TitanFXは高速約定や低スプレッドなど、高いレベルの取引環境を提供している海外FX業社ですね。設立は2014年、バヌアツ金融サービス委員会(VFSC)のライセンスに加え、2021年10月からはモーリシャス共和国金融サービス委員会(FSC)のライセンスを取得して運営しています。本拠地のあるバヌアツの金融業界団体や、ブローカーとユーザーの紛争を規制する国際的な組織である金融委員会(The Financial Commission)などにも加盟しており、運営会社としての信頼性も高いブローカーと言えるでしょう。
そんなTitanFXですが、最大レバレッジは500倍と海外FXの中では平均的なものの、レバレッジ制限がないという大きな特徴があります。そこで本記事では、TitanFXの口座タイプの特徴や、主にレバレッジに注目した口座スペックについて詳しく解説。注意点なども含めてまとめて説明していきたいと思います。
TitanFXの口座タイプとスペックの概要
まずは、TitanFXの口座タイプの特徴と、レバレッジに関するスペックの概要について見ていきましょう。
TitanFXのスタンダード口座の特徴
| 最大レバレッジ | 500倍 |
| 注文方式 | STP方式 |
| ドル円スプレッド | 約1.3pips |
| 取引手数料 | なし |
| 初回最低入金額 | 200ドル相当額 |
| 最小注文数 | 0.01ロット(1,000通貨) |
| 1ポジションあたりの最大注文数 | 100ロット(1千万通貨) |
| 取引ツール | MT4/MT5 |
TitanFXのスタンダード口座は、STP取引による口座タイプです。すべての注文がディーリングデスクを介さずにマーケットで約定されるため、透明性と公平性の高さが魅力ですね。
スタンダード口座といえば、一般的な海外FX業者では入金ボーナスなどのキャンペーン対象になる場合が多いですが、TitanFXではそうしたキャンペーン類は一切行っていません。その代わりにTitanFXでは、スタンダード口座としては狭いスプレッド(ドル円で1.3pipsほど)や、低レイテンシネットワークによる高速の約定といった口座スペックを、外付け手数料不要で利用できます。
より高い取引環境を求めるデイトレーダーやスイングトレーダーには、おすすめの口座タイプと言えるでしょう。
TitanFXのブレード口座の特徴
| 最大レバレッジ | 500倍 |
| 注文方式 | ECN方式 |
| ドル円スプレッド | 約0.3pips |
| 取引手数料 | 1ロットあたり往復7ドル |
| 初回最低入金額 | 200ドル相当額 |
| 最小注文数 | 0.01ロット(1,000通貨) |
| 1ポジションあたりの最大注文数 | 100ロット(1千万通貨) |
| 取引ツール | MT4/MT5 |
TitanFXのブレード口座は、ECN方式による口座タイプです。NDD方式による取引はもちろんのこと、低スプレッド・高速約定などTitanFXを利用するメリットが詰まったスペックとなっていますね。
TitanFXのECN取引では、世界経済の中心地であるニューヨークのエクイニクスNY4内にデータセンターが置かれており、光ファイバーによるクロスコネクションによって超高速の約定を実現。さらに、50以上の銀行や金融機関のリクイディティプロバイダーから最適なレートを抽出する技術によって、1ロットあたり7ドルの取引手数料で低スプレッド取引が可能になっています。
スキャルピングやEAを利用したシステムトレードを行うトレーダー、さらにハイレベルなトレーダーにとっては、検討したい口座タイプの1つになるでしょう。
株式CFD取引口座の特徴
株式CFD取引口座は、MT5から100銘柄の優良米国株を取引できる専用の口座タイプです。口座設定の最大レバレッジはなく、銘柄ごとの最大レバレッジが適用されます。
口座タイプのスペックとしてはブレード口座相当となっており、TitanFXのゼロポイントテクノロジーとディーリングデスクを介さずマーケットに直結する方式によって、手数料無料＆低スプレッドで米国株式CFDが取引可能です。
株式CFD取引での取引数量は、最小で0.1ロット、最大で1,000ロットです。また、1口座につき最大で200ポジションまで保有可能となっています。
TitanFXでは最大500倍のレバレッジで取引可能
TitanFXのレバレッジは、スタンダード口座とブレード口座ともに最大500倍です。ただし、すべての取引銘柄で500倍のレバレッジが利用できる訳ではなく、下記のように各取引銘柄ごとに最大レバレッジが決まっています。
最大レバレッジ | |
| すべてのFX通貨ペア | 500倍 |
| 仮想通貨CFD | 20倍 |
| エネルギー | 500倍 |
| 貴金属 | 500倍 |
| 株価指数CFD | 500倍 |
| 米国株式CFD | 20倍 |
海外FX業者によっては、FX以外のCFD銘柄では低めの最大レバレッジを設定している場合もあります。しかしTitanFXでは、多くの取引銘柄で最大レバレッジである500倍が使える点が大きなメリットですね。
また、株式CFD取引口座で取引可能な米国株式も、レバレッジは最大で20倍です。株式の取引にしては高めのレバレッジ設定になっています。
ゼロカット適用で追証なし
高い口座レバレッジを生かした実効レバレッジの高いトレードを行う場合は、少しの逆行でもロスカットされたり、場合によっては口座残高を割り込む損失が発生する恐れがありますね。
