20年以上の運営実績を誇る老舗中の老舗とも言える海外FX業者iForex。日本向けのサービスも手厚く、日本人トレーダーからは「アイフォ」という愛称で親しまれていますね。
本記事では、そんなiForexの入出金における手数料や着金時間、出金時の注意点などを解説していきたいと思います。
運営実績が長く日本人トレーダーに馴染み深いiForexの全体的な評判や特徴、メリット・デメリットについては、下記の記事に詳しくまとめています。
iForexの入金方法
まずはiForexへの入金方法や手数料について、一覧で確認していきましょう。
| 入金方法 | 対応通貨 | 手数料 | 着金時間 | 最低入金額 |
| クレジットカード（Visa・Master） | 日本円・米ドル・ユーロ・ポンド・スイスフラン | 無料 | 即時 | 1万円 |
| クレジットカード （Diners） | 米ドル | 無料 | 即時 | 1万円 |
| bitwallet | 日本円・米ドル・ユーロ・豪ドル | 無料 | 1営業日 | 1万円 |
| 海外銀行送金 | 日本円・米ドル・ユーロ・ポンド | 5,000円程度 | 1～7営業日 | 1万円 |
| 現地銀行送金(※) |
※現地銀行送金は、iForexの銀行口座があるロンドンに口座を持っている場合に限り使用できるので、この記事では詳細を割愛します。
入金方法は上記の4種類です。
クレジットカード、bitwalletでは入金手数料が無料ですが、海外銀行送金は5,000円程度の手数料がかかるため注意しましょう。着金反映時間は、クレジットカードが即時、bitwalletは最大で1営業日、海外銀行送金は最大で7営業日となっています。
最低入金額は、全ての入金手段で1万円に設定されています。
それでは、各入金方法の詳細を確認してきましょう。
クレジットカード（Visa・Master・Diners）
iForexでは、Visa・Master・Dinersの3種類のクレジットカード入金に対応しています。
3種類のクレジットカードの違いは対応している通貨ですね。Visa・Master・は日本円、米ドルなどに対応している一方で、Dinersは米ドルのみの対応となっています。日本円を基本に送金したいトレーダーの方は、Visa・Masterを使いましょう。
クレジットカードに共通している条件は、手数料無料・着金は即時反映・最低入金額は1万円～、ということです。3種のカードとも、入金にかかる手数料は無料、入金データはタイムリーに取引口座に反映されます。1回あたりの入金額は1万円からに設定されているので、入金前には最低でも1万円を用意しておきましょう。
bitwallet
bitwalletは有名なオンラインウォレットサービスの一つで、海外FXトレーダーの間でも人気の決済手段ですね。クレジットカード同様、bitwalletからiForex口座への入金では手数料はかかりません。iForex口座に入金されると、取引口座にも即時反映され、すぐに取引が可能となります。
ただし、bitwallet→iForex口座への入金には手数料はかかりませんが、銀行口座→bitwallet口座に入金するための手数料は別途かかるため注意しましょう。
bitwalletアカウントへの入金手数料は以下の通りです。
| 入金方法 | bitwalletアカウントへの入金手数料 |
| 銀行振込 | 入金額の0.5% |
| クレジットカード入金 | 入金額の8～8.5% |
最低入金額は1万円以上です。
bitwalletは海外FX以外でも決済手段として広く利用されているので便利な手段ですが、特にクレジットカードで入金する場合は、手数料負担が大きくなることも考慮する必要があります。
海外銀行送金
海外FXにおける銀行送金の手段としては、国内銀行送金と海外銀行送金がありますが、iForexでは海外銀行送金のみ利用可能となっています。海外銀行送金は、手数料が高く、着金反映にも時間がかかるというデメリットがありますね。
iForexの海外銀行送金でも、入金手数料は1回あたり5,000円程、入金指示してから取引口座に資金が反映されるまでに最大で7営業日かかってしまいます。他の入金手段が使えない場合は仕方ありませんが、積極的な利用を勧められる手段とは言えないでしょう。
入金時の注意点
入金方法によって出金方法も決まる
iForexでは原則、入金方法と同じ方法で出金しなければならないという制約があります。マネーロンダリング防止の観点からこのような体制となっていますが、これは他の海外FX業者も同様のルールを採用していることが多いですね。そのため入金する際に出金のことまで考えたうえで入金方法を考える必要があります。
入金時に特に注意が必要なのが、クレジットカードによる入金を行った場合です。クレジットカードで入金した場合、入金額と同額までの出金は「クレジットカード利用の返金」と言う形で、クレジットカードでの出金となり、利益が出ていた場合、入金額を超える利益分の出金は、銀行預金口座への直接出金となります。
例えば、10万円をクレジットカードで入金したとしましょう。10万円の利益が出て、20万円を出金する場合、入金額と同額の10万円まではクレジットカードで出金、利益分の10万円は銀行預金口座への直接出金となります。
