ボーナスやハイレバレッジなど、海外FXには多くの魅力が存在します。しかしただボーナスが貰えるから、レバレッジが高いからと言って、それだけで稼げる訳ではありません。それらはあくまでも稼ぎやすい環境や要因というだけであり、重要なのは稼ぐためのトレード手法ですね。
そこで本記事では、その稼ぐための手法について具体的に解説。なぜ海外FXにおいてこの手法が稼ぎやすいのかと言う理由や、手法の手順、注意点なども合わせて、詳しく説明していきたいと思います。
相場の基本的な動き方に基づいた、シンプルなトレンドフォロー手法ではありますが、海外FXの特徴であるハイレバレッジと、ポジション保有時間が短く資金の回転効率の良いデイトレードやスキャルピングを組み合わせることで非常に効率よく稼ぐこともできるため、ぜひ参考にしてください。
シンプルなトレンドフォロー手法でも海外FXでは稼げる
海外FXは資金効率が非常に良い
低レバレッジの国内FXで大きく稼ぐ、つまり取引ロット大きくしたい場合は、まとまった投資資金を用意しなければいけません。仮に少ない資金で、最大の実効レバレッジをかけたトレードをする場合は、ロスカットのリスクに常につきまとわれるでしょう。
一方でハイレバレッジな海外FXでは、そうした資金管理の場面で余裕が生まれます。例えば
- 小さな取引ロットで実効レバレッジを低くし、コツコツと利益を積み重ねる
- 大きな取引ロットで高い実効レバレッジをかけて、大きな利益を狙う
といったような選択の幅を、少額の投資資金でも広く取ることができるということですね。限られた資金の中で稼ぐことを目指していく場合は、海外FXの方が圧倒的に有利と言えるでしょう。
トレンドフォロー手法はハイレバスキャルと相性が良い
モノを売買する場合は、良く売れる商品をたくさん安く仕入れて高く売れば多くの利益が残る、と言うことは簡単に想像できますね。これはFXトレードにおいても例外ではありません。
- 良く売れる商品を扱う=勝率を高くする
- 安く仕入れて高く売る=損益比率を良くする
- 販売の規模を大きくする=ロットを上げる
これら3つの条件が揃うことで、継続的に稼ぎやすい状態になります。このうちロットを上げるについては、上で説明したようにハイレバレッジな海外FXでは小資金でも実現しやすいですね。あとはいかに勝率を高く、損益比率を良くするかを考えれば良いだけです。
その点で言えばトレンドフォローの以下のような性質は、これらの条件を満たしやすいと言えるでしょう。
- 値動きの方向が分かりやすいため、押し安値や戻り高値からの売買は勝率が良い
- 相場が勝手に値幅を作ってくれるため、損切り幅よりも大きい値幅を得やすい
これをスキャルピングのようなポジションの保有時間が短く高回転な短期トレードで行えば、その利益はかなり大きくなることが期待できますね。
もちろん、手法の中には勝率が低くても利益が残るものや、損益比率が悪くても利益が残るものがあります。しかし、ハイレバレッジの海外FXの特性(少ない証拠金でもトレードできること、証拠金に対して大きなロットでトレードできること)を活用する場合は、計画的にロットを上げて行くことがベターでしょう。実際に勝率の低い手法や損益比率の悪い手法では、下記のようなロットを上げづらい状況が生まれます。
勝率の低い手法 | 1回の勝ちで大きな利益が出せたとしても、連敗が続く可能性もあります。トレーダーの心理として、連敗のストレスがある状態でロットを上げることは非常に困難です。 |
損益比率の悪い手法 | 小さな利益を多く積み上げても、1回の負けでそれらを失ってしまう、いわゆる「コツコツドカン」になりかねません。ロットが大きい場合は、1度の負けが命取りになる恐れがあります。 |
このように実効レバレッジが高い(証拠金に対して取引ロットが大きいこと)トレードにおいては、やはり勝率と損益比率が良い方が、安定して稼ぎやすくなります。これらの条件を総合的に考えると、海外FXのハイレバレッジを生かし、なおかつ取引ロットを上げる場合も破綻しない方法として、やはりトレンドフォローによるスキャルピングは非常に相性が良いと言えるでしょう。
手法を理解するための基礎的な考え方
ここからは具体的なトレード手法の話をしたいと思いますが、その準備としてまずは基礎的な考え方から整理しましょう。
この手法で使うテクニカル指標は、以下の3つです。
- 値動き
- 単純移動平均線
- マルチタイムフレーム分析
これらがなぜこの手法にとって重要なのかを、次の項目から順を追って説明していきたいと思います。
値動きの基本的な性質を知る
値動き、とひと言で言ってしまうと、非常に範囲が広くそして複雑です。そのため、今回の手法では「値動き=高安値の推移(トレンドの把握)」とシンプルに考えることにしましょう。
