最大1,000倍(2022年6月14日より888倍から1,000倍に引き上げ)のレバレッジや豊富なボーナスなどにより、高い人気を誇るXM。グループ全体として世界各国でライセンスを取得し、様々な業界賞も受賞していることから、実績や信頼性においてもまさにトップクラスの海外FX業者と言えるでしょう。
実際に当サイトの海外FX業者総合ランキングでも、長年に渡り堂々の1位に君臨し続けており、多くのユーザーから支持されていることがうかがえますね。
そんなXMですが、いざ取引する際には、「スワップポイントで利益は上げられるのか?」または「スワップポイントによる損失はどれくらい発生するか?」ということが、気になるトレーダーも多いのではないでしょうか。スワップポイントは必ずしもプラスではなく、マイナスになる場合もあります。さらにXMでは、先物銘柄ではスワップポイントは発生しないので、そうした特徴も知っておきたいですね。
そこで本記事ではXMのスワップポイントについて、各銘柄のスワップポイント一覧や計算方法などを詳しく解説。毎週水曜日のポイント3倍ルールなどの注意点なども確認していくので、XMのスワップポイントについて知りたい人はぜひチェックしてみてください。
スワップポイントとは
FX通貨ペアなどにおけるスワップポイントとは、ペアになっている通貨の金利差調整分です。また株価指数でのスワップポイントは、指数の対象通貨の銀行間レートによって計算されています。
いずれの場合もXMでは、ポジションを保有したままサーバー時間で日付をまたぐ(ロールオーバー)時に発生し、自動的に取引口座へ反映される形になります。基本的にスワップポイントは、売り買いともにマイナスになりやすいのですが、高金利通貨と低金利通貨の組み合わせになっているFX通貨ペアの場合は、プラススワップが発生しやすくなりますね。
金利差の大きいペアの場合は、低金利通貨を売って高金利通貨を買う方向のポジションの場合にプラススワップを得られるため、為替差益を狙う取引とは別の取引方法として人気があります。
XMのスワップポイント計算方法
スワップポイントは、表示されているポイントを見るだけでは、何ロットの取引を行えば日本円換算してどれくらいのスワップポイントになるかは分からず、スワップ値から計算する必要があります。さらにスワップポイントの計算方法は、スワップタイプによって複数ある点にも注意が必要です。
ここからは、XMのスワップポイント計算方法を銘柄ごとに見ていきましょう。
FX通貨ペアでのスワップポイント計算方法
XMのFX通貨ペアの場合、スワップタイプはポイントで表示されています。
ポイントによってスワップ値が表示されている場合、取引ロットによって日本円換算するには、以下のように計算します。
契約サイズ×ロット数×最小ポイント×スワップ値×決済通貨と日本円のレート
=円換算のスワップポイント
計算例1)ドル円で1ロットロングした場合のスワップポイント
100000(契約サイズ)×1(ロット数)×0.001(最小ポイント)×0.52(スワップ値)
=52円(1日のスワップポイント)
計算例2)ユーロドルで1ロットロングした場合のスワップポイント
100000(契約サイズ)×1(ロット数)×0.00001(最小ポイント)×-7.28(スワップ値)×132(米ドルと日本円のレート)
=-960円(1日のスワップポイント)
上の2つの計算例の通り、「契約サイズ」は1ロットあたりの通貨単位である10万通貨、「最小ポイント」は各通貨ペアの小数点以下の桁数を計算に含めます。
また、ドル円の決済通貨は日本円なので、計算結果のスワップポイントも日本円ですが、ユーロドルの決済通貨は米ドルなので、計算されるスワップポイントを円換算するために、米ドルと日本円のレートを掛ける必要があります。
株価指数でのスワップポイント計算方法
XMの株価指数の場合、スワップタイプは通貨によって表示されています。
FX通貨ペアとはスワップタイプが異なるため、計算方法も違う点に注意したいですね。
スワップタイプが通貨で表示されている場合、取引ロットによって日本円換算するには、以下のように計算します。
ロット数×スワップ値×証拠金通貨と日本円のレート
=円換算のスワップポイント
計算例1)JP225Cash(日経225現物)を100ロットロングした場合のスワップポイント
100(ロット数)×-2.28(スワップ値)
=-228円(1日のスワップポイント)
計算例2)US100Cash(ナスダック現物)を100ロットショートした場合のスワップポイント
