豊富なボーナスキャンペーンが魅力の海外FX業者IS6FX。2017年に設立された際は金融ライセンスが未取得ということでやや信頼性の低い業者でしたが、現在はセントビンセント・グレナディーンのライセンスを取得し、ある程度の実績があると言えるでしょう。経営者や運営母体の変遷などもありましたが、使いやすいサービスが支持されており、人気業者の一つとなっていますね。
そんなIS6FXの口座タイプですが、主にスタンダード口座と少額取引可能なマイクロ口座の2つを提供しています。最大1000倍のレバレッジを筆頭に、ゼロカットやロスカット水準の低さなどが魅力となっていますね。一方で、残高によるレバレッジ制限や、取引に関する注意点もいくつかあります。
そこで本記事では、IS6FXの口座タイプやレバレッジをはじめとした口座スペックに焦点を当てて解説。あわせて、取引をする際に知っておきたい注意点についても説明したいと思います。
IS6FXの口座タイプとスペックの概要
IS6FXでは全部で下記の4つの口座タイプを提供しています。
- マイクロ口座
- スタンダード口座
- プロ口座
- レバレッジ6000倍口座
しかしながらこのうち、プロ口座とレバレッジ6000倍口座は、現在新規開設を受け付けていません。そのため本記事では、マイクロ口座とスタンダード口座の2種類に絞って見ていきたいと思います。
口座タイプ一覧
以下は、現在利用可能な2口座タイプの基本的なスペックです。
マイクロ口座 | スタンダード口座 | |
口座通貨 | JPY,USD | JPY,USD |
最大レバレッジ | 1000倍 | 1000倍 |
最低入金額 | 5,000円 | 5,000円 |
1ロットの契約サイズ | 1,000通貨 | 10万通貨 |
最小ロット数 | 0.05ロット | 0.01ロット |
最大ロット数 | 100ロット | 30ロット(実質的には10ロット) |
保有できる最大ポジション数 | 30 | 30 |
ドル円の平均スプレッド | 2.1pips | 2.1pips |
取引手数料 | なし | なし |
ロスカット水準 | 20% | 20% |
ストップレベル | 2pips〜 | 2pips〜 |
ボーナスの利用 | 対象外 | 利用可能 |
プラットフォーム | MT4 | MT4 |
取引可能銘柄 | FX通貨ペア:36種類 貴金属:2種類 エネルギー:2種類 株価指数:7種類 | FX通貨ペア:36種類 貴金属:2種類 エネルギー:2種類 株価指数:7種類 |
続いてそれぞれの詳細を確認しましょう。
マイクロ口座の詳細
IS6FXのマイクロ口座は、1ロット=1,000通貨に設定された少額取引専用の口座タイプです。
最小ロットは0.05(=50通貨)、最大ロットは100(=10万通貨)となっており、最小の0.05ロットを取引した場合は、1pipsの変動で0.5円の損益になります。そのため、稼ぐというよりもリアル口座で取引の練習をしたり、戦略を試したりするのに都合の良い口座タイプと言えますね。
ただし、マイクロ口座で少額取引ができるのは、専用シンボル(MT4の気配値などで表示される取引銘柄)が用意されているFX通貨ペアと貴金属銘柄に限ります。エネルギーや株価指数の取引では、スタンダード口座などと同じ取引サイズとなるため注意しましょう。
また、マイクロ口座での最大の注意点として、ボーナスが利用できない点が挙げられます。数ある海外FX業者からIS6FXを選択するメリットは、高額ボーナスを利用できる点が大きいため、よほどの事情がない限り、IS6FXではマイクロ口座ではなくボーナス対応のスタンダード口座をおすすめします。
スタンダード口座の詳細
IS6FXのスタンダード口座は、一般的な海外FXと同じく1ロット=10万通貨の口座タイプです。マイクロ口座とスタンダード口座の違いは、契約サイズや取引ロット数の範囲、そして全体的なスプレッドの狭さとボーナスの可否ですね。
スタンダード口座はマイクロ口座に比べて、スプレッドはやや狭めであることに加え、すべてのボーナスが対象となっています。そのため、IS6FXを利用するなら、基本的にはスタンダード口座以外を選択する理由はありません。
スタンダード口座を利用する際の注意点としては、FX通貨ペアと貴金属の取引では、スタンダード口座用のシンボルでチャートを開かないといけない、ということです。スタンダード口座用のシンボルは、銘柄の末尾に「.std」がついて「USDJPY.std」などとなります。
