定期的な豪華キャンペーンの開催などにより人気を集めている海外FX業者BigBoss。セントビンセント及びグレナディーン諸島のライセンスを取得し、2013年からサービスを提供しているブローカーです。
そんなBigBossですが、どちらかと言うとボーナスによるコスト削減を提供するタイプの業者になり、スプレッド幅そのものは海外FXの中では平均的と言えるでしょう。ただ、仮想通貨(暗号通貨)ペアのスプレッドは他社と比べても狭いため、その点は注目すべきポイントですね。
本記事ではBigBossのスプレッドについて、基本的な特徴をはじめ、口座タイプ別の実測平均スプレッドや、他社の平均スプレッド比較などを通して、詳しく解説していきます。
BigBossのスプレッドの特徴
まず最初に、BigBossのスプレッドの特徴を確認したいと思います。スプレッドの種類や、取引コストなどを見ていきましょう。
BigBossのスプレッドは変動制
BigBossでは、スタンダード口座とプロスプレッド口座の2つの口座タイプを提供していますが、いずれの口座タイプもスプレッドは変動制となっています。
変動制スプレッドでは、相場の状況によって細かくスプレッド幅が変化します。東京、ロンドン、ニューヨークといった主要市場が開場している時間帯では、平均的に狭いスプレッドで取引ができますね。
ただし、変動制スプレッドでは、日本時間で早朝7時前後(夏時間では6時前後)の流動性が低い時間帯では、スプレッドは通常よりも拡大します。また注目される経済指標発表のタイミングでも、スプレッドが広がる場合があります。
こうした点は、原則固定スプレッドでも同様ですが、スプレッドの基本的な注意点として押さえておきたいですね。
仮想通貨(暗号通貨)ペアのスプレッドは業界最狭レベル
BigBossは、どちらかと言うとボーナスキャンペーンによるコスト還元が魅力の海外FX業者のため、スプレッドの狭さをアピールする他業者に比べると、全体的にスプレッドはやや広めになります。
しかし仮想通貨(暗号通貨)ペアでは、BigBossは業界最狭レベルのスプレッドを提供していますね。具体的な平均スプレッドとしては、BTCUSDTで189pipsなどとなっており、仮想通貨取引所系の海外FX業者と比べても引けを取りません。
BigBossの仮想通貨(暗号通貨)取引では、最大レバレッジは50倍、そして多くの仮想通貨(暗号通貨)ペアで1ポジションあたりの最大取引量は1ロットと制限はありますが、小規模取引の際は、スプレッドの狭さは魅力的ではないでしょうか。
ボーナスにより取引コストの削減が可能
BigBossが常時開催しているキャンペーンとして、「取引ボーナス」という制度があります。これは、指定の銘柄を取引した場合に、取引量に応じたボーナスが還元されるというもの。スタンダード口座とプロスプレッド口座などが対象になっています。
FXメジャー/マイナー通貨ペアの場合は、1ロット取引あたり最大4ドルのボーナス還元(小数点以下のロット数は切り捨て)。そして仮想通貨(暗号通貨)CFDの場合は、「10万ドルの取引あたり5ドル」のレートで、1ロット取引ごとにボーナス還元がされます。
こうしたボーナスにはスプレッドを縮小させる効果があるため、実質的な取引コストはより低くなります。
BigBossの口座タイプ別平均スプレッド
ここからは、BigBossの口座タイプごとに、実測の平均スプレッドを見ていきたいと思います。BigBossでは公式サイト内で平均スプレッドなどを掲載していないため、ぜひ参考にしてみてください。
スタンダード口座の平均スプレッド
BigBossのスタンダード口座は、取引手数料がかからずスプレッドだけで取引できる口座タイプになります。FX通貨ペアなどに加えて、仮想通貨(暗号通貨)ペアも取引できるのが、このスタンダード口座のメリットですね。
以下は主な銘柄での平均スプレッドです。
FX通貨ペア
平均スプレッド | |
EURUSD | 1.4pips |
USDJPY | 1.4pips |
GBPUSD | 1.7pips |
AUDUSD | 2.3pips |
USDCAD | 2pips |
USDCHF | 1.5pips |
EURJPY | 1.6pips |
GBPJPY | 2.3pips |
仮想通貨(暗号通貨)ペア
平均スプレッド | |
BTCUSDT | 189pips |
ETHUSDT | 174pips |
XRPUSDT | 1.3pips |
※USDT(テザー)は米ドルと等価となるように連動しているペッグ通貨です。他の海外FX業者では「BTCUSD」などが一般的ですが、BigBossの場合は「BTCUSDT」で同様の取引ができます。
プロスプレッド口座の平均スプレッド
BigBossのプロスプレッド口座は、ECN方式による低スプレッド口座です。1ロットの往復取引あたり9ドル(およそ0.9pips)の取引手数料がかかりますが、スタンダード口座よりも狭いスプレッドで取引ができます。
プロスプレッド口座では、仮想通貨(暗号通貨)ペアの取引はできません。しかし、スタンダード口座と同様に取引ボーナスの対象となっており、FX通貨ペアの取引ではボーナスによるコスト還元が可能です。
以下は主なFX通貨ペアでの平均スプレッドです。
平均スプレッド | 取引手数料含む 実質平均スプレッド | |
EURUSD | 0.4pips | 1.3pips |
USDJPY | 0.3pips | 1.2pips |
GBPUSD | 0.8pips | 1.7pips |
AUDUSD | 0.4pips | 1.3pips |
USDCAD | 1pips | 1.9pips |
USDCHF | 0.4pips | 1.3pips |
EURJPY | 0.4pips | 1.3pips |
GBPJPY | 1pips | 1.9pips |
BigBossと他社の平均スプレッド比較
ここからは、BigBossと競合する海外FX業者の平均スプレッドを比較したいと思います。各社のスタンダード口座、低スプレッド口座の平均スプレッドとともに、仮想通貨(暗号通貨)ペアの平均スプレッドも比較しましょう。
スタンダード口座の平均スプレッド比較
