Milton Markets(ミルトンマーケッツ)は2016年からサービスを開始した新興FX業者。スプレッドの狭さと高い約定力を始め、2020年に最大レバレッジの引き上げや、超極狭スプレッド+手数料無料の口座タイプを新規に用意するなどのリニューアルが行われ、多くのトレーダーの注目を集める有望業者です。日本語サポートも非常に充実しており、ボーナスが開催されることも多々あるため、利用を検討するには十分の条件を備えた業者と言えるでしょう。
そこで本記事では、そんなMilton Marketsの魅力や特徴、メリット・デメリットに加え、Milton Marketsの利用をおすすめする相性の良いトレーダーなどについて具体的に紹介・解説していきたいと思います。
Milton Markets最大の魅力は豪華なボーナス、激狭スプレッドと滑り知らずの高い約定力
常時開催の豪華な口座開設ボーナスと入金ボーナス
Milton Marketsでは、口座開設だけで5,000円がもらえる口座開設ボーナスと、入金額累計235万円までに対して最大50万円が付与される入金ボーナスが常時開催されています。2020年7月までは不定期開催だったボーナスですが、常時開催となりより一層魅力を増しましたね。
各ボーナスの詳細は以下のとおりです。
口座開設ボーナス
初めてリアル口座を開設した方に対して、5,000円相当の証拠金が自動で付与されるボーナスです。入金することなく証拠金を獲得できるため、新規口座開設者には非常に有用なキャンペーンですね。
さらにこのボーナス、10Lots以上の取引をすることで5,000円全てを出金することができます。ボーナスを利用した取引で得た利益を出金できる業者は多いですが、ボーナス自体を出金できる業者は非常に稀であり、この点は大きな魅力と言えるでしょう。
10Lotsの取引は取引量としてはそれほどハードルが高くなく、これだけでも口座開設をする価値があると言えるのではないでしょうか。
入金ボーナス
入金ボーナスでは、
- 入金額のうち、10万円までに対して50%のボーナス
- 入金額のうち、10~235万円までに対して20%のボーナス
が付与されます。
つまり、最大で10万円×0.5+225万円×0.2=50万円をボーナスとして受け取れるわけですね。
入金ボーナスは口座開設ボーナスとは異なり、出金するとボーナスが消滅してしまうという制約付きですが、取引資金を大きく増やすことができるため、特に資金量が少ない間はぜひ利用したいボーナスと言えるでしょう。
Milton Markets公式サイトでボーナスの詳細を確認
激狭スプレッド+取引手数料なし
Milton Markets最大の魅力とも言えるのがスプレッドの狭さですね。Milton Marketsには、「SMART口座」、「ELITE口座」、「ELITE+口座」の3つの口座が用意されており、特にELITE+口座のスプレッドは業界トップレベルの狭さとなっています。
主な通貨ペアにおけるそれぞれの口座の平均スプレッドは以下のとおり。
通貨ペア | SMART口座 | ELITE口座 | ELITE+口座 |
USD/JPY | 1.0pips | 0.7pips | 0.5pips |
EUR/USD | 0.9pips | 0.6pips | 0.4pips |
GBP/JPY | 1.5pips | 1.2pips | 1.0pips |
CHF/USD | 1.6pips | 1.3pips | 0.9pips |
他の海外FX業者であれば狭スプレッドな口座は取引ごとに手数料が発生することが一般的ですが、Milton Marketsでは全ての口座で取引手数料は一切かかりません。スプレッドの狭さと手数料無料を両立することで、かなり取引コストを抑えたトレードが可能であり、これはMilton Marketsの大きな魅力と言えるでしょう。
平均約定時間0.1秒を公言する高い約定力
Milton Marketsのさらなる魅力として、約定レイテンシーがほとんどない約定力の高さも挙げられます。
この約定力の高さを担保しているのが、EQUINIX社のニューヨークデータセンターに設置されている取引サーバーをですね。EQUINIX社のデータセンターは、ハイスペックサーバーの提供や、建物自体が災害や通信障害に強い構造となっており、その安全性や信頼性の高さから、世界中の名だたる金融機関が挙って利用するほどの安全性と信頼性を持っています。EQUINIX社のデータセンターにサーバーを設置することで、カバー先金融機関のサーバーとの地理的通信遅延の発生を抑えることもでき、より速い約定スピードの実現に繋がっています。