100(ロット数)×-0.78(スワップ値)×132(ワップタイプの通貨と日本円のレート)
=-10,296円(1日のスワップポイント)
日経225以外のスワップポイントを日本円に換算する場合、ワップタイプに表記されている証拠金通貨と日本円のレートを掛け合わせる必要があります。
株価指数の1ロットは、日経225では1円、ナスダックでは1ドルなどとなっており、FXとは違って1ロットのサイズが銘柄ごとに異なる点にも注意したいですね。
ゴールド/シルバーでのスワップポイント計算方法
XMの貴金属の場合、スワップタイプはFXと同じくポイントで表示されています。
そのため、計算はFXのスワップポイントと同じようにできますね。
計算例1)ゴールドで1ロットロングした場合のスワップポイント
100(契約サイズ)×1(ロット数)×0.01(最小ポイント)×-8.7(スワップ値)×132(米ドルと日本円のレート)
=-1,148円(1日のスワップポイント)
例えばゴールドの場合、1ロットあたりの契約サイズは100オンス、最小ポイントは小数点2桁なので、FXとは用いる数値が少し違う点に注意しましょう。銘柄ごとの契約サイズや小数桁数は、MT4の「通貨ペアリスト」、またはMT5の「銘柄」から確認できます。
ちなみにXMにはスワップ計算ツールをはじめとした、各種計算ツールが公式サイトに公開されています。スワップのほかに、証拠金やピップ値も必要項目を選択するだけで計算してくれる非常に便利なツール群ですので、計算が必要な際はぜひ利用するようにしましょう。
主な通貨ペアの日本円換算スワップポイント
取引される機会の多いメジャー通貨ペアや、プラススワップの大きい通貨ペアについては、特にスワップポイントに対する関心が高いのではないでしょうか。
ここからは、主要通貨ペアとプラススワップの大きい銘柄について、日本円換算したスワップポイントを順番に確認していきたいと思います。
メジャー通貨ペアのスワップポイント
まずは、取引機会の多い主要通貨ペアについて、2022年6月時点でのスワップポイントをもとに、1ロット(10万通貨)取引した場合の1日分のスワップポイントをまとめると以下のようになります。
ロングスワップ | ショートスワップ | |
EURUSD | -969円 | 189円 |
USDJPY | 52円 | -768円 |
GBPUSD | -448円 | -462円 |
AUDUSD | -328円 | -195円 |
USDCAD | -530円 | -201円 |
USDCHF | 199円 | -920円 |
EURJPY | -504円 | -264円 |
GBPJPY | -448円 | -461円 |
ユーロドルのショート、ドル円のロングではプラスのスワップポイントが発生していますが、それ以外のほとんどの通貨でマイナススワップになっています。
プラススワップが大きい通貨ペアトップ5
続いて、プラススワップが大きい上位5つの通貨ペアを確認しましょう。
ロングスワップ | ショートスワップ | |
EURRUB | -8,283円 | 6,415円 |
EURTRY | -12,401円 | 4,773円 |
USDRUB | -5,944円 | 4,194円 |
USDTRY | -8,837円 | 1,733円 |
EURZAR | -3,869円 | 1,698円 |
このほか、EURHUFの売りで1,456円、USDMXNの売りで1,342円、EURPLNの売りで1,313円なども、比較的プラススワップの大きい通貨ペアです。
いずれの通貨ペアでも、低金利通貨を売って高金利通貨を買う取引になるショートポジションでのみ、スワップポイントはプラスになっていますね
ロングの場合はより高いマイナススワップが発生するので、ポジションを持つ際はくれぐれも注意しましょう。
XMのスワップポイント一覧
ここからは、銘柄別にXMが提供する全スワップ値を一覧で見ていきたいと思います。
スワップポイントは2022年6月時点のものです。また、ここに掲載するスワップ値は日本円換算したものではないため、興味のある銘柄については個別にXMの計算ツールを使うなどして計算するようにしてください。
FX通貨ペア
ロングスワップ | ショートスワップ | ロングスワップ | ショートスワップ | ||
AUDCAD | -5.43 | -2.03 | AUDCHF | -0.45 | -5.25 |
AUDJPY | -1.53 | -6.23 | AUDNZD | -8.35 | -0.75 |
