ボーナスキャンペーンは行わない一方、低スプレッドや高約定力などの優れた取引環境を提供することで人気を集める海外FX業者TitanFX。FXやエネルギー・貴金属はもちろん、仮想通貨や株式なども扱う大手ブローカーですね。
そんなTitanFXですが、提供するすべての銘柄でロールオーバー時にスワップポイントが発生します。スワップレートは各国の金利差などによって変動するため、長期ポジションを保有する際は、リアルタイムのスワップレートには気をつけたいところでしょう。
そこで本記事では、TitanFXが提供するスワップポイントについて、日本円換算の計算方法や、ルール・注意点などを詳しく解説。スワップ益が多い通貨ペアについても紹介しているため、TitanFXでトレードを行う人は、参考にしてみてください。
スワップポイントとは
スワップポイントとは、保有中のポジションを決済せずにサーバー時間で日付をまたいだ時に発生する、金利差や各種コストの調整分のことです。
FXの場合は、ペアになっている通貨の金利差調整分ですね。その他、エネルギーや貴金属ではその商品を保有する際のコストの影響を受け、株価指数などではその指数の通貨金利などの影響を受けます。
基本的にはどの銘柄でもスワップレートはマイナスのため、スワップポイントはロールオーバー(日付をまたいでポジションを持ち越すこと)する際のコストとして考えた方が良いでしょう。
しかし、低金利通貨と高金利通貨のペアの場合では、低金利通貨を売って高金利通貨を買う取引の方向の場合に、大きなプラススワップが発生する場合もあります。
TitanFXのスワップポイント計算方法
スワップにはいくつかのタイプがありますが、TitanFXでは2つの方法が使われています。
ここからはスワップタイプと銘柄ごとに、日本円換算するための計算方法を確認していきたいと思います。
FX・エネルギー・貴金属・株価指数のスワップポイント計算方法
TitanFXのFX・エネルギー・貴金属・株価指数では、スワップタイプは「ポイント」となっています。
スワップタイプがポイントの場合、スワップポイントは以下のように計算します。
=円換算のスワップポイント
計算例1)USDJPYを1ロットロングした時のスワップポイント
100000(契約サイズ)×1(ロット数)×0.001(最小ポイント)×4.62(スワップレート)
=462円(1日のスワップポイント)
計算例2)XAUUSDを1ロットロングした時のスワップポイント
100(契約サイズ)×1(ロット数)×0.01(最小ポイント)×-11.39(スワップレート)×136(決済通貨と日本円のレート)
=約-1,549円(1日のスワップポイント)
決済通貨が日本円以外の場合、決済通貨と円のレートを掛けることで日本円に換算できます。また、計算のために必要な契約サイズや最小ポイント数は銘柄によって異なりますが、MT4/MT5から確認できます。
仮想通貨・米国株式のスワップポイント計算方法
TitanFXの仮想通貨・米国株式では、スワップタイプは「パーセント表示」となっています。
スワップタイプがパーセント表示の場合、TitanFXでは以下のように計算します。
=円換算のスワップポイント
計算例1)BTCUSDを1ロットロングした時のスワップポイント
1(契約サイズ)×1(ロット数)×-25(スワップレート)÷100×19500(計算する銘柄の価格)÷360×136(決済通貨と日本円のレート)
=約-1,841円(1日のスワップポイント)
計算は少々手間がかかりますが、長期保有のトレードを行う際などは確認してみてくださいね。
主な通貨ペアの日本円換算スワップポイント
ここからは、取引されることの多い通貨ペアについて、日本円換算のスワップポイントを確認したいと思います。
主要通貨ペアとプラススワップが大きい通貨ペアのスワップポイントを、順番に見ていきましょう。
主要通貨ペアの日本円換算スワップポイント
まずは主要通貨ペアの日本円換算スワップポイントを確認しましょう。
以下は、2022年6月30日のスワップレートに基づいた、1ロット取引をした場合の1日分のスワップポイントの一覧表です。
ロング | ショート | |
EURUSD | -1,045円 | 425円 |
USDJPY | 462円 | -1,078円 |
GBPUSD | -545円 | -580円 |
AUDUSD | -436円 | -354円 |
USDCAD | -134円 | -502円 |
USDCHF | 522円 | -1,207円 |
EURJPY | -308円 | -199円 |
GBPJPY | 36円 | -1,289円 |
基本的にはどの通貨ペアも、ロング/ショートのスワップポイントの合計値はマイナスになります。差益を狙うトレードでは、スワップポイントはロールオーバーする際の手数料として考えた方が良いですね。
プラススワップが大きい通貨ペア・トップ7
