FBSと言えばハイレバレッジ取引が特徴の海外FXにおいて、群を抜いて高い3000倍という脅威のレバレッジの高さを誇る大手ブローカーですね。国際金融サービス委員会(IFSC)などのライセンスを取得し世界190カ国以上で活動しているほか、業界賞の受賞歴も多く、信頼性も十分にあるブローカーと言えるでしょう。
そんなFBSの口座タイプですが、スタンダード口座やECN口座をはじめとした全6種類。また前述の通りレバレッジは最大3000倍と非常に高く、そのほかにもロスカット水準20%、ストップレベル0.1pipsなど、取引しやすい条件が整っていますね。一方で最大レバレッジは口座残高によって段階的な制限があるなど、気をつけたい点もあります。
そこで本記事ではFBSの各口座タイプの特徴や、最大レバレッジを中心とした口座スペックについて詳しく解説。注意点なども含めてまとめて説明していきたいと思います。
FBSの口座タイプとスペック概要
まずはFBSが提供する口座タイプの種類と特徴、そして最大レバレッジやストップレベルなどのスペックについて見ていきましょう。
FBSの口座タイプ一覧
FBSでは、用途や仕様ごとに下記の表でまとめているような6つの口座タイプを提供しています。
口座タイプ | セント口座 | マイクロ口座 | スタンダード口座 | ゼロスプレッド口座 | ECN口座 | 仮想通貨口座 |
注文方式 | STP(マーケットエクスキューション) | STP(マーケットエクスキューション) | STP(マーケットエクスキューション) | STP(マーケットエクスキューション) | ECN | STP(マーケットエクスキューション) |
口座通貨 | USD,EUR | JPY,USD,EUR | JPY,USD,EUR | JPY,USD,EUR | USD | USDT |
初回最低入金額 | 1ドル | 5ドル | 100ドル | 500ドル | 1,000ドル | 1ドル |
最大レバレッジ | 1000倍 | 3000倍 | 3000倍 | 3000倍 | 500倍 | 5倍 |
スプレッド | 最小1pipsの変動制 | 最小3pipsの固定制スプレッド | 最小0.5pipsの変動制スプレッド | 0pipsの固定制スプレッド | 最小-1pipsの変動制スプレッド | 最小1pipsの変動制スプレッド |
取引手数料 | なし | なし | なし | 1ロットの往復取引あたり20ドルから | 1ロットの往復取引あたり6ドル | 始値0.05%、終値0.05% |
最大ポジション数 | 200 | 200 | 200 | 200 | 無制限 | 200 |
1ロットの取引数量 | 1,000通貨 | 10万通貨 | 10万通貨 | 10万通貨 | 10万通貨 | 10万通貨 |
1ポジションあたりの取引ロット数 | 0.01〜1,000 | 0.01〜500 | 0.01〜500 | 0.01〜500 | 0.1〜500 | 0.1〜500 |
取引可能銘柄 | FX通貨ペア 金属 インデックス エネルギー 株式 | FX通貨ペア(エキゾチック通貨ペアは除く) 金属 | FX通貨ペア 金属 インデックス エネルギー 株式 | FX通貨ペア 金属 | 25種類のFX通貨ペア | 各種仮想通貨ペア |
FBSの口座タイプは6種類もあり、数が多い点も特徴ですね。しかし、6種類の口座タイプのすべてが使いやすいわけではありません。理由については後述の各口座タイプの特徴で説明しますが、実用的なのはスタンダード口座、ECN口座、セント口座の3つと言えるでしょう。
またFBSでは、ECN口座と仮想通貨口座以外の口座タイプで、スワップフリーオプションが適用可能です。ただしFBSのスワップフリーは、イスラム教の教えを守るユーザーを対象にしたもので、一般ユーザーは利用できない点には注意しましょう。
セント口座の特徴
FBSのセント口座は、1ロットあたりの取引数量が1,000通貨に設定された、少額取引専用の口座タイプです。
最小取引量は0.01ロット(10通貨)、1ポジションあたりの最大取引量は1,000ロット(10万通貨)となっており、本格的にトレードで稼ぐ目的というよりは、練習での利用が主な目的といえるでしょう。
