海外FX業者の中でも豊富な運営実績を誇り、人気ナンバーワンに君臨しているXM。その人気の理由のひとつが、口座開設時や入金時に獲得できる豪華なボーナスキャンペーンですね。しかし、これらは主に新規顧客や入金者を対象としたボーナスのため、既存利用者にとってのメリットは薄いと言えるでしょう。
そんな中、XMでは既存トレーダーへの還元であるキャッシュバックにも力を入れています。このXMのキャッシュバックは、XMロイヤルティプログラムと呼ばれ、取引ロットごとにポイント(XMポイント)が自動的に貯まるという仕組み。貯まったXMポイントはいつでも証拠金や現金に交換することが出来るので、XMでトレードするならぜひ活用したいですね。
そこで本記事では、そんなXMポイントの貯め方や、効率の良い交換方法、さらに注意すべきポイントとして消滅条件などを詳しく解説していきたいと思います。
XMロイヤルティプログラムの概要
XMのロイヤルティプログラムは、スタンダード口座とマイクロ口座を保有しているすべての顧客を対象とした、キャッシュバックプログラムです。ロイヤルティプログラムの参加にあたっては、特別な申請や登録は必要ありません。対象口座を開設して、最初のトレードを決済した時からロイヤルティプログラムは開始され、トレードをするたびに、自動的にXMポイントが貯まっていきます。
また、XMロイヤルティプログラムには上限や期限がありません。海外FX業者によってはキャッシュバック額や期間に制限を設けている場合がありますが、トレードすれば無限にポイントを獲得できるのは、さすがのXMという感じですね。ただし、ECN口座にあたるXM Zero口座だけはロイヤルティプログラムの対象外。口座を開設する時には、その点は注意しましょう。
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XMポイントの貯め方
XMポイントは対象口座でトレードをするだけで自動的に貯まるので、トレーダーにとってはとても分かりやすいシステムですね。しかし、知っておくべきルールもあります。ここからは、XMポイントの貯め方について解説していきたいと思います。
ロイヤルティステータスによって獲得効率が上がる
XMロイヤルティプログラムでは、1ロットの取引ごとに一定のXMポイントが獲得できます。ただしこの割合は全ユーザーが同じという訳ではありません。取引日数に応じたロイヤルティステータスに応じて、獲得できるポイントは変わってきます。
ロイヤルティステータスの条件と獲得ポイントの関係は以下のような感じですね。
ステータス名 | アップグレードに必要な取引日数 | 獲得XMポイント |
EXECUTIVE | 口座開設後、最初のトレードを決済した時から開始 | 10XMP/ロット |
GOLD | EXECUTIVEから30日以上 | 13XMP/ロット |
DIAMOND | GOLDから30日以上 | 16XMP/ロット |
ELITE | DIAMONDから40日以上 | 20XMP/ロット |
※1ロット=10万通貨
新規に口座開設をしたトレーダーはまず「EXECUTIVE」というステータスからのスタート。このロイヤルティステータスでは1ロットごとに10XMポイントが獲得できます。ここから取引日数を重ねるに連れて、ステータスは段階的に上がっていくという感じですね。
あくまでもカウントされるのは取引日数のため、例えば最初のトレードから60日が経過していても、そのうち29日しかトレードをしていない場合は、GOLDにステータスがアップすることはありません。1日に1回でも取引していれば取引日数として1日にカウントされ、ポジションを翌日に持ち越した場合は、その翌日も含めて2日とカウントされるというわけですね。
およそ30日分の取引ごとにステータスは上がり、開始から100日以上取引すると一番高いステータスである「ELITE」になります。ELITEで獲得できるのは、1ロットの取引ごとに20XMポイント。ステータスが上がるごとにポイントの獲得効率が良くなるので、XMユーザーであればぜひELITEを目指したいところです。
10分以上ポジション保有して決済するとXMポイント獲得
