TradersTrustと言えばA-Book方式(完全マーケット決済)による透明性の高い取引環境や、スプレッドの狭さが魅力的な海外FX業者ですね。設立は2009年と比較的古く、グループとしてはキプロス証券取引委員会のライセンスを取得して運営している信頼性も高いブローカーです。
そんなTradersTrustですが、最大3000倍のレバレッジや、全銘柄でストップレベル0pipsなどのハイレベルな口座スペックも大きなメリットと言えるでしょう。もちろんゼロカットにも対応しているので、追証の心配もありません。
そこで本記事では、TradersTrustの各口座タイプの特徴や、レバレッジを中心とした口座スペックについて詳しく解説。TradersTrustの特徴であるダイナミックレバレッジや注意点なども含めてまとめて説明していきたいと思います。
TradersTrustの口座タイプとスペックの概要
TradersTrustの口座タイプ一覧と特徴
TradersTrustでは3つの口座タイプを提供していますので、まず最初はこの3つの口座タイプについて、概要を一覧表で確認しましょう。
口座タイプ | クラシック口座 | プロ口座 | VIP口座 |
最大レバレッジ | 3000倍 | 3000倍 | 3000倍 |
最小入金額 | 5,000円 | 2万円 | 200万円 |
ドル円の平均スプレッド | 1.6pips | 0.5pips | 0.5pips |
取引手数料 | なし | 1ロットあたり往復6ドル | 1ロットあたり往復3ドル |
口座通貨 | JPY/USD/EUR/GBP | JPY/USD/EUR/GBP | JPY/USD/EUR/GBP |
注文方式 | STP方式 | ECN方式 | ECN方式 |
決済方式 | マーケット決済 | マーケット決済 | マーケット決済 |
約定スピード | 平均0.1秒 | 平均0.1秒 | 平均0.1秒 |
サーバーの場所 | 東京TY3 | 東京TY3 | 東京TY3 |
最小取引量 | 0.01ロット | 0.01ロット | 0.01ロット |
最大取引量 | 1000ロット(FX) | 1000ロット(FX) | 1000ロット(FX) |
マージンコール/ロスカット水準 | 50%/20% | 50%/20% | 80%/50% |
プラットフォーム | MT4 | MT4 | MT4 |
キャンペーン | 対象 | 対象 | 対象外 |
続いて、各口座タイプの特徴を詳しく見ていきたいと思います。
クラシック口座の特徴
TradersTrustのクラシック口座は、STP方式による口座タイプです。いわゆるスタンダード口座の位置付けであり、取引手数料はかからず、スプレッドのみで取引できる口座ですね。
取引サーバーはエクイニクス社東京TY3に置かれ、平均0.1秒の高速約定を実現。ディーラーを一切介さないNDD方式のマーケット決済となっており、透明性が高く、約定拒否などのない取引環境もメリットと言えるでしょう。
最小取引量は0.01ドルと一般的ですが、最大で1000ロットの取引ができることも特徴ですね。全体的にスペックが高く、レベルの高いトレーダーでも使いやすい口座です。
プロ口座・VIP口座の特徴
TradersTrustのプロ口座とVIP口座は、どちらもECN方式による口座タイプです。2018年以前は、現在のプロ口座は「ECN口座」の名称で提供されており、VIP口座はプロ口座の上位版という立ち位置ですね。
スプレッドは2口座タイプとも同じですが、VIP口座の取引手数料は1ロットあたり往復3ドルと格安の設定になっており、海外FXのECN口座の中ではTradeviewのILC口座と並んで取引コストが少ない口座タイプとなっています。
ちなみにこのVIP口座の開設には、プロ口座を開設した後で200万円以上を入金し、以下の内容をカスタマーサポートへ連絡する必要があります。
件名 | VIP口座開設に関して |
本文 | ・登録名義 ・登録メールアドレス ・VIP口座として設定したいプロ口座の口座番号 |
プロ口座とVIP口座も、エクイニクス社東京TY3に取引サーバーが置かれ、平均0.1秒の高速約定が可能です。ECN方式による透明性・公平性の高い取引環境はもちろんのこと、複数のチェック機能やロジック分析による表示価格の確認、そしてセキュリティにも十分な配慮がされていますね。
