スプレッドの狭さや、信頼性の高い取引環境の提供で知られる海外FX業者Axiory。2011年に設立され運営年数も10年を超えており、実績も十分なブローカーと言えるでしょう。
そんなAxioryでは、現物を所有しない差金決済取引によるゴールド(XAUUSD)取引にも対応。ナノ口座やテラ口座では、平均2.2pips程度の狭いスプレッドで、高いボラティリティが魅力のゴールドを取引できます。ただし、ゴールド取引の最大レバレッジは100倍となっているなどの注意点もありますね。
そこで本記事ではAxioryのゴールド取引について、メリットや取引条件を詳しく解説。1pipsあたりの損益や必要証拠金についても説明していますので、Axioryでのゴールド取引に興味がある人はぜひチェックしてみてください。
Axioryでゴールドを取引するメリット
まず最初は、Axioryでゴールドを取引するメリットについて見ていきたいと思います。
ナノ口座、テラ口座では狭いスプレッドで取引できる
AxioryのECN口座タイプであるナノ口座/テラ口座では、平均で約2.2pipsほどの狭いスプレッドに加え、1ロットあたり往復6ドル(0.6pips相当)の取引手数料でゴールドを取引できます。そのため実質的な合計スプレッドとしては、2.8pipsほどになりますね。
このスプレッドは、海外FXの中では比較的狭い部類に入ります。ゴールドを低スプレッドで取引可能な海外FX業者や口座タイプを下記にまとめていますが、スプレッドの面ではAxioryは他業者と比べても遜色ないレベルと言えるでしょう。
海外FX業者 | 口座タイプ | 平均スプレッド |
Axiory | ナノ口座/テラ口座 | 2.8pips(取引手数料含む) |
HotForex | ゼロスプレッド口座 | 2.2pips(取引手数料含む) |
Exness | ロースプレッド口座 | 2.2pips(取引手数料含む) |
Exness | プロ口座 | 2.4pips(取引手数料なし) |
FXGT | プロ口座 | 2.7pips(取引手数料なし) |
TitanFX | スタンダード口座 | 2.9pips(取引手数料なし) |
TitanFX | ブレード口座 | 2.9pips(取引手数料含む) |
Axioryは基本的にボーナスキャンペーンを行わない業者ですが、年始やお盆時期にはキャッシュバックキャンペーンを行うことが恒例になっています。そうしたキャンペーンを利用すると、実質的なスプレッドはさらに狭くすることが可能ですね。
ストップレベルが0pips
Axioryのストップレベルは、ゴールドを含めた全銘柄で0pipsとなっています。
ストップレベルとは、指値や逆指値注文をする時に、その時のレートから離さないといけない価格差のことですね。もしMT4やMT5から確認できる銘柄の詳細で、ストップレベルが「50」と書かれていたら、その時のレートから50ポイント=5pips圏内には指値/逆指値注文は入れられないことになります。
ストップレベルの狭さは、指値/逆指値注文を使うトレーダーにとっては、取引のしやすさに直結する部分と言えるでしょう。ゴールドでも0pipsのストップレベルで取引できる点は、大きなメリットです。
Axioryのゴールド取引条件
FXトレーダーであれば、通貨銘柄については取引し慣れていると思います。それに対してゴールドは、為替FXと似ている面が多くありながらも、異なる部分も見られますね。ここからはスプレッドやスワップポイントなど、Axioryのゴールド取引条件について、解説していきたいと思います。
Axioryでのゴールドのシンボル
Axioryでのゴールドのシンボルは、口座タイプに関わらずすべて「XAUUSD」となっています。
シンボルとはMT4やMT5などで表示される銘柄名の事ですね。ゴールドを取引する際は、MT4やMT5などの取引ツールでXAUUSDのチャートを表示させて行うことになります。
平均スプレッド
Axioryでのゴールドの平均的なスプレッドは口座タイプによって異なり、以下のようになります。
平均スプレッド | 取引手数料 | |
スタンダード口座 | 4.1pips | なし |
ナノ口座/テラ口座 | 2.2pips | 1ロットあたり往復6ドル(0.6pips相当) |
