2009年に設立され、最大3000倍という脅威的なハイレバレッジやキャッシュバックキャンペーンなどで人気の高い海外FX業者FBS。グループ全体としてはベリーズやキプロスをはじめとした4つのライセンスを取得しており、業界賞の受賞歴も多く、信頼性の高い1社と言えるでしょう。
そんなFBSでは、FXや仮想通貨など幅広く取引が可能ですが、基本的にはすべての銘柄でロールオーバー時にスワップポイントが発生。さらに、水曜日は付与されるスワップポイントが3倍になるなどのルールがあります。
そこで本記事では、FBSのスワップポイントについて、日本円への換算方法や確認方法を分かりやすく解説。プラススワップの大きい銘柄なども紹介しているため、FBSでトレードを行う/検討している人は、ぜひチェックしてみてください。
スワップポイントとは
スワップポイントとは、ロールオーバー(ポジションを日をまたいで保有すること)の際に発生する、金利差やコストの調整分ですね。FXの場合は、各国の中央銀行が設定した金利に基づき、ペアになっている通貨の金利差調整分として発生しますが、それ以外の銘柄でも、金利や銀行間レートの調整としてスワップポイントは発生します。
同じ取引銘柄でも、買いポジションまたは売りポジションによってスワップポイントは異なります。しかし多くの場合、スワップポイントはプラスよりもマイナスになることが多いため、実際の取引の場面ではロールオーバーの際のコストとして捉えた方が良いでしょう。
ただし、高金利通貨と低金利通貨がペアになっている通貨ペアの場合、ポジションの方向によっては高いプラススワップが発生する場合もあります。そうした通貨ペアを利用したスワップポイント狙いの長期保有トレードができることも、FXの魅力ですね。
FBSのスワップポイント計算方法
ここからは、スワップポイントを日本円に換算する方法を確認したいと思います。
スワップのタイプにはいくつかの種類がありますが、FBSでは主に「ポイント」タイプと「パーセント表示」タイプが使われていますね。それぞれの計算方法を順番に説明していきたいと思います。
FX通貨ペアなど、スワップタイプが「ポイント」の場合の計算方法
FBSが扱う銘柄のうち、FX通貨ペア・金属・株価指数・エネルギー・仮想通貨では、スワップタイプは「ポイント」として表示されています。
スワップタイプが「ポイント」の場合、日本円への換算は以下のように計算します。
=円換算のスワップポイント
計算例1)USDJPYを1ロットロングした時のスワップポイント
100000(契約サイズ)×1(ロット数)×0.001(最小ポイント)×-2.31(スワップ値)
=-231円(1日のスワップポイント)
計算例2)US100を1ロットロングした時のスワップポイント
10(契約サイズ)×1(ロット数)×0.01(最小ポイント)×-85.91(スワップ値)×137(決済通貨と日本円のレート)
=約-1,176円(1日のスワップポイント)
契約サイズ(コントラクトサイズ)や、最小ポイント(少数桁)は、銘柄ごとに異なります。また、決済通貨が日本円以外の場合は、決済通貨と日本円のレートも計算に加えることで、日本円に換算することができますね。各銘柄の仕様は、MT4(通貨ペアリスト)やMT5(銘柄)から確認できます。
株式など、スワップタイプが「パーセント表示」の場合の計算方法
FBSではほとんどの銘柄のスワップタイプが「ポイント」ですが、株式ではスワップタイプが「パーセント表示」となっています。
スワップタイプが「パーセント表示」の場合、FBSでは日本円への換算は以下のように計算します。
=円換算のスワップポイント
計算例1)GOOGLEを1ロットロングした時のスワップポイント
100(契約サイズ)×1(ロット数)×-2.58(スワップ値)÷100×114(計算する銘柄の価格)÷360×137(決済通貨と日本円のレート)
=約-112円(1日のスワップポイント)
主な通貨ペアの日本円換算スワップポイント
ここからは、取引機会の多い通貨ペアの日本円換算スワップポイントを確認したいと思います。
メジャー通貨ペアなどの通貨ペアと、プラススワップの大きい通貨ペアについて、順番に見ていきましょう。
メジャー通貨ペアの日本円換算スワップポイント
最初は、メジャー通貨ペアや人気のクロス円通貨ペアの日本円換算スワップポイントです。
2022年7月22日のスワップをもとに、1ロット取引をした場合の1日分のスワップポイントを計算し表にまとめると以下のようになりますね。
ロング | ショート | |
ERUUSD | -872円 | -94円 |
USDJPY | -231円 | -434円 |
GBPUSD | -596円 | -530円 |
AUDUSD | -369円 | -337円 |
USDCAD | -319円 | -377円 |
USDCHF | 3円 | -984円 |
EURJPY | -691円 | -300円 |
GBPJPY | -340円 | -556円 |
今回の8通貨ペアでロング/ショートを問わずスワップポイントの平均は-440円ほどとなっています。ここからも基本的にスワップポイントは、ロールオーバー時のコストであることがわかりますね。
ただしこれはFBS特有のデメリットではなく、一般的にどのFX業者でも同じことが言えます。
プラススワップの大きい通貨ペア・トップ4
続いて、FBSでプラススワップの大きい通貨ペアの上位4通貨ペアを確認したいと思います。
以下は、2022年7月22日のスワップをもとに、1ロット取引をした場合の1日分のスワップポイントを計算し表にしたものです。
