1996年に設立され、四半世紀を超える実績を持つ海外FX業者iForex。圧倒的な運営年数による信頼性の高さはもちろんのこと、新規口座開設者を対象にした高額のウェルカムボーナスなども魅力のFXブローカーですね。
海外FXでも有数の取り扱い銘柄数を誇るiForexでは、現物を所有しない差金決済によるゴールド取引にも対応しています。ボラティリティのあるゴールドは、FXトレーダーにとっても、FX通貨ペア以外の選択肢として取引しやすい銘柄のひとつと言えるでしょう。
そこで本記事では、iForexのゴールド取引の特徴や注意点について分かりやすく解説。ゴールドの取引条件についても、FXと似ている点や異なる点を詳しく説明していますので、iForexのゴールド取引に興味のある人はぜひ参考にしてみてください。
iForexでゴールドを取引するメリット
まず最初は、iForexでゴールドを取引するメリットについて、以下の2点を確認しましょう。
- 最大2,000ドルのボーナスを使って取引可能
- 複数のゴールド銘柄を取引可能
最大2,000ドルのボーナスを使って取引可能
iForexでは初回入金に対して、100%+25%のウェルカムボーナスを提供しています。付与されるボーナスは最大2,000ドルで、ボーナス割合と付与ボーナス額の内訳は以下のようになっていますね。
- 初回入金1,000ドルまでは、100%ボーナスを付与(最大1,000ドル)
- 1,000ドルを超える初回入金額に対しては、25%ボーナスを付与(最大1,000ドル)
iForexの入金ボーナスは、いわゆるクッション機能付きです。ボーナス自体は出金できませんが、入金額と同じように証拠金の扱いになるため、非常に使いやすいボーナスと言えるでしょう。
もしボーナスの最大額である2,000ドル全額を受け取りたい場合は、初回に5,000ドルを入金すれば良いことになります。ただ100%の倍率でボーナスが獲得できるのは1,000ドルまでとなっているため、最も資金効率を良くしたい場合は、1,000ドルまでの入金にしましょう。1,000ドルの入金であれば、証拠金はボーナス1,000ドルと合わせて計2,000ドルとなり、取引に使える資金を2倍にしてゴールド取引に臨むことができます。
さらにiForexでは、bitwalletで初回入金を行なった場合に50ドルのボーナスを追加付与するサービスも実施中。bitwallet口座を持っている人は、こうしたキャンペーンも活用すると良いですね。
複数のゴールド銘柄を取引可能
iForexで取引できるゴールド銘柄は、以下の3つです。
- 金
- 金(EUR)
- 金(グラム,トルコリラ)
取引画面で単に「金」と表示されているものは、一般的な海外FXで言う「XAUUSD」に相当します。ゴールドと米ドルのペアですね。その他、金(EUR)は「XAUEUR」、金(グラム,トルコリラ)は「XAUTRYG」に相当します。
特に「金(グラム,トルコリラ)」は他社では取り扱いの少ない銘柄なので、こうしたゴールド銘柄を取引できるのもiForexのメリットでしょう。
iForexのゴールド取引条件
ここからは、iForexのゴールド取引条件を確認したいと思います。
iForexでは取引に自社独自のツールを使うため、MT4やMT5を使ったゴールド取引とは異なる部分もあります。そうした点を踏まえながら、レバレッジやスプレッドなどの取引条件について解説していきたいと思います。
iForexでのゴールドのシンボル
シンボルとは、取引ツールなどで表示される銘柄のコードのようなものです。
iForexのゴールド銘柄は3つあり、シンボルは以下のように分けられています。
- 金
- 金(EUR)
- 金(グラム,トルコリラ)
この中で最もメジャーなゴールド銘柄なのが、金(XAUUSD)ですね。ゴールドを取引する際の銘柄に迷った場合は、この「金」を選ぶと良いでしょう。
その他、ゴールドとユーロのペアである「金(EUR)」や、ゴールドとトルコリラのペアでさらにグラム単位での取引となっている「金(グラム,トルコリラ)」などもあります。
