高額ボーナスや特色のあるサービスによって人気を勝ち得ている海外FX業者GemForex。2014年に設立されて以降現在まで安定した運営が続いており、信頼性も伴ってきていると言えるでしょう。実際に当サイトが実施している海外FX業者の総合ランキングでも2位にランクインしており、名実共にトップクラスの海外FXブローカーと言えます。
そんなGemForexのデメリットとして挙げられていたのが、「スキャルピングや取引量に対する制限がある」ことでしたが、そうしたマイナスイメージを払拭するためにリリースされたのが、今回紹介する「スキャルピングフリー口座」です。文字通りスキャルピングに制限がない口座タイプとなっており、GemForexでの取引の幅はより広がったと言えるでしょう。
そこで本記事ではGemForexが新たにリリースしたスキャルピングフリー口座について、特徴やメリット・デメリットを分かりやすく解説。スキャルピングフリー口座の開設方法なども画像付きでご説明していますので、ぜひチェックしてください。
GemForexのスキャルピングフリー口座について
GemForexのスキャルピングフリー口座は、2022年12月27日にリリースされた新しい口座タイプです。まずは簡単にスペックを確認しましょう。
スキャルピングフリー口座の主なスペック
口座通貨 | JPY |
最大レバレッジ | 30倍 |
初回最低入金額 | 10万円 |
最小ロット数 | 0.01ロット |
1ポジションの最大ロット数 | 50ロット |
保有可能ポジション数 | 無制限(200以上のポジションは受付できない可能性あり) |
ドル円の平均スプレッド | 0.6pips |
取引手数料 | なし |
これまでGemForexでは、以下のような取引制限がありました。
- 短い時間内にたくさんの取引を行うスキャルピング(5分間に往復合計10ロット程度)ができない
- 10ロット以上の取引を行う際は事前連絡が必要
こうしたルールに抵触したと判断されれば、最悪の場合口座凍結などの罰則が科せられるため、取引量の多いスキャルピングトレーダーにとっては、GemForexは選択肢に挙げにくいものだったのではないでしょうか。しかし今回は、弱点とされていた上記2つの点が克服され、ユーザーに対して新しい選択肢を提供した形になりますね。
(※スキャルピングフリー口座では上記の取引制限はなくなりましたが、GemForexの他の口座タイプは従来通りに上記の取引ルールが当てはまりますので、取引の際は注意してください)
取引制限が緩和されて使いやすくなったスキャルピングフリー口座ですが、同時に「ボーナス利用不可」「最大レバレッジは30倍」などの仕様になっているため、万能の口座タイプではありません。取引の際は自分に合った口座タイプを選ぶ必要があるでしょう。
GemForexのスキャルピングフリー口座のメリット
ここからは、GemForexのスキャルピングフリー口座のメリットを確認していきたいと思います。
スキャルピングに対して制限がなく、10ロット以上の取引も自由
GemForexが提供する口座タイプの中で、唯一スキャルピングフリー口座だけが、スキャルピングや取引量に関する制限がありません。
短時間のうちに頻繁に行うような取引はもちろん、今までは事前連絡が必要だった10ロットを超える取引についても、連絡不要で自由に行うことができます。
GemForexでスキャルピングをしたいトレーダーにとっては、待ち望んでいた口座タイプと言えますね。
取引手数料不要で低スプレッド取引が可能
スキャルピングをする際に気になることとして、スプレッドや取引手数料などのコストがありますね。
GemForexのスキャルピングフリー口座では、取引手数料不要で低スプレッド取引が可能となっており、スキャルピングに適した低コスト取引ができる口座タイプとなっています。
ここで、スキャルピングフリー口座の主な通貨ペアの平均スプレッドを確認しましょう。
EURUSD | 0.3pips |
USDJPY | 0.6pips |
GBPUSD | 1.2pips |
EURJPY | 1.4pips |
こうした低スプレッドに加えて、外付けの取引手数料が不要なため、コストを抑えてスキャルピングができますね。
いつでも誰でも利用できる
GemForexには以下のような3種類の低スプレッド口座があります。
- ガチゼロ口座
- ロースプレッド口座
- スキャルピングフリー口座
最もスプレッドの狭いガチゼロ口座は、GemForexから招待されたユーザー限定の口座タイプなので、いつでも誰でも利用できるわけではありません。