まずは下のチャートを見てください。
ドル円の1時間足ですね。高安値の推移と言う点では、とても分かりやすい綺麗なチャートと言えます。
続いて、同じチャートをトレンドの状態ごとにエリア分けをしてみました。
A〜Dまでありますが、それぞれの状態を、高安値の推移やトレンドの把握という点から考察してみましょう。
A | 安値の切り上げ、そして高値の更新が続いていますね。上昇トレンドを作っている状態です。しかし、最後の方では暫定的に高値を切り下げており、上昇トレンドに陰りが見えてきています。 |
B | 上昇トレンド中に切り上げた安値を、はっきりと割ってきました。それ以降は、概ね高値の切り下げが続いていますが、高安値の推移と言う点では少し難しいのではないでしょうか。下降トレンドに入ったと見るか、レンジ相場と見るか、難しい状態です。 |
C | Bエリアの安値を、はっきりと割ってきましたね。それ以降は高値の切り下げ、安値の更新が続いていて、分かりやすい下降トレンドを作っています。 |
D | 下降トレンド中の小さな高値を更新しました。それ以降は、安値を切り上げ、高値を更新し、上昇トレンドに入っていると考えられます。 |
ここまで読んでピンと来た人も多いかもしれませんが、この高安値の推移とトレンドの把握は、有名なダウ理論に基づいています。「明確なシグナルがでるまでトレンドは継続する」というものですね。
今回の手法での明確なシグナルとは、以下のことを指します。(下降トレンドの場合は逆)
・高値を更新し続けている
→上昇トレンドと判断できる
・上昇トレンド中に、切り上げた安値をレートが割った
→上昇トレンドが終了し、次は高値を更新できずに切り下げてくる可能性が高い
・高値を切り下げて、安値を割ってレートが下げた
→下降トレンドに転換した
上昇トレンド中であれば、押し安値からのロングが極めて有効であり、下降トレンンド中の場合も同様に、戻り高値からのショートを狙う形になります。
このダウ理論による値動きの分析は非常に有効ですが、それだけでは、以下の3点で判断に迷う場合が出てきます。
- トレンドの状態は?
- トレンドの転換点は?
- どこが押し安値(戻り高値)なのか?
これらの問題を解決し、より勝率を上げるには、次に説明する移動平均線も合わせて考えることが重要です。
移動平均線と値動きをセットで考える
移動平均線とは、指定期間の終値の平均値の推移を表したものになります。色々な種類の移動平均線がありますが、ここでは最もベーシックな「単純移動平均線」を使うことにしましょう。
以下は、同じチャートに20期間の単純移動平均線(20SMA)を表示させたものになります。
移動平均線とレートとの関係が教えてくれるものはたくさんありますが、この手法において最も重要なことは、トレンド状態とトレンド転換の把握です。
移動平均線とレートの関係によって、トレンドは次のように判断できます。(下降トレンドの場合は逆)
・移動平均線は上向きで、その上でレートが安値を切り上げ高値を更新している
→上昇トレンド中
・上昇トレンド中に作った安値と移動平均線をレートは下抜け、さらに移動平均線はレートの上から下向きに方向転換している
→上昇トレンドから下降トレンドへの転換
・移動平均線の周りをレートが行ったり来たりしている
→保ち合い相場
これを元に、各エリアのトレンドの状態を見ていきましょう。
エリア | レートと移動平均線の状態 | トレンドの状態 |
A | 移動平均線は上向きで、その上でレートが安値を切り上げ高値を更新している | 上昇トレンド |
B | 上昇トレンド中に作った安値と移動平均線をレートは下抜け、さらに移動平均線はレートの上から下向きに方向転換しているが、移動平均線の周りをレートが行ったり来たりしている | レンジ気味の下降トレンド |
C | 安値と移動平均線をレートは下抜け、高値を切り下げ安値を更新している。加えて移動平均線はレートの上から下向きに方向転換している | 下降トレンド |
D | 高値と移動平均線をレートは上抜け、さらに移動平均線はレートの下から上向きに方向転換している | 上昇トレンド |
ここでもまたピンと来た人が多いかもしれませんが、この移動平均線とレートの関係は、グランビルの法則に基づいています。
例えば、Cエリアは値動きと移動平均線から下降トレンド中と判断できます。そして、20SMAにレートが接近しているところは、戻り高値であり、グランビルの法則による戻り売りポイントであると判断できますね。
グランビルの法則はエントリーポイントを示すものとして有名ですが、少し応用してトレンド状態の把握にも使うことができます。移動平均線と値動きを合わせて考えることで、より確度の高い分析ができると言うことですね。
