驚異の最大21億倍というほぼ無制限のレバレッジを提供していることに加え、全口座におけるスワップフリーオプションの提供など、独自路線により他の海外FX業者とは一線を画すブローカーであるExness。その設立は2008年と比較的古く、セーシェル金融庁など世界各国のライセンスも取得して運営されていることから、スペックの派手さだけではなく信頼性も高いブローカーですね。
EAの使用を始めとした取引制限がない点もExnessの魅力であり、もちろんスキャルピングも自由に行えます。利用できる口座タイプは、スプレッドや手数料が異なる全4タイプですが、いずれもスプレッドは狭く、トレーダーのスタイルに応じた幅広い取引が可能ですね。
そこで本記事ではそんなExnessのスキャルピングについて、メリットなどを分かりやすく解説。口座タイプごとのおすすめポイント、そして注意点なども詳しくまとめていますので、スキャルピングでExnessを利用しようと考えているトレーダーはぜひ参考にしてください。
Exnessでは取引制限がなくスキャルピングも可能
Exnessでは、スキャルピングやEAの利用に一切制限がなく、さらに取引数量の制限もほとんどない点も大きな特徴と言えるでしょう。すべての口座タイプで1ロットあたりの最大取引量は200ロット、そしてMT5口座の場合の保有可能なポジション数は無制限(MT4口座の場合は最大1,000まで)となっています。
取引量や回数が多くなりがちなスキャルピングですが、裁量トレーダーはもちろん、システムトレーダーでも、この口座スペックであれば安心して利用することができますね。
Exnessでスキャルピングをするメリット
Exnessはボーナスキャンペーンを行わない代わりに、低スプレッドによるコスト節約を重視している海外FX業者です。そのため、スキャルピングとの相性は良いと言えますね。
ここからは、Exnessでスキャルピングをするメリットについて見ていきたいと思います。
Exnessでは非常に狭いスプレッドで取引可能
スキャルピングは取引回数が多くなりやすいトレード方法であり、そのため1回の取引ごとに発生するスプレッドなどのコストを抑えることは非常に重要と言えるでしょう。
以下はExnessにおける主要通貨での平均スプレッドと取引手数料の一覧表です。
(カッコ内は取引手数料を含む実質的なスプレッド)
スタンダード口座 | ロースプレッド口座 | ゼロ口座 | プロ口座 | |
EURUSD | 1.1pips | 0.1pips(0.8pips) | 0.1pips(0.8pips) | 0.6pips |
USDJPY | 1.1pips | 0.1pips(0.8pips) | 0.1pips(0.8pips) | 0.7pips |
GBPUSD | 1.4pips | 0.2pips(0.9pips) | 0.1pips(1pips) | 0.8pips |
EURJPY | 2.2pips | 0.4pips(1.3pips) | 0.4pips(1.4pips) | 1.3pips |
Exnessが提供している4つの口座タイプは、それぞれ他社の同じカテゴリーの口座タイプと比較してもスプレッドは狭い方に分類されるため、スキャルピングに適していると言えるでしょう。
Exnessのレバレッジは最大で無制限(21億倍)
Exnessでは条件を満たすことにより、口座の最大レバレッジを無制限(21億倍)にしてトレードすることができます。レバレッジが無制限にあるということは、ポジションを持つための必要証拠金が限りなくゼロに近づくことを意味し、非常に資金効率が良い取引が可能になりますね。
Exnessで無制限のレバレッジを利用するための条件は以下のようになっています。
- 取引口座の口座設定で、最大レバレッジを無制限にしておく
- 取引口座の有効証拠金を1,000ドル未満にしておく
- アカウント内のすべての口座で合計して、10回以上の取引、および5ロット 以上の取引を決済すること
無制限レバレッジを活用した高い実効レバレッジによるアグレッシブなスキャルピングでは、少ない資金を短期間で爆発的に増やせる可能性がありますね。
ロスカット水準0%で、証拠金を最大限まで使える