続いて、プラススワップが大きい上位7通貨ペアについて、日本円換算スワップポイントを確認しましょう。
以下は、2022年6月30日のスワップレートに基づいた、1ロット取引をした場合の1日分のスワップポイントの一覧表です。
ロング | ショート | |
USDTRY | -4,481円 | 3,627円 |
GBPTRY | -6,292円 | 3,609円 |
EURTRY | -12,463円 | 2,464円 |
EURCZK | -3,432円 | 2,161円 |
USDCZK | -2,382円 | 1,522円 |
USDRUB | -6,631円 | 1,380円 |
EURZAR | -2,600円 | 1,305円 |
2022年6月時点では、TitanFXではトルコリラを含む通貨ペアで高めのスワップポイントになっています。スワップは常に見直されているので、スワップ狙いのトレードをする際は、最新のレートを確認するようにしましょう。
TitanFXのスワップポイント一覧
ここからは、TitanFXの全銘柄のスワップレートを一覧で確認したいと思います。
スワップレートからスワップポイントを日本円換算する場合は、「TitanFXのスワップポイント計算方法」で紹介した計算方法を参考にしてみてください。
FX通貨ペア
ロング | ショート | ロング | ショート | ||
AUDCAD | -2.01 | -1.88 | AUDCHF | 1.83 | -4.8 |
AUDJPY | 1.96 | -5.32 | AUDNZD | -4.27 | -1.36 |
AUDSGD | -4.19 | -2.3 | AUDUSD | -3.21 | -2.61 |
CADCHF | 2.94 | -6.06 | CADJPY | 3.64 | -7.12 |
CHFJPY | -1.72 | -2.83 | CHFSGD | -11.54 | 2.28 |
CNHJPY | 0.53 | -1.31 | EURAUD | -8.64 | 2.2 |
EURCAD | -9.39 | 3.35 | EURCHF | -2.47 | -3 |
EURCZK | -595.84 | 375.23 | EURGBP | -6.51 | 0.69 |
EURJPY | -3.08 | -1.99 | EURNOK | -68.18 | 29.98 |
EURNZD | -14.05 | 6.47 | EURPLN | -94.59 | 77.09 |
EURSEK | -40.03 | -1.7 | EURSGD | -13.17 | 2.8 |
EURTRY | -1525.49 | 301.61 | EURUSD | -7.69 | 3.13 |
EURZAR | -308.86 | 155.04 | GBPAUD | -2.77 | -8.8 |
GBPCAD | -4.58 | -6.28 | GBPCHF | 1.48 | -11.4 |
GBPJPY | 3.6 | -12.89 | GBPNOK | -28.9 | -41.52 |
GBPNZD | -6.63 | -2.35 | GBPSEK | 5.65 | -81.7 |
GBPSGD | -6.17 | -5.41 | GBPTRY | -770.19 | 441.74 |
GBPUSD | -4.01 | -4.27 | MXNJPY | 1.35 | -1.93 |
NOKJPY | 0.36 | -0.91 | NOKSEK | 1.86 | -6.24 |
NZDCAD | -1.77 | -3.25 | NZDCHF | 1.27 | -5.22 |
NZDJPY | 3.35 | -5.95 | NZDUSD | -1.97 | -2 |
SEKJPY | -0.05 | -0.47 | SGDJPY | 2.88 | -8.46 |
THBJPY | -1.91 | -1.17 | USDCAD | -1.28 | -4.79 |
USDCHF | 3.68 | -8.5 | USDCNH | -5.3 | -25.8 |
USDCZK | -413.61 | 264.39 | USDJPY | 4.62 | -10.78 |
USDMXN | -49.16 | 20.12 | USDNOK | -4.18 | -29.54 |
USDPLN | -61.69 | 46.51 | USDRUB | -2570.26 | 535.2 |
USDSEK | 24.3 | -61.17 | USDSGD | -3.7 | -5.44 |
USDTHB | -737.01 | -1839.01 | USDTRY | -548.5 | 444 |
USDZAR | -192.58 | 55.22 | ZARJPY | 0.78 | -1.56 |
仮想通貨CFD
仮想通貨CFDでは、基本的にすべての銘柄で同じスワップレートとなっています。