ロング | ショート | |
USDMXN | -1,153円 | 724円 |
USDZAR | -1,321円 | 429円 |
EURTRY | -3,341円 | 123円 |
USDTRY | -2,965円 | 87円 |
一般的に、高金利通貨と低金利通貨の組み合わせとなる通貨ペアでは、高いプラススワップが付く場合も多いですが、確認した限りではFBSではそのような傾向は見られません。
ちなみに、今回FBSで高スワップランキング1位のUSDMXNと、海外FXで高いプラススワップがつきやすいEURTRYについて、同じ日の他社のスワップポイントも比較すると以下のようになります。
USDMXN | EURTRY | |
FBS | +724円(ショート) | +123円(ショート) |
XM | +1,502円(ショート) | +3,035円(ショート) |
GEMFOREX | +1,099円(ショート) | +12,105円(ショート) |
Axiory | +2,064円(ショート) | +6,193円(ショート) |
スワップポイントは各国通貨の金利に基づいて決められていますが、実際にユーザーに向けて提供されるスワップポイントの設定は、FX業者によって大きく異なります。
スワップポイント狙いの長期保有トレードをする場合は、より有利なスワップポイントを提供している業者を選ぶようにしましょう。
海外FX業者のスワップポイント比較や高いスワップポイントが設定されているおすすめ業者は下記に詳しくまとめています。
FBSのスワップポイント一覧
ここからは、参考情報として2022年8月時点の各銘柄のスワップを一覧表で掲載します。ただしスワップは日々変動していくため、実際に取引する場合はリアルタイムのスワップポイントを確認するようにしましょう。
FX通貨ペア
ロング | ショート | ロング | ショート | ||
AUDCAD | -3.99 | -4.21 | AUDCHF | 0.01 | -6.19 |
AUDJPY | -2.18 | -4.14 | AUDNZD | -5.38 | -3.42 |
AUDUSD | -2.69 | -2.46 | CADCHF | -0.03 | -5.25 |
CADJPY | -2.09 | -4.87 | CHFJPY | -7.6 | -1.11 |
CNHJPY | -14.58 | -3.54 | EURAUD | -9.98 | -1.6 |
EURCAD | -9.96 | -1.4 | EURCHF | -3 | -5.36 |
EURCNH | -9.01 | -1.67 | EURGBP | -5.1 | -0.87 |
EURJPY | -6.91 | -2.75 | EURNZD | -12.88 | -1.23 |
EURTRY | -43 | 1.59 | EURUSD | -6.37 | -0.69 |
GBPAUD | -7.43 | -6.5 | GBPCAD | -7.07 | -6.18 |
GBPCHF | -0.45 | -9.2 | GBPJPY | -3.4 | -5.56 |
GBPNZD | -8.5 | -6.5 | GBPUSD | -4.35 | -3.87 |
NZDCAD | -2.9 | -4.54 | NZDCHF | 0.06 | -7 |
NZDJPY | -1.68 | -4.8 | NZDUSD | -2.98 | -3.11 |
USDBRL | -58.99 | -3.15 | USDCAD | -3.01 | -3.56 |
USDCHF | 0.02 | -6.93 | USDCNH | -9.54 | -1.81 |
USDJPY | -2.31 | -4.34 | USDMXN | -17.32 | 10.88 |
USDRUB | -118.1 | -96.53 | USDTRY | -38.16 | 1.12 |
USDZAR | -16.36 | 5.31 |
金属
ロング | ショート | |
XAUUSD | -2.12 | -1.35 |
XAGUSD | -1.77 | -1.24 |
株価指数
ロング | ショート | |
AU200 | -42.69 | -42.46 |
DE30 | -77.51 | -137.45 |
ES35 | -362.31 | -410.5 |
EU50 | -15.21 | -30.58 |
FR40 | -24 | -48.29 |
HK50 | -179.86 | -158.56 |
JP225 | -6.2 | -7 |
UK100 | -40.76 | -43.31 |
US100 | -85.91 | -117.2 |
US30 | -243.74 | -237.2 |
US500 | -21.53 | -38.42 |
エネルギー
ロング | ショート | |
XBRUSD | -7.74 | -6.28 |
XNGUSD | -6.42 | -6.94 |
XTIUSD | -8.55 | -6.73 |
株式
FBSでは、120種類を超える株式を取引可能です。株式のスワップポイントは銘柄ごとではなく、以下のように米国株、英国株のように国ごとに分けられています。
ロング | ショート | |
アメリカ株 | -2.58 | -2.42 |
イギリス株 | -2.55 | -2.45 |
ドイツ株 | -1.932 | -3.068 |
仮想通貨
FBSの仮想通貨口座では、110種類を超える各種仮想通貨ペアが取引可能です。