無制限のレバレッジに加えて、Exnessの隠れた特徴がロスカット水準が0%に設定されていることですね。ロスカット水準0%ということは、「ロスカットがない=証拠金維持率の低下による自動的な決済がない」ことを意味しており、文字通り証拠金をフル活用して取引ができます。
ロスカットがないとは言っても、ゼロカットによる保証はもちろんあります。口座残高以上の損失がもし出ても、ユーザーには追証は求められません。
ちなみにロスカット水準0%の海外FX業者はほとんどなく、Exnessの他にはiFOREXが該当します。
比較的簡単な条件でVPSを利用できる
スキャルピングではスプレッドの狭さだけではなく、より速く安定した約定も求められます。可能な限りこの約定力を高めようと思った場合に、利用を検討すべきなのがExnessの無料VPSサービスではないでしょうか。
VPSとは「Virtual Private Server」の略でレンタルサーバーの一種であり、FX取引の場合は、仮想サーバー上にMT4/MT5をインストールして取引を行うことになります。
ExnessのVPSの主な特徴を挙げると、以下のようになりますね。
- 取引サーバーと同じデータセンターに置かれているため、安定して高速の約定(0.4~1.25ミリ秒)が可能
- VPSではサーバー上のMT4/MT5が休みなく稼働させることができるため、EAを使った自動売買でも自分のPCをつけっぱなしにする必要がない
- 家庭のPCでは起こりうる停電などのトラブルを避けられる
- MacOSやLinuxからでも、動作が安定しているWindows版MT4/MT5にアクセスできる
Exnessでは、下記のような条件を満たすことでVPSを無料利用できます。
- 申込み時点で、累積入金額が500ドル以上あること
- 申込み時に100ドル以上の余剰証拠金があること
- 利用期間中、100ドル以上の余剰証拠金が常にあること
多くの海外FX業者では、VPSを無料で利用するためには、ある程度高い条件を課しているのですが、それから比べるとExnessの無料VPSを利用するハードルは驚くほど低いと言えるでしょう。
特にEAによるスキャルピングを本格的に行いたい場合、VPSの利用は必須とも言えます。スキャルピングEAを活用するようなシステムトレーダーにとって、このExnessのVPSサービスは非常に魅力的ではないでしょうか。
Exnessのスキャルピングでおすすめの口座タイプ
ここからは、Exnessでスキャルピングをする際の口座タイプ選びのヒントを、取引コストやスペックなどから説明していきたい思います。
プロ口座はExnessでもっとも取引コストが小さい
Exnessのプロ口座は、スプレッド自体は低スプレッド口座としては狭い方ではありません。しかしながら、取引手数料が発生しないということを考えると、合計の取引コストを重視するトレーダーに最適の口座タイプと言えるでしょう。
平均的なスプレッドではユーロドルで0.6pips、ドル円で0.7pipsなどとなっており、他社の低スプレッド口座タイプと比較しても、競争力のある低コスト取引ができますね。
注意しておきたいのは、プロ口座はExnessが提供する口座タイプの中では唯一、仮想通貨を除くすべての銘柄で「即時約定」が行われるということ。即時約定では、トレーダーが出した注文価格でブローカーが約定させる方法で、狙った価格で注文できるメリットがある反面、注文する瞬間にレートが変動すると約定は見送られ、リクオートが発生する場合があります。
スプレッドの狭さや取引コストの小ささは魅力ですが、注文方式には特徴があり、経験のあるトレーダーに向いている口座タイプですね。
ロースプレッド口座とゼロ口座は、非常に狭いスプレッドで取引可能
ロースプレッド口座とゼロ口座は共に、スプレッドに加えて取引手数料が必要な口座タイプですね。どちらも低コスト取引が可能な口座タイプですが、下記のようにスプレッドと取引手数料の特徴に違いがあります。
口座タイプ | ロースプレッド口座 | ゼロ口座 |
スプレッド | 主要通貨ペアで最小0pips | 上位30通貨ペアで、1日の95%が0pips その他の銘柄でも、1日の50%が0pips |
取引手数料 | 1ロットあたり往復6ドル | ユーロドル、ドル円などでは、1ロットあたり往復7ドル そのほかポンドドルは9ドル、ユーロ円は10ドルなど、銘柄によって異なる |