レバレッジ
iForexの口座レバレッジは最大で400倍ですが、ゴールドの各銘柄のレバレッジは、すべて最大200倍の個別レバレッジが適用されます。
また、月曜日の開場直後や、金曜日の閉場直前の15〜90分の間は、さらに最大レバレッジが100倍に制限されるため、注意しましょう。
スプレッド
iForexのゴールドのスプレッドは、各銘柄で以下のようになっています(2022年9月28日の実測スプレッド)。
金 | 3.9pips |
金(EUR) | 9pips |
金(グラム,トルコリラ) | およそ4.3〜6.4pips |
ポジションを持つために必要な手数料はスプレッドのみで、外付けの取引手数料はありません。
iForexのゴールドのスプレッドは、海外FXの中ではやや広めと言えます。ゴールドでスキャルピングをするために狭いスプレッドを重視したい場合は、以下のような海外FX業者の口座タイプで低スプレッド取引ができるため、参考にしてみてください(2022年9月28日の平均スプレッド)。
ゼロスプレッド口座 | 1.8pips(取引手数料含む) | |
Exness | プロ口座 | 1.3pips(取引手数料なし) |
TitanFX | ブレード口座 | 2.2pips(取引手数料含む) |
FXGT | プロ口座 | 2.3pips(取引手数料なし) |
取引できるロット数
前述の通り、iForexの取引では独自のブラウザプラットフォームを使用する形になります。そのため発注の際の数量設定も、FXの場合はロットではなく通貨量単位、ゴールド銘柄の場合はオンスやグラム単位で行う形になりますね。この点は、ロット単位での発注に慣れているトレーダーにとっては、少々分かりにくい部分かも知れません。
まずは、取引できる最小数量と最大数量を、銘柄ごとに見てみましょう。
最小数量 | 最大数量 | |
金 | 0.92オンス | 900オンス |
金(EUR) | 0.92オンス | 600オンス |
金(グラム,トルコリラ) | 7.4グラム | 930グラム |
一般的な海外FXのゴールド取引では、「1ロット=100オンス」になるため、最小取引ロット数である0.01ロットは1オンスになります。
iForexの金(XAUUSD)などは、最小0.92オンスの取引になるので、一般的な海外FX業者の最小ロットとほぼ同じ数量から取引できると言えるでしょう。
また、例えば金(XAUUSD)の最大数量は、一般的な海外FXでは9ロットに相当するため、海外FXの中では低めの設定となっています。
スワップポイント
一般的な海外FX業者と同じく、iForexのゴールド取引でもポジションのロールオーバー(日付をまたいでポジションを保有すること)の際にはスワップポイントが発生します。
1ロット取引時の1日分のスワップポイントは以下の通りです(2022年9月30日時点)。
ロング | ショート | |
金 | -6,574円 | -3,376円 |
金(EUR) | -5,252円 | -2,898円 |
金(グラム,トルコリラ) | -398円 | 290円 |
※海外FXでのゴールド取引では、「1ロット=100オンス」でロット単位の発注ですが、iForexではロット単位ではなくオンス単位での発注になります。上記の表は、100オンス取引時または100グラム取引時のスワップポイントになります。
また、FX通貨ペアなどと同じように、ゴールド各銘柄の取引でも、金曜日のスワップポイントは土日分を含む3倍になることにご注意ください。
参考までに、海外FX他社のゴールド(XAUUSD)の同日の1ロット/1日分あたりのスワップポイントは以下のようになっています。
ロング | ショート | |
XM | -2,373円 | 1,656円 |
GemForex | -1,632円 | 1,113円 |
Axiory | -2,590円 | 1,573円 |
iForexの金(XAUUSD)と比べると、他社のスワップレートの方がはるかに有利であると言えるでしょう。