ここでは、仮想通貨と法定通貨のペアについて確認したいと思います。
ロング | ショート | ロング | ショート | ||
ADAUSD.cc | -44 | -44 | ALGUSD.cc | -4 | -4 |
AVAUSD.cc | -2 | -2 | BATUSD.cc | -38 | -38 |
BCHUSD.cc | -106 | -106 | BNBUSD.cc | -240 | -240 |
BTCUSD.cc | -21004 | -21004 | DOGUSD.cc | -6 | -6 |
DOTUSD.cc | -6 | -6 | DSHUSD.cc | -44 | -44 |
EOSUSD.cc | -10 | -10 | ETCUSD.cc | -14 | -14 |
ETHUSD.cc | -1120 | -1120 | FILUSD.cc | -2 | -2 |
IOTUSD.cc | -2 | -2 | LNKUSD.cc | -638 | -638 |
LTCUSD.cc | -5132 | -5132 | MKRUSD.cc | -88 | -88 |
MTCUSD.cc | -58 | -58 | NEOUSD.cc | -2 | -2 |
OMGUSD.cc | -2 | -2 | SHBUSD.cc | -2 | -2 |
SOLUSD.cc | -36 | -36 | TRXUSD.cc | -6 | -6 |
UNIUSD.cc | -58 | -58 | VECUSD.cc | -2 | -2 |
XLMUSD.cc | -10 | -10 | XMRUSD.cc | -132 | -132 |
XRPUSD.cc | -34 | -34 | ZECUSD.cc | -56 | -56 |
その他の仮想通貨のスワップポイントは、FBS公式サイトのメニューより「取引」→「取引商品」→「仮想通貨」と進めば確認できます。
FBSのスワップポイント確認方法
ここからは、FBSのリアルタイムスワップを確認する方法を見ていきましょう。
FBS公式サイトから確認する方法と、MT4/MT5から確認する方法を、順番に説明したいと思います。
FBS公式サイトから確認する方法
FBS公式サイトから現在のスワップポイントを確認するには、サイト上部のメニューから「取引」を選択し、その中の「取引商品」からスワップポイントを確認したい銘柄を選びましょう。
各銘柄の一覧ページが開き、その中にロング/ショートスワップが記載されています。
この時、選択する口座タイプによって取引可能な銘柄が異なる点には注意してください。
MT4/MT5から確認する方法
取引ツールであるMT4やMT5からも、現在のスワップポイントを確認できます。
MT4の場合は「表示→通貨ペアリスト」、MT5の場合は「表示→銘柄」から確認できますが、今回はMT5での確認方法を見ていきます。
まずは、上部メニューの「表示」から「銘柄」を選択しましょう。
銘柄を選択し、銘柄の詳細エリアを下にスクロールすると、現時点のスワップを確認できます。
FBSのスワップポイントでのルール・注意点
最後は、FBSのスワップポイントに関するルールや注意点を確認していきましょう。
水曜日はスワップポイントが3倍になる
通常、スワップポイントは1日に1日分が口座へ反映されます。しかし、水曜日から木曜日へのロールオーバーのタイミングでは、通常の3倍(3日分)のスワップポイントが反映されます。
これは、市場が閉場している土日分に発生している金利差調整を考慮するためですね。3倍のスワップポイントは、土日のポジション保有履歴などは関係なく、水曜日にロールオーバーするポジションに対して、付与または支払いとなる点に注意しましょう。
公式サイトの計算機でスワップポイントを確認できる
FBSでは、公式サイト内に計算機を用意しており、取引可能なすべての銘柄の計算に対応しています。この計算機を利用することで、指定したロットでの1日分のスワップポイントを簡単に確認できます。
利用するには、FBS公式サイトの上部メニューから「取引」を開き、その中の「ファイナンシャル」中にある「トレーダーの計算機」を開きます。
利用方法は単純で、アカウントの種類(口座タイプ)や、取引銘柄、ロットサイズなどを指定して、最後に「計算する」をクリックするだけ。計算結果はページ下部に表示されます。
ただし、計算できる通貨はUSD/EUR/USDTのみとなっており、日本円にするには計算しなおす必要があります。
イスラム教徒のユーザーのためにスワップフリーオプションも用意されている
FBSでは、イスラム教の教えに配慮して、取引によって金利の発生しない「スワップフリーオプション」も用意しています。
ただしFBSのスワップフリーオプションは、イスラム教徒のみが利用できるサービスとなっています。サービスの利用を希望する場合は、カスタマーサポートへ問い合わせるようにしましょう。
まとめ
スワップポイントと言うと、ポジションを長期保有するスワップ狙いのトレードが注目されることが多いですが、FBSの場合は高金利通貨を含む通貨ペアでもそれほど高いプラススワップが設定されていない場合があります。この辺りは取引の際に十分に確認したいポイントと言えますね。
FBSは公式サイト内にある計算機で、簡単にスワップポイントを計算できるため、スワップを確認する場合はそうしたサービスもぜひ利用するようにしましょう。
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