エネルギー
ロング | ショート | |
USOil | -2.05 | -2 |
UKOil | -2.32 | -1.42 |
NGAS | -4.89 | -1.14 |
株価指数
ロング | ショート | |
US30 | -5 | -9.5 |
US100 | -10 | -10 |
US500 | -5 | -4.5 |
JP225 | -3 | -4.5 |
UK100 | -4.5 | -2.88 |
GER40 | -2 | -4 |
FRA40 | -1.3 | -4 |
AUD200 | -5.2 | -1 |
VIX | -2.473 | -2.34033 |
株式
株式では基本的にすべての銘柄で共通のスワップ値が設定されています。
ロング | ショート | |
株式銘柄 | -5.1 | -1.21 |
GTi12
GTi12のスワップポイント(資金調達手数料)は、4時間おきに発生します。
ロング | ショート | |
GTi12 | -0.011% | -0.012% |
DeFiトークン
DeFiトークンのスワップポイント(資金調達手数料)は、4時間おきに発生します。
ロング | ショート | |
LNKUSD | -0.0200% | -0.0200% |
WBTUSD | -0.0200% | -0.0200% |
ZRXUSD | -0.0200% | -0.0200% |
RENUSD | -0.0195% | -0.0195% |
UNIUSD | -0.0185% | -0.0185% |
SNXUSD | -0.0205% | -0.0205% |
CROUSD | -0.0205% | -0.0205% |
AAVUSD | -0.0200% | -0.0200% |
COMUSD | -0.0185% | -0.0185% |
MATUSD | -0.0190% | -0.0190% |
NFT
NFTのスワップポイント(資金調達手数料)は、4時間おきに発生します。
ロング | ショート | |
CHZUSD | -0.021% | -0.021% |
ENJUSD | -0.019% | -0.019% |
DGBUSD | -0.020% | -0.020% |
THTUSD | -0.022% | -0.022% |
MANUSD | -0.022% | -0.022% |
FXGTのスワップポイント確認方法
ここからは、FXGTの現在のスワップポイントを確認する方法を見ていきたいと思います。
FXGT公式サイトから確認する方法と、MT5から確認する方法をそれぞれ見ていきましょう。
FXGT公式サイトから確認する方法
FXGT公式サイトから現在のスワップポイントを確認するには、ページ上部のメニューから「取引」→「銘柄&取引条件」と進み、その中から確認したい銘柄を選択しましょう。
開いたページに取引条件が表示されており、こちらからスプレッドなどと並んでスワップ値を確認できます。
MT5から確認する方法
ポイントタイプのスワップ値は、MT5から確認することもできます。(仮想通貨関連ペアのスワップ値は公式サイトから確認)
MT5の上部メニューから「表示」→「銘柄」と進みます。
銘柄ウィンドウが開くので、銘柄を選択し、詳細部分のウィンドウを下にスクロールするとスワップ値が確認できます。
FXGTのスワップポイントでのルール・注意点
最後は、FXGTでのスワップポイントのルール・注意点を確認しましょう。
仮想通貨関連ペアでは、スワップポイントは4時間ごとに発生する
FXやほとんどの銘柄のスワップポイントは、ポジションを保有したままサーバー時間で日付変更となる時間に発生するため、回数としては1日に1回だけです。
それに対して仮想通貨関連ペアでは、スワップポイントは4時間おきに発生します。スワップ値は基本的にマイナスとなっているため、ポジションを長時間保有する際は、比較的大きいコストとして考慮する必要がありますね。
また市場が休むことがない仮想通貨では、為替FXにあるようなスワップが3倍になるようなタイミングはありません。
FX通貨ペアなどでは、スワップポイントが3倍になる日がある
土日は市場が閉場しており取引が行われないため、その間に発生した金利差調整は別の日に行う必要があります。
仮想通貨関連ペア以外の銘柄では、以下の曜日では3倍(土日分を含めた3日分)のスワップポイントが口座へ反映される点に注意しましょう。
- FX通貨ペア・メタル・エネルギー:毎週水曜日から木曜日への日付変更時
- 株式・株価指数:毎週金曜日から土曜日への日付変更時
3倍のスワップポイントは、土日のポジション保有は問わず発生します。基本的にスワップポイントはマイナスのため、ポジション保有のためのコストが通常より多くかかることになりますので、あらかじめ知っておいた方が良いでしょう。
まとめ
FXGTと言えば仮想通貨取引におけるスペックの高さが人気ですが、4時間おきにスワップポイントが発生する点には注意が必要です。ただ現在では、ミニ口座/プロ口座/スタンダード+口座/ECN口座では仮想通貨銘柄のほとんどがスワップフリーとなっており、取引しやすくなったと言えるでしょう。
またFXGTは、低金利通貨を含む通貨ペアでも、スワップ益がそれほど大きくない傾向があります。スワップポイントを狙った長期保有のトレードをしたい人は、リアルタイムのスワップポイントを確認し、他社のスワップポイントも十分に比較した方が良いでしょう。
スワップポイントの大きさ等も含めた海外FX業者の総合ランキングは下記にまとめています。より使い勝手の良いブローカーや自信のトレードスタイルに合った海外FX業者を探したいトレーダーは参考にしてください。
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