TitanFXといえば、最先端の金融インフラにより低スプレッドと高速約定を提供している海外FX業者ですね。FX通貨ペアなどの取引においては、すでに高い評価を獲得している人気優良ブローカーです。
そんなTitanFXですが、2021年6月から仮想通貨(暗号資産)CFDの取引に本格的に参入。TitanFXの高い取引環境のもと、FX通貨ペアなどと同じ取引口座で、ビットコイン、イーサリアム、リップルなどの時価総額上位の仮想通貨と、日本円や米ドルの法定通貨とのペアを、合計24種類取引することが可能になっています。
そこで本記事では、TitanFXの仮想通貨CFD取引の特徴やメリットを解説。さらにスプレッドやレバレッジなどの取引条件についても、仮想通貨CFDを扱う他の海外FX業者と比較していきたいと思います。
口座スペックや取引条件に優れたTitanFXの全体的な評判や特徴、メリット・デメリットについては、下記の記事に詳しくまとめています。
TitanFXの仮想通貨(暗号資産)CFD取引の特徴
まず最初に、TitanFXが新たに取扱いを開始した仮想通貨CFD取引について、特徴を確認していきましょう。
取引環境
TitanFXの仮想通貨CFDでは外国為替FXでも評価の高いZeroPointテクノロジーを利用した高速取引が可能です。レバレッジは20倍と、為替FXと比較すればやや抑えられている印象ですね。
取引にあたって仮想通貨ウォレットやブロックチェーンなどは必要なく、クライアントキャビネットでの入出金や口座管理が可能となっています。仮想通貨取引のために専用の取引口座を作る必要はなく、FX通貨ペアを取引するのと同じ口座で、MT4/MT5から仮想通貨ペアを取引できる点も特徴のひとつと言えるでしょう。
取り扱いペア一覧
TitanFXでは、メジャー/マイナー仮想通貨と法定通貨(日本円/米ドル)のからなる、以下24種類のペアを扱っています。
メジャー仮想通貨のペア
BTC/JPY | ビットコイン/日本円 |
BTC/USD | ビットコイン/米ドル |
ETH/JPY | イーサリアム/日本円 |
ETH/USD | イーサリアム/米ドル |
XRP/JPY | リップル/日本円 |
XRP/USD | リップル/米ドル |
BCH/JPY | ビットコインキャッシュ/日本円 |
BCH/USD | ビットコインキャッシュ/米ドル |
LTC/JPY | ライトコイン/日本円 |
LTC/USD | ライトコイン/米ドル |
マイナー仮想通貨のペア
BNB/JPY | バイナンスコイン/日本円 |
BNB/USD | バイナンスコイン/米ドル |
DOT/JPY | ポルカドット/日本円 |
DOT/USD | ポルカドット/米ドル |
UNI/JPY | ユニスワップ/日本円 |
UNI/USD | ユニスワップ/米ドル |
LNK/JPY | チェーンリンク/日本円 |
LNK/USD | チェーンリンク/米ドル |
XLM/JPY | ステラ/日本円 |
XLM/USD | ステラ/米ドル |
EOS/JPY | イオス/日本円 |
EOS/USD | イオス/米ドル |
XTZ/JPY | テゾス/日本円 |
XTZ/USD | テゾス/米ドル |
取引時間
仮想通貨CFDの取引時間については以下の表のようになっています。
曜日 | メジャー仮想通貨ペア | マイナー仮想通貨ペア |
月 | 0:01 〜 23:59 | 0:01 〜 23:59 |
火 | 0:01 〜 23:59 | 0:01 〜 23:59 |
水 | 0:01 〜 23:59 | 0:01 〜 13:00, 14:00 〜 23:59 |
木 | 0:01 〜 23:59 | 0:01 〜 23:59 |
金 | 0:01 〜 23:55 | 0:01 〜 23:55 |
土 | ー | ー |
日 | ー | ー |
※上記の取引時間はサーバー時間表記。日本時間の場合は、日付変更となる0時が午前7時(夏時間では午前6時)になります。
TitanFXの仮想通貨CFDの取引時間は、基本的にFX通貨ペアと同じで、以下のような特徴があります。
- 新規注文ができるのは月曜日から金曜日の週5日間で、土日の取引はできない
- 日付変更前後の2分間は、ロールオーバー処理のため新規の注文はできない
- 金曜日だけは、サーバー時間で23:55に閉場する