IS6FXのスタンダード口座で「USDJPY」などのシンボルを開いて取引できず困る、というのは、初心者のうちはよくある間違いのパターンなので気をつけるようにしましょう。
口座レバレッジは最大1000倍
IS6FXの口座レバレッジは最大で1000倍となり、海外FXの中でも高い倍率と言えるでしょう。口座の最大レバレッジが高いことで、ポジションを保有するための必要証拠金を少なく抑えられ、資金効率の良い取引が可能になります。
口座レバレッジが高いことは、少ない証拠金でも取引に挑戦できたり、証拠金に対して大きなロットで取引できるほか、ロスカットまでの逆行で耐えられる値幅が増えるなどのメリットがありますね。
ロスカット水準は20%
ロスカットとは、FX業者による強制的なポジションの決済のことで、規定の証拠金維持率を下回ることで執行されます。
IS6FXでは2021年10月4日から、ロスカット水準(ロスカットが行われる証拠金維持率)を従来の50%から20%へと引き下げています。20%は一般的な海外FXと同じく低い水準であり、口座内の証拠金を目一杯使って取引できると言えるでしょう。
複数のポジションを保有している場合、損失の大きいポジションから優先的にロスカットされ、証拠金維持率が20%を上回るまで行われます。
ゼロカット対応で追証なし
IS6FXはゼロカット(IS6FX公式サイト内では「0カット」と表記)に対応しており、口座にある証拠金がマイナスになっても、ユーザーが追証を払う必要はありません。
基本的に、安全とされるような証拠金維持率で取引している場合、ゼロカットが必要になる事態が起きる可能性は稀です。ただし、実効レバレッジが高いハイレバレッジトレードを行なうと、急な値動きによってロスカットが間に合わず、口座残高以上の損失が出てしまう場合があります。
アグレッシブにハイレバトレードをする場合には、ゼロカットは必須の条件と言えるでしょう。
ストップレベルは主要通貨ペアで2pips〜
ストップレベルとは、指値や逆指値注文を入れる際に、現在のレートから離さなければいけない値幅のことですね。IS6FXのストップレベルは口座タイプによる違いはなく、銘柄ごとに設定されています。
以下は、主要通貨ペアのストップレベルです。
ストップレベル | |
EURUSD | 2pips |
USDJPY | 2pips |
GBPUSD | 2.6pips |
AUDUSD | 2.5pips |
USDCAD | 2.6pips |
USDCHF | 2.5pips |
EURJPY | 2.7pips |
GBPJPY | 5.4pips |
主な通貨ペアで2pips台のストップレベルは、取引のしやすさとしては十分ではないでしょうか。
IS6FXの口座タイプとスペックに関する注意点
ここからは、IS6FXの口座タイプとスペックに関する注意点を見ていきましょう。レバレッジの制限や、取引に関して気をつけたいポイントを確認していきたいと思います。
口座残高によって最大レバレッジは制限される
IS6FXで利用可能なスタンダード口座とマイクロ口座では、口座残高によってレバレッジが制限される形となっており、残高ごとの最大レバレッジは以下のようになります。
口座残高 | 最大レバレッジ |
2万ドル未満 | 1000倍 |
2万ドル以上〜5万ドル未満 | 500倍 |
5万ドル以上〜10万ドル未満 | 200倍 |
10万ドル以上 | 100倍 |
口座残高が2万ドル(200万円)を超えるとレバレッジ制限が始まるため、常に1000倍のレバレッジで取引したいトレーダーは、資金管理を行うようにしましょう。
ファンダメンタルズ的要因でもレバレッジは制限される場合がある
IS6FXを始め多くの海外FX業者では、ファンダメンタルズ的要因でも口座の最大レバレッジや、特定の銘柄の最大レバレッジを一時的に引き下げる場合があります。
例えば2020年10月の米国大統領選挙の際には、流動性の低下やボラティリティの増大に備えるためとして、口座の最大レバレッジを200倍へと一時的に引き下げ、全通貨ペアにレバレッジ制限が適用されました。
こうした情報は、メールや公式サイトなどで通知されるので、取引する際は忘れずに確認するようにしましょう。
口座レバレッジは自由に変更できない
