用途の多様性や充実した日本語対応で、海外FXの資金移動手段として注目度が高まってるオンライン国際決済サービスSTICPAY。そんなSTICPAYの特徴でもあり大きな魅力とも言えるのが、専用のプリペイドカードSTICPAYカードの発行ができるということですね。
STICPAYカードは、日本国内での銀行やコンビニATMからの出金、海外ATMでの現地通貨出金、UnionPay加盟店での支払いなど様々なサービスに対応。非常に使い勝手が良く、STICPAYを利用するのであればぜひ所有しておきたいカードと言えるでしょう。
そこで本記事では、出金手段として非常に優れたこのSTICPAYカードについて、その概要や申請方法、実際の利用方法などを紹介していきたいと思います。
STICPAYの特徴や評判、手数料や対応海外FX業者などは下記で詳しく解説しています。STICPAYのサービスについてより詳しく知りたいという人は合わせてご覧ください。
STICPAYカードの利用にはまずSTICPAY自体の口座開設が必要です。STICPAYの口座開設方法の詳しい手順については、下記で詳しく解説していますので参考にしてください。
STICPAYカードの概要
STICPAYカードはSTICPAY口座からの出金に対応し、ATMからの出金やプリペイドカードとして各種決済に利用できます。カードブランドとしては、かつてはMasterCardブランドでしたが、現在はUnionPayブランドとなっていますね。
そんなSTICPAYカードの主要な機能は以下の4つ。
- 日本の銀行ATMでの出金
- 日本のコンビニATMでの出金
- 海外のATMでの現地通貨出金
- UnionPay加盟店での支払い
この中で重宝するのは、やはり国内のATMからの出金でしょう。海外FXなどの海外サービスを利用して得た利益を国内に送る場合、通常は銀行送金がメジャーな手段となりますが、STICPAYカードを利用すればその必要はありません。
海外からの送金の場合、そもそも対応していない銀行があったり、煩わしい手続きが必要な場合もありますので、カードを使ってSTICPAY口座内のお金を銀行を経由することなく、自由かつ手軽に引き出すことができるというのは大きなメリットと言えますね。
ただし、もちろん注意点もあります。まずSTICPAYカードを使うためには、STICPAY口座にある資金をSTICPAYカードにチャージしておかなければなりません。そしてこのSTICPAY口座からSTICPAYカードへの資金振替と、さらにSTICPAYカードからの出金時に、それぞれ下記の手数料がかかります。
- Sticpay口座からSticpayカードへの資金移動:資金移動額の1.3%
- Sticpayカードを使ったATM出金:出金額の1.5%(最低20HKD)
また、以下のような利用限度額の制限や、カード発行時の手数料等が発生する点にも注意しましょう。
【STICPAYカード利用限度】
限度額 | |
一日の利用限度額 | 15,000HKD(2,000USD) |
一カ月の決済可能金額 | 75,000HKD(9,500USD) |
一日のATM引出限度額 | 40,000HKD(5,000USD)※ |
一カ月のATM引出限度額 | 75,000HKD(9,500USD) |
※ATM出金可能額はATM別に異なる。
【STICPAYカード発行手数料など】
手数料 | |
カード発給手数料 | 無料(ただし、配送料は有料) |
会費※1 | 毎月10HKD(発給後1年間は無料) |
残高確認 | オンライン・VRS:無料 ATM:5HKD |
カード再発行手数料※2 | 130HKD |
※1 カード発行後6ヶ月間一度も使用しなかった場合、7ヶ月目から発生。
※2 破損、紛失時以外にも、カードの有効期間満了後の再発行でも発生。
STICPAYカードの申請方法
STICPAYカードを利用するためには、まずカード発行の申請を行う必要があります。ここからは実際にSTICPAYカードの申請方法を解説していきましょう。
STICPAYマイページから発行申請・個人情報登録
発行申請の前の注意点として、STICPAYカードを発行するためには、発行費の40USDと、最初のチャージ金額500HKDがSTICPAY口座内に必要になります。口座残高が110USD以下の場合、発行することができませんので、あらかじめ最低110USDをSTICPAY口座に入金しておくようにしましょう。