ポジションを持てばどんな場合でもXMポイントがつくかというと、そういうわけではありません。XMポイントの獲得できるのは、10分以上ポジションを保持したトレードだけとなっています。そのため、10分未満のトレードではXMポイントは貯まらないので、スキャルピングをする場合には注意が必要ですね。
そして、決済していないポジションでもXMポイントはつきません。決済まで完了して初めてそのトレードがXMポイントの対象となることにも注意しましょう。
すべての銘柄の取引がXMポイントの対象
XMは、海外FX業者の中でも非常に多くの銘柄を扱っていることで知られています。ロイヤルティプログラムの対象も、もちろんFX通貨ペアだけではありません。貴金属やエネルギーなど、XMが提供するすべての銘柄のトレードでXMポイントが貯まります。
XMポイントの確認方法
XMでのトレードの日数が長くなると、自分のXMポイントが今どれくらい貯まっているのかはとても気になる所ですね。XMポイントの獲得状況は、会員ページにログインして確認することが出来ます。
ログイン後の会員ページのホーム画面右に「ロイヤルティポイント 現在のXMTradingポイント残高」という項目があり、ここに現在のポイント数が表示されています。
さらに詳しく見たい場合は、この項目をクリックしましょう。すると「マイ・ロイヤルティ・ステータス」のページへ移動し、現在のロイヤルティステータスやXMポイントを確認することができます。
XMポイントを交換したい場合も、このページから簡単に手続きを進めることが出来ます。
XMポイントの使い方
ここまではXMポイントの貯め方や、貯まったXMポイントの確認方法を見てきました。しかし当然のことですが、XMポイントのままではトレードに使うことはできません。ここからは、XMポイントの使い方をご説明したいと思います。
XMポイントは証拠金か現金に交換できる
XMポイントは、証拠金(クレジットボーナス)か現金に交換することが可能です。この交換を行うことで初めて、実際に使える状態になるというわけですね。ただしXMポイントと同額がボーナス、もしくは現金に交換できるわけではありません。
例えばボーナスに交換する場合、3ポイントで1ドル分のボーナスに交換できます。つまり「XMP÷3」という計算式で、実際に交換できるボーナス額がわかりますね。
例えば300XMポイントを保有している場合は、300÷3=100USDの証拠金に交換可能で、日本円口座の場合はその時のXMの為替レートから日本円に換算された金額が、口座に反映される証拠金になります。
ボーナスに交換した場合は、入金ボーナスのような通常のクレジットボーナスと同じ扱いになります。ボーナス自体は出金できず利益分のみが出金可能で、ボーナスが口座にある時に出金した場合は、出金額に応じてボーナスも消失するという、XMユーザーにとってはお馴染みの方式ですね。もちろん有効証拠金として計算されるため、ボーナスだけでの取引も可能です。
また、ステータスがDIAMOND以上になると、証拠金だけではなく直接現金にも交換できるようになります。この際の交換レートは40ポイントで1ドル。つまりXMP÷40で計算できます。
例えば400XMポイントを保有している場合、400÷40=10USDの現金に交換できるということですね。
XMポイントの効率の良い交換方法
前述の通り、XMポイントはボーナスにも現金にも交換することが可能です。しかしその交換レートは大きく異なり、ボーナスへの交換がXMポイントの3分の1だったの対して、現金に交換する場合のレートは40分の1。現金の場合は出金可能と言うメリットがあるものの、証拠金に比べると交換率はかなり低くなってしまいます。
ここで具体的な金額を例に考えていきましょう。まずステータスがELITEで1ロットの取引につき20XMPが獲得できるとします。ここで1ロットのトレードをした場合、XMポイントは20ポイントになりますね。この20ポイントをボーナスに交換する場合は6.66ドル、現金に交換する場合は0.5ドルになりますので、その交換効率はおよそ13倍の差。これはいくら現金が出金可能で自由に使えるというメリットがあっても、なかなか無視できない差と言えますね。
これを言い換えればボーナスへの交換の場合、1ロットの取引につき6.66ドル相当のキャッシュバックとも考えられます。逆に現金の場合は、1ロットの取引につき0.5ドルのキャッシュバックとなり、これはボーナスへの交換と比べてかなり見劣りますね。効率よくXMポイントを使いたい場合は、証拠金に交換する方が圧倒的に有利と言えるでしょう。