まずは、各社のスタンダード口座における、主な通貨ペアの平均スプレッドを比較したいと思います。
BigBoss スタンダード口座 | XM スタンダード口座 | GemForex オールインワン口座 | FXGT スタンダード口座 | Axiory スタンダード口座 | TitanFX スタンダード口座 | |
EURUSD | 1.4pips | 1.7pips | 1.5pips | 1.5pips | 1.3pips | 1.2pips |
USDJPY | 1.4pips | 1.6pips | 1.7pips | 1.7pips | 1.4pips | 1.3pips |
GBPUSD | 1.7pips | 2.3pips | 2.1pips | 1.8pips | 1.5pips | 1.6pips |
AUDUSD | 2.3pips | 1.9pips | 2pips | 1.6pips | 1.7pips | 1.2pips |
EURJPY | 1.6pips | 2.4pips | 2.1pips | 2.2pips | 1.5pips | 1.4pips |
BigBossと同じくボーナス提供のある海外FX業者(XM、GemForex、FXGT)と比べた場合、BigBossは比較的狭いスプレッドをスタンダード口座では提供していますね。
ただし、AxioryやTitanFXといった低スプレッドを専門とするような海外FX業者と比較した場合、BigBossのスプレッドはやや広めと言えるでしょう。
低スプレッド口座の平均スプレッド比較
次は、各社の低スプレッド口座(ECN口座など)での、平均的な実質コストを比較しましょう。まず、それぞれの口座タイプにおける1ロット往復取引あたりの手数料は以下のようになります。
BigBoss プロスプレッド口座 | XM XM Zero口座 | GemForex ノースプレッド口座 | FXGT ECN口座 | Axiory ナノ口座 | TitanFX ブレード口座 | |
取引手数料 | 9ドル | 10ドル | なし | 10ドル | 6ドル | 7ドル |
続いて、主な通貨ペアの平均スプレッドを比較していきます。
(カッコ内は取引手数料を含む実質的な平均スプレッド)
BigBoss プロスプレッド口座 | XM XM Zero口座 | GemForex ノースプレッド口座 | FXGT ECN口座 | Axiory ナノ口座 | TitanFX ブレード口座 | |
EURUSD | 0.4pips (1.3pips) | 0.2pips (1.2pips) | 0.4pips | 0.1pips (1.1pips) | 0.2pips (0.8pips) | 0.2pips (0.9pips) |
USDJPY | 0.3pips (1.2pips) | 0.3pips (1.3pips) | 0.5pips | 0.4pips (1.4pips) | 0.4pips (1pips) | 0.4pips (1.1pips) |
GBPUSD | 0.8pips (1.7pips) | 0.5pips (1.5pips) | 1.5pips | 0.4pips (1.4pips) | 0.6pips (1.2pips) | 0.6pips (1.3pips) |
AUDUSD | 0.4pips (1.3pips) | 0.1pips (1.1pips) | 0.7pips | 0.5pips (1.5pips) | 0.5pips (1.1pips) | 0.2pips (0.9pips) |
EURJPY | 0.4pips (1.3pips) | 0.7pips (1.7pips) | 0.7pips | 0.9pips (1.9pips) | 0.5pips (1.1pips) | 0.6pips (1.3pips) |
低スプレッド口座の比較では、XMやFXGTなどのボーナスに定評のある海外FX業者とBigBossは、同じ水準のスプレッドを提供しています。しかし、スプレッドの狭さが魅力のAxioryやTitanFXと比べると劣る内容になりましたね。
GemForexのノースプレッド口座は非常に少ないコストで取引が可能ですが、取引方式などが異なる点には注意しましょう。
仮想通貨(暗号通貨)ペアの平均スプレッド比較
続いて、主な仮想通貨(暗号通貨)ペアの平均スプレッド比較を比較したいと思います。
BigBoss | FXGT(スタンダード口座) | CryptoGT | Bitterz | |
BTCUSDT | 189pips | 224pips | 233pips | 244pips |
ETHUSDT | 17.4pips | 17.6pips | 18pips | 25.7pips |
XRPUSDT | 1.3pips | 12.2pips | 13.2pips | 22.4pips |
FXGT、CryptoGT、Bitterzの3社は、仮想通貨取引所としての性格も持っており、仮想通貨取引もメインで扱う海外FX業社です。そうした競合と比較した場合でも、BigBossのスプレッドは非常に狭いことが分かりますね。
BigBossの仮想通貨取引では、最大レバレッジや最大ロット数の面では今回比較の3社には及びませんが、スプレッドの狭さについては見所があるのではないでしょうか。
まとめ
BigBossのスプレッドは、海外FXの中では平均的であり、狭くも広くもないような立ち位置にあります。ただし、取引ボーナスによってコスト還元ができる特徴があり、プロスプレッド口座でもボーナス利用ができる点は魅力と言えるでしょう。
また、FX通貨ペアでは平均的なBigBossのスプレッドですが、仮想通貨ペアのスプレッドでは海外FXの中でもかなり狭い方となっており、少額取引であればおすすめです。
定期的に大型キャンペーンを行なっているBigBossですので、気になるトレーダーは機会を見つけて取引してみてはいかがでしょうか。
スプレッドの狭さや取引環境の優秀さ、ボーナス等を含めた海外FX業者の総合ランキングは下記にまとめています。より使い勝手の良いブローカーや自信とトレードスタイルに合った海外FX業者を探したいトレーダーは参考にしてください。
コメント