国内FX業社と比較してレバレッジの高さが特徴のひとつと言える海外FX業社ですが、その中でも群を抜いて高いレバレッジを提供しているのがExnessですね。その高さは最大21億倍とほぼ無制限に近いレバレッジとなっており、500倍や1000倍といったレバレッジ設定が多い海外FX業社の中でも、頭ひとつ抜けた存在と言えるでしょう。
そんなExnessの口座スペックの特徴ですが、レバレッジ以外にも主に以下のようなものがあります。
- 業界最狭レベルのスプレッド
- ロスカット水準0%
- ストップレベル0pips
- スワップフリーオプションの提供
普通の海外FX業者であれば、どれか1つでも目玉と言える要素ですが、これらすべてを提供しているのがExnessの特徴ですね。海外FX業者に多いボーナスキャンペーンはないものの、これらの口座スペックの高さがExnessが人気を高めている理由と言えるでしょう。
そこで本記事では、Exnessが提供する全5口座タイプの特徴に加え、レバレッジなどに注目したスペックについて詳しく解説。レバレッジ制限などの注意点などもあわせて説明していきたいと思います。
Exnessの口座タイプの特徴
まずは、Exnessの各口座タイプの仕様を一覧表でチェックしましょう。
スタンダード口座 | スタンダードセント口座 | ロースプレッド口座 | ゼロ口座 | プロ口座 | |
口座通貨 | JPY,EUR,USDなど44通貨 | AUC,CAC,EUC,GBC,USC | JPY,EUR,USDなど44通貨 | JPY,EUR,USDなど44通貨 | JPY,EUR,USDなど44通貨 |
初回最低入金額 | 10ドル | 10ドル | 1,000ドル | 1,000ドル | 1,000ドル |
最大レバレッジ | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
ドル円平均スプレッド | 1.1pips | 1.1pips | 0pips | 0pips | 0.7pips |
取引手数料 | なし | なし | 1ロット往復7ドル | 銘柄によって異なる | なし |
取引可能銘柄 | FX通貨ペア,貴金属,仮想通貨,エネルギー,株式,インデックス | FX通貨ペア,貴金属 | FX通貨ペア,貴金属,仮想通貨,エネルギー,株式,インデックス | FX通貨ペア,貴金属,仮想通貨,エネルギー,株式,インデックス | FX通貨ペア,貴金属,仮想通貨,エネルギー,株式,インデックス |
契約サイズ | 1ロット=10万通貨 | 1ロット=1,000通貨 | 1ロット=10万通貨 | 1ロット=10万通貨 | 1ロット=10万通貨 |
最小ロット | 0.01 | 0.01 | 0.01 | 0.01 | 0.01 |
最大ロット | 200 | 200 | 200 | 200 | 200 |
最大ポジション数 | 無制限 | 1,000 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
マージンコール/ロスカット水準 | 60%/0% | 60%/0% | 30%/0% | 30%/0% | 30%/0% |
プラットフォーム | MT4,MT5 | MT4 | MT4,MT5 | MT4,MT5 | MT4,MT5 |
約定方式 | 成行約定 | 成行約定 | 成行約定 | 成行約定 | 即時約定 |
続いて、各口座タイプの特徴を見ていきたいと思います。
スタンダード口座の特徴
Exnessのスタンダード口座は、外付けの手数料がかからず狭いスプレッドで取引できる、最も人気の口座タイプです。最大で無制限のレバレッジをはじめとしたExnessの口座スペックを体験するには、最も利用しやすい口座タイプと言えるでしょう。
最低入金額の決まりはなく、それぞれの入金方法で設定されている最低入金額以上を入金することで気軽に利用できますね。「成行約定」とは、スタンダード口座をはじめとしたほとんどの口座タイプで行われる約定方式で、コンマ数秒以内に市場での売買によって約定させる方式となっています。
スタンダードセント口座の特徴
Exnessのスタンダードセント口座は、少額の取引に特化した口座タイプです。スタンダードセント口座だけが「1ロット=1,000通貨」の設定になっており、最小の0.01ロットでは、わずか10通貨での取引になります(他の口座タイプでは、1ロット=10万通貨の設定)。
スプレッドなどのスペックは基本的にスタンダード口座と同じですが、入門・初心者がメインの口座タイプのため、取引できる銘柄、最大ポジション数、選択できるプラットフォームなどには制限がありますね。また、口座通貨として利用できる通貨が、USC(米セント)をはじめとした各国の単位の小さい通貨に限られ、日本円は利用できない点には注意が必要です。