スキャルピングやEAなどの取引制限は一切ないので、あらゆるトレードスタイルに対応できるハイスペックな口座タイプと言えるでしょう。
最大3000倍のダイナミックレバレッジで取引可能
TradersTrustでは、主要な通貨ペアに対して、最大3000倍のダイナミックレバレッジを利用して取引ができます。
ダイナミックレバレッジとは、取引するロット数に応じて、段階的にレバレッジが変動する仕組みのこと。TradersTrustでは以前は最大500倍のレバレッジが提供されていましたが、ダイナミックレバレッジが導入されたことにより、従来のレバレッジ制度よりも必要証拠金を節約できる場合があります。
ダイナミックレバレッジのメリット
TradersTrustの最大3000倍のダイナミックレバレッジでは、主に以下の2点がメリットとして挙げられるでしょう。
- 取引するロット数が小さい(10ロット以下程度)と、非常に高いレバレッジで取引できる
- 従来の最大500倍レバレッジで取引するよりも、同じロットで取引しても必要証拠金を節約できる場合がある
1つ目のメリットについては分かりやすいですね。取引ロット数にもよりますが、3000倍〜1000倍程度のレバレッジが活用できるロットであれば、非常に資金効率の良い取引が可能になります。
2番目のメリットについては、少し詳しい説明が必要ですね。例えば合計20ロットの取引をした場合、ダイナミックレバレッジと固定レバレッジで下記のような必要証拠金の違いが発生します。
最大3000倍ダイナミックレレッジの場合
適用レバレッジ | 必要証拠金 | |
1ロット | 3000倍 | 3,333円 |
3ロット | 2000倍 | 1万5,000円 |
6ロット | 1000倍 | 6万円 |
15ロット | 500倍 | 30万円 |
従来の500倍レバレッジの場合
適用レバレッジ | 必要証拠金 | |
1ロット | 500倍 | 2万円 |
3ロット | 500倍 | 6万円 |
6ロット | 500倍 | 12万円 |
15ロット | 500倍 | 30万円 |
※1ドル=100円で、ドル円を取引するとして計算
ダイナミックレバレッジの場合、この25ロットの取引では、必要証拠金は37万8,333円になります。一方で従来の500倍レバレッジの場合、必要証拠金は50万円必要になりますね。つまり固定されたレバレッジに対して、ダイナミックレバレッジの方はおよそ12万円の必要証拠金を節約できることになります。
必要証拠金が少なくなることで、少ない証拠金でも取引ができたり、証拠金に対して大きなロットで取引することが可能になります。
取引ロットごとのレバレッジレベル
続いて、取引ロットごとのレバレッジレベルを確認しましょう。
取引ロット数 | 最大レバレッジ |
0.01〜1 | 3000倍 |
1.01〜5 | 2000倍 |
5.01〜10 | 1000倍 |
10.01〜20 | 500倍 |
20.01〜50 | 200倍 |
50.01〜100 | 100倍 |
100.01〜300 | 50倍 |
300.01〜500 | 33倍 |
500.01以上 | 25倍 |
従来の口座残高によるレバレッジ制限は、現在は廃止されています。ダイナミックレバレッジが適用される通貨ペアでは、口座残高によらず、あくまで取引するロット数に応じて最大レバレッジは適用されます。
ダイナミックレバレッジの適用通貨ペア
ダイナミックレバレッジは、以下の通貨ペアでの取引に適用されます。
AUDCAD | EURAUD | GBPAUD | NZDCHF |
AUDCHF | EURCAD | GBPCAD | NZDJPY |
AUDJPY | EURCHF | GBPCHF | NZDSGD |
AUDNZD | EURGBP | GBPJPY | NZDUSD |
AUDUSD | EURJPY | GBPNZD | SGDJPY |
CADCHF | EURNZD | GBPSGD | USDCAD |
CADJPY | EURSGD | GBPUSD | USDCHF |
CHFJPY | EURUSD | NZDCAD | USDJPY |
USDSGD |