しかしTitanFXなどの海外FX業者では、ゼロカット制度によってマイナスになった残高分は業者が補うため、ユーザーには追証がありません。ゼロカットがあるからこそ、ハイレバレッジが生かせる、とも言えるでしょう。
ただし、どんな取引でもゼロカットが適用されるとは限りません。例えば他の口座を利用したゼロカット前提の両建てなど、ユーザー側に利用規約違反があった場合は、ゼロカットがされない場合がありますので注意しましょう。
マージンコール/ロスカット水準は90%/20%
ゼロカットと同様に、ハイレバレッジで取引するトレードスタイルのユーザーにとっては、マージンコールやロスカット水準も気になるところでしょう。
TitanFXでは、証拠金維持率が以下になった場合にマージンコール/ロスカットが行われます。
- マージンコール：証拠金維持率90％
- ロスカット：証拠金維持率20％
ロスカット水準20％は海外FXの中でも比較的低い方なので、証拠金をギリギリまで使って取引ができると言えますね。
TitanFXはレバレッジ制限がない
一般的な海外FX業者では、口座残高や取引数量に応じたレバレッジ制限をかけています。どんなに最大レバレッジが高い海外FX業者でも、口座残高が数百万円を超えると最大レバレッジから段階的に引き下げられていきます。
しかしTitanFXには口座残高などによるレバレッジ制限はなく、取引規模に関わらず最大500倍のレバレッジで取引が可能です。レバレッジ制限を設けていない海外FX業者として、他にはiForexやeasyMarketsなどがありますね。
レバレッジ制限を気にせずに取引をしたいなら、TitanFXは使いやすいブローカーでしょう。
口座レバレッジの変更方法
TitanFXの口座レバレッジは最大で500倍ですが、この設定値は下記のように1倍から500倍の8段階で変更可能です。
- 1倍
- 25倍
- 50倍
- 100倍
- 200倍
- 300倍
- 400倍
- 500倍
ただしTitanFXでは、設定済みの口座レバレッジを下げる場合と上げる場合でやり方が異なります。
| 口座レバレッジを下げる場合 | TitanFXの会員ページであるクライアントキャビネットから変更が可能 |
| 口座レバレッジを上げる場合 | TitanFXサポートデスクへ、レバレッジを上げたい旨を連絡する |
レバレッジを下げる場合、公式サイトのクライアントキャビネットにログインし、最初に開いている「ダッシュボード」画面からレバレッジを変更したい口座を選び、鉛筆マークをクリックしましょう。
変更のメニューが開くので、「レバレッジ」の項目から変更したい数値を選択します。
変更したら最後にチェックボタンをクリック。これで変更手続きは完了です。
また、レバレッジを上げる場合は、下記の項目を記載した上でTitanFXのカスタマーサポートまでメールしましょう。
- 登録メールアドレス
- 名前(アルファベット)
- レバレッジを変更するMT4/MT5口座番号
- 変更前情報
- 変更後情報
TitanFXのレバレッジに関する注意点
最後にTitanFXのレバレッジについて、注意すべき点を確認していきたいと思います。
海外FX他社と比較すると、TitanFXのレバレッジは高くはない
海外FXの中には、最大レバレッジが1000倍を超える業者も少なくありません。以下のような業者では、最大1000倍以上の高いレバレッジを提供しています。
- GemForex(最大1000倍)
- FXGT(最大1000倍)
- FBS(最大3000倍)
- TradersTrust(最大3000倍)
- Exness(最大で無制限)
TitanFXの最大レバレッジは最大で500倍と十分に高く、口座残高などによるレバレッジ制限がない魅力はありますが、比較的少なめの資金でハイレバレッジトレードをしたい場合は、より最大レバレッジが高い業者を選んでも良いかも知れませんね。
仮想通貨では週末前と週明けにレバレッジ制限あり
口座残高や取引数量によるレバレッジ制限のないTitanFXですが、特定の取引銘柄では、時間帯による新規ポジションのレバレッジ制限があります。
| 対象銘柄 | 通貨ペア以外の貴金属/エネルギー/株価指数CFD | 仮想通貨CFDペア |
| レバレッジ制限内容 | 金曜日の閉場前の約30分から、月曜日の開場した後の約15分までの間、すべての新規ポジションの証拠金率を100:1に設定される | 金曜日の閉場前の約30分から、月曜日の開場した後の約15分までの間、すべての新規ポジションの証拠金率を5:1に設定される |
上記時間帯に新規ポジションを持つ場合は、レバレッジ制限に十分注意するようにしましょう。上記時間帯以外では、通常のレバレッジで取引ができます。
まとめ
TitanFXではSTP方式によるスタンダード口座と、ECN方式によるブレード口座、そして株式CFD取引専用口座の3種類の口座タイプがあり、いずれも低スプレッド＆高速約定が持ち味となっています。
最大レバレッジは500倍と海外FXの中では高い方ではありませんが、口座残高や取引数量でのレバレッジ制限を設けておらず、玄人好みの仕様となっていると言えるでしょう。より高い取引環境でトレードに打ち込みたいトレーダーは、TitanFXの利用を検討してみてください。
口座スペックの高さやスプレッドの狭さ、ボーナス等を含めた海外FX業者の総合ランキングは下記にまとめています。より使い勝手の良いブローカーや自信とトレードスタイルに合った海外FX業者を探したいトレーダーは参考にしてください。
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