ロースプレッド口座の特徴
ロースプレッド口座は、Exnessが提供する低スプレッド口座の1つです。
最小0pipsの極めて狭いスプレッドに加え、1ロットの往復取引あたり7ドル(0.7pips相当)の手数料で取引できる口座タイプですね。海外FX業者での一般的な低スプレッド口座(ECN口座など)のイメージに最も近いのが、このロースプレッド口座でしょう。
Exnessの各種低スプレッド口座では、最低入金額として1,000ドルの設定がありますが、スタンダード口座よりも少ないコストで取引できるメリットがあります。
ゼロ口座の特徴
ゼロ口座も、Exnessが提供する低スプレッド口座の1つですね。その名の通り、主要な通貨ペアのほとんどの時間帯で「0pips」のスプレッドを提供しており、スプレッドの狭さにこだわるトレーダーには非常におすすめの口座タイプと言えるでしょう。
ただし注意点として、外付けの取引手数料が銘柄によって異なる点があります。主な通貨ペアの取引手数料は、以下のようになっています。
1ロットあたりの往復取引手数料 | 対象通貨ペア |
5ドル | AUDUSD、USDCADなど |
7ドル | EURUSD、USDJPYなど |
9ドル | GBPUSD、USDCHFなど |
10ドル | EURJPYなど |
13ドル | NZDUSDなど |
15ドル | GBPJPYなど |
プロ口座の特徴
プロ口座についても、上記2つと同じくExnessが提供する低スプレッド口座の1つです。
ロースプレッド口座やゼロ口座とは違い、プロ口座では外付けの手数料がありません。スプレッドは「極狭」と言うほどではありませんが、合計の取引コストとしてはかなり少なく取引ができますね。
プロ口座のもう1つの特徴は、Exnessの提供するすべての口座タイプの中で、唯一「即時約定」による決済をさせる点にあります。即時約定とは、トレーダーの注文に対して、ブローカーが決済して約定させる方式です。狙った価格で約定できるメリットはありますが、レートが注文した価格や、設定した閾値の範囲外になった場合は、リクオートが発生します。スリッページに対しては強い反面、約定はレートの可用性に左右されるため、上級者向けの口座タイプとされています。
Exnessのスペック概要
ここからは、最大レバレッジやロスカット水準などExnessの全般的な口座スペックについて説明していきたいと思います。
Exnessの最大レバレッジは無制限(21億倍)
Exnessの口座スペックにおいて最も特徴的なのが、最大で無制限(21億倍)のレバレッジで取引できる点ですね。ただし、無制限のレバレッジはいつでも使えるわけではなく、以下3つの条件を満たす必要があります。
- 口座設定の最大レバレッジは「無制限」を選択しておく
- 保有するすべての本取引口座で、合計で最低10ポジションと5ロット以上の取引を決済しておく
- 取引口座の有効証拠金を1,000ドル未満にする
したがって、無制限のレバレッジは、残高1,000ドル未満のある程度小規模の取引で使えることになります。
ちなみに、デモ口座で無制限のレバレッジを試す場合は、口座の有効証拠金設定を1,000ドル未満にすることで選択可能になります。
Exnessのロスカット(ストップアウト)水準は0%
Exnessでは、すべての口座タイプでロスカット水準が0%に設定されています。証拠金維持率の低下によって強制的に決済されることがないため、証拠金すべてを使った資金効率の良い取引ができると言えるでしょう。
ロスカット水準が0%の海外FX業者として、他にiForexなどがありますね。
Exnessは全銘柄でストップレベル0pips
Exnessのメリットとして、すべての口座タイプ、そして全銘柄でストップレベルが0pipsに設定されていることが挙げられます。
ストップレベルとは、指値・逆指値注文の際に現在のレートから離さなければいけない値幅のことで、もしストップレベルが5pipsなら、現在のレートの上下5pips圏内には、指値・逆指値注文を入れられないことになります。ストップレベルが0pipsということは、いつでも指値・逆指値注文を入れられることになるため、デイトレードやスキャルピングでは取引しやすい条件と言えますね。
ちなみにExness以外でストップレベル0pipsを提供する海外FX業者には、以下のようなところがあります。
- XM
- Axiory
- TitanFX
- TradersTrust
- Tradeview
非イスラム圏でもスワップフリーを利用可能
Exnessの特徴的なサービスとして、デフォルトでスワップフリーを提供していることがあります。
