ハイレバレッジな海外FX業者の中にあって、無制限(21億倍)という圧倒的に高いレバレッジを誇っているExness(エクスネス)。その設立は2008年で、セーシェル金融庁(FSA)をはじめ世界4カ国の金融ライセンスを取得して運営されています。基本的にボーナスキャンペーンは行なっていませんが、低スプレッド口座の充実など取引環境面でメリットの多い業者ですね。
そんなExnessの取引環境面でのもう1つの特徴は、スワップフリーということでしょう。Exnessのスワップフリーオプションは、イスラム圏外のユーザーでも特別な手続きや設定をせずに使うことができるのが大きなポイントですね。スワップポイントによる取引コストを抑えたい人にとって、非常に魅力的なサービスとなっています。
そこで本記事ではExnessのスワップフリー口座について、ルールや使い方、そしてメリットなどを分かりやすく解説していきたいと思います。
スワップポイントとは
Exnessのスワップフリー口座について見ていく前に、まずは一般的にスワップポイントとは何かということを説明したいと思います。
スワップポイントが発生する理由や、スワップポイントは総合的には利益よりも支払いになりやすいことについて確認していきましょう。
スワップポイントは通貨ペアの金利差調整分のこと
FX通貨ペアは、文字通り2つの通貨の組み合わせで成り立っています。2つの通貨の力関係や政治経済的要因、さらに投機筋による資金の動きなどによってレートが変動し、その変動によって差益を得るのがFXのトレードですね。
2つの通貨が1つのペアになっているということは、通貨ペアを売買する際には、それぞれの通貨に設定された政策金利の違いも考慮する必要が出てきます。この時に登場するのがスワップポイントですね。スワップポイントとは通貨ペアの金利差調整分のことです。
海外FXでのスワップポイントは、各国の政策金利に基づいて設定されていますが、直接に金利の値が反映されているわけではありません。したがって、同じ通貨ペアでも海外FX業者によってスワップポイントが異なるのが一般的です。
スワップポイントは総合的に見ると必ずマイナスになる
国内FXでのスワップポイントは、プラスのスワップを付与するアピールの仕方をしている場合があるため、「スワップポイント=利益が出る良いもの」と漠然と捉えている人も多いかもしれません。
実際に国内外を問わず、高金利通貨(南アフリカランド、メキシコペソなど)と低金利通貨(ユーロ、円、米ドルなど)の組み合わせである通貨ペアでは、売買の方向によってプラススワップになるため、スワップポイント獲得を目的にしたトレード方法が存在します。
しかし、どの通貨ペアでもロングスワップとショートスワップの合計値はマイナスになっており、総合的に見るとスワップポイントは「受け取り」ではなく「支払い」になるのが普通です。
特に為替差益を狙いやすいメジャー通貨ペアの場合、海外FXのスワップポイントではロング/ショートともにマイナススワップの場合も多く、「利益が出る良いもの」ではなく「日をまたいでポジションを保有する際の手数料」という捉え方が一般的ではないでしょうか。
こうした事情があるため、Exnessのスワップフリー(スワップポイントが発生しないサービス)は、ある程度の期間ポジションを保有することが多いスイングトレーダーやデイトレーダーにとってメリットがあります。
Exnessの一般ユーザー向けスワップフリー口座の特徴
Exnessでは、一般ユーザー向けのスワップフリー口座と、イスラム諸国向けのスワップフリー口座の2種類を提供しています。まず最初に、一般ユーザー向けのスワップフリー口座について詳しく見ていきたいと思います。
スワップフリーの対象口座
Exnessのスワップフリーが適用される口座タイプは以下の通りです。
- スタンダード口座
- ロースプレッド口座
- ゼロ口座
- プロ口座
上記4口座タイプの他に、Exnessには「スタンダードセント口座」という取引規模の小さい口座タイプのサービスもありスワップフリーが適用されていますが、日本で利用できない口座タイプとなっています。
スワップフリーには2つのレベルがある
Exnessのスワップフリーには2つのレベルがあり、それぞれのレベルでスワップフリーが適用される取引銘柄が異なります。
以下はスワップフリーレベルと、スワップフリーが対象になる取引銘柄の一覧表です。
スワップフリーレベル | スタンダードスワップフリー | 拡張スワップフリー |
スワップフリー対象銘柄 | XAUUSD、インデックス(指数)、仮想通貨、株式 | AUDNZD、AUDUSD、EURCHF、EURUSD、GBPJPY、GBPUSD、NZDUSD、USDCAD、USDCHF、USDJPY、USOIL、AUDCHF、AUDJPY、EURAUD、EURCAD、EURGBP、EURJPY、EURNZD、GBPCHF、GBPNZD、NZDJPY、NZDCAD、XAUUSD、インデックス、仮想通貨、株式 |
スワップが必要になる銘柄 | 上記にない通貨ペア、貴金属、UKOIL | 上記にないすべての銘柄 |
「スタンダードスワップフリー」は、デフォルトの状態です。スタンダードスワップフリーで設定されているスワップフリー対象銘柄は、Exnessではそもそもスワップポイントが発生しない取引銘柄になります。
「拡張スワップフリー」は、スタンダードから1つレベルが上がった状態です。拡張スワップフリーでは、スタンダードスワップフリーの対象銘柄に加えて、メジャー通貨ペアや取引機会の多いマイナー通貨ペアがスワップフリーの対象になります。
スワップフリーレベルの適用方法