またスリッページ保証を行っていることもMilton Marketsの特徴ですね。スリッページの保証によって、注文価格と約定価格の差額(スリッページ)が生じた場合、Milton Marketsからその差額分がトレーダーの口座に支払われます。
【スリッページ保証条件】
- スリッページ幅が1pips以上
- 約定時間が500ms以上
- 約定時間がマーケットオープン・クローズ時前後60分以外
- 約定時間が指標発表・ニューズ等の前後30分以外
このようなスリッページ保証は、スリッページの発生がほとんどないという自信があることの裏返しとも言えるでしょう。Milton Marketsは、スプレッドの狭さと約定力の高さを活かして高速トレードをしたいトレーダーにも最適な業者と言えますね。
Milton Marketsの特徴と評判~メリットとデメリット~
口座の基本スペックや特徴
Milton Marketsは2020年7月に口座タイプが大きく変更されました。以前は「スタンダード口座」と「プロ口座」の2つの口座でしたが、現在は「SMART口座」、「ELITE口座」、「ELITE+口座」の3つの口座を用意。これら3つの口座について基本情報をまとめると以下の表のようになりますね。
SMART口座 | ELITE口座 | ELITE+口座 | |
取引方式 | STP方式 | ||
取引プラットフォーム | MT4 MAM | ||
最低スプレッド(ドル円) | 0.8pips | 0.5pips | 0.2pips |
取引手数料 | 無料 | ||
最大レバレッジ | 1,000倍 | 200倍 | |
最低入金額 | 300ドル | 10,000ドル | 100,000ドル |
ロット単位 | 10万通貨 | ||
最小取引単位 | 0.01Lot(1,000通貨) | ||
ボーナス | 口座開設ボーナス(常時開催) 入金ボーナス(常時開設) その他不定期開催ボーナス有り | ||
ロスカット水準 | 証拠金維持率50%以下 |
「SMART口座」、「ELITE口座」、「ELITE+口座」の共通点は、取引形態がSTP方式、取引手数料無料、最小取引単位0.01Lot(1,000通貨)、証拠金維持率50%以下であることに加え、常時開催の口座開設ボーナスが付与されることです。
相違点としては、スプレッド幅やレバレッジ、最低入金額等が挙げられますね。特に最低入金額は、SMART口座が300ドル、ELITE口座が1万ドル、ELITE+口座が10万ドルとなっており、初期資金の少ないトレーダーにとってはSMART口座以外はハードルの高い口座となっています。
最大レバレッジは1,000倍&追証なし
最大レバレッジは、SMART口座が1,000倍、ELITE口座・ELITE+口座が200倍となっています。SMART口座の1,000倍は、海外FX業者の中でもかなりのハイレバレッジと言えるでしょう。
ただし、SMART口座で1,000倍のレバレッジが適用されるのは、口座残高1,000ドルまで。1,001ドル以上は500倍、10,001ドル以上は200倍と制限される点には注意しましょう。
また、他の海外FX業者同様に追証がないため、ハイレバレッジ取引で損失が出たとしても、証拠金以上の被害が出ることはありません。ハイレバとゼロカット制度がセットになっている業者は、安心して取引ができますね。
CFD銘柄も取り扱う取引商品の豊富さ
Milton Marketsは取引銘柄も豊富です。通貨ペアはもちろん、株式インデックスや暗号資産、メタル・エネルギー等のCFDも数多く取り扱っていますね。
Milton Marketsが取り扱う商品群とその種類数は以下のとおり。
商品群 | 種類数 |
通貨ペア | 43種 |
メタル・エネルギー | 4種 |
暗号資産 | 3種 |
株式・インデックス | 34種 |
合計84種の銘柄を取り扱っています。最近話題の暗号通貨を取扱い始めた点と、株式・インデックスの取扱い数が多いことが特徴と言えるでしょう。
