仮想通貨(暗号資産)銘柄は、ボラティリティの大きさなどから最近非常に人気の高い金融商品ですね。海外FX業者の中にも仮想通貨銘柄を扱っている業者は多く、最近では仮想通貨に特化したブローカーも少なくありません。
海外FX業者で仮想通貨を取引する場合、主に以下の様なメリットがあると言えるでしょう。
- 最大レバレッジが高い
- FX通貨ペアと同じ口座で取引できる
- 実際に仮想通貨を保有する必要がなく、FXと同じCFD銘柄として気軽に取引できる
- 業者によっては、入金ボーナスなどが利用できる
しかし、仮想通貨取引の場合は、FX取引とは条件が異なっていたり、どの業者のスプレッドが狭くて良いのかなど、少し分かりにくい面もあるかも知れません。
そこで本記事では、仮想通貨取引を扱っている海外FX10社を選抜し、取引環境、スプレッド、仮想通貨銘柄数などを分かりやすく比較。仮想通貨取引をする上での最適な海外FX業者を紹介していきたいと思います。
海外FX業者での仮想通貨取引概要
仮想通貨の取引は、以前は国内外の仮想通貨専門の取引所や販売所で行われていましたが、現在では多くの海外FX業者がCFD取引銘柄の1つとして仮想通貨を扱うようになっています。
まず最初に、海外FXで仮想通貨取引をするメリットや、取引スペックから見た業者選びのポイントを確認していきましょう。
海外FXで仮想通貨取引をするメリット
海外FXで仮想通貨取引をするメリットとしては、以下のようなものが挙げられます。
- 最大レバレッジが高い
- FX通貨ペアと同じ口座で取引できる
- 実際に仮想通貨を保有する必要がなく、FXと同じCFD銘柄として気軽に取引できる
- 業者によっては、入金ボーナスなどが利用できる
海外FX業者での仮想通貨取引の最大の特徴は、レバレッジの高さですね。例えば国内の仮想通貨取引所ではそもそもレバレッジ取引に対応していなかったり、対応していても2倍程度である場合が多いようですが、海外FXでは最大で1000倍のレバレッジで取引できる業者もあるため、格段に資金効率の良い取引ができます。
また、FX通貨ペアを取引するのと同じ口座で、使い慣れたMT4/MT5から仮想通貨も取引できる気軽さや、業者によっては法定通貨での入出金に対応しており、仮想通貨ウォレットを必要としない手軽さもメリットになるでしょう。
また業者によっては、入金ボーナスキャンペーンを行なっているところもあります。高額ボーナスを活用して仮想通貨取引ができることも、海外FXの魅力ですね。
業者選びのポイント
FX取引と同じように、仮想通貨取引の場合でも取引スペックは海外FX業者ごとに違います。ここからは、業者選びの際に注目したいポイントを見ていきましょう。
最大レバレッジ
海外FX業者の中でも、仮想通貨取引にも重点を置いて取引環境を整備している業者と、取引銘柄の1つとして仮想通貨を扱っている業者では、最大レバレッジに大きな差があります。
例えば仮想通貨取引に力を入れているFXGTの最大レバレッジは1000倍ですが、海外FX業者によっては数倍〜数十倍程度に抑えているところもあります。
取扱い銘柄数
取扱い銘柄数も、海外FX業者による違いが大きいポイントです。
BTCUSDのようなメジャー仮想通貨ペアであれば多くの業者で取扱いがありますが、マイナーな仮想通貨ペアや仮想通貨関連銘柄を取引したい場合は、仮想通貨取引に重点を置いている海外FX業者を選択した方が良いでしょう。
スプレッド
スプレッドは仮想通貨取引でも重要なコストですが、業者による違いが大きくなりやすいため注意したい要素でもあります。
全体的に狭いスプレッドを提供している業者、またはやや広めの業者、などの傾向はありますが、仮想通貨ペアの場合は銘柄ごとの違いも見られる点は少し注意が必要ですね。同じ取引をするなら、できるだけスプレッドの狭い業者を選んだほうが取引コストも安く、より有利に仮想通貨トレードを行えます。
その他(ボーナスの有無や取引可能時間、取引ツールなど)
海外FXと言えば高額な入金ボーナスなどのキャンペーンも魅力ですが、業者によっては仮想通貨でもボーナスを利用した取引が可能です。そのためキャンペーンの有無についても、業者選びの際には確認したいポイントと言えるでしょう。
また仮想通貨取引の場合は、土日も取引が可能なのかという点も気になりますね。それ以外には、取引ツールとしてMT4/MT5に対応しているかなども注意したいポイントです。
主要海外FX業者の仮想通貨取引環境比較&ランキング
ここからは、主要海外FX業者の仮想通貨取引環境を比較していきましょう。
仮想通貨取引での最大レバレッジ、取扱い銘柄数、スプレッド、その他の条件から総合的に判断して、当サイトでランキング化したものが下記の表です。
ランキング | 業者名 | 最大レバレッジ | 仮想通貨銘柄の総数 | 口座タイプごとのBTCUSDのスプレッド※1 | ボーナス | 土日の取引 | 取引ツール | |
1 | FXGT | 1000倍 | 41種類 | ECN口座 | 22pips〜26pips | あり | 可能 | MT5 |