スワップフリーのレベルは、ユーザーの取引内容からアルゴリズムが自動的に査定し適用されます。そのため、ユーザー自身が手動でスワップフリーレベルを操作することはできません。
またExnessのスワップフリーは、スワップフリー対象口座で規定の取引量を達成すると、自動的にスワップフリーレベルが適用されるため、ユーザーがスワップフリーオプションを申請するなどの必要もありません。
言い換えれば、ユーザーの取引量によっては、スワップフリーレベルは「拡張スワップフリー」から「スタンダードスワップフリー」へ自動的に引き下げられる場合もある、ということになりますね。
スワップフリーレベルの確認方法
現在どのスワップフリーレベルが適用されているかは、Exnessの会員ページへログインすることで確認できます。
ログイン後、会員ページ左側のメニューにある「設定」をクリックし、開いた画面の中の「スワップフリーレベル」のタブを選択すると以下のような画面が表示されます。
ここから現在のスワップフリーレベルが確認できます。
Exnessのイスラム諸国向けスワップフリー口座の特徴
ここまでは、一般ユーザー向けのスワップフリー口座の特徴について見てきましたが、Exnessではイスラム諸国向けのスワップフリー口座も提供しています。
イスラム法では利子のやりとりが禁止されているため、こうした宗教的な理由に配慮して設置されているのが、「イスラム口座」と呼ばれるスワップポイントが発生しない口座タイプですね。
多くの海外FX業者がイスラム口座を用意していますが、その利用にはイスラム教を信奉していることを証明する書類の提出が必要になる場合があります。
それに対してExnessでは、主にイスラム教が信仰されている国で口座開設した場合に、自動的に口座にスワップフリーが適用される仕組みになっています。この制度の対象外の国では、イスラム諸国向けのスワップフリーは適用されません。
Exnessのスワップフリー口座のメリットと注意点
他の海外FX業者でもスワップフリー口座の提供はありますが、Exnessのスワップフリー口座は一般ユーザーでも使いやすいなどのメリットがあります。
ここからは、Exnessのスワップフリー口座を利用するメリット、そして注意点についても確認していきたいと思います。
イスラム圏外のユーザーでも利用しやすい
スワップフリー口座は、基本的にはイスラム法に配慮した口座タイプのため、海外FX業者によってはそもそもイスラム教徒しか利用できないルールにしている場合もあります。
それに対してExnessのスワップフリーは、イスラム教徒ではないユーザーでも利用できることに加え、指定の口座タイプでは最初からスワップフリーの対象になっており、取引量によって自動的にスワップフリーレベルが設定される仕様です。口座をスワップフリーにするための申請などは必要なく、誰でも利用しやすいことが大きなメリットと言えるでしょう。
スワップポイントによる取引コストを抑え、スイングトレードがしやすくなる
スワップポイントは、FXなどで保有したポジションをロールオーバー(日をまたいでポジションを保有すること)する際に発生する金利差調整分です。そのためスワップポイントの影響を受けやすいのは、スキャルピングのような短期トレードよりも、スイングトレードやデイトレードのような取引スタイルになるでしょう。
特にスイングトレードでは何日もポジションを保有する場合があるので、ロールオーバーのたびにマイナススワップによる手数料は発生しやすくなります。スワップフリー口座を利用することで、そうしたコストを抑えることが可能ですね。
仮想通貨ペアなどは最初からスワップポイントが発生しない
Exnessでは、最初からスワップポイントが発生しない設定にされている取引銘柄があります。
その取引銘柄は、以下の4つです。
- 仮想通貨
- 株式
- インデックス(指数)
- ゴールド(XAUUSD)
これらはスタンダードスワップフリーとして設定されている取引銘柄で、いつでもスワップポイントを気にせずに取引ができます。
拡張スワップフリーでも、すべての銘柄がスワップフリーになるわけではない
Exnessではスワップフリー対象口座タイプで取引した場合、規定の取引量をクリアすることで、よりスワップフリーになる銘柄が多い「拡張スワップフリー」にレベルが上がります。
しかし拡張スワップフリーであっても、すべての銘柄がスワップフリーになるわけではありません。一部のマイナー通貨ペアやエキゾチック通貨ペアでは、スワップポイントが必要になる点にご注意ください。
まとめ
スワップポイントはロングとショートの合計値で見ると必ずマイナスになるため、日をまたいで取引する際のコストとして捉えられますね。特にポジションを数日にわたって保有する取引スタイルのトレーダーは、このスワップポイントによるコストは気になるポイントではないでしょうか。
Exnessでは、対象口座タイプで規定の取引量をクリアすることで、メジャー通貨ペアや一部のマイナー通貨ペアでも自動的にスワップフリーが適用されるサービスを行なっており、これは上記のようなトレーダーにとっては大きな魅力と言えるでしょう。
またExnessでは、スワップフリーだけではなく高いスペックの取引口座を提供しているので、この機会にぜひ利用を検討してみてください。
スワップポイントの高さやスプレッドの狭さ、ボーナス等を含めた海外FX業者の総合ランキングは下記にまとめています。より使い勝手の良いブローカーや自信とトレードスタイルに合った海外FX業者を探したいトレーダーは参考にしてください。
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