AUDUSD | -2.47 | -1.47 | CADCHF | 1.18 | -7.47 |
CADJPY | 0.23 | -8.77 | CHFJPY | -7.34 | -3.84 |
CHFSGD | -16.97 | -4.57 | EURAUD | -11.11 | -1.11 |
EURCAD | -12.65 | 1.55 | EURCHF | -3.78 | -4.68 |
EURDKK | -56.13 | -56.03 | EURGBP | -5.85 | 1.15 |
EURHKD | -78.91 | -47.41 | EURHUF | -98.88 | 39.82 |
EURJPY | -5.04 | -2.64 | EURNOK | -115.21 | -39.41 |
EURNZD | -17.57 | 4.03 | EURPLN | -111.24 | 42.26 |
EURRUB | -803.03 | 621.97 | EURSEK | -98.69 | -59.29 |
EURSGD | -16.71 | -5.51 | EURTRY | -1570.09 | 604.31 |
EURUSD | -7.28 | 1.42 | EURZAR | -447.49 | 196.41 |
GBPAUD | -5.92 | -8.32 | GBPCAD | -8.36 | -4.56 |
GBPCHF | 0.36 | -10.24 | GBPDKK | -26.78 | -103.78 |
GBPJPY | 0.77 | -9.73 | GBPNOK | -84.73 | -92.93 |
GBPNZD | -12.64 | -3.14 | GBPSEK | -63.79 | -119.99 |
GBPSGD | -12.55 | -13.35 | GBPUSD | -3.37 | -3.47 |
NZDCAD | -2.42 | -4.32 | NZDCHF | 1.69 | -6.81 |
NZDJPY | 1.25 | -8.25 | NZDSGD | -4.45 | -9.05 |
NZDUSD | -0.08 | -3.48 | SGDJPY | -6.95 | -7.02 |
USDCAD | -5 | -1.9 | USDCHF | 1.46 | -6.74 |
USDCNH | -6.42 | -3.62 | USDDKK | -22.72 | -81.82 |
USDHKD | -4.21 | -7.61 | USDHUF | -77.08 | 22.02 |
USDJPY | 0.52 | -7.68 | USDMXN | -492.36 | 197.64 |
USDNOK | -69.05 | -73.15 | USDPLN | -86.58 | 22.02 |
USDRUB | -576.29 | 406.71 | USDSEK | -52.81 | -96.61 |
USDSGD | -9.64 | -11.04 | USDTRY | -1119.1 | 219.5 |
USDZAR | -35.49 | 12.07 |
株価指数(現物指数CFD)
ロングスワップ | ショートスワップ | |
AUS200Cash | -0.66 | -0.53 |
EU50Cash | -0.25 | -0.37 |
FRA40Cash | -0.44 | -0.65 |
GER40Cash | -0.97 | -1.44 |
HK50Cash | -1.8 | -1.78 |
IT40Cash | -1.64 | -2.44 |
JP225Cash | -2.28 | -2.33 |
NETH25Cash | -0.05 | -0.07 |
SPAIN35Cash | -0.59 | -0.87 |
SWI20Cash | -0.74 | -1.2 |
UK100Cash | -0.83 | -0.43 |
US100Cash | -1.35 | -0.78 |
US30Cash | -3.5 | -2.03 |
US500Cash | -0.44 | -0.25 |
貴金属(ゴールド/シルバー)
ロングスワップ | ショートスワップ | |
GOLD | -8.7 | 3.63 |
SILVER | -1.47 | -0.33 |
XMにはスワップポイントが発生しない銘柄もある
XMでは、以下の銘柄での取引ではスワップポイントが発生しません。