クレジットカード入金は海外ショッピング扱い
クレジットカード入金は海外ショッピング扱いになります。そのため日本円でクレジット決済した場合、請求額は為替レートが確定するクレジットカード締め日まで「未確定」となる点には注意が必要ですね。請求額が確定するまでは、クレジットカードの利用履歴を確認しても、入金指示額と異なる請求額が記載されている可能性があります。
請求額が確定すれば、入金額と同額が反映されているはずですが、仮に利用額と請求額に相違がある場合は、クレジットカードに問い合わせた上で、iForexのサポートセンターに連絡しましょう。
iForexの出金方法
iForexの口座からの出金方法や手数料一覧は下記のようになります。
| 出金方法 | 対応通貨 | 手数料 | 着金時間 |
| クレジットカード（Visa・Master） | 日本円・米ドル・ユーロ・ポンド・スイスフラン | 無料 | 即時 |
| クレジットカード（Diners） | 米ドル | 無料 | 即時 |
| bitwallet | 日本円・米ドル・ユーロ・豪ドル | 無料 | 3～5営業日 |
| 海外銀行送金 | 日本円・米ドル・ユーロ・ポンド | 2,000円 | 3～5営業日 |
出金方法は、入金方法と同じく上記の4種類ですね。
入金時同様、クレジットカード（VISA・Master・Diners）での出金には手数料がかかりません。bitwalletでの出金についても、iForex→bitwallet口座の手数料は無料ですが、bitwallet→銀行口座への送金で一律824円の手数料がかかる点には注意しましょう。
海外銀行送金ではiForexの出金手数料として2,000円が発生します。これ以外にも、銀行口座への振込手数料が別途3,000円かかるため、海外銀行送金での出金には合計で5,000円の費用が発生すると考えておきましょう。
着金時間の観点からは、クレジットカード（VISA・Master・Diners）は入金時同様即時反映、bitwalletは入金時は1営業日でしたが出金時は3～5営業日、海外銀行送金は入金時最大7営業日だったところ出金時は3～5営業日となっています。
手数料・着金反映時間では、クレジットカードによる入出金が最も効率的ですが、クレジットカード利用はそもそも返金扱いで「入金時と同額までしか出金できない」という制約がついているため、利益分の出金はできません。
そのため最も利便性が高いのはbitwalletと言えるでしょう。入出金手数料も海外銀行送金程高くなく、着金反映のタイムラグもあまりないため、最もおすすめの入出金手段ですね。
出金時の注意点
必要書類のアップロードが必要
iForexでは、出金する際に以下の書類をアップロードする必要があります。
- 身分証明書：パスポートや運転免許証など
- 居住地確認書類：公共料金支払い明細やクレジットカード請求書など
- 出金依頼書：出金依頼画面で入力後、プリントアウトして自署したもの
- クレジットカードの両面画像（クレジットカード出金時のみ）
身分証明書と居住地確認書類は、スマホなどで撮影したデータをアップロードする形になりますが、初回の出金依頼時にアップロードしておけば、2回目以降の手続きは不要です。
一方で出金依頼書は、出金の都度必要となる点に注意しましょう。金額や出金方法、口座情報などを画面で入力した後、プリントアウトしたものに直筆で氏名をサイン、それをスマホなどで撮影しアップロードするか、メールやFAXで送信することになります。
出金を依頼するたびに出金依頼書にサイン→データ化してアップロードする必要があり、やや手間がかかる点はiForexの出金時のデメリットと言えますね。
出金不可の銀行がある
iForexは以下の6つの銀行では、海外銀行送金による出金ができません。
- みずほ銀行（ネット視点）
- ゆうちょ銀行
- セブン銀行
- ペイペイ銀行
- じぶん銀行
- 新生銀行
上記6つの銀行では、海外銀行からの送金サービスに対応していないため、出金先に指定することができません。入金はできても出金ができないため、入金前に海外送金に対応している銀行口座を用意しておきましょう。
クレジットカード入金の場合、利益分の出金は銀行送金のみ
これは入金の際の注意点でも記載しましたが、原則として入金したときと同じ経路で出金しなければいけません。しかしながら例外的にクレジットで入金した場合は、入金額までの出金はクレジットカードでの返金扱いとなり、入金額を超える分の出金は自動的に海外銀行送金になります。
クレジットカードでの入出金は、手数料もかからず、着金反映も即時のため非常に便利ですが、利益分の出金に関しては融通が利かない点に注意しましょう。
まとめ
iForexの入出金手段については一般的な海外FX業者とほぼ同じ内容・ルールとなっています。しかしながら出金のたびに必要になる出金申請書は、やや面倒と言えますね。また銀行送金を利用する場合、どうしても手数料が高くなりがちですので、出金手段までを考えた場合bitwalletが最もおすすめの手段です。
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