またガチゼロ口座に次いでスプレッドの狭いロースプレッド口座は、利用したいときに開設できる口座タイプですが、初回入金額が30万円の設定になっておりその点で少々ハードルが設けられています。
こうしたGemForexの低スプレッド口座タイプの中で、スキャルピングフリー口座は初回入金額が10万円の設定ではありますが、比較的誰でも利用しやすい口座と言えるでしょう。
裁量トレードだけでなく、EAを利用した自動売買にも対応
GemForexには数種類の口座タイプがありますが、その中でEAを利用した自動売買が可能なのは以下の3種類だけです。
- オールインワン口座
- ミラートレード専用口座
- スキャルピングフリー口座
そのため、GemForexの低スプレッドを生かしてEAによる自動売買を行いたい場合は、「スキャルピングフリー口座一択」となっています。
ただしスキャルピングフリー口座では、GemForexが提供している無料EAサービスのEAは利用できないため、その点は注意しましょう。
GemForexのスキャルピングフリー口座のデメリット
続いて、ここからはスキャルピングフリー口座のデメリットを確認していきたいと思います。
最大レバレッジは30倍
スキャルピングフリー口座は、GemForexの中で唯一取引頻度やロット数に関する制限のない口座タイプですが、その反面最大レバレッジは30倍とかなり低く、国内FXと同程度の水準に抑えられている点には注意が必要です。
レバレッジが低いと言うことは、取引数量に対しての必要証拠金がその分だけ増えることを意味しますね。
GemForexのオールインワン口座と、スキャルピングフリー口座で、ドル円を1ロット(10万通貨)取引する際に必要な証拠金を比べると以下のようになります。
オールインワン口座(レバレッジ1000倍) = 1万3,000円
スキャルピングフリー口座(レバレッジ30倍) = 43万3,333円
※ドル円のレート=130円として計算
そのため、スキャルピングフリー口座で取引する際は、海外FXらしい高い口座レバレッジの恩恵を受けることはできません。ある程度の証拠金を用意して臨む必要が出てきます。
ボーナスキャンペーンは利用できない
GemForexと言えば初回入金ボーナスをはじめとした豪華なボーナスキャンペーンが魅力ですが、スキャルピングフリー口座はこうしたボーナスには一切対応していません。
ボーナスを使って有利に取引したいと考えている人は、GemForexのオールインワン口座を選択した方が良いでしょう。
初回最低入金額が10万円と高め
海外FXの初回最低入金額は高くても1万円程度の場合が多く、安い場合は数百円程度の入金から始めることができます。
それに対してGemForexのスキャルピングフリー口座は、初回最低入金額が10万円と高めの設定になっており、小額から気軽にFXを始めてみたい、と言うユーザーには向いていません。
取引できる銘柄が限られている
スキャルピングフリー口座で取引できる銘柄は、FX通貨ペアと貴金属(ゴールド、シルバー、プラチナ)のみで、仮想通貨やその他CFD銘柄は取引できません。
様々な銘柄を1つの口座タイプで取引したい人にとっては、銘柄選択の自由度は低いと言えそうです。
1ユーザーにつき1口座までで、デモ口座には非対応
GemForexはMT4/MT5の利用に対応しており、口座タイプもそれぞれの取引ツールで開設することができます。
しかしスキャルピングフリー口座の場合、開設できる数はアカウント内に1つのみと決められており、MT4かMT5のどちらか1つでしか本口座タイプは利用できません。
もしMT4のスキャルピングフリー口座を開設した後で、「やっぱりMT5のスキャルピングフリー口座の方がいい」と思った場合は、最初に開設したMT4のスキャルピングフリー口座を削除することで新しいスキャルピングフリー口座の開設が可能になります。
またスキャルピングフリー口座は、デモ口座にも対応していません。デモ取引で使用感を確かめることは出来ない点も合わせて注意しましょう。
GemForexのスキャルピングフリー口座の開設方法
GemForexでは、新規口座開設時に選択できる口座タイプはオールインワン口座のみとなっています(2023年1月時点)。そのためスキャルピングフリー口座を利用するには、オールインワン口座を開設した後で追加口座として開設する必要がありますね。