- 株価指数(先物)
- コモディティ(商品)
- 一部の貴金属(パラジウム、プラチナ)
- エネルギー
- 仮想通貨CFD
XMの株価指数は、現物と先物の2種類があります。現物はスワップポイントが発生する代わりにスプレッドが狭めで、短期的な取引に向いています。一方先物は、スワップポイントが発生しない代わりにスプレッドはやや広めで限月が決められており、長期的な取引に向いているでしょう。
そのほか、コモディティ、パラジウムやプラチナ、エネルギーの銘柄もXMでは先物となっており、スワップポイントは発生しません。
またXMでは、仮想通貨CFDはゼロスワップの銘柄となっています。最大250倍のレバレッジに加え、24時間/週7日取引できるので、一般的な海外FX業者としては取引しやすい条件と言えますね。
XMのスワップポイント確認方法
ここからは、XMのリアルタイムのスワップポイントを確認する方法を見ていきたいと思います。
公式サイトから確認する方法と、MT4/MT5から確認する方法がありますので、順番に説明していきます。
XM公式サイトから確認する方法
XM公式サイトからスワップポイントを確認するには、ページ上部のメニューから「取引」を選択し、「取引商品」の中からスワップポイントを確認したい商品を選択します。
各銘柄の取引条件のページで、ロング/ショートスワップ値を確認できます。
MT4/MT5から確認する方法
MT4/MT5からスワップポイントを確認するには、各プラットフォームの上部メニューの中の「表示」から、MT4は「通貨ペアリスト」、MT5は「銘柄」を選択します。(今回はMT5でのやり方を見ていきます)
「銘柄」のウィンドウが表示されたら、確認したい銘柄が入っているフォルダを選択し、その中から銘柄を選択しましょう。
銘柄を選ぶと、画面下半分にその銘柄の詳しい取引条件が表示されるので、その中からスワップ値が確認できます。
XMのスワップポイントでのルール・注意点
最後は、XMのスワップポイントでのルール・注意点を確認したいと思います。
毎週水曜日は反映されるポイントが3倍になる
スワップポイントは基本的に、取引時間である平日(月〜金)の、サーバー時間での日付変更時に取引口座に反映されます。しかし実際は、土日の間もスワップポイントによる金利差調整は必要なので、2日分のスワップポイントも取引時間内に口座へ反映させなければいけません。
土日分のスワップポイントが口座へ反映されるタイミングが、XMでは水曜日から木曜日へ日付変更時となっており、この時だけは反映されるスワップポイントが3日分(通常の3倍)になります。
この3倍ルールは、土日のポジション保有の有無を問わず適用されます。プラススワップなら嬉しいですが、マイナススワップも同じく3倍になって反映されるため、理解しておくようにしましょう。
仮想通貨や先物CFD銘柄ではスワップポイントは発生しない
XMでは、仮想通貨や、限月のある先物CFD銘柄では、スワップポイントは発生しません。スワップポイントはマイナスになる場合がほとんどなので、スワップポイントがないことは、トレーダーにとっては助かることかも知れませんね。
ただし、株価指数では先物だけではなく現物もあり、現物の場合はスワップポイントが発生するため、注意と使い分けが必要です。株価指数の先物と現物は、以下のようにシンボルの違いがありますので、取引する際は注目してください。
先物 | 現物 | |
入っているフォルダ | MT4/MT5では「Futures(先物)」のフォルダに入っている | MT4/MT5では「Cash(現物)」のフォルダに入っている |
シンボル | 「JP225-SEP22」のようにシンボルに限月が追記されている | 「JP225Cash」のようにシンボルにCash(現物)と追記されている |
まとめ
XMのスワップルールはそれほど難しくはありませんが、以下の3つについては特に気をつけたいポイントと言えるでしょう。
- 銘柄によってスワップポイントの計算方法は異なる
- 水曜日から木曜日へのスワップポイントは3倍になる
- 先物銘柄や仮想通貨ではスワップポイントは発生しない
本記事では、スワップポイント一覧に加え、プラススワップの大きい通貨ペアなども紹介していますので、スワップ狙いのトレーダーはぜひ参考にしてください。ただしポイントは時期によって変動する点には十分に注意しましょう。
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