口座残高が十分であれば、STICPAYマイページのメニューの中から「STICPAYカード」を選択し、「要請」をクリックします。
すると、申請画面に変遷しますので、まずは使用する通貨をプルダウンで選択しましょう。
ちなみに通貨についてはUSDとHKDから選択できますが、HKDがおすすめです。これはSTICPAY口座との資金振替がHKDで行われるためであり、通貨をHKDにしておけば無駄な為替手数料が発生しません。STICPAYカードを利用するのであれば、STICPAY自体の通貨もHKDにしておきましょう。
「STICPAYカードの発行申請」をクリックすると個人情報の入力画面が表示されます。
ここでは以下のようにパスポート情報やカード情報を入力します。
①パスポート番号:パスポート番号を半角数字で入力します。
②カード名義:クレジットカードの名義をローマ字で入力します。例えば、山田太郎であればtaro yamadaという形ですね。
③国名:居住国をプルダウンで選択します。
④都道府県:住所の都道府県をローマ字で入力します。東京都であればtokyoですね。
⑤市区町村:住所の市区町村をローマ字で入力します。品川区品川町であればshinagawaku shinagawachoという形です。
⑥番地、建物名など:住所の番地以下と、建物名がある場合はそれもローマ字で入力します。例えば1丁目1番1号 品川マンション101号室であれば、1-1-1 shinagawamansyon101という形です。
⑦郵便番号:住所の郵便番号を半角数字7桁連続で入力します。
⑧携帯番号:携帯電話の番号を半角数字で入力します。国際番号は、「Japan(+81)」をプルダウンで選択し、携帯電話番号は、最初の0を省略し残りの10桁を入力するようにしましょう。
各種証明書類の提出
続いて身分証明のための各種必要書類を提出します。必要なものは居住証明書、身分証明書、パスポートの3つですね。
居住証明書のアップロード
居住証明書として公共料金の領収書、納税証明書、印鑑証明書、クレジットカードや銀行証明書など(公的機関より発行された住所、会社名、発行日(三カ月以内のもの)の確認できる書類)が必要になります。
下記の項目を入力し、画面中段にある「書類」という項目から、上記入力内容が確認できる書類をアップロードしましょう。
①国家:居住している国をプルダウンで選択します。
②都道府県:住民票で登記している居住都道府県を入力します。
③市区町村:②同様に、居住市区町村を入力します。
④郵便番号:②同様に、郵便番号を半角英数字で7桁つなげて入力します。
⑤番地、建物名など:②同様に、番地と建物名、号室などを入力します。
※②~⑤はアルファベットで入力します。
身分証明書のアップロード
身分証明書としてマイナンバーカード、運転免許書のどちらかが必要になります。下記のように入力、アップロードを行いましょう。
①種類:身分証明書の種類をプルダウンで選択します。「マイナンバーカード」、「運転免許証」の2つから選択できます。
②Front side of ID:身分証明書の本人情報が確認できる箇所のデータファイルをアップロードします。
③Expiration Date:身分証明書の有効期限を入力します。
※有効期限のない証明書の場合、項目の下にある「No expiration date abailable」にチェックを入れます。
④Document Number:身分証明書の固有番号を入力します。
パスポートのアップロード
パスポートは期限を迎えていない有効なパスポート画像をアップロードします。必ずカラーコピー画像をPDFかJPG形式でアップロードし、下記情報を入力してください。
①Expiration Date:有効期限を入力します。
②Document Number:パスポート番号を入力します。
ちなみに身分証明書と居住所確認書については、STICPAYのアカウント制限解除に使用したものと同じものでも大丈夫です。
全ての書類のデータのアップロードが完了したら「次へ」をクリックします。
利用規約の同意
利用規約として4つの項目がありますので、それぞれ確認の上チェックを入れ、パスポートに記入した著名と同じものを、下部の「署名」欄にマウスで署名します。
送信をクリックすればSTICPAYカードの発行申請は完了です。
カード到着後PINコードの変更
発行申請が完了すれば2〜3週間ほどでSTICPAYカードが海外から送られてきます。実際に届くカードは下記のような感じですね。