ここからは、追加口座の開設手順を確認していきたいと思いますが、もしまだGemForexで口座開設をしていない人は、こちらからオールインワン口座の新規開設を行なっておきましょう。
スキャルピングフリー口座は追加開設により開設可能
▼まず最初にGemForexの公式サイトから「ユーザーマイページ」へログインします。
▼ログインしたら、左側のメニューから「追加口座お申込み」を選択しましょう。
▼「追加口座のお申し込み」の中にあるMT4かMT5の「スキャルピングフリー口座」を選択します。
▼確認のためのウィンドウが開くため「OK」を選択。
▼追加申請完了のメッセージが表示されますので、「OK」を選択すれば開設手続きが完了です。
後ほど、各種口座情報を記したメールが登録アドレス宛に送られてきますので、大切に保管してください。
GemForexのスキャルピングフリー口座と他口座タイプ比較
最後は、GemForexのスキャルピングフリー口座と、他の低スプレッド口座タイプを比較してみたいと思います。
GemForexの他口座タイプと比較
まず最初は、GemForex内にある3つの低スプレッド口座タイプを比較してみたいと思います。
スキャルピングフリー口座 | ロースプレッド口座 | ガチゼロ口座 | |
最大レバレッジ | 30倍 | 1000倍 | 1000倍 |
初回入金額 | 10万円 | 30万円 | 5,000円 |
ドル円の平均スプレッド | 0.6pips | 0.6pips | 0pips固定 |
取引手数料 | なし | なし | なし |
取引に関する制限※ | なし | あり | あり |
口座開設 | 自由に開設できる | 自由に開設できる | 招待されたユーザーのみ利用可能 |
※スキャルピングや取引ロット数に関する制限の有無
ガチゼロ口座は招待制となっているため、ユーザーの意思で選択可能なのはスキャルピングフリー口座とロースプレッド口座の2択です。
初回入金額の違いはありますが、何と言っても大きいのが最大レバレッジと取引制限の有無ではないでしょうか。海外FXらしい高いレバレッジを希望する人はロースプレッド口座を、スキャルピングやロット数に関する制限のない取引をしたい人はスキャルピングフリー口座がおすすめと言えます。
また、比較した上記3口座タイプは、全てGemForexのボーナスキャンペーンには対応していません。GemForexでボーナスを利用したい人の場合は、オールインワン口座を選択しましょう。
他社口座タイプとの比較
GemForexのスキャルピングフリー口座は、取引手数料のかからない低スプレッド口座タイプです。
ここでは、同じく取引手数料のかからない他社の低スプレッド口座タイプを比較したいと思います。
GemForex スキャルピングフリー口座 | XM KIWAMI極口座 | FXGT プロ口座 | Exness プロ口座 | |
最大レバレッジ | 30倍 | 1000倍 | 1000倍 | 無制限 |
初回入金額 | 10万円 | 5ドル | 5ドル | 1,000ドル |
ドル円の平均スプレッド | 0.6pips | 0.8pips | 0.9pips | 0.7pips |
今回比較した口座タイプは、全てスキャルピングに制限のない口座タイプです。
この中で最もドル円の平均スプレッドが狭いのはGemForexのスキャルピングフリー口座ですが、最大レバレッジの低さはどうしても目立ちますね。
もしドル円を1ロット取引する場合、レバレッジ1000倍の口座での必要証拠金は1万3,000円で済みますが、レバレッジ30倍の口座での必要証拠金は43万3,333円かかることになり、より多くの取引資金が必要になります(ドル円のレート=130円として計算)。
そうした点を踏まえると、単に低スプレッド・低コストの取引をしたいのであれば、GemForexを選択する特別な理由がない限り、他社口座タイプも検討した方が良さそうです。
まとめ
GemForexが2022年12月にリリースした「スキャルピングフリー口座」ですが、GemForexでの取引を語る際にデメリットとして挙げられていた、スキャルピングを始めとする取引に関する制限がなくなり、その点では使いやすい口座になっていると言えるでしょう。
ただし最大レバレッジは30倍とかなり低めに設定されているので、投資資金の少ないトレーダーにとっては注意が必要です。この記事を参考に、ぜひ自分自身の取引環境にあった口座タイプを選択するようにしましょう。
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