他の主要業者と比較すると、XMが約100種、AxioryやFBS、TitanFXが約80種、GemForexが約50種であるため、Milton Marketsの84種は業界の中での取扱量の多い部類と言えますね。
Milton Markets公式サイトで口座スペックの詳細を確認
海外FX業者とは思えない充実した日本語サポート
日本語でのサポート体制が非常に充実している点もMilton Marketsの魅力と言えるでしょう。サポートの手段には、ライブチャットとEメールがあり、マーケットの動向に合わせて平日24時間体制でのサポートが受けられます。
また、ホームページの作りからも分かるように、日本語での表記にも違和感がなく、連絡手段に関わらず、日本語でのスムーズなやり取りが可能です。海外FX初心者でも安心して利用できると言えるでしょう。
また日本語以外にも、英語・中国語・スペイン語に対応しています。
ロスカット水準は50%とやや高い
Milton Marktetsでは裁量取引とMAMが可能ですが、取引方式によってロスカット水準が異なります。
裁量取引の場合、ロスカット水準は証拠金維持率50%以下と設定されていますね。これは海外FX業者の中ではあまり低い方とは言えず、他の主要業者のロスカット水準と比べると以下のようになります。
業者名 | ロスカット水準 |
Milton Markets | 50% |
XM | 20% |
FBS | 20% |
HotForex | 10% |
TitanFX | 20% |
LandFX | 30% |
多くの業者が20~30%に設定されており、相対的にMilton Marketsのロスカット水準は高めと言わざるを得ませんね。ロスカット水準が高い場合、含み損が出た際に早い段階で強制的にロスカットさせられるリスクが高まってしまうため、せっかくのハイレバレッジを活かしきれなくなってしまうというデメリットがあります。
またMilton Marketsには、運用マネージャーに自分の資金を預けて運用してもらうコピートレード=MAM(Multi Account Manager)が用意されていますが、こちらはロスカット水準がさらに高く、証拠金維持率100%に設定されています。証拠金維持率100%では想定損失が証拠金残高を下回った瞬間に強制ロスカットが発生してしまうため、裁量取引以上に挑戦的な運用が難しいと言えるでしょう。
さらに、MiltonMarketsではゼロカット制度を採用しているのですが、こちらも注意が必要。ゼロカットは万が一証拠金以上の損失が出た場合、その損失を追証なしで業者側が補填してくれる制度ですが、MiltonMarketsの場合、一度ゼロカットされるとマイナス残高を入金するまでは取引不可になります。
つまり、マイナス分を請求されない点では、理論上、損失が無限に広がることはありませんが、これを補填してくれるわけではないので、取引を継続したければ自分で損失を被る必要があるということですね。
この制約はトレーダーにとってはやや不利な条件と言えるでしょう。
安全性や信頼性はやや不透明
顧客資産の管理体制や関連会社の破綻などにより、Milton Marketsの安全性や信頼性はやや不透明と言わざるを得ません。
顧客資産の管理は分別管理のみ
Milton Marketsは、顧客資産管理方法として大手銀行での分別管理を採用しています。運転資金と顧客から預かった資産は分けて管理されているため、万が一業者(運営会社)が倒産した時でも、顧客資産が債務返済に充てられてしまうことはないということですね。
しかし、国内業者のような信託保全ではないため、その点はやや不安と言えますね。信託保全を採用している海外FX業者はほとんどありませんが、XMのように分別管理に加えて資金保険を備えているブローカーも存在するため、Milton Marketsのように分別管理のみで資金管理している業者は、やや安全性が低いと言えるでしょう。
分別管理と信託保全の違いや資産管理体制が優れたおすすめの海外FX業者は下記で紹介しています。
FPAでのレビュー
FX業界世界最大級のクチコミサイトであるFPAですが、ここにMilton Marketsのレビューは一件も投稿されていません。実際の利用者が口コミを投稿してくれるFPAは、例えばXMでは数百件のレビューが投稿されており、業者の優良度を確かめる上で非常に有益な情報を提供してくれます。