これらに加えて、マイナー仮想通貨ペアの場合は水曜日に一部取引できない時間帯がありますので、注意しましょう。
スタンダード口座とブレード口座の違い
TitanFXの仮想通貨CFD取引では、口座タイプにかかわらず取引手数料はかかりません。外国為替FXでは手数料が発生するブレード口座でポジションを持った場合でも、別途取引手数料は発生しないということですね。
またスプレッドについては、スタンダード口座よりもブレード口座の方がわずかに狭い場合がありますが、平均値としてはほとんど差がないことも特徴と言えます。
スワップポイントは日をまたいだタイミングで発生する
仮想通貨CFD取引でのスワップポイントは、海外FX業者によって扱いは様々あります。例えば同じように仮想通貨FXを扱っているFXGTでは、4時間ごとにスワップが発生する仕様になっていますが、Exnessではそもそもスワップは発生しません。
TitanFXの場合は、FX通貨ペアなどと同じように、仮想通貨CFD取引でも日をまたいだタイミングでスワップポイントは発生します。また、金曜日から月曜日へロールオーバーした場合は、3日分のスワップポイントがまとめて反映されます。
TitanFXの仮想通貨(暗号資産)CFD取引のメリット
続いてここからは、TitanFXで仮想通貨CFD取引をするメリットを確認していきたいと思います。
FX通貨ペアと同じ取引口座で仮想通貨CFDも取引できる
同じTitanFXの中でも、株式CFD取引を行う場合は専用口座を追加口座として開設する必要がありますが、仮想通貨CFDの場合は、FX通貨ペアや貴金属など同じ取引口座のまま取引を行えます。
為替FX取引などと同じく、取引環境として低スプレッドと高速約定を実現したTitanFXのZeroPointテクノロジーを利用することができる点もメリットのひとつと言えるでしょう。
原資産や仮想通貨ウォレットを保有せずに取引できる
仮想通貨取引と言うと、資産として仮想通貨を保有したり、仮想通貨ウォレットを作成し資金管理をする必要があるのではと、難しく考える人も多いかも知れませんね。しかしTitanFXの仮想通貨CFD取引では、専門的な知識は不要で、ブロックチェーン料金などの手数料についても心配する必要はありません。
「CFD取引」とは「差金決済取引」のことで、実際の資産の取引を行うわけではなく、売買した時の価格差によって損益が発生する取引方法のことです。FX取引に馴染みのある方の場合は、FXと同じことを仮想通貨で行うと考えて良いでしょう。つまりTitanFXの仮想通貨CFD取引では、原資産を保有することによるリスクは発生しません。
非常にボラティリティが大きく価格変動リスクにさらされる危険性が高い仮想通貨を、資産として保有する必要がない点もメリットと言えるのではないでしょうか。
また入出金などの資金管理についても、TitanFXのクライアントキャビネットにて行えるため、ウォレットを作成する必要もなく、気軽に取引をスタートすることができます。
プラットフォームはMT4/MT5。インジケータやEAを利用した取引も可能
仮想通貨CFDの取引は、FXなどと同じくMT4/MT5で行います。注文や決済を始め、オブジェクト類やインジケーター・オシレーターを使った相場分析を行いやすく、またEAを利用した自動売買も可能となっています。
為替FXのトレーダーであれば普段使い慣れた環境で取引ができ、EAなどの豊富な各種ツールが使える点は魅力的と言えるでしょう。
最大ロットは20ロット。レバレッジは固定制20倍
TitanFXの仮想通貨CFD取引では、最小0.01ロットから、1ポジションあたり最大20ロットまで取引が可能で、一度に保有できるポジションの数は、銘柄に関わらず200ポジションとなっています。
またレバレッジは、口座設定のものではなく、商品ごとの固定レバレッジ20倍が適用されます。ただし、金曜日の閉場1時間前から月曜日の開場後15分後までの間に新規で建てたポジションについては、証拠金率5:1が適用されます。それ以外の時間ではレバレッジ20倍となりますので、あらかじめ注意した方が良いでしょう。
同一口座内では両建て可能
仮想通貨CFD取引においても、同じ口座内であれば両建ては認められています。ただし、同じアカウント内の別口座や他業者の口座間での両建ては、FX取引の場合などと同様に禁止されています。
ゼロカットも対応可能