スワップポイントは変動するものなので一概には言えませんが、iForexでゴールドの長期保有をする場合は、スワップポイントに気をつけた方が良いかも知れません。
取引時間
iForexのゴールド銘柄の日本時間での取引時間は、以下のようになります。
取引時間 | 月曜日8:01〜土曜日6:00(夏時間は月曜日7:01〜土曜日5:00) |
毎日の取引休止時間 | 6:59〜8:01(夏時間は5:59〜7:01) |
基本的に月曜日〜金曜日まで取引が可能ですが、毎朝1時間ほど取引休止時間がある点には注意しましょう。
必要証拠金と1pipsあたりの損益の確認方法
iForexの取引ツールでは、取引画面の「商品情報」のタブで多くの情報を確認することができます。
画面右で注文する数量を入力すると、その数量での「必要証拠金」「1ピップの価値」「オーバーナイト金利(スワップポイント)」などが、その時点での為替レートなどに基づきリアルタイムで更新されます。こうした点は、独自ツールの非常に使いやすいところでしょう。
画像の例で言えば、金を100オンス(一般的な海外FXでの1ロット)取引する場合、必要証拠金は12万5,852円であり、1ピップ(1ポイント)の変動で生じる損益は145円であることがすぐに分かります。
ただここで注意すべきは、ゴールド取引でiForexの取引ツールで言う「1ピップ」は小数点第二位を示しているため、MT4/MT5での「1ポイント」に相当する点です。1pipsあたりの損益は、「1ピップ」として表示されている金額を10倍する必要があります。
iForexでゴールド取引を始める方法
iForexが提供している口座タイプは現在1種類で、その口座タイプですべての銘柄が取引可能となっています。そのため各種ゴールド銘柄を取引する場合も、特別な手続きなどは必要なく、チャートを開けばすぐに取引を始めることができます。
ここからは、iForexの取引ツールでゴールドのチャートを表示する手順を解説していきたいと思います。
取引ツールでゴールドのチャートを表示する手順
まずはiForex公式サイトから会員ページへログインします。
ログインすると取引銘柄の一覧が表示されているため、その中の「商品」タブを開きます。もし取引銘柄の一覧が表示されていない場合は、左端のメニューの「⇅」のようなマークをクリックして表示させましょう。
「商品」タブをクリックすると、その中に「金」を始め各種ゴールド銘柄があるため、取引したい銘柄をクリックします。
銘柄をクリックすると、チャートや商品情報の詳細を確認できる画面が表示され、ここから取引を行えます。
iForexでゴールド取引をする際の注意点
最後は、iForexでゴールド取引をする際の注意点を確認したいと思います。
ゴールドのレバレッジ制限に注意
iForexの最大レバレッジは400倍ですが、各種ゴールド銘柄の取引では最大レバレッジは200倍に制限されています。さらに、日本時間の月曜日になる市場の開場直前や、土曜日早朝になる閉場直後の15〜90分くらいの間は、最大レバレッジが100倍に制限される点も注意しましょう。
最大レバレッジが低いと、ポジションを持つためにより多くの証拠金が必要になります。レバレッジ200倍の口座では、レバレッジ1000倍の口座に比べて、同じ数量で取引する場合でも5倍の必要証拠金が要ることになりますね。
少ない証拠金で取引したい場合、レバレッジの低さは少々不利な条件になることは知っておいた方が良いでしょう。
まとめ
iForexでのゴールド取引における最大の魅力は、高額入金ボーナスを利用して取引できる点にあります。この入金ボーナスは、ゴールドだけではなく、FX通貨ペアを始めとした全銘柄の取引に使えるため、ぜひ活用したいですね。
また、iForexの取引ツールでは、1ピップの損益や必要証拠金などをすぐに確認できるメリットもあります。レバレッジの低さは他社と比べて劣る点ですが、iForexでのゴールド取引にメリットを魅力を感じる人は、ぜひ挑戦してみてください。
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