以前のMasterCardブランドでは、カード到着後、資金振替により残高をチャージすることでカードの有効化を行う必要がありましたが、現在のUnionPayブランドでは、あらかじめ500HKDがチャージされた状態でカードが届くため、特に有効化などの必要はなく到着後はすぐに利用できます。
ただし初期設定ではPINコード(暗証番号)がカード裏面に印刷されていますので、セキュリティ上、PINコードは変更をしておきましょう。
まずはSTICPAYアカウントページの左メニューより、STICカード>カードの管理をクリックします。するとカード管理をしている33financeというサービスのWEBサイトに遷移しますので、ここで下記のようにカード情報を使ってログインしましょう。
①Card No.:STICPAYカードの16桁の番号を半角数字で入力します。
②Password:STICPAYカードのPINコードを入力します。初期PINコードは、STICPAYカードの裏面に表示されている6桁の数字です。数字の部分が隠されていますので、削って確認しましょう。
③Captcha:入力欄の右に表示されている文字を正しく入力します。
上記を入力後、「Login」をクリックすればカード管理画面にアクセスできます。ここでメニューより「Card Activation」を選択しましょう。下記の情報を入力することで、PINコードの変更ができます。
(ア)ID Type:プルダウンで「ID Card」を選択します。
(イ)ID No.:①同様、STICPAYカードの16桁の番号を半角数字で入力します。
(ウ)Old PIN:ログインした時のPINコードを半角英数字で入力します。
(エ)New PIN:新しいPINコードは6桁の自由な数字で設定します。
(オ)Re-enter New PIN:(エ)で入力したPINコードを再度入力します。
STICPAYカードの利用方法
STICPAYカードへの資金振替方法
初期状態で500HKDがチャージされているSTICPAYカードですが、それ以上を出金したり使用する場合には、STICPAYアカウントから資金振替(チャージ)を行う必要があります。
チャージを行うにはSTICPAYアカウントページのメニューより、STICPAYカード>振替資金をクリックし、以下の手順で情報を入力していきます。
①金額:送金したい金額を半角数字で入力します。この時送金する金額は最低でも100ドル必要となるので注意しましょう。
②カード番号:STICPAYカードのカード番号を半角数字で入力します。
①、②の入力が完了したら「次へ」をクリック。これで申請が完了となり、出金申請受理のメールが届きます。この後1営業日程度で出金申請処理のメールが届きますので、これでSTICPAYカードへの資金振替が完了です。
STICPAYカードの残高、利用明細等の確認方法
STICPAYカードの残高や利用履歴は、PINコードの変更を行なった33financeのWEBサイトから確認することができます。
残高はメニューより「Balance and Card Expiry Date Inquiry」をクリック、利用明細はメニューより「Processed Transactions」をクリックすることで確認できますね。
利用明細については「Start Date」と「End Date」に日付を入力すれば、期間を指定して確認することもできます。
ATMを使った出金
STICPAYカードは、カードの残高以内であれば全国のATMでいつでも出金することができます。出金方法は通常のキャッシュカードと同様、ATMにSTICPAYカードを挿入し、ATMの指示通りに出金額を指定するだけ。ATMの画面が英語になっていることが多いですが、ほとんど迷わずに操作できるでしょう。
もし迷った場合は、下記の単語さえ覚えて選択しておけば大丈夫です。
- Withdrawal:引き出し
- Saving:預金口座
- PIN:暗証番号
もちろんATM出金以外に、プリペイドカードとしてUnionPay加盟店でのショッピング利用なども可能です。
まとめ
STICPAYカードのいつでも手軽にATM出金が可能という特徴は、海外FXなどの海外金融サービス利用者にとって、非常に大きな魅力と言えるでしょう。手数料の面ではやや割高に感じる部分もありますが、それ以上に利便性が高いと言えますね。
発行申請自体も非常に簡単に行えますし、STICPAYアカウントを持っている人は、ぜひSTICPAYカードも発行してきましょう。
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