2015年に設立し、2020年より日本語対応のサービスを展開し始めたCXCMarkets。セントビンセント及びグレナディーン諸島(SVG FSA)のライセンスを取得して運営している海外FX業者ですが、まだ知名度はそれほど高くなく詳しく知らない海外FXユーザーも多いかも知れませんね。
海外FX業者のタイプを大きく分けると、キャンペーンでユーザーに訴えるタイプと、約定速度や取引コストの少なさでユーザーに訴えるタイプがありますが、CXCMarketsはどちらかと言うと「キャンペーン型」と言えるでしょう。CXCMarketsは、口座開設ボーナスや入金ボーナスなどのキャンペーンを多く展開しており、特に用意できる取引資金の少ないユーザーにとっては、おすすめの業者となっています。
ただしCXCMarketsには、例えば「スキャルピング不可」などの取引条件におけるデメリットもあり、さらには公式サイトから得られる情報も少なめなため、口座開設を検討する場合は事前にあらかじめ情報を整理しておく必要がありますね。そこで本記事ではそんなCXCMarketsを利用する際のメリットやデメリット、そしてCXCMarketsと相性の良いトレーダーなどについて、分かりやすく解説したいと思います。
CXCMarkets最大の魅力は豊富なボーナス群
それでは早速、CXCMarketsを利用する上で最大のメリットである、ボーナスキャンペーンの概要を確認したいと思います。
期間限定で3,000円の口座開設ボーナスを提供
口座開設ボーナスは、新規で口座開設するユーザーを対象にしたキャンペーンですね。金額は3,000円となっており、入金をしなくても取引に使える証拠金(未入金ボーナス)を獲得できるようになっています。
ただしCXCMarketsの口座開設ボーナスには、キャンペーンごとに開催期間が設けられており、その期間内に口座開設の申し込み、アカウント認証、取引口座の開設までを終えなければ、ボーナスの対象にはなりません。
また、口座開設ボーナスの消滅条件は以下のようになっています。
- 金額を問わず出金した場合や、アカウント内の口座間の資金移動を行った場合
- 付与されてから1ヶ月間の有効期間が過ぎた場合
さらに他の細々とした注意点としては、以下のようなものがありますね。
- 口座開設ボーナスだけで出せる利益には2万円という上限が設けられている
- FX通貨ペア、貴金属、原油のみが適用される
- ECN口座はボーナス対象外
- 口座開設ボーナスが利用できるのは裁量トレードだけ
- ボーナス獲得のための複数アカウント開設は禁止されており、行なった場合はアカウント凍結などの罰則が課せられる
様々な条件はありますが、リスクをかけず証拠金を得て取引できる機会ということで、本格的な取引を検討している場合やお試し取引としてはぜひ活用したいボーナスと言えるでしょう。
150%初回入金ボーナスを提供。2回目以降も30%ボーナス
CXCMarketsの入金ボーナスは、例えばXMの入金ボーナスのように常時同じ内容のキャンペーンを提供されている訳ではなく、期間を区切って開催されており、また期間ごとに内容も微妙に異なっています。
今回は例として、2021年6月15日〜6月21日に開催されたキャンペーンを元に、CXCMarketsの入金ボーナスのルールを見ていきたいと思います。ボーナスの金額と割合は、以下のようになります。
初回入金ボーナス | 3万円までの150%入金ボーナス |
2回目以降入金ボーナス | 70万円までの30%入金ボーナス |
CXCMarketsでは、入金回数を通算してカウントしています。そのため、初回入金を済ませている場合は、キャンペーン期間内の入金に対しては「2回目以降入金ボーナス」である30%入金ボーナスが提供される形ですね。30%入金ボーナスではボーナス額の上限まで入金の度にボーナスが付与されます。
また、それ以外の注意点として以下のようなものがあります。
- ボーナス自体は出金できないが、取引して獲得した利益は出金可能
- 金額を問わず出金した場合や、アカウント内の口座間の資金移動を行うと、全てのボーナスは消滅する
- ボーナス残高以上の損失が出て、ゼロカットの対象になった場合、リカバリー後のボーナス提供はされない
- スタンダード口座(STP口座)のJPY通貨にのみボーナスは適用される
- ボーナス獲得のための複数アカウント開設は禁止されており、行なった場合はアカウント凍結などの罰則が課せられる