ナノ口座/テラ口座の平均スプレッドは比較的狭くなっていますが、スタンダード口座の平均スプレッドはやや広めとなっていますね。
スワップポイント
ゴールド取引では、他のFX通貨ペアなどと同じようにロールオーバー時にスワップポイントが発生します。
以下は2022年9月12日時点での、1ロット取引時の1日分の日本円換算スワップポイントです(比較のために、同条件での主要なFX通貨ペアのスワップポイントも掲載しています)。
ロング | ショート | |
XAUUSD | -2,135円 | 1082円 |
EURUSD | -1,321円 | 670円 |
USDJPY | 654円 | -1,268円 |
GBPUSD | -945円 | -242円 |
ゴールド取引では、プラススワップがつくショートに対して、およそ2倍のマイナススワップがロングでつく形ですね。この構図は、今回比較した主要通貨ペアでも大体同じです。ただし、FXよりもゴールドの方がボラティリティがある分、スワップポイントの振れ幅も大きくなるため、この点は注意が必要ですね。
また、ゴールドもFXと同じように、毎週水曜日はスワップポイント3倍日となるため注意しましょう。
取引時間
Axioryのゴールドの取引時間は以下のようになっています。
サーバー時間 | 日本時間 | |
月曜日〜金曜日 | 1:00〜24:00 | 8:00〜翌朝7:00(夏時間は7:00〜翌朝6:00) |
土曜日、日曜日 | 取引不可 | 取引不可 |
FXとは違い、開始が1時間遅い点に注意してください。
1pipsあたりの損益
ゴールドを取引した場合、1pipsの変動で発生する損益は以下のように計算できます。
=1pipsの損益
Axioryのゴールド取引の契約サイズは、1ロット=100オンス、また1pipsの変動桁数は0.1なので、1ロット取引した場合の1pipsの損益は以下のように計算できます。(1ドル=130円として計算)
=1,300円(1pipsの損益)
この計算をもとに、取引するロットごとの1pipsあたりの損益を表にすると以下のようになりますね。
取引ロット数 | 1pipsあたりの損益 |
0.01ロット | 13円 |
0.1ロット | 130円 |
1ロット | 1,300円 |
10ロット | 1万3,000円 |
100ロット | 13万円 |
1,000ロット | 130万円 |
表を見てわかる通り、ゴールド取引における1pipsあたりの損益は、ユーロドルやポンドドルのように、決済通貨が米ドルのFX通貨ペアでの1pipsあたりの損益と同じです。
そのため、FXと同じような感覚でゴールドは取引できますが、ゴールドの値動きの大きさはFXの1.5〜2倍程度あるため、取引の際は慎重にロット設定を行った方が良いでしょう。
必要証拠金
Axioryのゴールド取引での必要証拠金は、以下のように計算できます。
=必要証拠金
計算項目にレバレッジが含まれますが、Axioryのゴールド取引では、口座レバレッジではなく銘柄ごとのレバレッジとなり、最大で100倍となります。
それを踏まえて、最小の0.01ロット取引時の必要証拠金は、以下のように求められますね(XAUUSDのレートを1800、ドル円レートを130円として計算)。
=2,340円(必要証拠金)
この計算をもとに、取引するロットごとの必要証拠金を表にすると以下のようになります。
取引ロット数 | 必要証拠金 |
0.01ロット | 2,340円 |
0.1ロット | 2万3,400円 |
1ロット | 23万4,000円 |
10ロット | 234万円 |
100ロット | 2,340万円 |
1,000ロット | 2億3,400万円 |
レバレッジがそれほど高くないため、必要証拠金も多めになりますね。
Axioryでは、公式サイト内にある「取引計算シミュレーター」で、pipsあたりの損益や必要証拠金を簡単に計算できるため、こちらを活用しても良いでしょう。
取引できるロット数
Axioryのゴールド取引のロット数は以下のようになっています。
最小ロット | 最大ロット | |
スタンダード口座/ナノ口座/テラ口座 | 0.01ロット | 1,000ロット |
最小で0.01ロット、最大は1000ロットとなっており、取引するロット数は0.01ロット刻みで設定できます。AxioryのFX取引と同じ条件で取引できますね。