セント口座では、FX通貨ペア、金属、インデックス、エネルギー、株式が取引可能で、FBSが提供するほとんどの銘柄をカバーしています。
初心者向けともいえるセント口座ですが、口座通貨として設定できるのはUSDとEURのみ。口座通貨として日本円は対応していないため、その点は少々ネックかも知れません。
マイクロ口座の特徴
FBSのマイクロ口座は、最小3pipsからの固定制スプレッドを提供している、現在の海外FXの中ではやや少数派の口座タイプです。
XMなどにも同名の「マイクロ口座」がありますが、FBSのマイクロ口座の場合は取引規模が小さいなどの特徴は一切ないため、この点は少々注意したいポイントですね。
取引可能な銘柄は、FX通貨ペア(エキゾチック通貨ペアは除く)、金属のみとなっており、FXトレーダーにとっては必要十分な量ですが、全体の中で見れば範囲が限定されています。
最小3pipsのスプレッドは他の口座タイプと比べてコストが大きいため、あえて選択する理由は乏しいのですが、固定スプレッドに魅力を感じる人は検討しても良いかも知れません。
スタンダード口座の特徴
スタンダード口座は、FBSの口座タイプの中で主力のものの1つです。
ユーロドルで平均0.8pipsと、スタンダード口座のスプレッドとしてはかなり狭く、もちろん外付けの取引手数料は不要。さらにストップレベルは他の口座タイプと同様に0.1pipsとなっており、ストレスなく取引できるのではないでしょうか。
取引可能銘柄は、FX通貨ペア、金属、インデックス、エネルギー、株式となっており、FBSが提供するほとんどの銘柄をカバーしています。
FBSの口座タイプの中で、スタンダード口座は最もおすすめの口座と言えますね。
ゼロスプレッド口座の特徴
FBSのゼロスプレッド口座は、その名前の通り0pipsの固定制スプレッドの口座タイプです。
スプレッドが0pips固定という点は魅力的ですが、1ロットの往復取引あたり、最小で20ドル〜の取引手数料が必要という点で、あまり使い勝手は良くありません。マイナーな通貨ペアでは取引手数料の金額はさらに上がることになるため注意が必要ですね。
取引可能な銘柄は、FX通貨ペア(エキゾチック通貨ペアも含む)、そして金属の2種類に限られています。
取引コストの面でスタンダード口座などよりも高くなってしまうので、あまりおすすめはできませんが、0pipsの固定スプレッドに魅力を感じる場合は、検討してみても良いでしょう。
ECN口座の特徴
ECN口座は、FBSの中では唯一ECN方式を採用している低スプレッド口座タイプです。
ユーロドルの平均スプレッドは0pips、さらに最低スプレッドでは-1pipsになる場合もあり、スプレッドの狭さが魅力と言えるでしょう。1ロットあたりの往復取引手数料は6ドル(およそ6pips)となっており、取引コストの少なさで選ぶならECN口座が最適ですね。
取引可能な銘柄は、25種類の主要なFX通貨ペアに限られています。また、初回最低入金額は1,000ドル、口座通貨はUSDのみなどのハードルがあり、この点は上級者向けの仕様ではないでしょうか。低スプレッド取引に魅力を感じる人が利用すべき口座と言えますね。
仮想通貨口座の特徴
仮想通貨口座は、FBSが提供する口座タイプの中では唯一仮想通貨取引に対応しています。(FBS全体としては、スマホアプリである「FBS Trader」でも仮想通貨は取引可能)
仮想通貨口座で取引できるのは仮想通貨ペアのみで、FX通貨ペアなどは取引できません。80種類近くの豊富な仮想通貨ペアを取引できる魅力はありますが、最大レバレッジは5倍、別途取引手数料あり、などの仕様には注意すべきでしょう。
良い取引条件で仮想通貨を扱う海外FX業者は多くなってきているため、本格的に仮想通貨取引をしたい場合は、FBSの仮想通貨口座以外の他社口座も検討した方が良さそうです。
最大レバレッジは3000倍。設定の変更も可能
FBSの最大レバレッジは3000倍となっており、海外FXの中でも非常に高い部類に入ります。ただし以下の表のように、口座タイプによって最大レバレッジは異なるため注意しましょう。
最大3000倍 | 最大1000倍 | 最大500倍 | 最大5倍 |
