MGK Internationalは2014年に設立し、ラブアン、マレーシアの連邦準州金融サービス局の認可を受けて営業している海外FX業者です。かつてはMGK GLOBALと言う名称でサービスを提供していましたが、現在は名前を変えていますね。
日本ではあまり注目されることのない海外FX業者ですが、平均で0.004秒を謳う高速マッチング速度や、NDD方式によるクリーンな取引環境が魅力と言えるでしょう。しかし、公式サイトの情報にはおかしな点も見られ、さらにネット上にはネガティブなユーザーレビューも多いため、口座開設については慎重になるべき業者でもありますね。
そこで本記事ではMGK Internationalの概要と利用する際のリスクについて、分かりやすく解説したいと思います。
MGK Internationalという海外FX業者について
2014年設立の中堅ブローカーですが、日本ではあまり紹介されていないため、MGK Internationalについてはあまり知らないユーザーも多いのではないでしょうか。
冒頭にも記載した通り、「MGK International」は以前は「MGK GLOBAL」として運営していました。名称を変更した理由は定かではありませんが、MGK GLOBALとしては出金拒否などの報告がいくつか見られるため、サービス体制やイメージの刷新などの理由があるのかも知れませんね。
またMGK GLOBALは、金融庁および関東財務局より「無登録で金融商品取引業等を行う者」として指摘されています。とは言えこの措置自体には現在のところ法的な拘束力はなく、日本国内のレバレッジ規制やゼロカット規制を避けるためということで仕方がない部分もありますね。実際に多くの有名海外FX業者も同様の指摘を受けており、この点はあまり大きな問題とは言えないでしょう。
ただそれを受けてか、現在のMGK Internationalでは、日本向けにサービスを提供している公式サイトと、それ以外の海外向けにサービスを提供している公式サイトが明確に分けられています。海外向けのMGK Internationalでは、2018年から日本在住者の口座開設の受付を停止しており、日本在住者がMGK Internationalで口座開設する場合は、日本向けサイトから手続きをする必要があります。
MGK Internationalの特徴と評判 〜メリットとデメリット〜
続いて、MGK Internationalの特徴や注意点について確認していきたいと思います。
主に「ノーマル口座」と「スピード口座」の2口座タイプを提供
MGK Internationalでは、主に「ノーマル口座」と「スピード口座」の2口座タイプを提供しており、口座タイプとスペックは以下の通りです。
口座タイプ | ノーマル口座 | スピード口座 |
口座通貨 | JPY/USD | JPY/USD |
最大レバレッジ | 200倍 | 200倍 |
最小入金額 | 200ドル | 200ドル |
最小取引ロット | 0.01ロット | 0.001ロット |
最小スプレッド | 1.5pips | 0.5pips |
取引手数料 | なし | 1ロットあたり往復7ドル |
※上記2口座タイプに加えて、MGK InternationalではMAM/PAMM口座の提供もあります。
続いて、それぞれの口座タイプの概要を確認しましょう。
ノーマル口座
一般的な海外FXで言うスタンダード口座に相当するのが、MGK Internationalのノーマル口座です。取引手数料はかかりませんが、スプレッド幅は特別狭いわけではないので、中長期的なトレードに適しているでしょう。MT4を使用しますので、裁量トレードはもちろんEAによるシステムトレードも可能です。
スピード口座
MGK Internationalのスピード口座は、1ロットの往復取引あたり7ドル(およそ0.7pips)の取引手数料が必要な代わりに、低スプレッドで取引できる口座タイプです。ノーマル口座と同様に、NDD方式による透明性の高い取引ができます。
どちらの口座も約定力は非常に高い
公式で謳っているように、MGK Internationalの約定力は非常に高く、実際に取引した感じでも体感的には一瞬で約定します。取引量が多くなる夜間の取引においてもそれは変わらず、その点では取引環境そのものは優秀と言って良いでしょう。
レバレッジは最大で200倍と低め
公式サイトのトップページでは、「レバレッジは最大1000倍まで対応」との表記がありますが、「MGK Internationalが選ばれる理由」と言うページでは、レバレッジは最大200倍と表記しています。最大レバレッジ200倍は、海外FXとしては抑えめの設定と言えるでしょう。
MGKは、ご希望のリスクレベルをお選びいただけるようレバレッジ幅を提供しています。他社で非常に高いレバレッジを宣伝しているところもありますが実際、リスクがかなり大きくなるため、推奨できません。当社では、200倍までがリスクの限界と考えております。
レバレッジはFX取引において非常に重要な要素であり、1,000倍と200倍では大きな違いがあります。公式サイトでこのような表記の食い違いがある業者は、珍しいかも知れませんね。
公式サイトの情報には誤りが多い
MGK Internationalの公式サイトは、一見すると綺麗で見やすいのですが、前述のレバレッジの件を始め、内容には明らかな誤りや古すぎる情報、そして実態がよく分からない情報が混じっており、提供する情報の信憑性や業者の信頼性を損ねています。以下にその例を挙げてみたいと思います。
海外向け公式サイトではダミーテキストが残っている
海外向け公式サイトでは説明文の一部には、下記の画像のようなダミーテキストがそのまま残っています。
赤枠で囲ったテキスト部分の「Sed ut perspiciatis〜」以下の説明文は、ラテン語による古代ローマの古典から引用されています。これはロレム・イプサムやリプサムと呼ばれるもので、ページの表示を確認するために配置されたダミーテキストです。
当然ながら、すべき説明とはまったく関係のない内容になっているので、ユーザーは正しい情報を得ることができませんし、そもそもダミーテキストを残したまま気づかない運営姿勢にも疑問を感じてしまいますね。
お知らせの内容が古すぎる
続いて、下記は日本語版の公式サイトの「お知らせ」のページです。
2021年5月31日時点で、お知らせページ開いてみると最初に表示される内容は「スイスフランフランショックに関して」と言うものになっています。