これ以外の通貨ペア(マイナー/エキゾチック通貨ペア)では、それぞれに最大レバレッジが設定されているので、取引の際はMT4から証拠金率を確認すると良いでしょう。
マージンコール/ロスカット水準は口座タイプごとに異なる
TradersTrustではクラシック口座とプロ口座で、マージンコール水準=50%、ロスカット水準=20%とされています。証拠金維持率がロスカット水準である20%を割り込むと、含み損の大きいポジションから自動的に決済される仕組みですね。
ただしVIP口座では、マージンコール水準=80%、ロスカット水準=50%と比較的高い水準になっていますので注意が必要です。
ゼロカットで追証なし(ネガティブバランス保護機能)
TradersTrustでは、ゼロカット(ネガティブバランス保護機能)を行なっており、万一の際もユーザーには追証がありません。もしゼロカットが必要になった場合は、以下の内容を記載し、TradersTrustのサポートデスクまでメールで依頼する形になります。
件名 | ゼロカット補償・口座残高修正 |
本文 | ・登録名義 ・登録メールアドレス ・ゼロカットを希望する口座の口座番号 |
ただし、アカウントの不正利用、または、他口座間の両建てや裁定取引などの禁止行為を行なった場合はゼロカットがされない場合もあります。もちろん規約に従い通常取引をしている場合は何の問題もありませんが、何をやってもゼロカットしてもらえる訳ではないことは注意しておきましょう。
ストップレベルはすべての銘柄で0pips
TradersTrustではすべての銘柄でストップレベルが0pipsに設定されている点も大きなメリットと言えるでしょう。
ストップレベルとは、指値や逆指値注文を入れる際に、現在の価格から離しておかなければいけない価格差のことですね。基本的にストップレベルは狭ければ狭いほど取引しやすく、特にスキャルピングやデイトレードにおいては重要な要素ですね。
ちなみにストップレベルが0pipsに設定されている主要海外FX業者としては、TradersTrust以外に例えば以下のようなところが挙げられます。
TradersTrustのレバレッジ注意点
最後に、TradersTrustのレバレッジについて、銘柄ごとの違いや、特殊な制限について確認していきたいと思います。
最大レバレッジは銘柄によって異なる
主要なFX通貨ペアでは、最大レバレッジはダイナミックレバレッジによって、取引ロット数に応じて変わります。しかしそれ以外のFX通貨ペアでは、ペアごとに最大レバレッジが設定されているため、取引の際にはMT4から確認するなどの注意が必要ですね。
また、FX通貨ペア以外の銘柄では、最大レバレッジは以下のようになっています。
- 株価指数:最大50倍
- エネルギー:25倍
- 貴金属:100倍
- 仮想通貨:最大5倍
FX以外の銘柄でも、銘柄ごとに細かいレバレッジ設定がある場合があるため、詳しくはMT4の「通貨ペアリスト」から、各銘柄の設定を開き、「証拠金率」の項目を確認するようにしましょう。
ファンダメンタルズ的な要因でもレバレッジは制限される場合がある
TradersTrustに限りませんが、ファンダメンタルズ的な要因でも、レバレッジは一時的に制限される場合があります。
例えば2021年8月には、スイスフランを含むすべての通貨ペアで、ボラティリティへの懸念から、最大レバレッジが20倍(証拠金率5%)に制限されたことがありましたね。このレバレッジ制限は同年10月に解除されましたが、こうした情報はメールや公式サイト内で発表されますので、注意した方が良いでしょう。
まとめ
TradersTrustでは、最大3000倍のダイナミックレバレッジによって、より少ない証拠金でもアグレッシブなトレードが可能になりました。レバレッジ以外の面でも、ストップレベルやロスカット水準など、使いやすいスペックが揃っていますね。
TradersTrustでは新規口座開設者向けに、1万円の口座開設ボーナスも提供していますので、気軽に利用を検討してみても良いでしょう。
口座スペックの高さやスプレッドの狭さ、ボーナス等を含めた海外FX業者の総合ランキングは下記にまとめています。より使い勝手の良いブローカーや自信とトレードスタイルに合った海外FX業者を探したいトレーダーは参考にしてください。
コメント