2 | Exness | 200倍 | 34種類 | Zero口座 | 27pips〜35pips※2 | なし | 可能 | MT4/MT5 |
3 | BigBoss | 50倍 | 39種類 | スタンダード口座 | 14pips〜22pips | あり | 可能 | MT4 |
4 | CryptoGT | 500倍 | 76種類 | MT5口座 | 25pips〜29pips | あり | 可能 | MT5 |
5 | Bitterz | 888倍 | 25種類 | MT5口座 | 20pips〜29pips | あり | 可能 | MT5 |
6 | CryptoAltum | 500倍 | 66種類 | MT5口座 | 23pips〜26pips | あり | 可能 | MT5 |
7 | TitanFX | 20倍 | 24種類 | ブレード口座 | 40pips〜41pips | なし | 不可 | MT4/MT5 |
8 | TradersTrust | 5倍 | 8種類 | プロ口座 | 31pips〜38pips | あり | 不可 | MT4 |
9 | easyMarkets | 30倍 | 6種類 | VIP口座 | 50pips | あり | 不可 | MT4/独自ツール |
10 | Exclusive Markets | 25倍 | 14種類 | プロフェッショナル口座 | 84pips〜90pips※2 | あり | 可能 | MT5 |
※1 2021年11月1日10時台のリアルタイムスプレッドを元に計測
※2 往復取引手数料を含むスプレッド
スプレッド比較では、各社の中で最低水準のスプレッドを提供している口座タイプを選抜しており、表に記載したスプレッドは【スプレッド+取引手数料(ある場合)】の合計コストとなります。業者によってはFXGTのECN口座やTitanFXのブレード口座のように、FXでは別途取引手数料が必要な口座でも、仮想通貨取引では取引手数料がかからない場合もあります。
上位にランクインしたFXGT、CryptoGT、Bitterz、CryptoAltumは、仮想通貨取引に重点を置いた海外FX業者ということもあり、やはり取引環境は優れていますね。特に最大レバレッジの高さは5位以下を圧倒しています。スプレッドの面でも、他社と比べて安定して低いと言えるでしょう。
今回比較した海外FX業者の中では、BigBossとExnessも最大レバレッジやスプレッドの面で健闘している言えますね。反対に7位以下にランクインした業者では、仮想通貨取引の魅力の1つである24時間365日の取引に対応していなかったり、スプレッドの競争力でやや劣る面があり、現時点では積極的に利用する意味は薄いと言えます。
仮想通貨取引におすすめの海外FX業者5社
仮想通貨取引を扱う海外FX業者は少なくありませんが、実際に取引をする場合は条件の良い業者を選ぶことが重要です。
ここからは、仮想通貨取引環境比較で上位にランクインしたおすすめの5社について、メリットや注意点を詳しくみていきたいと思います。
FXGT
最大レバレッジ | 仮想通貨銘柄の総数 | ボーナス | 土日の取引 | 取引ツール |
1000倍 | 41種類 | あり | 可能 | MT5 |
FXGTは、為替と仮想通貨取引の融合を掲げて2019年にサービスを開始した海外FX業者です。自らが目指すテーマの通り、FXと仮想通貨のどちらの取引においても取扱い銘柄数の多さ、最大レバレッジ1000倍など、取引環境は高いレベルでバランスが取れているブローカーですね。
仮想通貨ペアのスプレッドが業界内でもトップクラスに狭いFXGTですが、ボーナスキャンペーンが豊富な点も大きな魅力です。スタンダード口座では比較的狭いスプレッドに加えて入金ボーナスなどのキャンペーンを利用した取引が可能なので、少額から仮想通貨を取引してみたい人はもちろん、高いレバレッジを活かした取引を好むトレーダーにとってもおすすめのブローカーと言えるでしょう。
またFXGTは、今回紹介した取引所タイプの4社の中では唯一金融ライセンスを取得して運営しており、また日本円などの法定通貨での入出金にも対応しています。信頼性と利便性の高さもFXGTの魅力と言えるでしょう。
FXGTの全体的な評判や特徴、メリット・デメリットは下記に詳しくまとめています。
Exness
最大レバレッジ | 仮想通貨銘柄の総数 | ボーナス | 土日の取引 | 取引ツール |
200倍 | 34種類 | なし | 可能 | MT4/MT5 |
2008年に設立され、一時は日本でのサービス提供を停止していたものの、2020年よりサービスを再開した海外FX業者Exness。為替においては最大レバレッジ無制限という驚異のレバレッジを誇るExnessですが、仮想通貨銘柄においては一律200倍の最大レバレッジが適用されます。
仮想通貨取引におけるExnessの最大の魅力と言えるのが、スワップフリーということですね。仮想通貨を取引する場合、業者によっては数時間おきにスワップが発生してしまうこともあり、特にスイングトレーダーなどにとってこれは大きなデメリットとなります。しかしExnessであればスワップなしで仮想通貨を保有することができ、スワップ負けや利益減少が発生しないため、この点は大きなメリットと言えるでしょう。