一般的な海外FXでは、口座の最大レバレッジはある程度自由にユーザーの判断で下げたり戻したりすることができます。しかしIS6FXでは、レバレッジは一律となっており変更することはできません。
基本的には最大1000倍のレバレッジで問題はありませんが、特別な理由によって低いレバレッジで取引したい場合は、IS6FX以外の業者を選んだ方が良いでしょう。
大きなロット数を取引する場合は、事前に連絡する必要がある
IS6FXではユーザーが高ロットによる取引を行う際は、事前にカバー先金融機関に報告をすることで、スムーズに取引できるようにしています。この「高ロットによる取引」とは具体的には、単一のポジションまたは短期間での複数のポジションの合計で10ロットを超える取引を指します。
こうした取引を行う際は、ユーザーはIS6FXへ事前に連絡をする必要がありますが、為替状況によっては、事前連絡をしても約定拒否や注文キャンセルなどがされる場合もありますね。また、IS6FXへの事前連絡なしに高ロット取引をすると、ガイドラインの「禁止行為」に抵触する可能性があり、もし禁止行為とみなされた場合は、登録の削除や報酬の凍結も起こり得ます。
IS6FXの注文執行能力は、競合となる海外FX他社と比較して決して高いとは言えません。大きなロット数で取引したい中上級者は、取引制限の少ない他社の利用をおすすめします。
接続に関する障害が度々発生する
IS6FXでは、接続や約定に関する障害が度々発生しています。接続障害そのものは他社でも無い訳ではありませんが、IS6FXは比較的多い方と言えるでしょう。
例えば2022年3月にはVPSの接続障害、そして4月にはMT4接続障害が発生しています。障害が発生した場合、数時間の間MT4にログインできなかったり、チャートが更新されないなどの症状が起きます。また、約定がうまくいかない、注文が不成立になるなどの問い合わせも過去には多くありました。
IS6FXのサーバーの弱さは旧is6comから指摘されることがあり、現在でもIS6FXではサーバーのメンテナンスや取引方式の変更などを行なって対応しています。安定して取引できることはFXトレードにおいて最も基本的で重要なことなので、今後の改善に期待したいですね。
取引する際は、口座タイプに合ったシンボルを選択する必要がある
IS6FXでは取引の際にスタンダード口座かマイクロ口座を選択できますが、こうした口座タイプでFX通貨ペアを取引する際は、口座タイプに合ったシンボルを選択する必要がある点には注意しましょう。
例えばスタンダード口座の場合、MT4のメニューの「表示」から「通貨ペアリスト」を開くと、FX通貨ペアの場合は下記のように「Forex」と「Forex std」の2つのフォルダがあることがわかります。
「Forex」に格納されているシンボルはプロ口座などのためのもので、スタンダード口座ではチャートは開けても取引はできません。
スタンダード口座でFXを取引する場合は、「Forex std」に格納されているシンボルを以下のように気配値表示に追加する必要があります。
(スタンダード口座専用のシンボルでは末尾に「.std」とついており取引可能)
「GBPUSD」などのノーマルなシンボルは、海外FX業者によってはスタンダード口座用のシンボルになっている場合もあるので、MT4で他社の口座からIS6FXへログインし直した場合などは、シンボルも切り替えて取引するように気をつけましょう。
まとめ
IS6FXでは最大レバレッジ1000倍などのスペックとボーナスを生かして、少ない準備資金でも取引可能なメリットがあります。その一方で、一度に取引できるロット数の小さいことやサーバー障害などの注意点もあり、気をつけたいところですね。
IS6FXは公式サイトやサポートの日本語対応が万全となっており、少ない資金から海外FXを試してみたい人にとっては利点のある業者です。口座開設ボーナスも提供していますので、興味がある人はまずはノーリスクの取引から試してみてはいかがでしょうか。
一方で、より評判の高い海外FX業社も数多く存在しますので、海外FX初心者の人やより良い取引環境を求めるトレーダーは、当サイトが実施している様々なポイントで各業者を比較・ランキングしたおすすめ海外FX業者ページなどを参考に、上位の業者をぜひチェックしてみてください。
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