キャッシュバックはスプレッドの圧縮と捉えることもできる
一般にXMのスプレッドは、他業者に比べてやや広めであると言われています。しかしXMPが取引する度にトレーダーに還元されるため、スプレッドを縮小する存在として捉える事もできますね。前述の通り、XMのボーナスキャッシュバックは最大6.66ドルと比較的大きいため、これを考慮して計算すると、実はXMのスプレッドはかなり狭くなります。
1ロットあたりのボーナスキャッシュバックが6.66ドルの場合、pips換算すれば0.66pipsとなります。これを元に実質的なスプレッドの概算を行うと以下の表のようになりますね。
通貨ペア | 平均スプレッド | キャッシュバック相当を差し引いたスプレッド |
USDJPY | 1.6pips | 0.94pips |
EURUSD | 1.6pips | 0.94pips |
GBPUSD | 2.4pips | 1.74pips |
ドル円のスプレッドが0.94pipsというのはスプレッドの狭さで有名なTitanFXやAxiory、Tradeviewなどと同等レベルかそれ以下の狭さです。他の通貨ペアにおいてもかなりのスプレッド縮小効果があるのがわかりますね。XMはそのスプレッドの広さからあまりスキャルピングには向いていないと思われがちですが、このボーナスキャッシュバックを有効活用すれば取引コストを抑えることができ、スキャルピングにも十分利用可能と言えるでしょう。
このようにXMポイントを考慮すれば実質的なスプレッドはかなり抑えられます。もちろん、スプレッドが直接狭くなるわけではないため、他の狭スプレッドなブローカーと全く同じ条件でトレードできるというわけではありませんが、より有利にトレードを進めるためにも、最大効率でボーナスに交換できるELITEランクを狙う価値はあると思います。
キャッシュバックによる取引コストの圧縮効果を含めXMでスキャルピングをする場合のメリットや注意点については、下記の記事に詳しくまとめています。
XMロイヤルティプログラム(XMポイント)の注意点
実用性も備えたXMのキャッシュバックであるロイヤルティプログラムですが、気をつけておかないとXMポイントが貯まらなかったり、場合によっては消滅してしまうことがあります。ここからは、XMロイヤルティプログラム(XMポイント)の注意点について解説したいと思います。
一定期間トレードしないとランクダウン&XMポイントのリセット
XMのロイヤルティステータスは、トレードした日数に応じてランクアップしていきます。しかし反対に、ステータスごとに特定の期間トレードしていないと、ステータスがダウンしてしまうだけでなく、貯めたポイントさえもリセットされて消滅してしまいます。
以下に、ロイヤルティステータスと失効条件をまとめてみました。
ステータス名 | 失効条件 |
EXECUTIVE | 一番初期ランクのステータスであり、失うことはありません |
GOLD | 30日間取引がない場合、EXECUTIVEにリセット |
DIAMOND | 60日間取引がない場合、EXECUTIVEにリセット |
ELITE | 100日間取引がない場合、EXECUTIVEにリセット |
このように最上級のステータスであるELITEであっても、一定期間トレードをしていないと、初期ランクであるEXECUTIVEまで一気にダウンしてしまいます。こうなるとせっかく上げたステータスどころかXMポイントまで失ってしまうことになり、非常に勿体無いですね。
しかし、他のFX業者の口座でもトレードしていると、ついうっかりXMでのトレードを休みがちになってしまうということもあるでしょう。そういう場合のために、会員ページ内の現在のステータス状況やXMポイント残高を確認する部分には、期限が近づいてくると、あと何日で失効するということも表示されるようになっています。有効期限切れでXMポイントを失わないよう、最低限定期的にXM公式サイトは確認するようにしましょう。
ただしこれはあくまでも、ポイントの失効期限の確認にしかなりませんので、今後一切XMを利用しないということでなければ、定期的にトレードして期限切れになるのを防ぐようにしてください。