このレビューがないということは実際の使用感が評価しにくく、信頼性を不透明にしている一因となっています。
親会社の破綻
Milton MarketsはGCM(ギャラント・キャピタル・マーケッツ社)が日本人向けに設立したブローカーですが、親会社の当時のオーナが詐欺とマネーロンダリングで逮捕され、このGCMは2017年に破綻しています。
そんな中でもMilton Markets自体は、顧客資産に一切の影響を与えずに真っ当な運営を継続し、現在ではトレーダーからの一定の評価を得ているものの、信頼性に関しての懸念点としては把握しておく必要があるでしょう。
他業者と比較して使い勝手はやや悪い
他業者と比べた場合、Milton Marketsの使い勝手は若干悪いという印象がありますね。
取引ツールはMT4のみ
Milton Marketsで利用できる取引ツールはMT4のみとなっています。MT4は世界中のトレーダーが利用する最もメジャーな取引ツールではありますが、最近ではMT5やcTraderといったより高機能な取引ツールが普及しつつあり、利用できる業者も増えています。
MT4のみしか使えない点において、やや使い勝手に影響があると言えるでしょう。
送金手段は海外銀行送金とbitwalletのみ
Milton Marketsの送金手段は、海外銀行送金とbitwalletの2種類のみとなっており、国内銀行送金等の便利な送金手段が使えないため、他の業者と比べると不便さは否めないでしょう。
ちなみに、Milton Marketsでの海外銀行送金とbitwalletの入出金時の手数料は以下のとおりです。
入出金手段 | 入金/出金 | 着金速度 | 送金手数料 |
海外銀行送金 | 入金 | 3~5営業日 | 無料 (別途銀行手数料2,000~4,000円発生) |
出金 | 2,400円 (別途銀行手数料2,000~4,000円発生) | ||
bitwallet | 入金 | 即時 | 無料 (別途bitwallet手数料100円発生) |
出金 | 3~5営業日 | 無料 |
海外銀行送金では、入金時・出金時ともに着金までに3~5営業日の時間がかかります。さらに手数料として入金時には銀行の手数料として2,000~4,000円、出金時には、Milton Marketsの手数料が2,400円+銀行の手数料2,000~4,000円が発生します。着金時間、手数料ともに使い勝手のよい送金手段とは言いにくいですね。
一方でbitwalletを利用する場合は、入金時の着金速度は即時、出金時は3~5営業日。手数料は、入金時のbitwalletへの手数料100円以外はかからない設定となっているため、入出金は基本的にbitwalletを利用する方が良いでしょう。
Milton Marketsの利用をおすすめする相性の良いトレーダー
取引コストを抑えたいスキャルピングトレーダー
Milton Marketsの一番の魅力はやはり取引コストの安さです。スプレッドの狭さに加え、取引手数料が発生しないという点は、取引コストを気にするトレーダーにとってはかなり重要なポイントと言えるのではないでしょうか。
それに加えスリッページが発生しにくい高い約定力も備えており、この点ではまさに1日の取引回数が多く、確実に約定させて利益を稼ぎたいスキャルピングトレーダーに、非常に相性の良い業者と言えます。
また海外FX業者でありながら、業界トップレベルの日本語サポート体制を備えている点では、取引に不安のある初心者トレーダーや、日本語で確実な意思疎通がしたいトレーダーにとっても、安心して利用できる業者と言えるでしょう。
まとめ
最大1,000倍という高いレバレッジを誇りつつ、狭いスプレッド、高い約定力を備えたMilton Marketsは、ハイレバスキャルピングトレーダーにとっては、利用を検討するに値する業者です。また日本語サポートも充実しているため、利用上の不安もあまりありません。
常時開催の口座開設ボーナスもあり、ノーリスクで取引することも可能なため、気になるトレーダーはお試しという形でも口座開設を検討してみてはいかがでしょうか。
テーマ別の海外FX業者の選び方などは、下記の海外FXの始め方マニュアルに詳しく記載しています。
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