ロング | ショート | |
仮想通貨CFD | -25 | -15 |
エネルギー
ロング | ショート | |
XBRUSD | -1.57 | -0.15 |
XTIUSD | -1.9 | 0.35 |
UKOUSD | -1.57 | -0.15 |
USOUSD | -1.9 | 0.35 |
XNGUSD | -1.35 | 0.86 |
貴金属
ロング | ショート | |
XAUEUR | -0.24 | -6.77 |
XAUUSD | -11.39 | 3.68 |
XAUAUD | -12.16 | 0.57 |
XAUCHF | -1.98 | -5.99 |
XAUGBP | -8.32 | 2.02 |
XAUJPY | -0.99 | -8.43 |
XAGEUR | -0.17 | -0.86 |
XAGUSD | -1.39 | 0.36 |
XAGAUD | -1.65 | -0.02 |
XPDUSD | -11.38 | -1.51 |
XPTUSD | -11.38 | -5.09 |
株価指数CFD
ロング | ショート | ロング | ショート | ||
AUS200 | -7.01 | -0.52 | CAN60 | -1.81 | -1.17 |
CN50 | -15.45 | -1.07 | EUSTX50 | -1.9 | -3.04 |
FRA40 | -2.54 | -4.5 | GER30 | -8.78 | -13.13 |
HK50 | -15.59 | -4.7 | HSCEI | -6.14 | -2.31 |
IND50 | -26.72 | -11.65 | JPN225 | -11.88 | -12.19 |
NAS100 | -12.51 | -0.8 | NETH25 | -1.18 | -1.39 |
SING30 | -1.27 | -0.98 | SWISS20 | -4.28 | -6.66 |
TWFTSE | -1.86 | -1.28 | UK100 | -8.5 | -3.65 |
US2000 | -2.73 | -0.74 | US30 | -30.35 | -2.89 |
US500 | -4.79 | -0.42 | USDX | -17.46 | -22.56 |
VIX | -3.3 | -3.97 |
米国株式
米国株式は、専用の口座タイプである「株式CFD取引口座」を追加開設することで取引できます。
また米国株式では、基本的にすべての銘柄で同じスワップレートとなっています。
ロング | ショート | |
米国株式 | -2.73 | -2.27 |
TitanFXのスワップポイント確認方法
ここからは、TitanFXのリアルタイムのスワップレートを確認する方法を見ていきたいと思います。
TitanFXは、公式サイト内でスワップレートの掲載をしていないため、MT4/MT5から確認する必要があります。
MT4/MT5から確認する方法
MT4/MT5でスワップレートを確認するには、上部メニューの「表示」から、MT4の場合は「通貨ペアリスト」、MT5の場合は「銘柄」を選択します。
通貨ペアリスト(または銘柄)のウィンドウが開いたら、スワップレートを確認したい銘柄を選択しましょう。
銘柄の取引条件ウィンドウを少し下にスクロールすると、現在のスワップレートが記載されています。
TitanFXのスワップポイントでのルール・注意点
最後に、TitanFXのスワップポイントに関するルール・注意点を確認しましょう。
スワップポイントが3倍になる日は、銘柄によって異なる
通貨ペアの金利差などによるスワップポイントは、基本的に1日につき1日分がポジションをロールオーバーした際に口座に反映されます。しかしスワップは市場が閉場している土日の分も考慮する必要があり、その間のスワップポイントは別の取引日に反映させなければいけません。
取引が行われる月〜金のうち、どこかが合計3日分のスワップポイントが反映される日になりますが、それは以下のように銘柄によって異なっています。
- FX通貨ペア・貴金属=水曜日から木曜日への日付変更時
- エネルギー・仮想通貨CFD・株価指数CFD・米国株式=金曜日から土曜日への日付変更時
3日分と言うとお得な感じもしますが、基本的にスワップポイントはマイナスになる場合が多いので、あらかじめ念頭に置いておきたいですね。
まとめ
TitanFXでは公式サイト内でスワップポイントを掲示していないため、確認はMT4/MT5から行う必要がある点には注意しましょう。そのほか、スワップポイントが3倍になる日も銘柄ごとに違うため、そうした点も把握しておくと良いですね。
スワップポイントは、各国の金利差などをもとに変動する可能性があるので、取引する際は現在のスワップレートを確認してくださいね。
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