「下降トレンド中に高値を更新したのに、すぐに安値を割ってトレンド継続した」のような場面に出くわすことは多いと思いますが、移動平均線を使うことにより、そうした把握ミスは防げることが多いです。
長期的なトレンド方向も考慮する
最後にマルチタイムフレーム分析の話をしましょう。ここまで見てきたチャートのBエリアですが、Aエリアでの上昇トレンドが終了し、さらに移動平均線も反転し下降トレンドに転換したのに、なかなか売りが進まないのはおかしいと感じられた人も多いでしょう。その理由は、もっと長期的な値動きにあります。以下のチャートを見てください。
今まで見てきたチャートに、100期間の単純移動平均線(100SMA)を加えたものです。この100期間という数字は必須ではなく、よくある75期間や80期間などでも問題ありません。
100SMAの動きを見ると、A〜Bエリアにかけては、長期的には上昇トレンドが続いていたと見ることができます。
Aエリアでは20SMAも100SMAも上昇中で問題ありませんでしたが、Bエリアでは短期的なトレンドと長期的なトレンドがぶつかったようです。下がっては買われ、上がっては売られたために、結果としてレンジ状態だった、と言うわけですね。
目先の値動きは、デイトレードやスキャルピングでは最も重要ですが、大きな値動きを見落とすと、思いもかけないところで足をすくわれることになります。言い換えれば長期的なトレンドも見ることで、チャート上にあるリスクやチャンスを把握しやすくなります。
具体的なエントリーと決済のタイミング
ここからは、この手法での実際のエントリーポイントをチャート上で確認していきましょう。
エントリーポイント
トレンドフォローのエントリーの絶対的なルールとして挙げられるのが、押し安値で買う、戻り高値で売ると言うことです。初心者のうちは、それ以外に手を出してはいけない、と言っても過言ではありませんね。今まで見てきたチャートのCエリアから、エントリーポイント(戻り高値)に印をつけてみました。
しかしこれは1時間足で、相場環境を知るために分析している時間軸です。実際に売買する場合はもう少し短い足を見ていきたいので、印をつけたあたりを15分足で確認してみましょう。
赤い移動平均線は15分足の20SMA、そして黄色い移動平均線は、1時間足の20SMAに相当する15分足の80SMA(15分足の4倍が1時間足になるため)です。
今回は基礎的な内容ということで、15分足のデイトレードの面からエントリーポイントを説明していますが、相場状況やトレーダーの技術次第で、時間軸を落としてスキャルピングをすることも可能です。
ここでエントリーする理由
上に表示した15分足チャートで、四角で囲って番号をつけたものが、1時間足チャートの戻り売りポイントに当たります。そして、短い横棒は安値ライン、下矢印はおおよそのエントリーポイントです。
すべてのエントリーポイントには、以下の共通点があります。
- 1時間足の戻り高値&戻り売りポイントであること
- 直前に起きている15分足での短期的な上昇トレンド(または保ち合い)が、値動きと移動平均線の両方から、下降トレンドに転換したと確認できること
1時間足のトレンド方向へ、15分足のトレンド転換が確定する安値割れでポジションを持つことで、高い確率でのその方向への値動きが期待できます。
損切りは、15分足での直近高値に置きます。反転してきた場合は損切りとなってしまいますが、潔く決済しましょう。
ここで決済する理由
決済ポイントは、エントリーポイントを示す下矢印の次にあるチェックマークです。決済の条件は以下の通りです。
- 高値を更新する
- 20SMAを明らかに上回る
つまり、値動きと移動平均線の両方から、15分足での下降トレンドが弱まったと考えられるポイントで決済、と言うことですね。基本的な考え方は、エントリーポイントと共通です。
ポイント1と5のトレードでは、薄利または薄損での決済となりましたが、今回の5つのトレードポイントで獲得できた合計値幅は、+79pipsほどになります。
この手法を行うの注意点
最後に、この手法を行う時の注意点を確認したいと思います。
値動きが確定してからエントリーする
今回は、実際のチャートとは言え、すでに出来上がった値動きを元に解説をしてきました。そのため「こんなものは後付けだ。先が見えないチャートでは、この手法は実行できないのではないか?」と疑問を抱く人もいるかもしれません。
しかしトレードというものは、先を予測して「こうなるはずだ」と考えてポジションを持つものではありません。確定した事実を元に、「この安値を割ったら売りが進むから、そのタイミングでポジションを持つ」と言う順序で考えるのが、正しい判断のプロセスです。