スタンダード口座 マイクロ口座 ゼロスプレッド口座 | セント口座 | ECN口座 | 仮想通貨口座 |
口座設定の最大レバレッジは、口座開設時に選択できる他、口座開設後もFBSのパーソナルエリアから変更が可能です。実際の変更手順としては、下記のような感じですね。
パーソナルエリアにログインすると表示される「ダッシュボード」に、開設しているリアル口座の一覧が表示されます。
最大レバレッジを変更したい口座を選択すると、以下のような口座設定画面が表示されますので、「レバレッジ」の項目をクリックしましょう。
ここでレバレッジ変更の画面が表示されるため、希望するレバレッジを選択します。
「確認する」をクリックすれば、手続きは完了です。
ストップレベルはほとんどの銘柄で0.1pips以下
FBSの取引スペックにおいて大きな魅力と言えるのが、ストップレベルの狭さです。
ストップレベルとは、指値や逆指値を入れる時に現在の価格から離しておかなければいけない価格差のことですね。もしストップレベルが5pipsなら、現在のレートの上下5pips以内で指値・逆指値注文はできないことになります。
FBSのストップレベルは、ほぼすべてのFX通貨ペアや他銘柄で0.1pipsとなっており、株価指数やエネルギー銘柄では0pipsに設定されています。
ストップレベルは、指値・逆指値注文を使うトレーダーにとっては取引のしやすさに直結するため、狭ければ狭いほどメリットが大きいと言えるでしょう。ちなみにストップレベル0pipsの設定がある海外FX業者としては、TitanFX、Axiory、XM、TradersTrust、Tradeviewなどがありますので、ストップレベルの狭さを重要視するトレーダーは、これらの業者の利用も検討してみましょう。
マージンコール/ロスカット水準は40%/20%。さらにゼロカットで追証なし
FBSでは証拠金維持率が40%以下でマージンコールが発生し、20%以下でロスカットとなっています。これは海外FX業者の中では一般的と言えるスペックですね。
実効レバレッジの高い取引の場合、獲得できる利益も大きくなる代わりに、少しの価格変動でも口座残高を超える損失が発生するリスクも高まります。
そんな時に重要なのが、海外FXではおなじみのゼロカットの存在。FBSでもゼロカットがあるおかげで、ハイレバレッジの取引でもマイナス残高による追証が発生せず、安心して取引を行えます。
FBSの口座タイプ・スペックの注意点
FBSは世界規模で事業を展開している大手FXブローカーだけあって、口座タイプやスペックの面で目立つデメリットは少ない方でしょう。
ただし、レバレッジ制限については注意した方が良いため、最後にその点について確認したいと思います。
最大レバレッジは口座残高によって段階的に制限される
最大レバレッジの高さが魅力のFBSですが、以下の表のような形で、レバレッジは口座残高によって段階的に制限されます。
口座残高 | 最大レバレッジ |
200ドルまで | 3000倍 |
2,000ドルまで | 2000倍 |
5,000ドルまで | 1000倍 |
3万ドルまで | 500倍 |
15万ドルまで | 200倍 |
15万ドル超 | 100倍 |
FBSは最大3000倍という圧倒的なレバレッジの高さが1つの売り文句になっていますが、実際に3000倍のレバレッジが使えるのは、口座残高が200ドル相当額以下の場合に限ります。
もっとも、現実的には最大レバレッジは500倍もあれば十分すぎるので大きな問題はないのですが、FBSのレバレッジ制限はあらかじめ気をつけておきたいポイントですね。
まとめ
FBSはボーナスキャンペーンが少々使いにくいという点や、公式サイトの日本語対応が不十分であるなどのデメリットもありますが、取引スペックに関しては目立ったデメリットは少ないと言えるでしょう。
むしろ、最大3000倍のレバレッジや、FX通貨ペアで0.1pipsのストップレベルなど、どちらかといえば使いやすいスペックを備えていますね。
FBSでは最大140ドルの口座開設ボーナスも提供しており、お試しで利用してみるということも可能なため、興味があるトレーダーはぜひ試してみてくださいね。
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