ちなみにこのCXCMarketsの入金ボーナスは、「クッション機能付き」のボーナスです。つまり、入金額以上の損失が出て、口座内にボーナスしかない状態になっても、ボーナスを証拠金として取引を行うことができ、この点は魅力的と言えるでしょう。
非常に使いやすい仕様となっており、またボーナス割合や金額も高めなので、取引資金の少ないトレーダーなどにとっては心強い味方になるはずです。
CXCMarketsの特徴と評判 〜メリットとデメリット〜
続いて、ボーナスキャンペーン以外のCXCMarketsの特徴を、メリットとデメリットから確認していきたいと思います。
3つの口座タイプから選べる
CXCMarketsでは口座タイプとして以下の3種類を用意。
口座タイプ | ECN口座(ゼロ口座) | STP口座(スタンダード口座) | PRO口座 |
最大レバレッジ | 100倍 | 500倍 | 500倍 |
最小ロット数 | 0.01 | 0.01 | 0.01 |
1ポジションあたりの最大ロット数 | 50 | 50 | 50 |
主要通貨ペアの最小スプレッド | 0pips | 1.3pips | 1.8pips |
取引手数料 | 1ロットあたり往復8ドル | なし | なし |
初期最小入金額 | 5万円 | 1万円 | 1万円 |
ロスカット | 50% | 50% | 50% |
ボーナス | なし | あり | あり |
取引制限 | 裁量トレードのみ | EA可能/両建て可能 | EA可能/両建て可能 |
主には、低コスト・高速取引に向いたECN口座と、ボーナスに対応し幅広いユーザーに向けられたSTP口座の2種類で、一般的な海外FX業者とほぼ同じですね。
公式サイト内ではもう1つ「PRO口座」も紹介されていますが、紹介者の求めに応じてコストが設定される特殊な口座タイプとのことなので、口座タイプを選択する場合は「ECN口座かSTP口座から選ぶ」と考えて良いでしょう。
取引できる銘柄は多め
CXCMarketsで取引可能な銘柄の種類は多めで、合計で84銘柄があります。各ジャンルごとの銘柄数は以下の通りでです。
- FX通貨ペア:50種類
- 株式:10種類
- 仮想通貨:5種類
- 貴金属・エネルギー・商品:19種類
FX通貨ペアの取り扱い数も多く、またその他ジャンルの銘柄の取り扱いもあるので、幅広いトレーダーのニーズに応えられると言えるでしょう。
レバレッジは最大500倍でレバレッジ制限なし。ストップレベルは0pips
CXCMarketsの最大レバレッジは、STP口座などで500倍、ECN口座で100倍となります。また、CXCMarketsでは、他の海外FX業者では一般的である、口座残高によるレバレッジ制限がないこともメリットとして挙げられるでしょう。
また、CXCMarketsのストップレベルは0pipsとなっており、現在のレートに対してどこにでも指値や逆指値を入れることが可能です。レバレッジ制限がない点やストップレベルが存在しないことなど、このあたりの取引条件は優れていると言えますね。
ゼロカットで追証なし
CXCMarketsではゼロカットシステムを採用しており、万一の際もユーザーには追証がありません。
ただし、ポジションが残っている状態では、ゼロカットは行われない点にご注意ください。ゼロカットは、すべてのポジションが決済されて、なおかつ口座残高がマイナスの状態で執行されます。営業日10時くらいに自動的にマイナス残高はリセットされますので、それまでに入金などを行わずに待ちましょう。
EAをプレゼント中。MAM口座の提供もあり
CXCMarketでは、CXCの取引口座でのみ利用可能なEAを無料配布しています。このようなサービスはGemForexもおこなっていますが、中には非常に優秀なEAが存在していることもあり、上手く活用すれば大きな利益を獲得できることもありメリットになり得るでしょう。EAのダウンロード自体は、公式サイトのトップページから紹介ページへ移動して行えます。
また、MAM口座の提供もあり、無料で登録されている取引シグナルから取引をコピーすることができます。MAM口座を利用したい場合は、カスタマーサポートまで連絡してコピーするシグナルを申し込みましょう。
スキャルピングはできない
CXCMarketsの特徴的なデメリットとして、スキャルピングに対応していない、と言うものがありますね。すべての口座タイプにおいて、超短期取引が一定時間内に複数回行われるような取引は禁止とされています。