今回紹介したエントリーポイントは、すべて1つのセオリーに基づいたポイントでしたね。値幅を作る前のポイントで、適当に矢印を付けているわけではありません。売りや買いに相場が傾くポイントを待ってエントリーすることが、トレードの成功にとって極めて重要です。
動いた後では遅く、早すぎてもいけない
上では「値動きが確定してからエントリーする」と説明しましたが、だからと言って遅すぎ/早すぎてもいけません。トレードで勝てない場合の理由の多くは、「高値掴み、安値掴み」をしているか、相場の準備が整う前にエントリーして、一人相撲を取って損切りになってしまうことに原因があります。
高値掴みや安値掴みとは、「買った後でレートが伸びずに反転し、損切りになる」などの負け方を指します。つまり、トレンドが終わる頃にポジションを持ってしまっている、と言うことですね。
相場の準備が整う前にエントリーする、とは、「ここは戻り目だから売りたい!」と言う気持ちが先行してしまい、まだ上昇余地があるのに売ってしまって損切りになる、と言うことです。待ちきれていない、と言うことですね。
適切なタイミングまで待つ、と言うことが、先が見えないトレードにおいてはとても難しく、そして重要な技術になります。
トレンドはいつかは転換する
特に為替相場においては、いつまでも続くトレンドはありません。良くも悪くも、いつかは終わってしまうのです。エントリーポイント例の5番は、若干の損切りになっていましたね。これは1時間足の下降トレンドが転換を始める時期に手を出したことが原因です。(1時間足のトレンド転換の可能性を察知する方法はいくつかあるのですが、今回は割愛します)
しかし言い換えれば、1時間足のトレンドが下降から上昇へ転換すれば、またチャンスが出てくると言うことです。「相場は明日もある」と言う有名な格言がありますが、トレンドを逃した場合も焦ってエントリーしようとせずに、次のチャンスを待った方が、結果として損失を少なくし、多くの利益を残せることに繋がります。
綺麗な値動きでだけトレードする
手法を学ぶと、どんな場面でもその手法が通用する錯覚に陥る時があります。そして、高安値と移動平均線の関係がわかりにくい相場でもトレードできるような気がしてしまうのです。
しかし、そのようなトレードは得てして上手くいきません。誰が見てもわかるような、綺麗な値動きを待ってトレードする方が、勝率は高くなります。
いつでもエントリーできるわけではない
特にスキャルピングと言うトレードスタイルは、取引する時間軸を落として細かい値動きを見るため、エントリー回数が多くなるトレードスタイルです。しかし、「たくさんエントリーすること=良いトレード」ではありません。あくまで「稼げること=良いトレード」ですね。
今回紹介した手法は、1時間足に基づいた手法のため、成績を向上するためには、しっかりチャンスを待つ必要があります。したがって、短期的なトレードとは言え、毎日必ずエントリーチャンスがある手法ではありません。その点はしっかり理解しておきましょう。
それでも、できるだけトレードチャンスが欲しい、と思うトレーダーも多いはず。その場合は、1通貨ペアだけではなく、2〜3通貨ペアを同時に見ることがおすすめです。デイトレードやスキャルピングに向いた通貨ペアとしては、流通量が多く比較的値動きが安定している、ユーロドル、ポンドドル、ドル円などが良いでしょう。
まとめ
「手法」というと、誰が行っても機械的に再現可能なメソッドを想像されたかも知れません。そこから転じて手法とは、複数のインジケーターをチャート上に表示させ、それらが出す売買サインの合計値からエントリーを判断するもの、と文字通り機械的なやり方だと考えている人も多いでしょう。
それは間違いではありませんが、トレードの手法とは、機械の設計図と言うより、いわばレシピのようなもの。同じ材料、同じ道具、同じレシピでも、作り手の技量によって、出来はまったく異なってきます。トレードに関してもこれは同じで、手法を知ったらすぐに上手なトレーダーになれるかというと、そういうわけでもありません。
世の中のほとんどのことは、失敗や学習の段階を経ずに成功をつかむことはできないもの。本記事で紹介した手法は、海外FXならではのハイレバと資金効率の良い短期トレード(デイトレード・スキャルピング)、さらに勝率と損益比率の良いトレンドフォロー手法を組み合わせることで、大きく稼げる可能性がありますので、繰り返し練習して技術を体得していただければと思います。
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