またロスカット水準も0%となっており、手持ちの資金ギリギリまでトレードすることが可能です。ボラティリティの高い仮想通貨取引の場合、ロスカット水準が高い業者ではタイミング次第では一時的な大きな値動きでロスカットされてしまう可能性が高まりますが、Exnessであればその確率を抑えることができますね。
Exnessの全体的な評判や特徴、メリット・デメリットは下記に詳しくまとめています。
BigBoss
最大レバレッジ | 仮想通貨銘柄の総数 | ボーナス | 土日の取引 | 取引ツール |
50倍 | 39種類 | あり | 可能 | MT4 |
2013年にサービスを開始し、比較的長い運営実績を誇る海外FX業者BigBoss。セントビンセント及びグレナディーン諸島のライセンスのもとで運営しており、豪華キャンペーンに定評のあるFX業者ですが、仮想通貨取引の環境にも魅力があります。
銘柄によっては狭いスプレッドを提供しているだけではなく、以前まで設定されていた取引手数料を撤廃し、取引ボーナスキャンペーンによって10万ドルの取引あたり5ドルのボーナス還元を受けられるようになったことも、BigBossで仮想通貨取引をするメリットと言えるでしょう。
仮想通貨取引に重点を置いたブローカーに比べるとややスペックは劣りますが、運営実績の長さやライセンスを取得していることの信頼性、法定通貨での入出金可能な点など、取引しやすい環境は整っていると言えます。
BigBossの全体的な評判や特徴、メリット・デメリットは下記に詳しくまとめています。
CryptoGT
最大レバレッジ | 仮想通貨銘柄の総数 | ボーナス | 土日の取引 | 取引ツール |
500倍 | 76種類 | あり | 可能 | MT5 |
CryptoGTは2018年に設立され、仮想通貨を筆頭にFX通貨ペアや貴金属、株価指数などを扱う海外FX業者です。
CryptoGTの魅力は、何と言っても仮想通貨取引環境の高さですね。76種類の仮想通貨関連銘柄の取り扱いは、海外FXの中でも最大級でしょう。さらに100%入金ボーナスなどのキャンペーン展開も積極的で、取引しやすい環境が整えられています。
ただしCryptoGTは、FX通貨ペアは9種類のみの取り扱いとなっているので、事実上仮想通貨取引に特化したブローカーと言えます。また入出金方法としては、BTCを始めとした17種類の仮想通貨に対応していますが、法定通貨は利用できません。さらに金融ライセンスを取得していないため、信頼性の面ではどうしても上位業社よりやや劣ってしまいますね。
Bitterz
最大レバレッジ | 仮想通貨銘柄の総数 | ボーナス | 土日の取引 | 取引ツール |
888倍 | 25種類 | あり | 可能 | MT5 |
Bitterzは2020年に設立した新しい海外FX業者です。現在はFX通貨ペアの取り扱いは完全に中止(EURUSD / USDJPY / EURJPYに相当する、EURTUSDT / USDTJPY / EURTJPYは取引可能)しており、仮想通貨関連ペアだけを専門に扱う業者となっています。
最大888倍の高いレバレッジに加え、口座開設ボーナスと100万円までの100%入金ボーナスといった豪華キャンペーンも展開していることが大きな魅力ですね。ただしBitterzは、入金にはクレジットカードも使えますが出金方法としてはBTCのみの扱いとなっており、またCryptoGT同様金融ライセンスを取得していない点にも注意が必要です。
Bitterzの全体的な評判や特徴、メリット・デメリットは下記に詳しくまとめています。
CryptoAltum
最大レバレッジ | 仮想通貨銘柄の総数 | ボーナス | 土日の取引 | 取引ツール |
500倍 | 66種類 | あり | 可能 | MT5 |
CryptoAltumは2019年に設立し、仮想通貨とFX通貨ペア、そしてゴールドと株価指数を扱う海外FX業者です。
取扱い銘柄のラインナップでは、仮想通貨銘柄が66種類と圧倒的に多いほか、FX通貨ペアも18種類とほどほどにあり、人気通貨ペアは一通り取り揃えている印象ですね。キャンペーンでは初回入金100%ボーナス、2回目入金でも50%ボーナスを常時開催しており、口座開設をしやすい業者と言えます。
ただしCryptoAltumも、入出金できる通貨としては6種類の仮想通貨(BTC/ETH/XRP/BCH/LTC/UST)のみが対応しており、日本円などの法定通貨で取引することはできません。またこちらも金融ライセンスを取得していないことは念頭に置いた方が良いでしょう。
まとめ
仮想通貨を扱う海外FX業者は少なくありませんが、取引環境は業者ごとのばらつきが大きい傾向があります。最大レバレッジやスプレッドなどの面で有利に取引を行いたい場合は、より良い仮想通貨取引環境を用意している業者を選びたいですね。仮想通貨取引を行う業者を探している場合は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
コメント