Axioryでゴールド取引を始める方法
Axioryでは、FXなどと同じ口座でゴールドも取引可能となっており、特別な口座開設や設定は必要ありません。
ここでは、MT4/MT5やcTraderと言った取引ツールでXAUUSDのシンボルを気配値に追加し、チャートを開いて取引するための手順を説明したいと思います。
MT4/MT5でゴールドのシンボルを表示する手順
MT4/MT5でXAUUSDを表示する方法はいくつかありますが、今回はMT5の「銘柄」から行う手順を見ていきます。MT4でも同様の手順で「通貨ペアリスト」からXAUUSDを表示できるので、参考にしてみてください。
MT5を開いたら、上部にあるメニューから「表示」→「銘柄」と進みます。
銘柄ウィンドウが開くとその中にフォルダがいくつかありますが、「AX CFD」→「AX CFD Metals spot」のフォルダを開きましょう。
フォルダの中に「XAUUSD」がありますので、銘柄をダブルクリックするか、銘柄を選択した上で左下の「銘柄を表示する」をクリックします。
操作を終えたら「OK」をクリックするか、ウィンドウの「×」ボタンで銘柄ウィンドウを閉じます。
続いて、上部メニューから「表示」→「気配値表示」をクリックして、気配値表示ウィンドウを開きましょう。
気配値の一覧にXAUUSDが追加されているため、右クリックをしてメニューを表示し、「チャートウィンドウ」をクリックすると、ゴールドのチャートを表示できます。
cTraderでゴールドのシンボルを表示する手順
cTraderでゴールドのシンボルを表示する方法はいくつかありますが、銘柄の一覧から開く方法を見ていきましょう。
画面左側の「Trade」→「すべてのシンボル」→「Metals(Spot)」と開き、その中にある「XAUUSD」をダブルクリックしましょう。そうすると、画面中央のチャート部分にゴールドのチャートが表示されます。
Axioryでゴールド取引をする際の注意点
最後は、Axioryでゴールド取引をする際の注意点を確認したいと思います。
ゴールド取引のレバレッジは最大100倍
Axioryのゴールド取引では個別のレバレッジが適用され、最大で100倍になります。スタンダード口座/ナノ口座/テラ口座のレバレッジは最大で400倍ですが、ゴールドには口座の最大レバレッジが適用されない点には注意してください。
最大レバレッジ100倍は、海外FXの中では低い方と言えますね。レバレッジが低い場合、取引するロット数に対する必要証拠金が多くなるなどのデメリットがあります。
資金に余裕がある人の場合は問題ありませんが、少額からゴールドを取引したい人にとってはより高い最大レバレッジで取引できる海外FX業者の方が適しているかも知れません。例えばXMやGemForexでは、最大レバレッジ1000倍でゴールドを取引できます。
スタンダード口座のスプレッドは少々広め
Axioryと言えば、低スプレッドが魅力のブローカーですね。FX通貨ペアでは、スタンダード口座でも他社のスタンダード口座と比べて狭いスプレッドで取引ができます。
しかしゴールド取引では、Axioryのスタンダード口座の平均スプレッドはおよそ4.1pipsとなっています。例えば、XMやGemForexのスタンダード口座でのゴールドのスプレッドは平均3.4pipsほどとなっており、他社のスタンダード口座と比較しても決して狭くはありません。
取引コストの面では、Axioryで取引する場合は、ナノ口座やテラ口座を選択した方が有利に取引ができるでしょう。
まとめ
Axioryのゴールド取引では、最大レバレッジが100倍となっている点には注意が必要です。最小の0.01ロットを持つ場合でも2,000円以上の必要証拠金が要るので、少ない資金から取引したいトレーダーの場合は気をつけたいですね。
ただし、ある程度資金が豊富にあるトレーダーの場合は、Axioryの非常に優れた取引環境でゴールドを取引できる点は非常に魅力的と言えるでしょう。Axioryは数ある海外FX業者の中でも実績、信頼性が高いブローカーですので、ゴールド取引する海外FX業者の1社として候補に挙げてみてはいかがでしょうか。
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