ロースプレッド口座は、極狭のスプレッドに加えて往復で6ドルの取引手数料が必要です。一方のゼロ口座は、主要時間帯のほとんどのタイミングで、スプレッド0pipsの取引が可能な口座タイプですね。その代わりに取引手数料の設定はロースプレッド口座よりやや高く、さらに銘柄ごとにも異なります。
合計の取引コストとしては、両者とも同じくらいになる場合も多いので、どちらを選択するかは、トレーダーのスタイルや好みによるでしょう。
約定方式に関しては、ロースプレッド口座、ゼロ口座共に「成行約定」となっています。
成行約定では、トレーダーの注文は、コンマ数秒以内に市場にて約定されます。プロ口座の即時約定に対してこの成行約定はリクオートが発生せず、ほぼ100%の約定が可能である点がメリットですが、スリッページが発生する場合もある方法になります。
スタンダード口座は手数料不要で取引可能
スタンダード口座は、手数料不要で取引可能な、初心者にとっても使いやすい口座タイプです。一般的にはスプレッドの狭さは期待できないスタンダード口座ですが、Exnessの場合はユーロドルなどで平均1.1pipsと、他業者のスタンダード口座を比較しても狭いスプレッドを提供している点が魅力と言えるでしょう。
スタンダード口座の約定方式も、ロースプレッド口座とゼロ口座と同じ「成行約定」となっています。
Exnessでスキャルピングをする際の注意点
最後に、Exnessでスキャルピングをする際の注意点を確認していきたいと思います。
プロ口座は即時約定方式のため、リクオートの可能性あり
Exnessの中で最も少ないコストで取引できるプロ口座ですが、即時約定である点には注意が必要です。
プロ口座の即時約定方式は、Exnessがトレーダーの注文した価格で約定させるか、それ以外の価格ではまったく約定させない方式になります。トレーダーの注文した価格で約定させようとした瞬間にレートが動いた場合には、以下のようなリクオート画面が表示され、トレーダーは示されたレートで約定するか、拒否するかを決める形になります。
このようなリクオートを避けようと思った場合、注文画面で閾値を変更するのが有効と言えるでしょう。注文画面からの閾値の変更は、以下のように行えます。
- 「提示価格との価格誤差を有効にする」にチェックを入れる
- 下部の入力欄に、価格誤差のpips幅を入力する
設定した閾値の範囲内であれば、リクオートを起こさずに約定させることが可能です。
Exnessが定める禁止行為に注意
Exnessでは、スキャルピングやEAの利用に制限がないばかりでなく、その他一般的な海外FXでは禁止とされているような取引方法でも、禁止されていない場合があります。
Exnessでは取引方法を「分析と取引のタイミングを決めるご自身のアプローチ」と定義しており、例えば、他口座間の両建てや裁定取引も禁止ではありません。(※他の海外FX業者では他口座間の両建ては禁止しているため、Exnessでできる他口座間の両建ては、事実上同じアカウント内の口座に限ると考えた方が良いでしょう。)
ただし、不正なソフトウェア操作や違法行為、または不正な口座開設や口座利用など、Exnessの判断により禁止とされる行為は存在します。そうした行為を行なった場合は、出金拒否などのペナルティが課せられる危険がありますね。
スキャルピングの手法は多様ですが、取引方法の定義を超えて不法と思われるような取引の仕方は、避けた方が良いでしょう。
まとめ
Exnessは取引方法の制限が極めて少ない海外FX業者であり、スキャルピングについても問題なく行えます。提供している4つの口座タイプは、スプレッド・取引手数料・約定方式の面で特徴がありますが、低コスト取引が可能という点では共通しており、スキャルピングのスタイルに応じて選択可能ですね。
さらにExnessの特徴として、無料VPSを利用する条件が他社と比較しても極めて低いことが挙げられます。VPSを利用することで、裁量トレーダーにとってはより安定して高速の約定が期待でき、システムトレーダーにとってはEAを利用した自動売買を楽に行えるでしょう。
自分にあったスキャルピング環境を探している人は、Exnessの利用も検討してみてはいかがでしょうか。
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