そのため当然のことながらスキャルピングを主な取引手法としているトレーダーにとっては、残念ながらCXCMarketsはおすすめできません。デイトレーダーやスイングトレーダー向きの海外FX業者と言えますね。
ECN口座はやや使いにくい仕様
一般にECN口座と言うと、低取引コスト&高速約定で、取引制限の少ない口座タイプと言うイメージがありますね。しかし、CXCMarketsのECN口座は、以下のようにやや制限の多い仕様となっています。
- スキャルピング不可
- 裁量トレードのみ対応(EA使用不可)
- ボーナス獲得不可
- 取引手数料は1ロットあたり往復8ドルであり、他社と比べてコスト高め
特にスキャルピングに対応していない時点で、ECN口座の優位性は低くなってしまうと言わざるを得ません。CXCMarketsでは、STP口座でボーナスをもらってトレードするのが最良の選択ではないでしょうか。
入出金方法はやや少なめ
CXCMarketsの主な入出金方法は以下の通りです。
- 入金方法:国内銀行送金、仮想通貨入金
- 出金方法:海外銀行送金
bitwalletによる入出金もかつては対応していましたが、現在はメンテナンス中となっており使用できないようです。クレジットカードによる入出金も対応の予定があるそうですが、他の海外FX業者と比べるとバリエーションはやや少なめとなっています。
公式サイトから得られる情報は少なめ
CXCMarketsの公式サイトは、十分な日本語化がされており読みやすく、またカスタマーサポートも日本語対応されおり申し分ありません。
しかしながら、公式サイトには口座の詳しい仕様や「よくある質問集」のような解説がなく、取引を開始するために必要な情報を網羅できているとは言いにくい状況です。ある程度海外FXに慣れたトレーダーであれば、知りたい情報を把握してサポートに問い合わせることができますが、海外FX経験の少ない方にとっては、やや不親切と言わざるを得ないでしょう。
信頼性に若干の不安あり
公式サイトの情報の少なさにも関わりますが、CXCMarketsの公式サイトには利用規約などの掲載が見当たらず、顧客の資金管理方法などについても説明がありません。セントビンセント及びグレナディーン諸島のライセンスを取得していると言う点は一定の評価が置けますが、運営実績の少なさも相まって、少々不安な印象は否めませんね。このあたりは今後の改善に期待したいポイントと言えるでしょう。
CXCMarketsの利用をおすすめする相性の良いトレーダー
最後に、CXCMarketsと相性の良いトレーダーについて見ていきましょう。
口座開設ボーナスをもらってリスクをかけず取引したいトレーダー
CXCMarketsの大きなメリットは、口座開設ボーナスがあることですね。口座開設ボーナスは入金不要でもらえる取引用の証拠金で、リスクをかけずにリアルトレードをすることができます。
海外FXへの入金に不安がある方や、少額から取引を行ってみたい方、またはハイレバレッジで攻めてみたい方には、口座開設ボーナスを使った取引ができるCXCMarketsはおすすめです。
入金ボーナスをもらって証拠金を補強したいトレーダー
CXCMarketsでは100%を超えるような高割合の入金ボーナスキャンペーンも行っているので、数万円の投資資金をボーナスで倍増させて取引を始めたい方にとっても、おすすめの業者になります。
ただし、CXCMarketsではスキャルピング禁止などのルールがあるため、トレードスタイルは他業者と比べると限られてしまいますね。デイトレード以上の時間幅の取引がメインになりますので、その点は注意しましょう。
まとめ
CXCMarketsは何と言ってもボーナスキャンペーンが使いやすく、初心者から上級者まで色々な利用の仕方は考えられそうですね。しかし、公式サイトでの情報量はやや少なく、運営実績でもまだ十分とは言えません。
そのため初めて海外FXに挑戦する方が最初に選ぶ業者としては向いていない面もあり、2社目以降の選択とすべきでしょう。まだ海外FXに慣れていない人や初めて海外FXを利用する人は、当サイトが実施している様々なポイントで各業者を比較・ランキングしたおすすめ海外FX業者ページなどを参考に、上位の業者をぜひチェックしてみてください。
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