XM Zero口座は、ロイヤルティプログラム対象外
XMには、「スタンダード」「マイクロ」「XM Zero」という3つの口座タイプがありますが、ロイヤルティプログラムの対象になっているのは、「スタンダード」と「マイクロ」の2種類の口座タイプだけです。XM Zero口座は、スプレッドの狭さに特化したECN方式の口座タイプであり、XMポイントだけではなく入金ボーナスも対象外。XMポイントを貯めたい場合は、XM Zero口座は避けるようにしましょう。
マイクロ口座は、獲得ポイントも100分の1
口座タイプによるXMポイントの違いは、ロイヤルティプログラム対象のスタンダード口座とマイクロ口座の間にもあります。スタンダード口座では「1ロット=10万通貨」。それに対してマイクロ口座は「1ロット=1,000通貨」です。マイクロ口座はスタンダード口座の100分の1の取引量のため、1ロットごとに獲得できるXMポイントも100分の1になります。
XMのそれぞれの口座タイプの特徴や違い、メリット・デメリットは下記に詳しくまとめています。
スタンダード口座で採用されているSTP方式と、Zero口座で採用されているECN方式の違いやそれぞれのメリットなどは下記をどうぞ。
各海外FX業者のキャッシュバックとの比較
最後に参考として、XMと同じくキャッシュバックを実施している各海外FX業者のキャンペーン内容を比較しておきたいと思います。まとめると以下の表のような感じになりますね。
1ロットの往復取引につき、最大で6.6USDの証拠金、または出金可能な0.5USドルの現金に交換可能 ステータスによりキャッシュバック率が変化 | |
1ロットの往復取引につき、最大15USドルの出金可能な現金(月間最大570ドル)をキャッシュバック キャッシュバックの割合は、口座タイプや取引通貨ペアにより変化 主要な通貨ペアは小さく、取引量の少ない通貨ペアは大きく設定(例えばUSDJPYの取引であれば2USドル) | |
8,000ドルを上限として1ロットの往復取引につき、出金可能な2USドルのキャッシュバック 取引量に応じてポイントが獲得でき、現金や商品、HotForex提供のサービスに交換できるロイヤリティプログラム | |
1日の取引量に応じて段階的なキャッシュバック 最低10ロットの取引で5ドル、最大1000ロット以上の取引で2000ドルのキャッシュバック | |
口座残高に応じた3%利息キャッシュバック 入金額の40%〜100%のキャッシュバック |
上記の通り、各業者それぞれに特色のあるキャッシュバックキャンペーンを提供しています。XMは、出金可能な現金へ交換した場合、他業者よりもキャッシュバック額が少なくなってしまいますが、ボーナスに交換した場合はかなり換金率が良いですね。
最大15ドルというかなり豪華なキャッシュバックを設定しているFBSと比較しても、USDJPYのようなメジャー通貨においてはXMが6.6ドルと一定のキャッシュバック額なのに対して、FBSでは2ドルとかなり低くなってしまいます。(もちろん出金可能な現金キャッシュバックというメリットがFBSには存在しますが)
XMのポイントは難しい獲得条件や上限も設定されておらず、かなり使い勝手の良いキャッシュバックと言えると思います。
各海外FX業者のキャッシュバックキャンペーンの内容は、下記の記事でより詳しく解説しています。
まとめ
XMロイヤルティプログラムでは、貯まったXMポイントを証拠金か現金のどちらかに交換できるという点で、他業者と大きく違う特徴があります。証拠金に交換する場合は、1ロットの往復トレードあたり最大で6.6USDの還元となり、これはかなり大きなメリットと言えますね。
また、ポイントの獲得効率はロイヤルティステータスによって決まりますが、ステータスを上げる方法が取引ロット数ではなく、日数で決まるというのも大きなポイント。取引回数や取引数量が少ない初心者トレーダーでも、ステータスが上がるように配慮されています。
パワフルな入金ボーナスの陰に隠れて忘れられることもあるロイヤルティプログラムですが、スプレッドの縮小効果があるなど、XM利用者にとっては非常にメリットがある制度ですので、忘れずに活用するようにしましょう。
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