スイスフランフランショックは2015年1月に起きた出来事ですが、それ以降一切更新されていません。ダミーテキストの件と言い、MGK Internationalは自社サイトの内容を確認していない・ユーザーに対しての情報開示意識が非常に薄いと言わざるを得ないでしょう。
入出金方法が誤っている
MGK Internationalの入金方法のページを見ると、以下の方法が挙げられています。
- bitwallet
- curfex
- STICPAY
- PAYEER
- bitcoin
- 海外送金
※この他Skill、NETELLERもありますが、日本向けには対応していません。
しかし、実際にカスタマーサポートに確認したところ、以下の5種類にしか対応していないことが判明しました。
- bitwallet
- BXONE
- クレジットカード決済
- 海外送金
- 仮想通貨送金
対応している入出金方法には違いが多く、公式サイトで書かれている情報をどれだけ信用して良いのかが不安になってしまいますね。
「平均マッチング速度0.004秒」とは
MGK Internationalの公式サイトには、取引速度の謳い文句として「平均マッチング速度0.004秒」と言う表記が見られます。この表記を見たユーザーはきっと「MGK Internationalでは高速約定が期待できそうだ」と思うでしょう。実際に利用した場合も約定スピードは早く、あながちこの情報が嘘とも言えません。
しかし、「平均マッチング速度」が何を意味しているのかについては、良く分からない部分があり、やや誇大とも思える表現にはなっていますね。例えば約定スピードが早いと言われるAxioryなどでも、平均すると0.1〜0.2秒です。NDD/STP方式で平均約定速度が「0.004秒」だとしたら、それはあり得ない早さです。
約定以外の別の部分での速度を示しているのかも知れませんが、インターネットの通信速度やレイテンシーの問題も考えると、この高速約定の期待が持てるような数値を、一般ユーザーが実際の取引で体験できるのかと言うと疑問が残ります。約定スピードが早いことは身をもって体験していますので、完全に否定はしませんが、「平均マッチング速度」が何を指しているのかを、明確に説明してほしいところですね。
カスタマーサポートの返信が遅い(返信がない)
口座開設を行なっていないユーザーがMGK Internationalに問い合わせをする方法として、問い合わせフォームやメールから行う方法があります。私も実際に問い合わせてみましたが、返信があったのはメールのみで、フォームからの問い合わせでは、どうやら業者に連絡が届かなかったようです。
さらにメールでの問い合わせでも、返信がある場合とない場合がありました。質問したいことや解決すべき問題が起きた時、カスタマーサポートにつながらないのでは困りますね。
MGK Internationalの利用をおすすめしない理由
ここまで、ブローカーの特徴からMGK Internationalがどのような海外FX業者かを見てきましたが、実はMGK Internationalは一般的なFXトレーダーにはおすすめしにくい業者となっています。ここからは、特におすすめできない理由を見ていきたいと思います。
ゼロカットを行わない可能性がある
海外FXの大きな魅力のひとつと言えるゼロカットですが、ゼロカットを行なっている海外FX業者は、公式サイト内でその旨を表記している場合がほとんどです。しかしMGK Internationalでは、「ゼロカット」と言う単語が公式サイト内になかなか見当たりません。それだけではなく、ページ下部には以下のような文言が見られます。
レバレッジの効果により預託する証拠金の額以上の取引が可能となりますが、預託した証拠金の額を上回る損失が発生する恐れがございます。お客様がFX取引に関連するリスクを考える際に疑問が生じた場合は、独立した財務アドバイザーや専門家からのアドバイスをお求めになる事をおすすめ致します。
「預託した証拠金の額を上回る損失が発生する恐れ」とは、MGK Internationalは顧客の残高がマイナスになってもリセットをしない、とも受け取れます。ゼロカットは海外FXの重要なサービスですが、それを行なわない可能性があるMGK Internationalをあえて選択する必要は特にない、と言わざるを得ませんね。
出金拒否の噂あり
MGK Internationalの前身であるMGK GLOBALですが、ネット上を調べてみると、実際のユーザーの声として出金拒否に関するページが散見されることに気づきます。
もちろん、実際に出金拒否があったのかや、実は業者側ではなくユーザー側に落ち度があったのではないか、と言うことまでは分かりません。ただし、そもそもこうした噂は、優良業者ではほとんど見られないことを考えると、MGK Internationalを選択する優先度は下げないわけにはいかないでしょう。
ボーナスキャンペーンは基本的に行っていない
ここまでご説明した内容でも、MGK Internationalで取引するのは少々リスクが高いことが理解できると思います。しかし、そのリスクを上回るだけのメリットがもしあるのであれば、MGK Internationalを選択することにも可能性が出てきますね。
しかしながら、MGK Internationalには「高額なボーナスキャンペーン」や「他業者にはないハイレバレッジ」、「圧倒的に狭いスプレッド」など、海外FXならではの魅力が特にあるわけでもありません。未入金でお試し取引などにも使える口座開設ボーナスも存在せず、リスクを冒して入金するだけのメリットは極めて少ないと言えるでしょう。
まとめ
多少リスクがあっても挑戦する価値を見出せる海外FX業者も、稀に存在することは事実ですが、MGK Internationalについては、リスクを上回るだけのメリットが見えないのが現状ですね。
MGK Internationalは、初心者の方には当然おすすめできませんし、経験者の方であっても、他に優れたブローカーがある中であえて選ぶ理由はないと言えそうです。当サイトには様々なポイントで各業者を比較・ランキングしたおすすめ海外FX業者ページもありますので、海外FX業者を探している場合は、そちらも是非チェックして自身にあったブローカーを選ぶようにしましょう。
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