仮想通貨CFD取引でも、TitanFXでは原則としてゼロカットに対応しています。ゼロカットとは、急なレートの変動などによりロスカットが間に合わなかった場合、マイナスになった残高をリセットしてユーザーには追証を求めないシステムのことですね。
入金額以上の損失を出すことがなくリスクが抑えられるこのシステムは、海外FXにおける大きなメリットのひとつですが、それが仮想通貨取引にも適用される点はすばらしいですね。
ただし、ゼロカットの適用は、TitanFXのトレードオペレーション部による審査ののちに可否が決められます。
他社の仮想通貨(暗号資産)CFD取引との比較
ここからは、仮想通貨CFD取引を扱う他の海外FX業者との比較を行っていきたいと思います。TitanFX、Exness、TradersTrust、FXGT、Bitterzの5社で、取引可能ペア数やスプレッドなどを比較してみましょう。
取引可能ペア数
各社が取り扱う仮想通貨CFDペア数は以下の通りです。
TitanFX | Exness | TradersTrust | FXGT | Bitterz | |
取引可能ペア数 | 24種類 | 14種類 | 8種類 | 40種類 | 15種類 |
取引可能ペア数では、仮想通貨取引を得意としているFXGTでの取り扱い数が圧倒的に多いですね。しかしTitanFXも、一般的なFXブローカーとしては24種類の取り扱いとなっており、品揃えは豊富と言えます。
最大レバレッジ
続いて、各社が仮想通貨CFD取引での最大レバレッジを比較しましょう。
TitanFX | Exness | TradersTrust | FXGT | Bitterz | |
最大レバレッジ | 20倍 | 200倍 | 5倍 | 1,000倍 | 888倍 |
FXGTやBitterzなどの仮想通貨取引に照準を合わせている業者では、一般的な海外FX業者でのFX取引と同じくらいの高いレバレッジで、仮想通貨CFDも取引ができます。
それに対してTitanFXのレバレッジは最大20倍となっており、必ずしも高いとは言えません。最大レバレッジから見た仮想通貨の取引環境は、ブローカーごとの差が大きく出ています。
スプレッド
主要な仮想通貨CFDペア(BTCUSD、ETHUSD、LTCUSD)を元に、各業者のスタンダード相当の口座で2021年7月28日11時台の平均スプレッドを比較したいと思います。
TitanFX | Exness | TradersTrust | FXGT | Bitterz | |
BTCUSD | 27.4pips | 52.6pips | 26.3pips | 27pips | 31pips |
ETHUSD | 11pips | 4pips | 3pips | 2.1pips | 2.9pips |
LTCUSD | 1.1pips | 1.3pips | 0.4pips | 1.5pips | 0.2pips |
※TitanFXの仮想通貨CFD取引では、ブレード口座でも取引手数料はかからず、スプレッド幅もスタンダード口座とほぼ同じになります。
FX通貨ペアの場合は、ブローカーや口座タイプごとにスプレッドの傾向はある程度わかりますが、仮想通貨ペアの場合は、同じブローカーでも銘柄によってスプレッドが広めの場合や狭めの場合がありますね。TitanFXでは、BTCUSDでは海外FX全体で見ても狭いスプレッドを提供していますが、ETHUSDの場合はどちらかと広めになるなど、銘柄によって得意なものと不得意なものが分かれる傾向があります。
まとめ
TitanFXで新しく取り扱いが始まった仮想通貨CFD取引ですが、FX取引と同じ口座のまま仮想通貨も取引できるため、FXと仮想通貨の両方に興味があるトレーダーにとっては使いやすいと言えるでしょう。ハイスペックな取引環境に定評があるTitanFXでの安定した仮想通貨CFD取引に興味がある人は、ぜひ試してみてはいかがでしょう。
なおこの仮想通貨CFD取引は新しく始まったサービスのため、MT4/MT5の気配値表示にはデフォルトで表示されていません。追加する場合は、MT4/MT5の上部メニューの「表示」→「通貨ペアリスト(MT5では銘柄)」から「Crypto Majors」などの仮想通貨項目を開いて追加してください。
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