デフォルトのスワップフリーは「スタンダードスワップフリー」と呼ばれ、Exnessが提供する5つすべての口座タイプが対応しており、以下の銘柄では初期設定でスワップポイントが発生しません。
- XAUUSD
- 仮想通貨
- 株価指数
- 株式
さらに、一定の取引量をクリアすることで「拡張スワップフリー」を得ることができ、その場合は以下の銘柄もスワップフリーに加わります。
AUDCHF | AUDJPY | AUDNZD | AUDUSD | EURAUD |
EURCAD | EURCHF | EURGBP | EURJPY | EURNZD |
EURUSD | GBPCHF | GBPJPY | GBPNZD | GBPUSD |
NZDCAD | NZDJPY | NZDUSD | USDCAD | USDCHF |
USDJPY | USOIL |
スワップフリーステータスの変更はトレーダー自身では行えず、システムにより自動的に適用されます。
自分のスワップフリーの状況は、パーソナルエリアの「設定」を開き、「スワップフリーレベル」タブから確認できます。
他口座での両建てや裁定取引などについても制限がない
スペックとは少し違いますが、Exnessでは取引の制限が極めて少ないことも特徴です。一般的な海外FX業者では認められていない、複数口座での両建てや、裁定取引などについても制限がありません。
ただし、正当な取引とは言えない非倫理的行為や不正な操作は認めていません。また、取引を行わずに入出金だけを繰り返すような行為も避けた方が良いですね。
不正な利用と認められると、最悪の場合はユーザーに対してサービスの停止などの厳しい処置が取られる可能性があります。
Exnessの口座スペック注意点
ここからは、取引ロットの制限条件などExnessの口座スペックの注意点を見ていきましょう。
最大レバレッジは口座残高によって制限される
最大で無制限のExnessのレバレッジですが、口座の有効証拠金による制限があり、口座残高ごとの最大レバレッジは以下のようになっています。
口座の有効証拠金 | 最大レバレッジ |
0~999ドル | 無制限 |
0~4,999ドル | 2000倍 |
5,000~29,999ドル | 1000倍 |
30,000ドル以上 | 500倍 |
特に、無制限の最大レバレッジは、残高が1,000ドル以上では2000倍に制限されるため、ロット数やポジションの管理は気をつけた方が良いですね。
最大レバレッジは銘柄によって異なる
最大で無制限のレバレッジは、Exnessが提供するすべての銘柄の取引で利用できるわけではありません。無制限レバレッジでの取引は、メジャー/マイナー通貨ペアに限られ、以下の金融商品では各銘柄での固定レバレッジになります。
- エキゾチック通貨ペア
- 仮想通貨
- エネルギー
- 株式
- インデックス
指標発表前後には、最大レバレッジが制限される場合がある
最大レバレッジが制限されるのは、口座の有効証拠金が規定の水準を超えたタイミングだけではありません。以下の場合でも、レバレッジ制限が行われることに注意しましょう。
- 主要な指標発表などがリリースされる15分前から5分後の間は、最大レバレッジが200倍に制限される
- 土日は最大レバレッジが200倍に制限される
- 一部の該当する銘柄では、祝日は最大レバレッジが200倍に制限される
- ゴールドでは、市場の休憩時間30分以内の取引は、最大レバレッジが1000倍以下に制限される
- 株式では、企業の決算報告前や市場の開始や終了前後に、レバレッジ制限が行われる場合がある
特にレバレッジ制限がかかる可能性がある経済指標発表などは、Exness公式サイトの「経済指標カレンダー」のページから確認できます。「インパクト」の欄で赤い縦線が3つあるものは、レバレッジ制限がされる可能性があるので、確認した方が良いでしょう。
時間帯によって取引ロット数の制限
Exnessの最大ロットは基本的には200ロットですが、時間帯によって新規注文の際の最大ロットが制限されます。サーバー時間(GMT+0)で21時から翌6時59分までの間は、最大20ロットになる点には注意してください。
まとめ
Exnessでは、スプレッドの狭さや、最大無制限のレバレッジが目を引きますが、ストップレベル0pipsやロスカット水準0%、そしてイスラム圏外のユーザーでも簡単にスワップフリー環境で取引できるなど、取引しやすいメリットがたくさんあります。
bitwalletやSTICPAYを始め、国内銀行送金やクレジットカードなど、使いやすい入出金方法にも対応しているので、興味がある人は利用を検討してみても良いでしょう。
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